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反響要約「NHK チョイス病気になったとき 高齢者は要注意、肺炎」▽肺炎球菌ワクチン接種方法や誤嚥性肺炎ほか【2017年1月7日(土曜日)放送内容】



チョイス病気になったとき「肺炎」

2017年1月7日(土曜日)NHKEテレにて放送された「チョイス@病気になったとき」は、高齢者の肺炎について。

日本人の死亡原因第3位、年間約12万人が肺炎で命を落としている。体験者が語る実際の肺炎の症状やワクチン予防、対策のチョイスが紹介された。

チョイス@病気になったとき番組データ

【放送日時】 2017年1月7日(土曜日)20時(45分)
【放送局】 NHK Eテレ
【番組副題】 高齢者は要注意!肺炎
【出演】 八嶋智人 大和田美帆
【チョイスコンシェルジュ】 中條誠子(アナウンサー)
【ナレーター】 佐藤真由美 江越彬紀
【スタジオゲスト医師】 永井英明(国立病院機構 東京病院 呼吸器センター部長)

肺炎で亡くなる方の97%が65歳以上の高齢者

肺炎で亡くなる方の実に97%が65歳以上だという。

免疫力が落ち、体力が無くなる高齢者が多い。

長田さんは73歳。風邪を引いた際に咳だけが収まらず日常生活に支障が出た。

病院で検査すると風邪でなく肺炎だと言われびっくりしたと言う。

風邪と肺炎の違いは?

池袋大谷クリニックの大谷義夫院長によれば、肺炎になるとレントゲンでは肺にモヤがかかった部分が見えるようになるという。

風邪と肺炎の違いは「炎症が起きる場所」の違い。

喉の下には「気管」「気管支」「肺胞」とあるが、そのうち「肺胞」に炎症が起きてしまうのが「肺炎」。

原因は、細菌やバクテリア。空気中のカビなども原因になる。

  • 一般的な風邪 … ウイルスが鼻や喉で炎症
  • 肺炎 … 肺の中で炎症

肺炎になるしくみ

  1. 風邪・インフルエンザなどで喉の「繊毛細胞」が壊れる
  2. カビ、ウイルス、バクテリアなどが壊れた繊毛細胞をスルー
  3. 原因菌が喉の奥の肺に入って感染
  4. 肺炎になる

私たちの殿にある繊毛細胞(せんもうさいぼう)は、普段細菌が侵入しないように守っている。

しかし風邪をひくと繊毛細胞はこわれてしまい、細菌が喉を通過、肺まで到達してしまう。

ただし、必ず風邪から肺炎に繋がるとは限らない。ウイルスがいきなり肺に入るといきなりの肺炎になる。

肺炎の症状は?

肺炎の症状は、激しい咳、胸の痛み、黄色や緑色のたん、息苦しさ、38°以上の発熱、期間が長い。

くしゃみ、喉の痛み、鼻水はあまり出ない。

また、高齢者の場合、軽い咳、息切れ、体の怠さ、食欲不振ん、微熱などの軽い症状が長期間に渡って続く人もいる。高齢者は病気への反応が弱いためこのような弱い症状がある。

肺炎の予防について

高齢になると孫の世話などで、体が疲労する。疲労すると免疫力が落ち肺炎や風邪にかかりやすくなってゆく。

若い人でも糖尿病などの基礎疾患(糖尿病などの)がある人は要注意。

  • 規則正しい生活
  • 睡眠は7時間を目標に

早期の段階では、抗菌薬を処方すれば完治する。

肺炎の治療法は?

早期の段階では抗菌薬を処方して完治させる。

肺炎の原因菌は(肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、マイコプラズマ)など種類があるため、その種類に合う薬を探しつつ処方する。

もっとも多いのは「肺炎球菌」。

重症化しやすい肺炎球菌とは?

中野さん(68歳)、竹内さん(71歳)は肺炎球菌により重症の肺炎を体験した。

  • 夜9時頃、胸が痛くなった救急車を呼ぼうと思うくらい痛みがあった
  • 咳はない
  • 風邪のだるさでない、鉛を抱くような全身倦怠感あり
  • 38°以上の高熱
  • 激しい咳で眠れない
  • 胸が痛い死ぬかと思った

二人は肺炎球菌に感染。悪化すれば細菌が毒素を出して肺が機能しなくなる。

肺炎球菌は子どもが良く持っている

肺炎球菌は、子どもがよく持っていると言う。

また、成人でも約1割が保菌している。

子どもなどに高齢者が接すると、ツバなどから肺炎球菌をもらってしまうので注意。

子どもなどに触れ合う機会が多いひとは予防接種が肝心。

予防は「肺炎球菌ワクチン」

肺炎球菌には、ワクチンがある。

予防のため、肺炎球菌ワクチンを先に接種しておけば肺炎球菌にかからなくなる。

中野さんも、竹内さんも薦められたがワクチンを受けていなかった。

肺炎完治後、ワクチンを打ったところ再発を二年間抑えている。

  • 23価肺炎球菌ワクチン … 定期接種(65・70・75・80・85・90・95・100)、5年有効
  • 13価肺炎球菌ワクチン … 定期接種対象外・1回のみでOK

ワクチンには、肺炎球菌の種類により受けるワクチンも違い。代表的な23種類の肺炎球菌に対応したワクチンが「23価肺炎球菌ワクチン」。

ワクチンの打ち方は?

先生によれば、まず65歳になったら「13価肺炎球菌ワクチン」を打ち、免疫が付いて1年後に23価の肺炎球菌ワクチンを打てば良いという。

ただし、ワクチンは肺炎球菌だけにしか効かないので他の原因菌に対してのワクチンは開発されていない。

自治体から、ワクチンの接種のお知らせが届くので確認するとよい。

お知らせが届くのは、65,70,75,80,85,90歳になる年度の3月~4月頃。

ワクチンの費用は?

  • 23価肺炎球菌ワクチン … 任意の場合:8,000円(定期接種の場合:自治体から補助あり)
  • 13価肺炎球菌ワクチン(補助なし) … 任意の場合のみ:10,000円

インフルエンザワクチンも大切?

高齢者の場合は、インフルエンザから肺炎になることも多いので肺炎球菌ワクチンだけでなくインフルエンザワクチンの接種も大切。

高齢者は毎年受けるのが好ましい。

風邪やインフルエンザにならない事が最も大切

そもそも肺炎の前の段階である、風邪やインフルエンザにならないことが最も大切。

そのためには……

  • 風邪、インフルエンザシーズンには人混みを避ける
  • 外出時はマスクを着用
  • 帰宅時に手洗いうがい

肺炎予防に繋がる動作のチョイス

92歳の林さんは2度肺炎を経験。1度目は完治まで1ヶ月の入院をした。2度目は「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」だった。

林さんは、食べ物をうまく飲み込めず(嚥下障害)食べ物の一部が肺に紛れ込んでしまう。(誤嚥・ごえん)

高齢者は嚥下反射が弱く、むせない事もある。また脳血管障害があると誤嚥が増える。

この食べかすが肺の中で肺炎を起こしていた。

抗菌薬の点滴と、口腔ケアで口の中の菌を減らし、舌のトレーニングや発声練習をして完治した。

  • 舌を動かす
  • 発声練習
  • 背筋を伸ばして食事 … 姿勢が悪いと誤嚥の原因
  • 口に入れる量は少しずつ

(以上、「チョイス@病気になったとき 高齢者は要注意!肺炎」)

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