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【反響要約】今回のガッテン!は原因不明の痛みについて…肩や腰、歯などの長引く痛み…もしかしたらそれは「慢性痛(慢性疼痛)」かも!?【2018年5月9日(水曜日)放送内容まとめ】



今回の『ガッテン!』は「慢性痛」について

2018年5月9日(水曜日)放送の『ガッテン!』は、慢性痛について。

どれだけ調べても原因のわからない痛みを「慢性痛」といいます。

すでに痛みの原因はなくなっているのに痛みだけが残ってしまう…そんなことがあるというのです…。今回のガッテン!では痛みの仕組みと解消法について紹介されました。

『ガッテン!』5/9「慢性痛」番組データ

【放送日時】 2018年5月9日(水曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ガッテン!「痛みを”脳”で克服!”慢性痛”治療革命」
【司会】 立川志の輔 小野文恵
【スタジオゲスト】 笑福亭笑瓶(1956) 眞鍋かをり(1980) 山根千佳(1995)
【ナレーター】 山寺宏一
【テーマ曲】 椎名林檎『ジユーダム』

発見!痛みの根本原因「最新治療でスッキリ解決?」

これまでガッテン!では様々な痛みの解決術を放送してきました。

例えば――

2016年11月2日放送『腰痛に「寝返りを増やすストレッチ」』

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2015年2月18日放送『肩こりに「ふりふりストレッチ」』

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2012年2月1日放送『股関節痛に「貧乏ゆすり」』(⇒※股関節の軟骨は、貧乏ゆすりをすると修復されるそうです)

――などなど…。ただしどの解消法も、痛みの原因についてはハッキリわかっていました……

1.原因がわからない痛みはつらいよ!

スタジオではさらに『ガッテン!』で放送された痛み解消術を紹介――。

  • 靴下で解消! … 膝痛みの解消、靴下を履いて座り床の上を足で前後にゆっくり動かすと良い
  • 牛乳で解消! … 痛風の痛みに効く(痛風の原因「尿酸」をオシッコとして出す)
  • サランラップで解消! … 傷の痛みに効く(擦り傷にラップをすると綺麗に治る)

普通はこうして原因にあった治療をすれば痛みは自然に取れるのですが、さしたる原因も無いのにどんなにマッサージやストレッチをしても、薬を飲んでもなぜかぶり返してしまう、やっかいな痛みがあるというのです…。

2.何故痛い?なぜ長引く?原因のわからない痛み!

――大阪府に住む、南野敦子さん(58歳)。南野さんは(歯の)親知らずの激痛がきっかけで原因のわからない痛みに悩まされるようになりました。

原因だった親知らずを抜いたのに、ズキズキした痛みだけが残ってしまったのです……。

歯医者さんで治療後も毎日毎日24時間、ズキズキする歯痛がおさまらず、もう一度診てもらっても他に悪いところは見つかりませんでした。

――また、愛知県の久米基之さん(41歳)は、去年、腰の痛みを発症、起きられず歩けず…ところが病院でどんな検査をしても、骨も神経も正常、痛みを引き起こす原因を発見できません。

久米さんは病院を転々として痛みの原因を突き止めようとしますが、結局判りませんでした……。

一体!?どうしてこんなことが起きるのでしょうか?

3.病気の名前は「慢性痛(まんせいつう)」

実は、こうした原因のわからない痛みを感じている人は推計で2,300万人もいると言われています。(※日本における慢性疼痛保有者の実態調査より)

  • 特に理由が無いのに体が痛む
  • 薬を飲んだりマッサージをしてもなぜか痛みがぶり返す

こうした痛みが3ヶ月以上続く人は「慢性痛(まんせいつう)」と位置づけられています。

長く続く痛みで、仕事を休んだり辞めたりする人が多くなっていて、社会問題化しています……。

2012年からは「腰痛診療ガイドライン2012」という医療関係者のガイドブックにも掲載、正式に病気として認められその対処法・治療法もまとめられました。

腰痛診療ガイドライン 2012

腰痛診療ガイドライン 2012

 

4.痛みが改善!脳の「側坐核」を解明せよ!

痛みの最新研究を行う、ノースウエスタン大学。

30年以上痛みの研究を続けてきた、ヴァーニャ・アプカリアン教授(痛みの世界的権威)がVTRに登場。

教授によれば「実は痛みは脳の中にあり、痛みの解明は脳の働きを解明することと一緒」だと話します。

脳は1,000億個の神経細胞の集まり。痛みを感じる場所もあれば、痛みを和らげる場所もあるというのです。

最新研究でヴァーニャ・アプカリアン教授が発見したその場所は「側坐核(そくざかく)」でした。

側坐核は脳の中心にあり、痛みを抑える役割をするそうです。

この側坐核をうまくコントロールできれば、多くの人の慢性痛を治療できると言います――。

5.側坐核を元気にする「認知行動療法」とは?

痛みを抑える脳の側坐核、いったいどうやったら側坐核の活動をアップできるのでしょうか?

それを教えてくれるのは、京都大学こころの未来研究センターの、阿部修士(あべのぶひと)先生。

慢性痛に悩む人の側坐核はどういうわけかほとんど活動していないそうです。

そこで、痛みを和らげる側坐核の活動を活発にするために「認知行動療法(にんちこうどうりょうほう)」を行うとのこと。

愛知医科大学では、認知行動療法によって腰の痛みなどを改善しようと治療を行っています。

先ほど登場した腰の慢性痛の久米さんは現在、愛知医科大学に通院し認知行動療法に取り組んでいます。

大切なのは「目標」と「達成感」

この取り組みに一番大切なのは、「目標」と「達成感」だそうです。

  • 大きな目標 … 簡単にクリア出来ない大きな目標(例:長期旅行に出かける)
  • 小さな目標 … 簡単にクリア可能な目標(例:遠くの本屋へ徒歩で行き、旅行雑誌を買う)

の二つを設定し目標を着実に実行して、小さな目標をクリアして積み重ねて行くと側坐核が刺激され達成感とともに少しずつ痛みも和らぐと言います。

6.「慢性痛」に成長してしまう仕組みとは?

同じ慢性痛という診断でも、痛みの原因が判っていて、すでに痛みの元は治っているのに痛みだけが残るということがあります。

先ほど登場した(歯痛の)南野さんは、痛みを感じる脳の「扁桃体(へんとうたい)」という部分に痛みの記憶がずっと残っていたため、原因が無くなっても扁桃体が興奮状態を続け、痛みが治まらなかったのでした。

さらに南野さんは、痛みをやわらげるための「側坐核」も弱っていたため、扁桃体の興奮を抑える力も無く、痛みだけが長期間続いたと考えられています。

そこで「認知行動療法」を始めた南野さんは、側坐核の活動を活発にして徐々に痛みが抑えられるようになったと言います。

7.本当の原因がわからないまま「慢性痛」と言われてしまう場合は?

奈良学園大学保健医療学部の柴田政彦教授がスタジオに登場。

柴田教授によれば「痛みの種類は3種類」あるとのこと。それはーー

  • 【1】原因がある痛み = 原因を取り除けば痛みは消える
  • 【2】原因を治しても残る痛み = 原因が解っている慢性痛
  • 【3】原因がわからない痛み = 原因の解らない慢性痛

【1】の原因がある痛みについては、その原因を治療すれば痛みが無くなるのでよいのです…。

【2】の原因が解る慢性痛の場合は原因はすでに取り除いているので、あとは認知行動療法などにより脳の扁桃体を鎮めるだけでOK。

しかし、問題は【3】です。

【3】の原因が全くわからない痛みで困っている患者さんも、柴田政彦先生の病院にはよくこられるとのこと。

こうした「慢性痛」の患者さんは原因を求めてどうしても病院を転々とする傾向にあります。

お医者さんの方も「やっぱり痛みの原因があったじゃない?」と後で言われたらどうしよう…と思ってしまうので「あなたの体には原因が全くないです!」とは、はっきり言いにくいそうです。

そこで、苦肉の策で付けた病名が「(原因不明の)慢性痛」。

ただし、患者の方にも「痛いのには何か必ず原因がある!納得できない!」と強い思い込みがあるのも事実で、しかたなく病院を転々とするのです……。

しかし人間が痛みを感じる仕組みはそれほど正確では無く、脳の誤作動によって、実際には無い痛みを感じてしまう…という事もあると柴田政彦教授は言います。

(※もちろん【3】の原因が解らない痛みに関しては、医師側が病気の原因を突き止められない可能性もあるのかもしれませんが、とりあえず慢性痛として認知行動療法をスタートし、側坐核を活発にしながら原因究明も続けていくという姿勢であれば良いのかもしれません。)

8.慢性痛を和らげる側坐核の喜ばせ方は?

側坐核が弱っている人は痛みに弱い傾向にあります。

慢性痛を和らげるため、側坐核の活動をアップさせましょう。

そのために以下の二つを決めて実行してみます。

  • 趣味による達成感 … 集中力により慢性痛にとらわれていた状態を解放させる
  • 目標による達成感 … 達成感により、側坐核の活動をアップして慢性痛を和らげる
  • 運動による達成感 … 筋トレ(ダンベルetc)やスポーツなどが脳の活動をアップさせ慢性痛を和らげる

痛みがあるときは、脳が疲れているので新しいことをいちから始めるのでは無く、いままでやってきたことで安心できる得意な趣味を作るとよいそうです。

「できたぞ!」という達成感があれば、側坐核の興奮状態を抑えることが出来ると言います。

また、真面目な人はなかなか柔軟に物事を解決できず、側坐核の活動が活発になりにくいという特色があり痛みに弱く、慢性痛に陥りやすいとのことです。

今回のガッテン!をまとめると――

  • レントゲンを撮っても、MRIを撮っても原因の解らない「痛み」がある(病院を転々とする)
  • また、原因が判明して悪いところを治したのに、「痛み」だけが残る場合がある(強烈な歯の痛みを経験した場合など)
  • こうした痛み全般を「慢性痛」という
  • 「慢性痛」が起こる時、脳の「側坐核」に問題があることも…
  • 脳の「側坐核」という場所は「認知行動療法」によって機能アップができる!
  • 認知行動療法によって痛みを軽減させつつ他方で痛みの真の原因を究明しても良いかも…

(※2018年5月9日(水)放送【ガッテン!「痛みを”脳”で克服!”慢性痛”治療革命」】より)

今回の『ガッテン!』放送終了後の反響ツイートは?

https://twitter.com/_sentimentalday/status/994173520610394112

https://twitter.com/nanako_hikari/status/994445039601254400

https://twitter.com/hinaarare609/status/994447352554389504

前回の『ガッテン!』は鉄分不足について

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次回の『ガッテン!』は…がんにならない簡単検査!?

次回のガッテン!はがんにならないための簡単検査?16日(水曜日)19:30放送予定。

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