ブラタモリ「#102京都・東山」
2018年4月28日(土曜日)放送の『ブラタモリ』は、#102京都・東山。
比叡山と東山はどのように出来たのか?…琵琶湖疎水周辺の超高級別荘エリアなど、ガイドブックには載らない別天地を探訪します。
ブラタモリ#102番組データ
【放送日時】 2018年4月28日(土曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ブラタモリ「#102 京都・東山」
【出演】 タモリ 林田理沙(NHKアナウンサー)
【語り】 草彅剛(草なぎ剛)
【テーマ曲】 井上陽水
テーマ「美しき”ニッポン”の始まりは東山の奥にあり!?」
前回に引き続きテーマは、「美しき”ニッポン”の始まりは東山の奥にあり!?」です。京都東山の奥=奥東山(ブラタモリ命名)を探訪する旅が続きます。
「東山」と言えば、京都盆地の東のエリア一帯で、南から清水寺、祇園、銀閣寺などがあります。前回ブラタモリで訪れたのは銀閣寺の周辺でした。
タモリさんと、林田理沙アナは鴨川と高野川の合流地点(鴨川デルタ)に到着。今回も奥東山を案内するのは、梅林秀行(京都高低差崖会)さんです。
大文字山が見える場所へ――
鴨川デルタを超えると、東山全体が見える場所がありました。
ここからは、京都のシンボル的存在である大文字山(標高466m)そして比叡山が一望できます。
大文字山は、東山の中にある山のひとつ。夏の夜空を彩る送り火で有名で、毎年8月16日にご先祖の霊をお送りするお盆の伝統行事が行われます。
(※弘法大師や足利義政が始めたという説があります。)
ひときわ高くとがった大文字山はどうやって出来た?
大谷大学教授(地質学)の、鈴木寿志さんが案内役として登場――。
奥東山には、比叡山と東山(大文字山)の二つの尾根が東西に平行に走っています。
この2つの尾根(比叡山と東山)は大昔、一つの巨大な山でした。
「ホルンフェルス(マグマで熱変成をうけて出来た岩)」という岩石で出来たとても硬い山です。
外側がホルンフェルスで出来た山は風化によって、やがて内部の(マグマが作った)花崗岩が顔を出します。
花崗岩はとてももろいため、雨風でどんどんまわりに崩れ去り東山一帯に膨大な白い砂をもたらしました。
そして外側の硬いホルンフェルス(比叡山と東山の尾根)だけが残り、その間が凹んで両側に尖った山頂を作り出したといいます――。
ホルンフェルスが作り出した山々が京都の風物詩「五山の送り火」の大文字をひときわ美しく目立たせていたのです。
今回覚えておくべきブラタモリ用語は「ホルンフェルス」(変成岩)。地下のマグマの熱で変成したホルンフェルスの層が地表の侵食で顔を出し、侵食を受けやすい花崗岩が凹んだ結果、残ったのが比叡山と大文字山ということでしたね。いきなりのリンダさんにはかなり難しかったかも知れません。 pic.twitter.com/awPuMtp511
— ひぞっこ (@musicapiccolino) 2018年4月29日
花崗岩が浸食され流れた白い砂こそ美しきニッポンの手がかり?
タモリさん一行は次に白川を訪れました。
白川の川底では、いたるところに白い砂が見られます。
花崗岩が砂になり(真砂、花崗岩が真砂になることを真砂化というそうです)川を流れて川底が白くなりました。
また、花崗岩に含まれる鉱物に「黒雲母」がありますが、川底に黒い物が残らないのは黒雲母が薄くて軽いためすぐに流れていってしまうからだそうです。
白川の砂から始まった”ニッポンの美”「枯山水」
銀閣寺の庭園などにある京都の庭「枯山水」は、室町時代以降、ほぼすべてで白川の砂が使われています。
一行は、1848年に創業の造園会社(8代目、加藤友規さんが案内)に到着。こちらの会社では南禅寺の庭園など京都のいくつもの枯山水を手がけています。
今回はこちらで、ミニチュア版の枯山水を作ることに…。タモリさんと林田理沙アナが用意された石を使って枯山水を作りました。
思い思いに石を並べたあと、「砂紋(さもん=石の波)」を作り出します。
室町時代には、庭に水を引いてくることが難しかったため、東山から流れてきた真砂(白砂)を使って水を表現していました。
これが「枯山水」の始まりです。
タモリさんが造った庭の名前は「朝の海」、そして林田理沙アナが作った庭の名は「始動」です。
明治に生まれた新しい美のきっかけを探る!
タモリ一行は、京都の有名な散策スポット、「哲学の道」へ。
哲学の道は、京都大学の有名な哲学者、西田幾多郎(1870~1945)がこの道を散策しながら思いにふけったことからそう呼ばれているとのことです。(※諸説あり)
哲学の道の脇を沿うように流れる「琵琶湖疎水(びわこそすい)」この川は琵琶湖から引いた人工の川です。
この疎水は、白川や鴨川と流れが反対です。流れが逆ということは人工の川の証。明治の大プロジェクトにより明治23年に生まれました。
この水は、水運、灌漑(かんがい)、水力発電に使われました。発電した電力は日本初の路面電車の電源としても使われたのです。
琵琶湖疎水が生み出した超高級別荘の庭園美
琵琶湖疎水の周りには、財閥や政財界の大物たちの超高級別荘があります。
住友家の有芳園、野村財閥の碧雲荘、旧細川家別邸「怡園(いえん)」などなど…。
ただし、そのほとんどが完全非公開となっていてガイドブックにも載りません。
今回は特別な許可をもらい別荘のひとつ「対龍山荘(たいりゅうさんそう)」へ。
対龍山荘(たいりゅうさんそう)は、元薩摩藩士の別邸を呉服商人の市田弥一郎が改修し、現在は大手インテリア会社が所有しています。(※Wikipediaによれば「ニトリ」が所有しています)
社員は1人1000円で泊まれるのか…。ニトリすごいな。#對龍山荘 #ブラタモリ #NHK pic.twitter.com/GpKa7RWgn1
— platycodon (@platycodon17) 2018年4月28日
対龍山荘の館長、小川史朗さんが案内。比叡山を借景した庭は国の名勝となっています。琵琶湖疎水からの水があったおかげで「枯山水」は本物の水を引いた日本庭園を作れるようになったのです。
また、琵琶湖疎水から運搬された珍しい石(層状チャートなど)は次々と別荘を飾る美しい石となったのでした。
ディレクターさんを初めて對龍山荘にお連れした今年の1月、京都でも珍しく雪が積もった日で。對龍山荘自体が滅多に入ることができないのに、、新雪に包まれた庭園、まさに役得でした。 #ブラタモリ #実況ツイート pic.twitter.com/3KchOXYUIs
— 京都ミニツアー「まいまい京都」 (@maimai_kyoto) 2018年4月28日
(※2018年4月28日(土)放送「ブラタモリ#102・京都東山」より)
ブラタモリ#102放送終了後の反響ツイートは?
ブラタモリ東山いよいよですね。今回、最初に制作陣から相談があったのが2017年9月。次の京都どうしよう、という話で、こちらから銀閣寺・東山や宇治をお薦めして。最初の銀閣寺下見が11月下旬。この時ディレクターさんは初銀閣寺やったようです。 #ブラタモリ #実況ツイートhttps://t.co/eiYaGurknb
— 京都ミニツアー「まいまい京都」 (@maimai_kyoto) 2018年4月28日
ブラタモリ新章の第二弾「#102 京都・東山」がいよいよ放映スタートですね。タモリさん&林田さんに加えて、多士済々の豪華ゲストが登場なので、そこもぜひお楽しみ!ちなみに僕は自分の出演番組を見ない(見れない)ので、今回も視聴スルーです。ぜひ感想も教えてくださいね。#ブラタモリ
— 梅林秀行 (@chang_ume) 2018年4月28日
ブラタモリで東山の奥の大別荘の對龍山荘に行っているのを見ながら母と、こういう家に住みたいもんだ、お庭見ながら昼寝したい、こういう景色見ながら仕事したいとしみじみ語り合ったのだけれど、あとで調べてみたら今はニトリの持ち別荘だそうで、保養所して使われているらしい。これは羨ましい…
— 松下祐己 (@matsushita_yuki) 2018年4月28日
ブラタモリで紹介された京都・東山の對龍山荘、現在の所有者はニトリらしい。すごいな、ニトリ。保養所として使っているそうで、ニトリ社員が羨ましい。
— 伊蔵. Plus (@Kdnmiy2835) 2018年4月28日
https://twitter.com/naoki82/status/990371992271339520
昨日のブラタモリで、京都東山の昔の豪華別荘で非公開の「対龍山荘」を特別に見せてもらってて、今は大手インテリア会社所有って言ってたから調べたら、ニトリの保養宿泊施設になってるって!いいなあ、ニトリの社員!建物も庭も素晴らしかった!
— みゆき (@yayoi3gatsu) 2018年4月29日
ブラタモリ放送後は観光客n倍増しになるらしいですが、對龍山荘に押しかけるニトリ従業員はどれだけいるのだろうか( ˘ω˘ )
— 渡部夏矢 (@memasite) 2018年4月29日
對龍山荘はニトリが所有してるのか #ブラタモリ
— やきたま (@yk_tm) 2018年4月29日
次回の「ブラタモリ#103」は京都・宇治
次回のブラタモリは、高級茶の街、京都・宇治。5月5日(土曜日)夜7:30放送予定。
前回の「ブラタモリ#101」は京都・銀閣寺
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