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【反響要約】NHKスペシャル「広島 残された問い」”放射線の遺伝的影響””差別や偏見”…被爆者の子ども達(被爆二世)が戦後抱え続けてきた思いとは…?【2018年8月6日(月曜日)NHK総合テレビ】

NHKスペシャル「広島 残された問い」

 2018年8月6日(月曜日)放送のNHKスペシャル広島 残された問い~被爆二世たちの戦後~」…。

 広島に原爆が投下された数年後…米国の原爆傷害調査委員会(ABCC)では「被爆二世(被爆者の子ども達)への遺伝的影響は殆どない」と結論づけられました…。

 しかし戦後、被爆二世たちが白血病になったり奇形出生したりするたびに「――あの調査報告は本当だったのだろうか?」と疑い、自分や家族の健康に生涯消えない不安をかかえながら生活してきました…。その上偏見や差別とも戦わなくてはならなかったのです…。今なお続く被爆二世たちの戦後をNHKスペシャル取材班が追っています――。

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Nスペ「広島 残された問い」番組データ

【放送日時】 2018年8月6日(月曜日)22:00~22:45
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 NHKスペシャル「広島 残された問い~被爆二世たちの戦後~」
【語り】 草笛光子

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1945年8月6日「米軍、広島に原子爆弾を投下」

 1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、アメリカ軍は広島に原子爆弾を投下しました。6000度~7000度の強い熱線と爆風が広島の街を襲い、その年だけで14万人が亡くなったとされています…。

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 核攻撃が人間の体に及ぼす影響についてとても興味のあったアメリカ軍は、直接の原爆被害者のみならず、その子ども達を調べるため助産師を通じ、広島で生まれたほぼ全ての新生児の情報も入手していたのです…。

 当時調査に加わったアメリカの遺伝学者によれば、「先天的な障害や、死産、新生児の死亡などの状況」を調べたそうです。

 当時アメリカが最も関心を寄せていた重要なテーマは、被爆者から産まれる子ども達に「突然変異」が見つかるか…だったといいます…。

放射線の影響は10年後~20年後…突然に…

 上野勢以子さんは、いわゆる被爆二世。原爆投下の12年後に生まれました。現在はボランティアで広島平和公園のガイドを続けています。

 上野さんのお母さんが被爆したのは12歳の時でした。近くに居た隣人たちは数多く亡くなってゆく中で、奇跡的に火傷も無く助かったのです。しかし22年前、64歳の若さでこの世を去りました。晩年は「心筋梗塞」を繰り返していたそうです…。

 上野さんもお母さんと同じ年齢に近づくにつれ、自分もお母さんのようになくなってしまうのではないか…と怖くなるといいます。

 平和公園に建つ「原爆の子」の像…モデルとなった、佐々木貞子さんは2歳の時に被爆、その後なんと10年経って突然白血病を発症し無くなりました(※佐々木貞子さんは”千羽鶴”の話でも有名です)。火傷も無く外見は普通に見えても長い年月をかけて体をむしばんでいたのです。

 さらに被爆から25年が過ぎたころ、被爆者たちの間でがんが多発するようになります…。このように放射線の影響は原爆投下後も10年、20年という長い時間をかけ突然現れるのです…。

被爆者の子ども達(被爆二世)に影響はあったのか…?

 ABCC(原爆傷害調査委員会)は、戦後アメリカが設置した調査機関です。

 ABCCは1947年、広島で被爆者の調査を開始。10万人近い被爆者を選び出し一人一人がどこでどのように被爆したか、その後どんな体への影響が出たかを生涯にわたり追跡調査しました。

 また、直接の被爆者だけで無く被爆者の子ども達にも突然変異などが現れていないかなどについても調査されています。

 母親が被爆したときにお腹に居た赤ちゃん「胎内被爆者」の場合は頭が小さくなる小頭症や知的障害を確認(1950年代後半までに確認)しています。

 また、遺伝学者のウイリアム・ジャック・シャル博士(2017年他界)は被爆者が被爆後に妊娠した子ども達(被爆二世)についても調査、被爆したのが両親だったのか、そうでなかったのか、爆心地からどのくらい離れていたのかなど詳細に記録されています。

 当時は家庭で出産することがほとんどだったため、ABCCは助産師のネットワークを活用しました、報告1件10円~数百円、臨時ボーナス(今のお金の価値にすると数万円ほど)なども支払われています。

 その結果集められたデータによれば、65431人の新生児のうち、594人(0.91%)が奇形で生まれたと言うことです。しかし、奇形に関しては同じ年に調査された被爆のない東京の奇形出生率とほとんど変わりなく、被爆による影響は認められませんでした。

 ただし、今回の調査では解らないまだ不明な影響が有るかも知れないととシャル博士は結論づけていました…。

被爆二世に根強く残りつづける健康への不安…

 ABCCの調査結果ではいったん「被爆二世への影響はなかった…」と判断されましたが、被爆二世のなかには7歳で白血病を発症した子どもも居る…など、被爆二世たちには根強い健康への不安感がつきまとっています。

 絵本「ぼく生きたかった」は、被爆二世だったの弟さんの闘病生活が描かれています。お母さんは爆心地から3kmで被爆、しかし白血病との因果関係は結局解らないままでした…、お母さんは我が子の白血病に自らを責め続けていたといいます…。

ぼく生きたかった (1982年)

ぼく生きたかった (1982年)

      

 放射線による不安は世代が交代しても続いています…。いまでも孫が産まれる度に「ちゃんと指があるのか…」「普通に育つのか…」など考えてしまうそうです。

放射線影響研究所による最新のゲノム解析が始まる――

 ABCCはその後、放射線影響研究所と名を変え存続しています。

 現在は被爆二世を対象にした健康診断を継続中…。放射線影響研究所の中村典博士は今、原爆投下時には不可能だった圧倒的解析能力を使ったゲノム解析を行おうとしています。最新の解析ではDNA損傷(DNA欠失)箇所なんと140万カ所の中から解析が可能です。

 今はマウスでの実験が行われています。その実験では「次の世代のマウスにDNA欠失が起きるのはかなり確率は低い」という結果が出ました。

 「1グレイ」というとても爆心地に近い放射線を浴びた場合でもDNA140万カ所のうちたった1個の欠失が現れる程度…だということが解っています。(しかも1グレイ浴びたような爆心地近くの人はほとんど即死かまもなく死亡している)

 これを人に当てはめると、やはりABCCの調査結果と同様に、被爆二世へのDNA損傷の可能性はかなり低い…ということになります。

 現在中村典博士は、マウスの実験がそのまま人に当てはめることが出来るのか?人による「全ゲノム解析」を慎重に準備中だそうです――。

放射線影響研究所で始まる「全ゲノム解析」

 放射線影響研究所には、被爆者の血液サンプル約5万本が半永久的に冷凍保存され残されています。近い将来、放射線影響研究所ではこの血液を使いDNAのわずかな変化でも解析できる「全ゲノム解析」を始める予定にしているとのこと。

 さらに被爆二世についても新しく血液を全ゲノム解析が始まっています。近い将来には被爆二世への遺伝的影響の答えが出るかも知れません…。

 

(※2018年8月6日(月曜日)放送『NHKスペシャル「広島 残された問い~被爆二世たちの戦後~」』より)

 

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