きょうのみどころ
2015年9月9日(水曜日)放送された「ためしてガッテン」は、番組タイトル「ああ!首と肩がツライ 肩こり根治マニュアル」。副題は「「がんこな肩こり」にまさかの新事実!肩コリの正体はなんと「筋肉のコリ」ではなかった!最新科学が解き明かした「肩こりの元凶」を、新しいアプローチで撃退する!——
ためしてガッテン出演者一覧
【司会】 立川志の輔 小野文恵(NHKアナウンサー)
【レギュラー解答席】 山瀬まみ
【ゲスト解答席】 室井佑月 大和田獏
【ナレーション】 生野文治
ガッテン「肩こり」の放送歴史
- 1995年3月29日「ツボ健康法のツボ」(21年前に放送・象に針を打った・ツボ刺激でこり解消)
- 1997年9月17日「防げ肩コリ五十肩」
- 2001年5月30日「肩コリ解消!これがストレッチの新常識」
- 2004年5月12日「指圧!3つのお願い」
- 2009年3月04日「頑固なコリの真犯人!”慢性痛”徹底対策」
- 2014年2月05日「長引く肩の痛みに喝!五十肩&コリ一挙撃滅」
- 2015年2月18日「肩コリも転倒も防ぐ!新常識”のばさない”ストレッチ」
過去の放送7回ともいろんな方法で筋肉をほぐすという事をメインテーマとして放送した。
肩コリがぶり返す本当の原因が判明?
しかし、ほぐすだけでは簡単に戻ってしまう。そこで今回は肩こりの本当の原因について最新の情報が紹介された。
筋膜治療のエキスパート「木村クリニック」
「KIMURA PAIN CLINIC」を訪問した番組スタッフ。この病院では重症の肩コリの患者さんが多く集まってくる病院。
(所在地:〒371-0013 群馬県前橋市西片貝町3-379-1)
自分でエコー画像を見ながら効果を判断できるので噂を聞いてやってくるという。
今まで多くの肩こり患者を診察してきた、木村裕明先生が登場。肩こり治療の全く新しい治療法を提唱した。(筋膜性疼痛症候群(きんまくせい とうつうしょうこうぐん、Myofascial Pain Syndrome:MPS))
JFKも痛みに悩まされた!?筋・筋膜性疼痛症候群 監修 木村裕明(MPS研究会会長、木村ペインクリニック院長)|男の健康|ダイヤモンド・オンライン
木村クリニックでは、筋膜に着目。生理食塩水を筋膜に注射することにより筋肉と癒着した筋膜を剥がす、新しい治療をしている。この治療により重度の肩コリが改善されたという。
実際に患者自身がモニターに映った自身の筋膜のエコー画像を見ながらピンポイントに注射され筋膜の癒着が剥がれる様子を見ることができる。
東京歯科大学で”筋膜”を見せてもらう
東京歯科大学にやってきた。東京歯科大学の阿部伸一教授に話を伺う。医学生が解剖する時は筋肉を取り出すがその時に筋膜が邪魔をしてよく見えない。
実際に解剖で使った人間の筋膜を見せてもらった。
「筋膜」とはいったい何か?
筋膜とは、筋肉の数万本の束がばらばらにならないように束ねる役割をしている。ちょうど筋肉に女性用のストッキングを被せたような薄い膜のこと。
動物にも筋膜はあり、ささみを料理した時に見かける事がある。番組では料理店を取材し、調理中に筋膜を取り除いてもらった。
筋肉のコリとは、長時間筋肉が同じ状態になって固まったり、無理な姿勢で固まった状態。もみほぐして血流を良くする事で柔らかい状態に戻る。
なんどもこれを繰り返しているとしだいに筋膜に癒着し「しわ」が出来る。これがコリの真犯人。「肩コリ」ではなく「肩シワ」が重要。
ミスター筋膜「竹井仁教授」スタジオ登場
ミスター筋膜こと、首都大学東京の竹井仁教授がスタジオに登場。
筋膜は全身を覆うボディースーツだという。今とても注目されて研究が進んでいる。エコー器具を使って筋膜の堅い部分に針を打つ治療なども登場。竹井先生がスタジオに登場。竹井先生の施術によってゲストの筋膜を伸ばした。
自宅でできる筋膜伸ばしの方法
ためしてガッテンの肩凝り解消・筋膜ストレッチがすごく気持ちよかった。でもホームページ見たら文字ばかりでちょっとよくわからなかったので、図解してみた。 pic.twitter.com/EpYjKpqTqL
— よかぜ (@1yokaze0) 2015, 9月 11
自宅で誰でもできる筋膜のばしトレーニング(筋膜リリース)のやり方が公開された。
- 右手を斜め後ろに伸ばす。(指先が床に潜り込むイメージで)
- 顎を少し引いて左に首を倒す。同時に左手で右肩を押さえる
- 左耳を肩より前に出すようにぐるりと首を回す(この状態を20秒〜90秒固定。無理のない範囲で)
- ”首の傾きはそのまま”で鼻先を左肩に出来るだけ近づけキープ(20秒〜90秒・堅い人はなかなか出来ない)
- 反対側も同じように
平泳ぎ風 筋膜リリース
※痛いのを我慢して伸ばすのは逆効果。ゆっくり動かし勢いを付けないで気持ちいい力加減を目指す事が重要。
- 両腕をまっすぐ前方に伸ばしてキープ(20秒〜90秒)背中を丸めないで肩甲骨だけを押し出すようにする
- 肘を肩の高さにキープしたまま後ろに引きまげ、両肩甲骨を合わせるようにキープ(20秒〜90秒)
- 肘を引いた状態から肩甲骨を起こすイメージで手を上に上げる。(肘を90度に曲げたままバンザイ。肘が水平より下がらないように意識)
S字 筋膜リリース
今度は立ち上がって行う。全身のトレーニング。
- 右手を頭の後ろ。左手を背中の後ろ、肘を90度に曲げる
- 右足をクロスさせ体を左に倒す(この状態で20秒〜90秒キープ)
- 反対側も同じように
なんちゃってバレリーナ風
バレリーナになったつもりで、全身の筋膜を伸ばす
- 右手の手のひらを自分に向け、左の手平を後ろに向け右足を一歩前に出す
- 右手は天井に向かい伸ばし、左手は床に向かってぐいっと伸ばしながら軽く体をひねる
- 左右逆にして同様にトレーニング
これらの体操を1日3セット。キープ時間はそれぞれ90秒が理想。しかし慣れるまでは出来る範囲で行う。
現代人に急増、頑固な肩コリの新原因
今スマートフォンなどを使う人が増えている。吉澤亮子さんはツライ肩コリに悩んできたひとり。3年〜4年前からストレートネックになって悩んでいた。
仕事中は前屈み。休みもスマホを見ながら前屈み。
ストレートネックの原因とは?
- パソコン作業やスマホを続けると後頭部付近に負担をかけ筋肉が硬直(頭は重い(約5kg)ため少しの傾きでも首に重みがかかる)
- すると硬直した後頭部の筋肉が固まって動きにくく(ひっかかるように感じる)なり顎を引きにくくなる
- 顎が引きにくいため顎が常に上がった状態になる
- 顎が上がった状態で正面を向いたり下を向いたりするには首全体を曲げるしかなくなる。やがて首全体で曲げる癖がついてしまう
- その結果ストレートネックになり頑固なかたこりは肩まで及び、筋膜のシワが出来てしまう
スマホやパソコンを見ている姿勢は、頭の付け根の常に後頭下筋群が踏ん張るような状態になる。そのせいでストレートネックとなってしまい、首の筋肉への負担が大きくなり筋膜のシワが出来やすくなる。
ストレートネックの見分け方
スマホなどを見るために、顎が前にでて頭の重心が前にかかると、それを支えようと首の後ろの筋肉が常に緊張してしまう。
その結果、首から肩にかけて筋膜が堅くなって行くコリがだんだんつよくなってゆくのですが、このストレートねっくの見分け方が紹介されました。
- うなずく動作をする時に、顎を引くのではなく顎が引けないので鳥が餌をついばむようにして首全体でうなずく人
- 横から見て自然な姿勢をした時に、耳が肩よりもに出ている人
ストレートネック矯正の仕方
自宅でタオル一本があれば可能なストレートネック矯正のトレーニング方法が紹介されました。
- 両手でタオルを持ち、首の後ろの真ん中に当てる手を斜め上に引っ張り頭を少し倒す
- 手を前に引っ張ると同時に頭を後ろに倒してゆく(ここで気持ち良い力加減にする)
- そしてうなずくようにあごをぐっと引きのど元に引きつけキープ(5〜20秒)
- これを1日5セット行うとストレートネックの症状が改善され、湾曲が治ってくる
今回のまとめ一言
大和田獏と膜の字は似ています…肩こりになった時は大和田獏さんを思い出しましょう!
「大和田膜(まく)」!