NHKスペシャル「人類誕生」第3集
2018年7月15日(日曜日)放送のNHKスペシャルは「人類誕生」第3集。ホモ・サピエンスついに日本へ!
アフリカ大陸を出発した私たちのご先祖さま。日本への道のりは超難関でした…。東南アジアルートは大海原に阻まれ、シベリア踏破北海道ルートでは極寒の大地に阻まれていたのです…。ご先祖さま達は如何にして困難を乗り越え大陸最果ての地「日本」にたどり着いたのでしょうか?高橋一生さんがナビゲートするシリーズ人類誕生、第3集です。
Nスペ『人類誕生』第3集番組データ
【放送日時(初)】 2018年7月15日(日曜日)21:00~21:50
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 NHKスペシャル 人類誕生 第3集「ホモ・サピエンス ついに日本へ!」
【ナビゲーター】 高橋一生
【語り&進行】 和久田麻由子
【スタジオゲスト】 海部陽介(国立科学博物館人類研究部研究主幹)
家に帰ったら昨日の人類誕生をもう一回見るから今は死ねない🚽🚽🚽🚽🚽🚽🦍💨💨💨💨💨💨 pic.twitter.com/clLHehuseG
— りっちゃんは低電力モード (@omochi_yokukame) July 16, 2018
500万年もの間アフリカ大陸を出なかった人類のご先祖さま
人類が誕生したのは700万年前のアフリカ――。
最初の人類はアフリカの開けた森で誕生しました。450万年から430万年前に生息した「アルディピテクス・ラミダス」が私たちの最初のご先祖さまです。
その後、実に500万年もの間、アウストラロピテクス・アファレンシス(430万年~370万年前に生息)、ホモ・ハビリス(240万年~160万年)に世代交代してもアフリカ大陸を出ることなく細々と暮らす目立たない生き物でした。
人類は500万年もの間アフリカ大陸を離れることはありませんでした――。そして現代の世界人口はなんと76億人!どのようにしてここまで繁栄したのでしょうか。
極寒の大地と大海原が阻む日本への困難な道
ホモエレクトスが温暖な南側を中心に生息域を広げ、寒さに強いネアンデルタール人は寒いヨーロッパで生息域を広げました。
ホモエレクトスとネアンデルタール人は同時期に生息していたと考えられ、アフリカを出て世界に散らばったのは今から8万年(~5万年)前のことです。
大陸の南側を進んだホモエレクトスは、アジアでジャワ原人や北京原人となり活動範囲を徐々に広げましたが海を越えることが出来ず、ついにホモエレクトスの世代では日本へ来ることは出来なかったと言います。
また、ヨーロッパからシベリア―北を進んだネアンデルタール人も極寒の大地が行く手を遮り、ついにこの世代では日本へはたどり着きませんでした。
Nスペ『人類誕生』より。ネアンデルタール人とホモエレクトスが開拓したエリア(赤と青) pic.twitter.com/WlZYxsYnhU
— テレビ番組ブログ (@yonta24blog) July 16, 2018
東南アジアから日本へやってきた?
では、日本へたどり着いた原人は一体誰だったのでしょうか…?
それはホモエレクトスやネアンデルタール人から世代交代した「ホモ・サピエンス」でした。
石垣島で新しい空港を建設するために調査を行ったところ、人類学者の土肥直美博士を中心とするグループが白保竿根田原洞穴遺跡で2万7千年前から2万年前のものと思われる19体の(ホモ・サピエンスの)人骨を発見しました。
骨は「白保人(しらほじん)」と名付けられ日本最古の全身骨格となる大発見です。いずれは教科書にも載るかもしれません。
骨から復元した顔は南方系、耳には「外耳道骨腫(サーファーズ・イヤー)」があり海女さんやサーファーなど頻繁に海に潜る人によくみられる特徴もありました。
白保人のDNA解析(篠田謙一博士=国立科学博物館)の結果、現在の東南アジア系の人々と似たDNAを持つことが解りました。
さらに近頃東南アジアでは、次々とホモ・サピエンスの生息していた痕跡も見つかり、私たちのご先祖さまはホモエレクトスから世代交代をとげ東南アジアで活発に暮らしていたとみられています。
オーストラリア グリフィス大学のアダム・ブルム博士によれば、かつてはヨーロッパを中心にホモ・サピエンスの文化(原人の絵画などの発見による)が花開いたと考えられていましたが、アジアでも同様の文化が育っていたことが解ったと言います。
アジアで繁栄を極めたホモ・サピエンスたちは、最も日本に近い台湾(当時は大陸と地続きでした)の辺りから石垣島など島伝いにやってきたのです――。
東南アジアのホモ・サピエンスはどうやって海を越えたのか?
ただし近いとはいえ、間には台湾から与那国島まで100km以上もある海が広がっています。この付近には黒潮も通っていて海を分断し、自然漂流で到着したとは考えられません。では、どうやってこの広い海を渡ったのでしょうか…。
東京大学の井原泰雄先生を中心とする研究者グループは島に自生する草の船や竹の船を作り実際に海を越えてみました…しかし海流に流され失敗。
当時ホモ・サピエンスたちは石斧が使えたことから大木をくりぬいて丸木舟をつくり海を渡ったところ黒潮を越え与那国島に渡る力があると判明しました――。
途方も無い年月失敗を繰り返し、やがて丸木舟の発明によって日本へやってきたのかもしれません。
台湾から与那国島が見えるのですが、ちょうど太陽が昇ってくる方向に見えるのです。
ひょっとして台湾のホモ・サピエンスたちは「日出ずる処」に憧れ、太陽が昇る島には一体何があるのだろう…というパイオニア精神があったのかもしれません。
Nスペ『人類誕生』より。台湾から゛日いづる処に見える与那国島 pic.twitter.com/80guqbuABU
— テレビ番組ブログ (@yonta24blog) July 16, 2018
シベリアからもホモ・サピエンスはやってきた!
ロシアと北海道は当時つながっていて地続きでした。
北からはネアンデルタール人の流れを汲むホモ・サピエンスたちが、シベリアを踏破し2万5千年前に日本に上陸したと考えられています。当時は大型のマンモスなどもたくさん居て食べ物には困らなかったようです。
ロシアの「ヤナRHS遺跡」ではおびただしいほどのマンモスやバッファローが生息し、マンモスの骨で作った縫い針も発明されて、寒さから身を守る防寒着も作られていました。
ホモエレクトスやネアンデルタール人では脳の構造上、こうした縫い針を作る事は出来ませんでした。ホモ・サピエンスだからこそシベリアを踏破する事が出来たのです。
(※2018年7月15日(日曜日)放送『NHKスペシャル 人類誕生 第3集「ホモ・サピエンス ついに日本へ!」』より)
『人類誕生』放送終了後の反響ツイートは?
ワオー白保人 人類誕生3
— 阿今 (@kimcohsky) 2018年7月16日
人類誕生から現在までの時間を24時間に換算すると、キリストの誕生は23:45。産業革命は23:58。
— DSF (@DigiSF) 2018年7月16日
昨日録画してたNHKの人類誕生3話を見てるんだが、やっぱ石器時代の道具の作り方普通に難しそうで凄い
— 冬草夏虫 (@tousoukachu) 2018年7月16日
石器の作り方とかもちゃんと順番や力の加減があったりして、1個の石塊から10個とか20個の石器を大量生産していたんだと
昨日のNHKの#人類誕生
— 千世国【開運と浄化と魔除け画】 (@shiroichoko) 2018年7月16日
面白かった!
ああいう番組好き。
そして私は、船はきっと帆も張ってたと思った。
モアナの世界みたいに!
人類誕生面白かった~^^でも地図も無かった時代、海を渡ったり違う土地に移動するって、かなりリスキーだし勇気がいることだと思うなあ~。
— ロータ (@d_14121) 2018年7月16日
#人類誕生 #第3集 #NHKスペシャル
— Mackey(マッキー)⛲ (@Mackeys_Spot) 2018年7月16日
<番外編>
気になったのが3点ほど
1枚目の写真=元 #横綱 #朝青龍
2枚目の写真=#電波少年的懸賞生活 の #なすび
ではないかと思う。。
(エンドロールに名前なかったけど)
3枚目の写真
なんか #岐阜県 と #長野県
踏みつけられてる
(勿論深い意味は無いと思うけど) pic.twitter.com/qJSoGxat2Z
NHKスペシャル 人類誕生第3集 ホモ・サピエンスついに日本へ!。北極寒、南黒潮、鎖国的絶対条件の日本。そこを北縫い針、南石斧で打破。北は陸続きだから獲物追ったらいつの間にか。でも南は行ったら戻れぬ海。北と南で来る意味が絶対的に違っていたのでは?さらなる疑問。 https://t.co/jziDOerD6i
— sk8bopsita (@sk8babji) 2018年7月16日
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