Nスペ「大江戸 第3集 不屈の復興!!町人が闘った”大火の都”」
2018年7月1日(日曜日)に放送されたNHKスペシャルは「シリーズ大江戸第3集」。
今回は江戸と巨大火災について!「火事と喧嘩は江戸の華」と言われた大江戸では3年に1度、壊滅的な被害をもたらす大火事が発生していました…しかしなぜか江戸はそのたびにエリアを拡大し規模を拡大していったのです――。
Nスペ「シリーズ 大江戸」第3集
【本放送日時】 2018年7月1日(日曜日)21:00~21:50
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 NHKスペシャル 大江戸 第3集「不屈の復興!!町人が闘った”大火の都”」
【出演】 松平健 木村佳乃 溝端淳平
【語り】 沢城みゆき
NHKスペシャル 大江戸のお洒落なオープニング pic.twitter.com/QIihFYfXjw
— テレビ番組ブログ (@yonta24blog) July 7, 2018
江戸のヒーロー?「町火消(まちびけし)」
江戸のヒーロー、町火消(まちびけし=消防団)が活躍する火事場(かじば)。
「火事と喧嘩は江戸の華」と言われ、江戸時代には町火消が主役として登場する芝居や歌舞伎は大人気でした。
「町火消は町人の命を救うヒーロー!」…それほど江戸の町では火事が頻繁に起きていたのです。
江戸期の地層に大火災の痕跡を発見!
今東京の地下で、大江戸を襲った大規模火災についての発見が相次いでいるそうです――。
古くは1600年代、江戸幕府が誕生した頃に起きた火災の地層からペリー来航の1800年代まで…合計10回の真っ黒な火災の地層(火災層=かさいそう)が出来ていました。
東京都中央区教育委員会の、仲光克顕さんによれば、3年に1回という頻度で江戸を襲う大火災があり、そのたびに江戸は壊滅的な被害を受けてきたといいます。
仲光先生は独自の調査によって、正確な延焼範囲と火災発生から鎮火までの時間を研究。
例えば1772年(明和9年)に起きた「行人坂の大火(ぎょうにんざかのたいか)」では、26時間にわたって南から北、途中江戸城、日本橋までも焼き、南北14km(現在の目黒駅付近から、上野駅付近まで)にわたって延焼しようやく鎮火したことが解りました。
1603年から1868年までなんと合計89回、同様の規模の世界に類を見ない大火が発生していたと、西田幸夫特任准教授はいいます。
江戸は大火を乗り越えてより発展した!?
江戸時代…その最も初期の大火「明暦の大火(めいれきのたいか)」は1657年(明暦3年)に発生しました…。
明暦の大火はその後の江戸の防災意識を根底から変えた重要な大火災でした。
江戸城を中心として、現在の山手線の4分1を占める広大な面積を焼き尽くした超巨大”大火”。犠牲者は6万人以上、世界の歴史上空前絶後の大火災だったと言います。
今回、都市火災を研究する金沢工業大学の研究者(増田達男教授)とともに当時の体験談の書物(亀岡久三郎体験記)をベースに、正確な明暦の大火の3DCGシミュレーションを行いました。
火元は江戸城の北の町でした。午後2時ごろ風の強い火に本妙寺から出火…。
隙間無く並ぶ建物、水路は全て木製でこれから導火線の役割をしたためあっという間に火は広がり、高さ50mもの火の竜巻(火災旋風)が発生してなんと日本橋まで飛び火、…あっという間に焼け落ちました。
将軍が暮らす江戸城の天守閣もこの時に消失しています。火災は三日間続き江戸の町は焼け野原となりほぼ壊滅してしまいました…。
前代未聞の大江戸復興事業始まる!!
明暦の大火のあと、江戸城を含め大江戸はほぼ壊滅しました……。
しかし何故か江戸はこの大火の後、急速に人口を拡大していたのです。
江戸急速発展の理由は、幕府の役人達が打ち出した江戸復興計画にあったのでした。
大火の後、単に元の姿に戻すのでは無く街を山側に拡大し、出来た空き地に防災の仕組みも取りいれた計画を立てました。
この時幕府は江戸の中心にあった寺社、武家屋敷を安全な高台などに移転しています。もちろん今回火の回りを早め最も燃えやすかった町人の街も大規模移動させています。
復興費用のほうは江戸城の天守閣の再建を諦めるなど工夫して捻出し、なんとか大規模住民大移動は完成しました。
武家屋敷や住民を移動させた場所には広い防火帯(火除地=ひよけち)が整備され、延焼を遅らせる、または止める工夫がなされました。
その後、何度も巨大火災は発生しますが、明暦の大火以後は1万人を超える犠牲者の出る火災はなくなったと言うことです。
また大火が起きると、復興景気が始まります。そのため人が以前より大勢集まり、大火のたびに景気は良くなって人口100万人の大都市に成長していったのでした――。
大火が生み出した江戸の新しい文化
明暦の大火で「火除地」として整備された広い大通りには、歌舞伎小屋など庶民の文化が発展してゆきました。
明暦の大火の死者を弔うために始まった回向院の相撲興行は現在まで続く大相撲の起源です。相撲興行が行われた場所には現在、両国国技館が出来ています。
さらに明暦の大火以後始まった、隅田川の花火大会なども元々は火災で亡くなった人々の鎮魂のために行われたといいます。
こうして江戸の町は1603年から1868年までの間に90回近く大火災に見舞われてきました。しかしそのたびに江戸っ子の不屈の復興魂により何度も蘇り、さらに発展していったのでした――。
(※2018年7月1日(日曜日)放送「NHKスペシャル 大江戸 第3集「不屈の復興!!町人が闘った”大火の都”」」より)
『Nスペ 大江戸3』放送終了後の反響ツイートは?
テレ朝の「ポツンと一軒家」は、今やブラタモリ、キンシオと並ぶ日本再発見番組として毎回楽しく観ているが、この番組って限界地域に住んでいる人たちがほぼお年寄りだということがとても気にかかる。といいつつNスペ「大江戸3」を観ているが、この番組も面白いな。 #テレ朝 #Nスペ #キンシオ
— toddy (@ecq) 2018年7月1日
スクラップアンドビルドで不死鳥のようによみがえる江戸の街、ってシン・ゴジラや帝都物語の根幹の話みたいだねえ。 #Nスペ #大江戸
— ほくせい@しっぽ帝国 (@SippoTeikoku) 2018年7月1日
マツケンマスター、またちょんまげ憑依した^^;<Nスペ大江戸
— 雲弐★礒之塵 (@isouzzye2010) 2018年7月1日
#Nスペ #NHK
— まえじぃー (毎日吹雪!雪と氷の世界) (@maezy6) 2018年7月1日
大江戸 不屈の復興
町人が闘った“大火の都”
大火の度に復興して江戸は大きくなった。
歴史好き、時代劇好きなので楽しく見ているんだけど、喫茶店のマスター役の松平健のカツラは笑っちゃうなぁ〜(笑)https://t.co/nxw2YICD3C
— Kotaro/コタロウ (@anafreak777) 2018年7月1日
今の東京は地方人だらけ。#NHK OR #nスペ OR #NHKスペシャル OR #大江戸
— けろんぽ (@keronpo) 2018年7月1日
— kenjimatsui (@mkenyu) 2018年7月1日
生き延びた者達は下を向いてばかりじゃいけねえや……ずっとまとわりついている意識だなあ…… #大江戸 #NHKスペシャル #Nスペ
— ポ ン ゴ ロ ー @両手を水平に伸ばしてぐるり (@20101223pongoro) 2018年7月1日
Nスペ「大江戸」第三集でまさかの?シネマ歌舞伎「め組の喧嘩」が資料映像として放送。18勘三郎ほか出演。
— 幕見暇人@リハビリ中 (@makumibito) 2018年7月1日
Nスペ大江戸 第3週凄いわ。,,,鳥肌が,,,
— Y’s (@um0323si) 2018年7月1日
深いわー~
しかも得田さんと曲がもうすごくいい!!!
アレンジもスゴイ
再放送録画しよ#NHKスペシャル #大江戸 #得田真裕
Nスペ「大江戸」面白い。でもヤクザの起源は火消しだったとは言及しないのか。それより、松平健の現代人のヅラより髷のヅラの方が違和感ないのは、流石という他ない。
— t_kitagawa (@KeiRalph) 2018年7月1日
シン・ゴジラでも、言われていた東京は「スクラップアンドビルド」で、成長してきたのは、江戸からだった #大江戸 #Nスペ
— kenjimatsui (@mkenyu) 2018年7月1日
Nスペ大江戸のテーマ曲すこ
— 野良乃犬人 (@yoshidainuhito) 2018年7月1日
江戸っ子はモノに執着しないから、「愛」より「色」が粋って事になるんだよなあw #大江戸 #Nスペ
— えりりん (@elirine) 2018年7月1日
#Nスペ 大江戸。ナレーター沢城みゆきの実力を堪能した1時間。
— ニシムラタツヤ@AfroWagen (@afrowagen) 2018年7月1日
洗濯したり色々ながらではあったけどNスペ大江戸?面白かった
— くっきー (@lovelovecooky) 2018年7月1日
鹿島建設は、火消しのろ組からだったのね!?#Nスペ #大江戸
— りくどめい/蘇民将来之子孫也 (@souta_80) 2018年7月1日
Nスペ。大江戸の火災からの復興、興味深かった。過去の資料、公文書からこうした知恵がわかるわけですなぁ。
— イケダナルし (@narupinsky48) 2018年7月1日
今、公文書がない、廃棄した、とかほざいとるのがどんだけの虚言なのかに思いが至ります。
Nスペ大江戸終わり。最初の江戸の写真の話が回を進むにつれどっかに行っちゃったな…
— さとうしん (@satoshin257) 2018年7月1日
Nスペ大江戸シリーズは初手に細川忠利が出て、ありがたすぎた
— たまき (@tamaki1853) 2018年7月1日
#NHKスペシャル 『 #大江戸 』のタグの中に、 #おんな城主直虎 でちょくちょく目にした方の名前を見つけてちょっぴり嬉しい井戸の底の民。 #Nスペ
— ポ ン ゴ ロ ー @両手を水平に伸ばしてぐるり (@20101223pongoro) 2018年7月1日
Nスペ大江戸、テーマ曲がかなり好き。琴線に触れる。
— 桂🍁 (@cinnamon_0101) 2018年7月1日
得田真裕さんという方の音楽なのだけど、アンナチュラルもこの方の仕事。あの曲も好きだった…
#NHKスペシャル 『 #大江戸 』の火除け地の #防災 的観点の説明で思い出すこと… #街路樹 に #銀杏 (いちょう)が多かった理由。あれも延焼を防ぐためだったよね……皆、銀杏(ぎんなん)が臭い臭いっていうけどさあ…… #Nスペ #減災
— ポ ン ゴ ロ ー @両手を水平に伸ばしてぐるり (@20101223pongoro) 2018年7月1日
Nスペの大江戸のサントラほしい~
— はやちゃん (@gyotenAOT) 2018年7月1日
今夜のNスペ「大江戸」。幾度となく襲われた江戸の大火をテーマにした切り口は斬新で、検証を伴った構成は興味を引いた。火除地での仮設構造物の黙認は極めて危険であった経験を今に伝えてる。現代の都市計画法&都市公園法が厳しいのもその教訓かなと。#Nスペ
— nigoe@遠くへ行きたい・・・ (@under_moshitan) 2018年7月1日
そういえば、Nスペの大江戸みて思い出したけど、小さい頃江戸城の天守はあるって思い込んでたのよね。暴れん坊将軍の影響で。小学校に上がって無いって知ってショックだったな…。
— タママのしもべXV (@beartank001) 2018年7月1日
さっきのNスペ「大江戸」江戸の大火と復興だったけど火消しも出てきたので「百と卍」にリアルを付け足して妄想🔥
— 青椰子🌴アオヤシ (@blue_coco99) 2018年7月1日
幕府の政策、豪商の資金提供、庶民の火災発生前提の生き方とか分かりやすかった。
さっきのNスペ。大江戸の火消しのやつ、クルマの中で気が散りながら観てたけど面白そうだったから再放送でちゃんと観たいな
— *ぽこあぽこ* (@poko0a0poko) 2018年7月1日
さっきやっていたNスペのシリーズ大江戸。今回もなかなか興味深い内容だった。このシリーズは第1集から保存しておきたいと思っている。再放送を希望。
— n o s (@nosstickam) 2018年7月1日
Nスペの大江戸シリーズ見てたらまた江戸東京博物館行きたくなったな。
— ケン (@ken__Brian) 2018年7月1日
江戸東京たてもの園も六都科学館のプラネタリウム絡めて行ってみたいんだけどいかんせん遠い
昨日録画したNスペ大江戸シリーズ第3回を見やる
— TENNS (@Kuki_Kei) 2018年7月2日
Nスペの大江戸見てると江戸博行きたくなるな
— プー助 (@poo_sukenosuke) 2018年7月3日
Nスペの大江戸第3集
— ふみすむ (@Fumisme) 2018年7月5日
・火事に見舞われるのを前提としたミニマリストの生活、簡素な家の作り
・建材や被災者向けの非常食の膨大な備蓄
・3日あれば生活や商売を再開可能
っていう事情を知って「火事と喧嘩は江戸の華」の見方が変わってしまった
Nスペの大江戸見て、江戸は火事大変だったんだなと月並みな感想を抱いた。あと町火消がまだ組織としてあるのかと驚いた。
— あまのかるも (@amnkrm) 2018年7月6日
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- 作者: NHKスペシャル「大江戸」制作班
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