NHKスペシャル「大江戸 第1集」
2018年4月29日(日曜日)に放送された『NHKスペシャル 大江戸』は第1集「世界最大!侍が築いた水の都」です。
人口6万人の田舎町だった江戸が、どのようにして100万人を超す大都市へと急成長を遂げたのか?…謎と不思議に満ちた東京のルーツ「大江戸」を、最新の資料とともに解き明かします!!
NHKスペシャル大江戸1番組データ
【放送日時】 2018年4月29日(日曜日)21:00~21:55
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 NHKスペシャル 大江戸 第1集「世界最大!! サムライが築いた”水の都”」~巨大都市建設~
【出演】 松平健(1953) 木村佳乃(1976) 溝端淳平(1989)
【語り】 沢城みゆき(声優)
新装版 江戸の町 上 巨大都市の誕生 (日本人はどのように建造物をつくってきたか)
- 作者: 内藤昌,穂積和夫
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Nスペ「大江戸」第1集~巨大都市建設のドラマ~
NHKスペシャル「大江戸」第1集は、巨大都市「江戸」誕生のドラマです。
東京都心は現在、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、前代未聞の建設ラッシュ…至る所で地面が掘り起こされています。
東京都中央区教育委員会の仲光克顕さんはこの機会に都心ではなかなか見ることの出来なかった江戸遺跡(えどいせき)の発掘調査をスタートさせました――。
建設現場の地下からは「泥メンコ(江戸時代のおもちゃ)」、「キセル」、「かんざし」「お歯黒の壺」など当時江戸庶民が使っていた歴史的な日用品が次々と出土しています。
またかつての水道施設や長屋の跡も出土していて、広さ25坪の平屋に8世帯、30人以上がひしめき合って暮らしていた江戸庶民の痕跡まで垣間見えたのです――。
最盛期、江戸の人口は100万人!
徳川家康が興した江戸の町は、18世紀の初めには人口100万人の大都市となっていました――。
当時これほど人口密度が高い都市は世界に類を見なかったといいます。江戸はその時、パリやロンドンの倍近い人口がありました。
- パリ(巴里) … 51万人
- ロンドン(倫敦) … 58万人
- 江戸 … 100万人
150年前に撮影された江戸最古の写真を発見!
オーストリアのバート・アウスゼー。カンマ―ホフ博物館の館長、ピーター・グリルさんが江戸の街を写した写真のネガフィルムを見せてくれました。
そのネガフィルムはなんと150年前の写真家が日本で江戸(1859~1860年頃)を撮影した270枚以上の高精細な写真の数々でした――。
2017年7月、オーストリア国立図書館にて発見されたこれらのネガフィルムを東京大学史料編纂所所長の保谷徹さんをリーダーとする研究チームが調査を開始。
その結果、江戸の町を捉えた史上最古の写真であることが判りました。
その鮮明な写真には、武家屋敷、大名屋敷、旗本屋敷など細かな落書きまでもクッキリと写されていて、貴重な当時の町並みなどは歴史研究の手がかりとなるものです。
1859年、安政の大獄がおこなわれていた頃の江戸の町を写したネガらしい
— k a z u m a (@kazutan_1220) 2018年4月29日
当時も相合い傘ってあったんや笑
秋葉原の姿が意外すぎる。#NHK#大江戸 pic.twitter.com/E7Ezn30EgQ
専門家の助言を元にCGで江戸を再現!
今回NHKスペシャルでは、専門家の助言を元に画像処理で色を再現、3DCGにより立体化しました。
この番組。むっちゃ面白そう。まるで浮世絵。オーストリアで江戸時代のネガがいっぱい見つかったのを元に再現したらしい。木ノ下さん好きそう。
— シズエ (@stila327) 2018年4月28日
大都市に“大江戸”誕生の秘密とは!? NHKスペシャル シリーズ 「大江戸」 https://t.co/nzOFePYG5l pic.twitter.com/GsH5DbqakX
豊臣秀吉が家康を田舎町に左遷!?
徳川家康が秀吉の命令によって初めて江戸にやってきたのは、1590年(天正18年)です。
この時の江戸は湿地が広がる小さなの田舎町(人口6万)でした。
もともと三河の国を納めていた徳川家康ですが、時の最高権力者、豊臣秀吉から命じられ嫌とは言えません…。
実は秀吉、実力者だった徳川家康を煙たがり、当時僻地だった江戸の地へ左遷させるのが目的だったと言われています。
しかし秀吉はこの10年後、関ヶ原の戦い(1600年・慶長5)によって徳川家康に滅ぼされます。
1603年(慶長8)、江戸の地に幕府を開いた徳川家康は、天下にとどろく最強の大都市へと成長させたのでした。
濠(ほり)で水運を極め都市を活性化させる!
家康の子孫、松平家が治めていた現在の島根県――。
松江歴史館には、江戸の初期のころを描いた「江戸始図(えどはじめず)」が所蔵されています。この絵図は奈良大学の千田嘉博教授が発見したものです。
#新しいヘッダー画像
— 戦国研究日記@武将・城好き (@sengokukenkyu) 2017年12月3日
江戸始図。 pic.twitter.com/LVtGxEq1Qe
――江戸始図は、1607~1609年頃(慶長12~14)の江戸を描いたもので、まさに江戸の町が田舎町に過ぎなかったころの記録でした。
お城を中心とした「らせん状」のお濠
江戸始図をよく見ると、江戸城はお城を起点としてらせん状にお濠(ほり)が掘られています。
法政大学の陣内秀信准教授によれば、江戸の町はお濠を中心にした水路を江戸中にネットワークとして築き、水運と防御を最も重視した作りになっているといいます。
将来を見据え、都市が拡大しても、江戸城を中心にらせん状に掘っていったお濠を二重、三重にしながらぐるぐると延長して行くだけで、無限に都市の拡大ができます。
従来には無かった都市の造り方が新たに発明され、江戸急成長の秘密がここにあったのです。
濠の威力はとても大きく、陸路の場合は馬一頭につき100キロ程度の運搬力ですが、水運があれば船で一気に1トンの輸送力とスピードが確保可能です。
江戸の「天下普請」一大プロジェクト始動!!
江戸幕府は、当時海だった場所をどんどん埋め立てて行きました。
埋め立て工事を担当したのは日本各地の大名家です。
江戸は空前の規模で埋め立てられ、起伏の激しい土地にうまく合わせながらお濠や水路を通していったのです。
熊本大学の今村直樹准教授によれば、天下太平の江戸時代では戦は少なく、戦って手柄をたてるよりは、江戸のお濠の建設などによって手柄を立てることが多くなりました。
そのため、各地の大名達はお家安泰のため、競って江戸の開発を担当したのでした。
それは、当時の侍にとって「天下普請(てんかぶしん)」と呼ぶ一大プロジェクトだったのです。
江戸周辺のお濠には強固な石垣が作られました。その数およそ100万個、石は日本各地の大名家が持ち寄って積み上げられました。今でもお濠の石には刻印が残っていて見ることができます。
大名達を苦しめた巨大事業「江戸建設」
しかし三代徳川家光のころになると江戸幕府の天下普請のため、大名達は疲弊して行きました。
特に細川家(熊本藩)は現在のお金で50億円を超える出費を負わされましたが、それでも天下普請は続きました。
サムライ達が命をかけて作ったお濠は隅々まで拡張され水運が江戸中に届き、市場(=河岸)には「材木=木場」「魚=日本橋」「米=小網町」が溢れ江戸は大変な賑わいになったと言います。
石造りの濠を基盤にした巨大物流ネットワークが江戸の町を世界最大の大都市「江戸」を誕生させたのです。
この天下普請により15万だった江戸の人口は40万人(17世紀半ば)に増え、巴里(パリ)や倫敦(ロンドン)に並びました。
人口急増の影響で深刻な上水道不足へ…
天下普請により人口が急増した江戸は、深刻な水道不足(飲み水不足)に陥っていました。
そこで作り上げたのが、地下に張り巡らされた木製の巨大水道ネットワーク。
「懸樋(かけひ)=谷を越えて水を届けるシステム⇒水道橋」「升(ます)=低い場所から高い場所へ水位を上げつつ水を届けるシステム)」など独自の水道網システムを開発、水不足に対応しました。
いつも使っているけど意外と知らない駅名「水道橋」の由来!
— 日大経済学習支援サイト (@gakusyu_shien) 2018年2月20日
神田川の上に懸けられた、神田上水の水を渡すための水道の橋。 現在のJRの駅名にもなっている“水道橋”の地名は、この懸樋が由来になっています。 pic.twitter.com/VLiN0ihuMB
――その当時活躍したのが、水道奉行、伊奈忠治と忠克の親子。記録書「上水記(じょうすいき)」には伊奈親子が手がけた水道プロジェクトの詳細が記録されています。
多摩川の上流から起伏の激しい43kmもの上水路を、江戸まで引きました。(※もちろん当時は重機などは無くすべて人力で掘られています)
NHKで玉川上水出てるよ! pic.twitter.com/LCZD6KtY45
— 多摩川を愛でる会通信 (@TamagawaLovers) 2018年4月29日
――懸案だった水不足は一気に解消、水道が利用できる世界最先端の都市「江戸」はさらに繁栄したのです――。
その時に作られた上水路「玉川上水」は今も利用され流れ続けています。この水は不毛の大地だった江戸の西側をも潤し一大農業地帯へと変えました。
ここで作られた農作物はさらなる江戸の人口増加に一役買ったのでした。
濠(ほり)と水道、水の力で急速に拡大した大江戸は、パリやロンドンを超える世界一の”100万人都市”に成長したのです。
江戸から東京に変わって150年あまり、町の姿は大きく変わりましたが、大江戸の時代に作られた水の歴史的遺産は活用されながら今も残っています。
(※2018年4月29日(日)「NHKスペシャル 大江戸 第1集」より)
NHKスペシャル 大江戸放送終了後の反響ツイートは?
松平健が徳川家康を演じるとか、何の大河ドラマ始まったのかと。#大江戸 pic.twitter.com/uawDZ6GHC6
— りらく🌸弘前彩扇(ひろさき さお) (@riraku12) 2018年4月29日
ブラタモリの第1シリーズはほんとうに面白かった、今の東京の街が江戸の遺産でなりたっている事が度々出てきて感心した記憶がある。この番組もブラタモリの取材がベースになってるな。#NHKスペシャル #大江戸 pic.twitter.com/HuiaoaHhj4
— にわとまと (@snowcat5201) 2018年4月29日
Nスペ大江戸、追っかけで見てる。再現ドラマが豪華!そして写真の精細さが凄い!
— るーと (@kozica26) 2018年4月29日
#Nスペ の #大江戸 面白かったなあ。江戸城の石垣に使われた石を掘削した伊豆の石切場「室岩堂」はぜひ行ってみたい!地下放水路っぽいw
— かめ🌗会津のハーフ𖤣𖥧𖥣。𖥧 (@kame6c) 2018年4月29日
#nスペ #大江戸 #すっごく面白かった! #nhk #NHKスペシャル https://t.co/K81vzfGfxm
— 櫻木瑶子 (@yokosakura25) 2018年4月29日
#大江戸 #Nスペ
— なぎ (@asanagi_777) 2018年4月29日
当たり前だけど、江戸時代は重機などあるはずもなく、水道工事・埋め立て・建築、すべて「人力」。先人たちの努力に頭が下がります💦江戸の都市計画の物語も、大河ドラマにしたら面白そう(^^)
途中からだったけどNスペの大江戸、かなり良かった。玉川上水は地元にも流れてるので、ちゃんと取り上げられてて一安心。夏は蛍が飛ぶのよ~(これはマジ)。
— でんこ (@s_kagurazaka) 2018年4月29日
( ̄▽ ̄*)GW前のおしごと終わり、始まりからギリ観れた!おもろかったーーーーー♪
— あ み こ (@amiko178) 2018年4月29日
Nスペ「大江戸 第1集「世界最大!!サムライが築いた“水の都”」 https://t.co/uoR6o8eALL
最後の方、水の都の現代の姿にはヒミコさんもいたし、豊洲は東電堀でスカイダックさんがダーイブしてた♪
NHKスペシャル大江戸面白かった!細川家とかの大名達や水道奉行とか本当に大変だったんだなーっと。知恵伊豆のはずの松平信綱ムチャブリしかしてなかったし(笑)道路が発展しないで水路が発展したんだから今、水上タクシーもっと使われるべきかも。#Nスペ#大江戸
— 空草潤(元唐草) (@LAJz613nYUqo2Nj) 2018年4月29日
内記に似た人出てるなーおもたら本当にそうだったのか!!Nスペ大江戸
— もつ (@momarujg) 2018年4月29日
Nスペのシリーズ大江戸みてたよ!
— かるる (@kalulu_naito) 2018年4月29日
すごいたのしかった
写真すごい!
続きはいつなんだろ
#大江戸
— tanzi (@waka0027) 2018年4月29日
Nスペ。もっと写真見せてくれ!と心で叫んだ。現代パートの芝居するぐらいならもう少し情報入れて〜。でも次回も見るよ
一応 #江戸東京博物館 で5月13日まで行われているNスペ関連企画 #大江戸展 のリンクも貼っておきますか。https://t.co/13ZfPbwoZx
— 処士策論 (@U40rou) 2018年4月29日
博物館のほうはともかくとして、NHK側のやる気を番組からはあまり感じられない。小芝居も微妙だし。まあ制作統括があの #濱崎憲一 だからねえ…。 #大江戸 #台湾
Nスペでまた面白そうなシリーズが始まった。元々江戸時代に興味あったので、この「大江戸」はほんと楽しみ。で、ついにNスペでもメインナレーターか、沢城さん。新ルパンで、初の不二子本人が歌うエンディングもめちゃセクシーで素晴らしいし、この方の多才ぶりはほんと尊敬しかない。
— KAZZ (@KAZSIN_SOUND) 2018年4月29日
絶対見ようと思ったNスペの大江戸を見逃したらしい 再放送はいつだ…
— たかぎ七彦@新刊5巻 本日発売!アンゴルモア 元寇合戦記 (@7hiko) 2018年4月29日
昨夜放映の、Nスペ「大江戸でござる」はおもしろかった。
— mondo (@mondo392) 2018年4月29日
江戸は当時世界最大の都市で、100万人住んでいた。
ロンドンやパリの2倍。
昨日のNスペ「大江戸」視聴。
— ニー (@niisabo) 2018年4月30日
序盤で出てきたオーストリアで見つかったネガに一番興奮した!
あれを焼いたヤツ全文見たいヾ(:3ノシヾ)ノ゛
(昨晩のNスペ大江戸、関東に来て間もない頃にこの本で知ったことが大半だったのでやっぱりオーストリアで発見された写真をもっと見たかったなぁ…と思いながら、いそいそ引っ張り出して見てあらためていい本だなあ、としみじみしてました、というのもついでに) pic.twitter.com/KaVnBomQkd
— あっきー@千葉県船橋市 (@akkkieKO) 2018年4月30日