ガッテン!「自宅で可能な耳鳴り改善方法」とは?
今回のガッテン!は、”自宅でできる~頑張らない~耳鳴り改善方法”について。
日本で耳鳴りに悩む人は300万人も……。
以前は耳だけが原因と考えられていた耳鳴りですが、実は脳にも関係していると解ったそうです――。
医師からいつも「耳鳴りは気にしないように」と言われてしまい、途方に暮れる患者さんがたくさんいらっしゃいます……そこでガッテンが紹介したのは身近な機器(ラジオなど)を使った「音響療法」という耳鳴り改善法の新しい手法でした!
- ガッテン!「自宅で可能な耳鳴り改善方法」とは?
- ガッテン! 「耳鳴り」放送データ
- 四六時中、耳鳴りがして耐え難い…男性二人の体験談
- 原因は”耳鳴りに注意を向け過ぎるから”…それは解っているけれど…
- 医者から「気にしないで」と言われるのが一番キツイ?
- 脳は楔前部(けつぜんぶ)という部分で危険な音を察知し記憶する?
- 耳鳴りの注意をそらす方法それは…「テレビのサァァーーッというノイズ音」?
- ラジオのホワイトノイズで耳鳴り軽減?
- 耳鳴りを軽減するコツは音量と音の反響にあり?
- 音楽家 鈴木惣一朗さんはホワイトノイズマシーンを愛用?
- まずは医療機関を受診して耳鳴りの状況を専門医に相談
- 当ブログの「耳鳴り」関連記事紹介!
- ガッテン!前回の放送は…体当たり研究者SP
- ガッテン!次回の放送は…「大人ぜんそく」という咳の話
- 当ブログのガッテン!関連記事
- 当ブログのおすすめ商品紹介
ガッテン! 「耳鳴り」放送データ
【放送日時】 2020年4月1日(水曜日)19:30~20:15(※ガッテン!は今回、前身のためしてガッテンを含めると今回で26年目に突入したとのこと)
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ガッテン!「朗報!耳鳴りが劇的改善 自宅でできる新発想治療」
【ゲスト】 高橋英樹 小倉優子 山根千佳
【収録日】 2020年1月22日
【司会者】 立川志の輔 小野文惠(アナウンサー)
【ナレーション】 山寺宏一
NHK 総合 04/01 19:30 ガッテン!「朗報!耳鳴りが劇的改善 自宅でできる新発想治療」 #nhkgtv #ガッテン https://t.co/zhHOSln6rd
— NHK総合 (@NHK_GTV) 2020年4月1日
四六時中、耳鳴りがして耐え難い…男性二人の体験談
5年前からガラスを引っ掻いたような耳鳴りが四六時中して、耐え難い状況だという諏訪伸二さん(60歳)。今では朝まで熟睡できる日は一日もなくなったそうです…。
そしてもう一人の慢性耳鳴りの患者さん村田正治さんは、セミが鳴くような耳鳴りに悩まされ、耳鼻科など10軒以上も回りました。脳のMRIも撮影しましたが全く異常なし…。
原因は”耳鳴りに注意を向け過ぎるから”…それは解っているけれど…
2019年に初めて出版された「耳鳴 診療ガイドライン(2019年版)」。
日本で初めて耳鳴というジャンルについてまとめられた診療ガイドラインだそうです。
この本には耳鳴りの悪化原因としてこう書かれているといいます…
- 耳鳴は耳鳴に意識が向いてしまうことでより強化される
…ということ。でも患者さんは薄々そのことを知っています。
司会の立川志の輔さんは「この結論じゃ、預金通帳の額が少ないけどこれは錯覚だから気にしないほうが良いよ!って言われてるようなものじゃない。やっぱり気になるよ!」と意見。確かにブログ主もその通りだと思います…。
医者から「気にしないで」と言われるのが一番キツイ?
番組に登場した諏訪さんを初め、様々な耳鳴りに悩む患者さんが一番言われて嫌なのが、耳鼻咽喉科の医師から…
- 「歳のせいだから仕方ないよ」
- 「そのうち慣れるよ」
- 「気にしないほうが良いよ」
…という言葉。「自分の意志力でどうにかなるなら、とっくにやってる…苦しくてそういうアドバイスは受け入れられない!」と感じる患者さんがほとんどです。
そこでガッテン!が今回紹介したのがそんな精神論や意志力ではなく、身近にある機械を使って耳鳴をコントロールする方法でした。
脳は楔前部(けつぜんぶ)という部分で危険な音を察知し記憶する?
VTRに九州大学の中島祥好先生が登場。中島先生は聴覚メカニズムの研究者です。脳は危険を察知するため、「危ない!」と感じる音を聞き分けて記憶する力を持っているそうです。
イリノイ大学の准教授、ファティマ・フセインさんはその危険な音を判断する脳の「楔前部(けつぜんぶ)」という部位をつきとめました。
慢性的な耳鳴患者さんは、この楔前部が常に過剰に働いたままになっていて余計耳鳴を感じてしまうのだといいます。
脳の楔前部(けつぜんぶ)には、耳鳴りを特に感じやすい部位があるそうです。 pic.twitter.com/6fVgaGYOZQ
— テレビ番組ブログ (@yonta24blog) 2020年4月7日
耳鳴りの注意をそらす方法それは…「テレビのサァァーーッというノイズ音」?
耳鳴りの注意をそらす方法はズバリ、ホワイトノイズ=テレビ・ラジオのサァァーーッというノイズの音です。(ラジオやテレビで放送していない周波数に合わせたときの雑音)
ホワイトノイズは様々な周波数成分が混ざっている雑音のことで、耳鳴りの音を隠す役割を果たすそうです。
(また、福岡大学耳鼻咽喉科の坂田俊文先生によれば、滝の音もホワイトノイズに波形の成分がよく似ているとのこと)
滝の音HD60分 耳鳴りに効果大 癒し・集中・ヨガ・リラックス・熟睡BGM
ラジオのホワイトノイズで耳鳴り軽減?
耳鳴り患者の諏訪さんにガッテンが実験をお願いしました。
それはラジオの放送局と放送局の合間(何も放送されていない周波数帯)で鳴っている「サァァーーッ!」という雑音。(ホワイトノイズという……)の音を聞いてもらうこと。
ラジオを諏訪さんに渡し、これを寝る時に一晩中鳴らしながら寝てもらいました。
はじめは半信半疑だった諏訪さんも、サーーーという音を聞き流して寝てみたところ、久しぶりにぐっすり眠れたそうです。
耳鳴りを軽減するコツは音量と音の反響にあり?
福岡大学耳鼻咽喉科の坂田俊文教授によれば、ラジオなどでホワイトノイズを出す時にはコツがあるそうです。それは――
- 音量を調節し、ホワイトノイズで耳鳴りの音を全部隠すような大音量にはしないこと
- 枕元から直接ノイズを鳴らすのではなく、スピーカーを足元の壁に向け壁から跳ね返るホワイトノイズを聞くようにする
- 音量は変化しない音源を使います。例えば波の音は大きくなったり小さくなったりするので効果はないそうです。滝など音が常に一定の音を使います。
注意点はホワイトノイズが耳鳴りより大きな音になるとホワイトノイズを消した時に耳鳴りの音がより目立つようになるため、何度か実験してご自分が聞きやすいようにノイズの音量をうまく調節すると良いようです。
坂田俊文先生が医療現場で使っているのは補聴器型のホワイトノイズ発生器「サウンドジェネレーター」。耳にはめるとイヤフォンからいつでもホワイトノイズが流れるものです。
音楽家 鈴木惣一朗さんはホワイトノイズマシーンを愛用?
ガッテンでは音楽家の鈴木惣一朗さんも登場しました。
番組放送画面の隅っこに写った機械の商品名をチェックしたことろ、鈴木さんが使っていたのはホワイトノイズを発生させる専用機器「ホワイトノイズマシーン」のようでした。
鈴木さんは偶然にも、ラジオの局間ノイズ(=ホワイトノイズ)を聞いた時になぜか自分の耳鳴りが楽になることを発見したとのことです。
(下記アマゾンの商品を参照。機械のデザインからおそらく、下記のホワイトノイズマシーンだと思います)
ガッテンより。音楽家の鈴木惣一朗さんは耳鳴りを抑えるため、ホワイトノイズを使っているそうです。 pic.twitter.com/N0M4fjQYAW
— テレビ番組ブログ (@yonta24blog) 2020年4月5日
まずは医療機関を受診して耳鳴りの状況を専門医に相談
福岡大学の耳鼻咽喉科、坂田俊文先生は耳鳴りの原因は人それぞれ、まずは治療可能な耳鳴りか判定するために医療機関を受診してほしいとのことです。さらにホワイトノイズ以外にも注意を逸らすのに成功した行動の例があります…
- 絵を描く
- 音読
- スポーツ
- 香り(入浴剤など)
- 囲碁将棋
- ヨガ
- 写経
- マインドフルネス(瞑想)
…など。中でも「音読」は耳鳴りで読書がしにくいという人に最適。声を出して読んでいると耳鳴りを忘れ、本の内容が頭に入りやすいそうです。
また、愛知県の名古屋第一赤十字病院では「耳鳴教室」を5年前から開設していて、名古屋第一赤十字病院の耳鼻咽喉科部長の柘植勇人医師が耳鳴りの原因やメカニズム、今回紹介したホワイトノイズなどを活用する音響療法について講義をしているとのことでした。
2020年4月1日(水曜日)放送『ガッテン!「朗報!耳鳴りが劇的改善 自宅でできる新発想治療」』より
当ブログの「耳鳴り」関連記事紹介!
ガッテン!前回の放送は…体当たり研究者SP
ガッテン!次回の放送は…「大人ぜんそく」という咳の話
次回のガッテンは「咳」について。そのセキ「大人ぜんそく」かも?世界も驚く治療法発見スペシャル。放送は2020年4月8日(水曜日)午後7時30分。