今回の『ガッテン!』は物忘れ&認知症について!
2018年5月23日(水曜日)放送の『ガッテン!』は、物忘れ&認知症予防法について…。
高血糖になると脳の働きも落ちるそうです――。血液検査で関係の深い数値は「ヘモグロビンA1C」の値。今回のガッテンは、血糖値を下げて物忘れや認知症を予防する方法の紹介です!
『ガッテン!』5月23日番組データ
【放送日時】 2018年5月23日(水曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ガッテン!「物忘れ&認知症を予防!”記憶物質”大発見SP」
【司会進行】 立川志の輔 小野文恵(NHKアナウンサー)
【スタジオゲスト】 宮本亜門(1958・東京) 山根千佳(1995・鳥取) 光浦靖子(1971・愛知・初出演)
【ナレーター】 山寺宏一
本日19:30〜「ガッテン!」OA⭐️
— 山根千佳 (@yamane_chika) May 23, 2018
テーマは物忘れです!観てね|・ω・`)! pic.twitter.com/gP81wKGH2S
物忘れのしやすさ…「血液検査」でわかる!?
実は私たちに身近な「血液検査」で、物忘れが起きやすいかどうか判るそうです。
その検査項目とは「糖」に関する数値!!
今回のテーマは「血糖値」と「物忘れ」の関係についてです。
――番組で取材した二人の高齢の女性。お二人とも物忘れが一時期ひどくなってしまいましたが、甘い物(糖質)を食べないようにすると、物忘れが減った事を実感できるようになったといいます。
カナダ・マックマスター大学のハーツェル・ガースティーン先生によれば、血糖値が高い50代から60代の男女3,000人を調査すると、血液検査の「ヘモグロビンA1C(HbA1c)」という値が高い人ほど記憶力が低下している…という結果になりました――。
- 血糖値が高くなると物忘れがひどくなる。
この事は、今世界中の研究機関によって確かめられつつあるそうです…。
でも糖分は頭の回転に必要だった…はずですよね!?
例えば、将棋の名人戦。タイトル戦では対局中のおやつタイムは合計2回もあり、ケーキなど甘い物を食べる時間が用意されています。
羽生善治さんはケーキ派、加藤一二三さん、藤井聡太さんはチョコレート派。ネットでもたびたび「何を食べたか」が話題にされています。
つまり、頭をフル回転させると「糖分を消費する」のは医学界でも常識なはず…。
頭の回転と甘い物…本当に関係があるの?
そこで、頭を使うと本当に糖が消費されるのか、番組アシスタント(ガッテンボーイ)の宮森右京くんが血糖値を測定しました――。
最新の血糖値測定器を使って15分ごとに記録します。(飲んでもらったのは、ブドウ糖50gが入った水です)
- 何もしないでボーッと座っていた場合 … 45分で血糖値はピーク。その後2時間で元通りの血糖値へ
- 記憶テストで頭を使った場合 … 開始30分でテスト開始。直後に血糖値は急降下…その後テストが終わるとまたなだらかな数値へ戻った…
つまり、脳を使うと糖分が使われる…ということは確かな事実のようです。
ガッテン!で登場、リアルタイム血糖値測定センサー freestyleLibre pic.twitter.com/kVUSBkCQaS
— テレビ番組ブログ (@yonta24blog) May 24, 2018
糖があるのに…脳では糖不足…一体どういうこと?
健康な人と血糖値が高い人。それぞれPETスキャン(CTスキャンのような全身を調べる装置です)で糖が多く消費されている部分を調べました。
すると、健康な人の脳ではたくさんの糖が使われていることがわかったのですが、普段から高血糖の人は、脳にほどんど糖がありません!
高血糖の人の脳では記憶を司る「海馬」の部分の糖不足が特に顕著でした。
「高血糖の人←糖が血液中にたくさん有る人…なのに糖不足…」これはいったいどういう事なのでしょうか?
血糖値の低下とインスリンの大切な働き…
ここで血液中の糖がどうやって消費されるのか?その仕組みの説明です。
私たちが甘い物を食べると、消化されて血液中に糖が出ます。
そして血糖値が上がります。
血液中の糖は、膵臓(すいぞう)から出てくる「インスリン」という物質の働きによって糖が血管の外に運ばれ、脳などの様々な臓器の細胞に届きます。
細胞に届いた糖は、脳をはじめとした全身の細胞に行き渡り、エネルギーとして活用されています。
その結果、血管の中の糖は無くなり、血糖値が下がるのです…。
しかし、血糖値が高い人は糖が多くなりすぎてインスリンの製造が追いつかなくなり、脳で使うはずのインスリンが不足するのです…。
そのため高血糖の人は脳に糖分が有るのにインスリン不足で処理が出来ず、脳が働かない状態に…。
これは御年90歳の現役医師、鬼頭昭三先生(広島大学名誉教授)が行った研究により実証されました――。
- 血糖値が高い人 ⇒ 血糖値上昇! ⇒ インスリン出動!⇒ 糖が多すぎてインスリン不足に… ⇒ インスリン不足で脳にある糖が使えない! ⇒ 脳が糖不足に! ⇒ 脳が働かない…
【02】
— ブレアリオス (@Briareos_knute) May 24, 2018
血糖値が高い → インスリンが活躍 → 体を優先するので、脳がインスリン不足に → 脳の細胞に糖が運ばれない。 これが長期間続くと、認知症につながってしまう。 #ためしてガッテン #gatten #ガッテン #認知症 #血糖値 #インスリン #もの忘れ pic.twitter.com/2NttTqIo5W
脳の糖不足を防げ!!簡単チェック法とは?
東京・立川病院の矢島賢先生(立川病院糖尿病・内分泌代謝内科医長)は、薬を飲み忘れたり、友人との予定を”まるごと”忘れたりする事があるかチェックするため、認知機能の簡単テストを行っているそうです。
- 【簡単チェック問題】1分間に動物の名前を言えるだけ言ってください。その数をカウントします(※紙に書く必要はありません ※干支は禁じ手です)
スタジオゲスト達も挑戦!その成績は…山根千佳さん9個、光浦靖子さん18個、宮本亜門さん17個でした。
スタジオゲスト専門家の、羽生春夫先生(東京医科大学 高齢総合医学部教授)によれば、14~15個程度言えるとOK。特に若い人はもう少し言えた方が良いそうです。
血糖が高い状態のとき、「あれ?いま同じ動物を言ったかな?」という状態になりがちだと言います。
”動物”を言ってそれを一時的に記憶している…そんな記憶を「作業記憶(ワーキングメモリ)」と呼ぶそうです。
血液検査で「HbA1」を確認してみましょう!
作業記憶が低下するのは、ヘモグロビンA1Cの値が以下のような数値になったときです。
- HbA1c … 65歳未満は5.7以上、65歳以上は6.2以上で要注意です
これ以下の数値の人は今まで通りの生活を続けてOKとのこと。
また、食後の血糖値(食後2時間後の血糖値)は、140g/dl以上は脳でインスリンが機能していないことがあり、要注意です。
食後の血糖値は、市販の検査キットで測定可能です。
(※血糖値が測定できる薬局があります。また、高度医療機器を取り扱えるドラッグストアで誰でも測定器を購入出来るようになりました)
(※糖尿病の疑いがある方は専門の病院にご相談ください。)
血糖値コントロールで認知症を予防しましょう!
羽生春夫先生によれば、アルツハイマー型認知症と血糖値はかなり関係しているとのこと。
脳にインスリンが届かないということは、糖が血管にあふれ出し、脳の神経細胞にダメージを及ぼしている可能性があります。(糖は血管をボロボロにします)
それが長く続けば最終的には脳細胞の死滅に繋がって認知症の原因となるといいます。
海外では、インスリンを鼻から吸入して認知症を治療する臨床試験が始まっていますがまだ日本では実施されていません。
- 日頃から有酸素運動や食事の工夫で血糖値をコントロールしましょう!
脳でインスリンを働きやすくするには?
脳の神経細胞を再生する力もあるというインスリンを働きやすくするには――
- 週2回程度の有酸素運動 … 運動でインスリンが出やすくなる
- 血糖値を上げない食事の工夫 … ご飯は1度に100gまで(小さなお茶碗軽く1杯程度)、野菜を先に食べる。血糖値を上げないような食事
認知症の予備軍であるMCI(5年で5割が認知症になってしまう)を、これ以上進行させないためにも、血糖値を上げないための生活の工夫はとても大切だといいます。
(※2018年5月23日(水)放送「ガッテン!「物忘れ&認知症を予防!”記憶物質”大発見SP」」より)
『ガッテン!』放送終了後の反響ツイートは?
記憶力とインスリン。
— ロイロイ (@Roy1358) 2018年5月23日
糖は物忘れに繋がる。
糖質制限はボケ予防、ボケ治療に効果的。 #ガッテン !
「干支は禁じ手です」と言われた瞬間に干支以外の動物が思いつかなくなる現象 #ガッテン
— koki (@koki_sora) 2018年5月23日
#ガッテン がグサグサ刺さるお年頃。ちなみに26個言えました(得意だから)
— decoco@StaySafe (@decoco) 2018年5月23日
光浦靖子 #ガッテン は初登場らしい。
— カーズ@⛩️ (@karz_dayo) 2018年5月23日
なんか以前より痩せたように見えるのは私だけか?錯覚?
インシュリン不足?脳に?
No!だったりして?脳?
— Mindia (@onomakaber) 2018年5月23日
#nhk #ガッテン グルコアルブミンだと2週間くらいの血糖値が分かるよ。献血で調べてくれる。
— Mindia (@onomakaber) 2018年5月23日
作業記憶?ヘモグロビンA1c5.2!#ガッテン
— 作家・藤川淳教授 (@oesterreich0520) 2018年5月23日
おいら、普段から #インスリン 出過ぎだからなあ。ちょっと食べただけですぐ眠くなるし。 #ガッテン #NHK
— Kaho Watanabe (@nabekapon) 2018年5月23日
放映中ガッテン!曰く、血糖値が高いほど作動記憶が下がるという
— ばん=ごはん@発達障害ADHD (@vahtht) 2018年5月23日
まさか作動記憶が低いのって甘党の所為なのだろうか?#ガッテン#作動記憶
研修医の糖尿病裏指導
— 松木 桃 (@9urashido30x) 2018年5月23日
1.ためしてガッテンで、血糖値が高いほど物忘れになりやすいとの事だが低血糖ではもっと認知症確率が高くなる報告があります。治療はするが過剰にしないというエネルギーを中心に考える私の仮説に合致します。#研修医 #糖尿病
研修医の糖尿病裏指導
— 松木 桃 (@9urashido30x) 2018年5月23日
2.ためしてガッテンの説明では、インスリン過剰で認知症の確率が高くなる説明がいまひとつです。エネルギー不足が脳機能↓の原因でしか説明出来ません。前述の通り「インスリン抵抗性」なら脂肪低下になるので、肥満糖尿病の人は抵抗性ではないのです。#研修医 #糖尿病
なんか糖尿病の私はどんどん頭が悪くなってる人の様です。思い当たる点はままあります。#ガッテン
— 玄界灘男 (@iyadegenkai) 2018年5月23日
#ガッテン ライオン トラ チーター サイ ゴリラ ゾウ シャチ ウナギ タコ クワガタ カマキリ バッタ タカ クジャク コンドル コブラ カメ ワニ サーバル シマウマ キリン オカピ フクロウ コツメカワウソ アライグマ フェネック ペンギン ジャガー ツチノコ スナネコ
— ディアン💎🔮🎮💖🐱🐾🌿🐴⚡🐙📺 (@gugukoku2228) 2018年5月23日
インスリンを安易に注射すると危ない、と言っておかないと.. #nhk #ガッテン
— 【ち】の人 (@chongeman) 2018年5月23日
ナレーション担当だけど外国人博士の吹き替えも一人でやっちゃう山ちゃんすごい #ガッテン
— ねこまる (@violinebleue) 2018年5月23日
既に糖尿病の薬飲んでる…#ガッテン
— 紅鐘☆benikane☆ (@mary103116) 2018年5月23日
https://twitter.com/okayu324/status/999247292455530497
どうぶつ(1分間で)いえるかな
— Hゼットぱっぺ @のや (@PapetIncidents) 2018年5月23日
やってみた
最後魚類に走りましたすみません#ガッテン pic.twitter.com/P1XgBXC2jh
#ガッテン
— かずんダかずん (@kazn_da_kazn) 2018年5月23日
アルジャーノン:『脳手術しなくていいの?』 pic.twitter.com/ztiiQyyMnG
惜しいな。糖質を控えるのは正解だけど、動物性蛋白質とビタミンB群を合わせて摂取まで言わないと、脳機能の維持と向上に繋がらないよ。#ガッテン
— なつき (@natuki1219) 2018年5月23日
来週は寝たきり予防!
— カーズ@⛩️ (@karz_dayo) 2018年5月23日
防ぐ物質?気になるなあ?
違う番組のアーカイブを見ると分かるというオチがあるかな?#ガッテン
https://twitter.com/menya_mama/status/999248613451616256
応援するタレント山根千佳さん😳
— カズくん (@t_seimei) 2018年5月23日
準レギュラー番組
NHK総合
ガッテン!
物忘れ&認知症を予防!"記憶物質"大発見SP#山根千佳 #ガッテン pic.twitter.com/Yk60JC99mQ
血液中に糖が多すぎると、インスリンが首から下の糖の取り込みを優先して脳が後回しになる。すると脳の特に記憶力が低下するとのこと。「あれだよ、あれ」系ではなく、「なにしに来たんだっけ」系の症状が出るらしい。 #ガッテン
— みれい@3y1y👧しか勝たん (@t_zvki) 2018年5月23日
血糖値が高いと認知症になるリスクが高まったり物忘れしやすくなるのか…。知らなかった…😣
— erinngorou@茶トラのニャン太、子猫LINEスタンプ発売中 (@erinngorou) 2018年5月23日
甘いもの食べるのやめようかな…。怖いから#ガッテン
内田前監督にインスリンを・・・ #ガッテン
— オッキー@イロイロ、踏ん張り時です・・・ (@okiger) 2018年5月23日
久しぶりに #ガッテン を見ていたら、いまは回答者の先生も志の輔司会もみんな座って話をするのかと気がついた。大事なお話を慌てずじっくりという感じでよろしいです。前は立ってた気がする。…いやどうだったかな。思い出せないw #物忘れ #血糖値 pic.twitter.com/mRMUmXgaH6
— サカタ@カナダ (@tomosakata) 2018年5月24日
次回の『ガッテン!』は寝たきり原因物質について
次回の『ガッテン!』は、寝たきり原因物質について!この物質がある人と無い人では50%も死亡率が違ってくるそうです。6月6日(水曜日)放送予定。
前回の『ガッテン!』は「肝炎」の話
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