NHKスペシャル「人類誕生」第2集
2018年5月13日(日曜日)放送のNHKスペシャルはシリーズ『人類誕生』の第2集。同時期に生きていたという「ネアンデルタール人」と私たちの先祖「ホモ・サピエンス」。
一体どのようにしてネアンデルタール人が絶滅し、ホモ・サピエンスが生き残ったのでしょうか?高橋一生さんがその秘密に迫ります――。
NHKスペシャル「人類誕生2」番組データ
【放送日時】 2018年5月13日(日曜日)21:00~21:50
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 NHKスペシャル 人類誕生 第2集「最強ライバルとの出会い そして別れ」
【出演者】 高橋一生
【ゲスト専門家】 長谷川眞理子(人類学者)
【スタジオ進行&語り】 和久田麻由子(NHKアナウンサー)
#人類誕生 第2集では、人類進化上"最強のライバル"とされる「ネアンデルタール人」が登場します。実写+CGならではのアクションシーンにもご期待ください。
— FINAL FANTASY XV (@FFXVJP) 2018年5月11日
放映日: 5月13日(日) 21:00 pic.twitter.com/lw6Uyg98Ls
ライバル関係?「ネアンデルタール人とホモ・サピエンス」
「人類誕生」第1集で登場した「アウストラロ・ラミダス」(ラミダス猿人)から長い年月を経て誕生したのが、今回の主役「ネアンデルタール人」と、私たち「ホモ・サピエンス」です――。
そしてネアンデルタール人とホモ・サピエンスは同時代に生存していた最大のライバル同士だった…という研究成果も新たに判明しました…。
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスとのファーストコンタクト!
文明の交差点、中東エルサレム(Jerusalem)。
ここは、地球上のおよそ半数の人が信仰する三つの宗教の聖地です。現在も世界中から様々な国の人々が宗教を共通の繋がりとして訪れています。
そして太古の昔に遡ってみると、ここ中東の地は、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスが出会った場所でもありました――。
3年前(2015年)、イスラエル北部にある「マノッド洞窟」。ここでホモ・サピエンスの頭蓋骨(5万5千年前)が出土。
そして、そのわずか40km先の「アムッド洞窟」ではネアンデルタール人の化石も18体分発見…、その二つが同時期のものだということも判明しています。
これまでネアンデルタール人とホモ・サピエンスは遠く離れた場所で暮らしていたと考えられていましたが、この発見により日常的に顔を合わせてもおかしくないとても近い距離で暮らしていたことが確かめられました。
テルアビブ大学の、イスラエル・ハーシェコヴィッツ博士は驚きの発見だと言います。
――およそ30万年前、共通の祖先だった「ホモ・ハイデルベルゲンシス」から枝分かれし、先にアフリカを出てヨーロッパへ渡ったのがネアンデルタール人。
その10万年後、(およそ20万年前)にアフリカで誕生したのがホモ・サピエンスでした。
その後、北へ行ったネアンデルタール人と、アフリカ大陸に残っていたホモ・サピエンスは中東の地でばったり出くわしたのです…。
ネアンデルタール人「明らかになる実像」
フランスにある、ブリュニケル洞窟。
洞窟の奥深くには「世界最古のストーンサークル」がありました。
サークルを作った目的は全く不明でしたが、複数のネアンデルタール人が集まり、400個もの鍾乳石をわっか状に並べていたとされています。祈祷や占いなどをしていたのかもしれません…。
フランスボルドー大学の、ジャック・ジョベール博士によればネアンデルタール人の頭蓋骨はホモ・サピエンスよりも1割以上大きく、今まで考えられていたよりも遙かに知能が高かったのでは無いか?と考えられています。
さらに、顎の骨などを詳細に研究すると、喋ることも出来たかもしれないといいます。
ペンダントやブレスレットなどの装飾品や動物の皮の防寒具なども次々と発見され、オランダ ライデン大学のマリー・ソレーシ博士も、「ひょっとすると、ホモ・サピエンスよりも知的だったかもしれない」と話しました。
スタジオの高橋一生さんも、「これまでのネアンデルタール人の”野蛮で知能が低い”というイメージががらりと変わったかもしれないですね!」と驚きます。
”氷期”のヨーロッパで繁栄した「ネアンデルタール人」
ネアンデルタール人が一世を風靡し最も数を増やしたのは、およそ5万年前、氷期のヨーロッパでした。
冬はマイナス30度となる厳しい環境です。アメリカ・デューク大学のスティーブン・チャーチル博士は、発掘した骨には傷跡がとても多く、彼らが屈強な体格の持ち主で、肉弾戦で狩りをしていたと考えられると話します。
ネアンデルタール人は寒さに見事に順応し屈強な肉体で大型の獲物を捕らえていました。
道具の進化で体の弱点をカバー!「ホモ・サピエンス」
一方、当時のホモ・サピエンスは骨格も細く狙う獲物もうさぎなどの小動物が中心でした…。
その後、数千年が経った、4万3000年前、ヨーロッパの草原ではホモ・サピエンスの狩りが見事に進化していました。
仲間と連携する為の笛や、アトラトルと呼ばれる槍の補助具など、とても進化した道具を使って効率的に狩りをするようになっていたのです。
最近「アトラトルを思いっきり投げてみたい」って衝動が湧く事が多い。#アトラトル #投げ槍 #メソアメリカ #武器 pic.twitter.com/cVstND6Osf
— マスターγ (@masutaagannma) 2018年2月6日
――石器はより繊細に加工され、骨に石器を埋め込むなどどんどん改良されてゆきました。
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの大逆転劇!
一方の、屈強なネアンデルタール人は25万年もの間、槍の形にほとんど変化が見られませんでした…。狩猟方法も変化せず、ずっと肉弾戦で獲物を獲得し続けていました…。
またオックスフォード大学のロビン・ダンバー博士によれば、”ホモ・サピエンスよりも大きな脳を持っていた”ネアンデルタール人ですが、常に小さな集団で移動し、少人数で暮らしていたため、道具の進化が起きなかったのかもしれないとのこと。
画期的な道具が生まれても家族単位の暮らしではその技術が種族全体に広まりません。
ロシアのスンギー遺跡。この遺跡では数百人単位のホモ・サピエンス集落がありました。
すでに当時、ホモ・サピエンスは、社会を作り上げ原始的な宗教も芽生えていました。
シャーマン(祈祷師)などの職業も誕生し、宗教によって非常に結束の強い社会を作っていったと言います。
その後、ヨーロッパで起きた大気候変動「ハインリッヒイベント」(北アメリカを覆っていた巨大な氷が崩落し海流が変化したことでヨーロッパの気候変動が起きた現象)
によって地球規模の気候変動が起きた時もホモ・サピエンス達は、食料の支援などを行い構築した「社会」の力で乗り切ることが出来たと言うのです。
家族単位で移動していたネアンデルタール人は徐々に数が減り孤立して、生息域を狭め絶滅してしまいました…。
寒さに耐え狩りのために巨大化し、家族単位でのみ活動したネアンデルタールより、消費エネルギーは抑えながら、死後を想像し、空想の動物を描き、宗教心を持つことでより大きな集団を形成できたホモサピエンスが生存競争に勝利したと。広い協調性こそが人類を人類たらしめている基本要素か。#人類誕生 pic.twitter.com/iQvNEvxs9Y
— 鈴木祐介 (@7_color_world) 2018年5月14日
人類最初の戦争はホモ・サピエンス同士だった?
こうしてネアンデルタール人は、滅びました…。
宗教で強大な集団が結束し、繁栄を始めた人類でしたが、他方ではホモ・サピエンス同士の集団が同じものを同じやり方で得ようとするため、常に争いを生み、戦争や虐殺も増えてしまいました…。
絶滅したネアンデルタール人のDNAはホモ・サピエンスの内部へ?
ドイツライプチヒのマックス・プランク進化人類学研究所。
ここで驚くべき発見がありました。
研究所で太古の人類のDNAを解析したところ、私たちホモ・サピエンスのDNAにネアンデルタール人のDNAが存在していたと判明したのです。
VTRに登場した人類学者のスヴァンテ・ペーボ博士――。
「世界各地の現代人のDNAから、数パーセントネアンデルタール人のDNAが含まれていることが解ったのです。これは近年稀に見る発見でした!」
また、アフリカのサハラ砂漠より南に住む現代人のDNAを調べたところ、ネアンデルタール人のDNAはほとんど見当たりませんでした…。
ペーボ博士によれば、北へ渡ったホモ・サピエンスはネアンデルタール人のDNAと混血し、アフリカに残ったホモ・サピエンスはネアンデルタール人と出会うことがなかったので、混血が起きなかったからだそうです。
こうして、ネアンデルタール人という種族は絶滅してしまいましたが、その一部は私たちのDNAとして代々受け継ぎ刻み込まれているといいます。
(※2018年5月13日(日)放送「NHKスペシャル 人類誕生 第2集「最強ライバルとの出会い そして別れ」」より)
NHKスペシャル「人類誕生2」放送終了後のツイートは?
今日の人類誕生は安定の録画だからとりあえず第一夜と第二夜で恐ろしく変化を遂げてるナビゲーターの人置いておくね(第三夜に更なる進化の予感)#高橋一生 #人類誕生 pic.twitter.com/YsVJzgeuJ3
— あまね (@amany_on1saaaay) 2018年5月13日
人類誕生を見ると有名なこのアンサーを思い出す
— 尾上新 (@punpun6767) 2018年5月13日
弱者を抹殺する。不謹慎な質問ですが、疑問に思ったのでお答え頂ければと思います... https://t.co/Y38Uz6EsHY #知恵袋#人類誕生
ぼく宗教で嫌な経験ばかりしてるのであんまり好きじゃないから出来れば無くなって欲しいなと思ってたけど、4万年前から人類の祖先は死後の世界の概念を持ち、宗教があり信仰を持っていたと聞いてこりゃ無くなりそうもねーなって思った。人類は宗教による強い結束力で生き延びた…なるほど… #人類誕生
— スラガ (@ledger711) 2018年5月13日
ネアンデルタール人は孤立に耐え切れずツイッターのハッシュタグで誰かと繋がろうとしたのでは #人類誕生
— わた@シン・呉鎮守府 (@them_isto_cres) 2018年5月13日
#人類誕生 凄いな。体格でも頭脳でも優れていたはずのネアンデルタール人が消滅したのは、家族単位でしか生活しておらず社会をつくれなかったから。凄い示唆的だ。
— MAENO404 (@Ets_m) 2018年5月13日
ネアンデルタール人
— 片岡聲之助@2/27中山デイジー賞 (@nirubed) 2018年5月13日
⇒ ハッシュタグを石に残す
現代人
⇒ ハッシュタグをインターネット上に残す#nhk #人類誕生
ネアンデルタール人は長い時間をかけて氷期に特化した大きな体になっていて、異常な気候で生物が激減するなかで体力を維持するだけの食べ物を確保することができず、絶滅に追い込まれた…感情も持っていたはずなので、最後のひとりは孤独だっただろう、と#人類誕生
— ふうこ (@ESAL2qmCiybKrZZ) 2018年5月13日
ネアンデルタール人とホモサピエンスが戦った証拠は見つかっていない。
— ぬえ (@yosinotennin) 2018年5月13日
生き方が違うので戦うことはなかったのではないか。
人類最初の戦いの記録は、ホモサピエンス同士のもの…!おぉ… #人類誕生
「同じ人間同士、どうして争わなくてはいけないんだ!」と、よく言われるが、「同じ人間同士」だからこそ同じ利益を求めて生存競争が生まれたのか。#nhk #人類誕生 #ネアンデルタール人 #ホモサピエンス
— ネナロメナカ (@unsdef) 2018年5月13日
ちなみにネアンデルタール人の遺伝子から受け継いだ要素の中にはネガティブな要素もちらほらあるようで、中にはリウマチにも関わってしまう遺伝子もあるそうですね(;ω;)https://t.co/RGHtO1oCQb#nhk #人類誕生
— 特急ニセコ (@ExpressNiseco) 2018年5月13日
https://twitter.com/sakusakutoux/status/995646817231503361
今日の内容で、ネアンデルタール人が「旧人」「原始人」「野蛮人」ではなく、良い意味で「隣人」であったと言う事が、今回の放送でしっかり伝わってくれれば嬉しいですね!と古生物学大好きクラスタの1人としてそう思うのです#nhk #人類誕生
— 特急ニセコ (@ExpressNiseco) 2018年5月13日
スタッフロールでCG制作「スクエア・エニックス」って出てた>RT
— まね™ (@mane247) 2018年5月13日
#人類誕生
おわたーーー✨✨
— おすかる💙幸せの卯月🌸🌸 (@osukru_andore) 2018年5月13日
ご期待するよぉーー!❤❤❤#高橋一生 #人類誕生 pic.twitter.com/vX5TjUIxLz
ネアンデルタール人とホモ・サピエンス、その存亡を分けたのはコミュニティの大きさだった。おもしろかった!
— 池内さおり Saori Ikeuchi 東京12区 (@ikeuchi_saori) 2018年5月13日
約五万年前に出会ったネアンデルタール人とホモ・サピエンス。ネアンデルタール人は絶滅したが、その遺伝子は、日本の私たちにも2%程度受け継がれているそうだ。壮大。命に感謝。#人類誕生 pic.twitter.com/uwSwB9NAQr
当たり前のことなんだけど、今生きている人間も他の生物も、家系を生命誕生まで遡っても、ただの一度も生存競争に負けたことがない(子孫を残さずに死ななかった)勝者の遺伝子だけを受け継いでるサラブレッドたちなんだよなあ、と思うと感慨深い。 #人類誕生
— たかはし@富山 (@eagleduck) 2018年5月13日
NHK人類誕生、ネアンデルタールとサピエンスとの交配で、ネアンデルタールの遺伝子を持つ現代人には、サピエンスにない免疫遺伝子が受け継がれていると。そう、「純血」ほど弱いものはない。純日本人とか在日とか朝鮮とか中国とか、くだらない純血排他思考が、いかに愚かか、科学的にも証明されたな。
— 木村知 (@kimuratomo) 2018年5月13日
Nスペ「人類誕生」第2週のクロマニョン人とネアンデルタール人の話、細かいとこはさておき、とてもとてもよかった。内容充実してたのは、取材頑張った証。これまでの人類進化番組の中では最上級と思いました。拍手! #nhk #人類誕生
— 海部 陽介 (@yosukekaifu) 2018年5月13日
疑問な点がある。
— 荒川光線(B面)@そのほかの話 (@arakawakohsen_B) 2018年5月13日
ネアンデルタール人は社会を築けなかったので絶滅したとのことだが、サピエンスよりも知性があったとされる彼らが、なぜサピエンスの文化を自分たちのものにして社会や宗教を作れなかったのか?
#人類誕生 #NHKスペシャル
人類誕生 第2集
— さな (@sananotkg) 2018年5月13日
さらにおもしろかった!
内容が興味深い以上に、一生さんのトークが進化してない?第1集より軽快でコミカルでしたよねww
ネアンデルタール含有率が2.3〜2.4%
平均よりちょい高め😆#高橋一生 #NHKスペシャル #人類誕生 pic.twitter.com/SEMMnJvsR4
NHKの人類誕生めちゃくちゃ面白い…
— 由 (@chiyuri1022) 2018年5月13日
ネアンデルタール人は屈強で知能も高かったが集団行動をしなかったために生活が何万年も変わらず徐々に滅びた、ホモ・サピエンスは宗教で社会を作り情報共有することで文明を発達させ生き残った
今日は家帰ったら人類誕生見るために生きるのだ
— きなこ (@kinako_salt213) 2018年5月14日
https://twitter.com/dm1ma/status/995973832304283648
人類誕生を見ているけれど、初めは道具の発達とかに何千年単位でゆっくりやってたのが、今や2、30年でなにか変わっちゃうんだから、そりゃ体が付いてかないわよね
— マイナス (@sr_mineka) 2018年5月14日
人類誕生おもしろかった
— 霧吹きりる (@kyrill755) 2018年5月14日