世界ふしぎ発見!「仲里依紗が追う!筋トレの歴史と最新事情」
2019年10月26日(土曜日)放送の世界ふしぎ発見!では、女優・仲里依紗さんがミステリーハンターとなりスウェーデンにて”筋トレ”最新事情を取材。筋トレに飽くなき探究心を持つ仲里依紗さんが日本~ドイツ~スウェーデンを訪問しその歴史と最新情報をゲット!
世界ふしぎ発見!2019年10月26日放送データ
【番組タイトル】 世界ふしぎ発見!仲里依紗が追う!筋トレの歴史と最新事情
【放送日時】 2019年10月26日(土曜日)21:00~21:54
【放送局】 TBS
【ミステリーハンター】 仲里依紗
【スタジオゲスト】 湯山玲子(最近ジムで筋トレ中) 葉山奨之(全く筋トレに興味なし…なぜ自分が番組に呼ばれたのか?不思議w) 村雨辰剛(体脂肪率常に10%) 野々村真 畠山愛理(2012~2016年まで元新体操選手) クリスタル 黒柳徹子(ジャイアント馬場直伝のスクワットを寝る前に50回!)
【司会】 草野仁(知られざる筋トレの王者) 岡田圭右 出水麻衣(TBSアナウンサー)
今や日本は老若男女「筋トレ」大ブーム!
今回の世界ふしぎ発見!は筋トレ大好き女優・仲里依紗さんがミステリーハンターでした。
日本は今「筋トレ」が大ブーム。24時間いつでも通えるフィットネスからベストセラー本までありとあらゆる筋トレコンテンツが充実しているといいます。
そんな筋トレはかつて男性だけのイメージが強かったのですが今回の流行は女性が牽引しているらしく、SNSでは多くの筋肉自慢が投稿されています。
仲里依紗「自身を追い込む筋トレ」にハマる
仲里依紗さんの私生活ではクロスフィットトレーナー・AYAさん指導のもと、毎日激しい筋トレを実行。「大人になってからこんなに自分を追い込むことってないので、それにハマってしまって…今の目標は腕の筋力が弱いので懸垂を死ぬまでに出来るようになりたい…」とのことです。
スウェーデンはフィットネス王国だった?
スウェーデンは知る人ぞ知る筋トレ王国だそうです。フィットネスクラブの入会率は、世界第1位。日本との差はなんと約6倍もあります。(※日本は世界30位の3.35%・IHRSA調べ)
LiLiCoさんや村雨辰剛さんもスウェーデン出身で、小さな頃からどこかのフィットネスクラブに所属して筋トレをすることが生活に根付いているそうです。
また、仲里依紗さんもスウェーデン人の祖父を持つクオーター。今回でスウェーデンを訪問したのは3度目だそうで、筋トレ発祥の国の血筋が騒ぐようです。
肋木やラジオ体操発祥の地・ストックホルム体育大学へ
ストックホルム体育大学は1813年創立。
現存する世界最古の体育大学として有名で、肋木(ろくぼく=体育館の壁によく設置されているハシゴ状の運動器具)や跳び箱、当時ドイツ体操、デンマーク体操とともにスウェーデン体操も有名でラジオ体操のモデルとなったと言われているそうです。
ストックホルム体育大学のルディ・ザンゲール先生によれば、肋木はスウェーデン体操で使われていた運動器具で、つかまって体幹を鍛える器具ですが昭和の終わりにはすたれてしまいました…。
仲里依紗さん、超ハードな最新のスウェーデン国民体操を実感!
仲里依紗さんは、スウェーデンのフィットネスジム「フリスク&スヴェッテイス(Friskis & Svettis)」へ。
ここでは最新のスウェーデン国民体操(なんと55分間!)を実践中。インストラクターのマヤ・ソンネルボさんの指導で流行の音楽に乗せて踊るダンス体操を体験。
人材派遣会社の「BRAVURA」社では、勤務中に1時間のトレーニングを義務付けていてみんな時間になると一斉にトレーニングウェアに着替えて外へ。ランニングやストレッチになどを始めていました。社長のマーティン・サンデルさんによれば、社員の病欠が少なくなりコミュニケーションも増えるなど仕事にも良い効果が出ているそうです。
また社会貢献活動としては「プロギング(Plogging=Plocka+Jogging)」という活動も盛んでジョギングをしながらゴミを集める活動も盛んだそうです。
筋トレの歴史は古代エジプトにあった?
筋トレの歴史をたどると古代エジプトにまで遡るといいます。
紀元前2500年頃にはルクソールのメディネト・ハブ神殿に残るレスリングの様子やアクロバットの様子が象形文字として刻まれています。エジプト考古学者の河江肖剰(かわえゆきのり)先生によると、特に古代エジプトでは肉体の鍛錬は重要で、クフ王、カフラー王、メンカウラー王は全て超がつくほど筋肉隆々だったそうです。
古代ギリシア、古代ローマ時代体を鍛えることは「神に近づくこと」と考えられていたとのことでした。
「アメンエムオペト王の黄金のマスク」も見応えはあるが、早稲田大学が発掘した「クフ王とペピ1世像を伴うライオン女神像」も展示されるので、ギザの三大ピラミッドを造営した王たちが、日本になんと勢揃いする(写真は公式FBページより)。 pic.twitter.com/Qg2wbrRFJT
— Yukinori Kawae/河江肖剰 (@yukinegy) September 15, 2015
筋トレブームの火付け役はドイツに居た?
筋トレブームの歴史的火付け役は、ドイツに居た!という情報を聞きつけて仲里依紗さんがやってきたのはドイツのポツダム大学。
スポーツ史研究をしているベルノ・バー博士によれば、19世紀プロイセン王国出身のユージン・サンドウ(1867年~1925年)は、当時筋肉は生まれつき持って生まれるものと考えられていた肉体美を誰でもトレーニングによって後天的に手に入れられるものという事を証明した最初の人です。
ユージン・サンドウは元々病弱な人でしたが、トレーニングによって手に入れた肉体美でボディービルショーを開催し、トレーニング法の本や器具(サンドゥ式ダンベル)を開発して生計を立てたのでした。
実は今もフィットネスジムで使われている「ケーブルマシン」はサンドゥ氏が開発した「エキザーサイサー」という筋トレ器具が原型だそうです。
実は文豪、夏目漱石の胃の不調を救うために当時サンダゥ氏が開発したばっかりの「エキザーサイサー(今のケーブルマシン)」をわざわざ輸入して筋トレしていたとのこと。…その筋肉痛に苦しむ様子は「漱石全集」に記されているそうです。(二松学舎大学 文学部 山口直孝教授による)
筋トレ大国「ドイツ」の最新事情とは?
さらに仲里依紗さんは人生初のドイツに上陸!
ドイツには筋トレのやりすぎでサッカー選手をクビになってしまった、元ドイツ代表ゴールキーパーのティム・ヴィーゼさん(プロレスラーに転身)など無類の筋トレ好きがたくさん居ます。
ドイツでは1959年にゴールデンプラン政策のもとドイツオリンピック委員会が国民の健康のため、グラウンドや体育館などスポーツ施設の充実を図った歴史があり、今でも日本の2倍のジムがあり、月会費も2,000円程度が平均(日本は1万円前後)と安く盛ん。なんと国保のバックアップまで行われていると言います。
「ムキムキ・マン」のムキはドイツ語の口語でMucki(ムキ)=筋肉の意味。ムキムキはドイツ語からだとも言われます。さらに、プロテイン(タンパク質)もドイツが語源、ギリシャ語で「いちばん大切なもの」を意味する「プロティオス」が語源のドイツ語だそうです。
ドイツの”最新”筋トレマシンを実体験!
ドイツでこれから本格的に流行しそうな筋トレマシン――それはVRでした。VRゴーグルの画面に映る輪っかを通り抜ける任天堂のゲームの様になっていて体幹を鍛えられるそうです。
筋肉が育つ!?驚きの筋トレ飯(ヴィーガン版)とは?
ドイツでは、ヴィーガン食をしながら筋肉もムキムキにという驚きのジムがありました。ヴィーガン食は動物を一切摂取しない完全菜食主義者でベジタリアンと違って卵や乳製品すらも食べません。
ウィーン万国博覧会(明治6年)で日本からドイツに伝わった「大豆」から豊富なタンパク質を毎日摂り素晴らしい筋肉にしているのだとか…また「大豆は畑のお肉」このキャッチフレーズはドイツで生まれたそうです。
【番外編】考古学者・河江肖剰先生がオススメの肉&野菜&米!
筋トレの効果をより充実させるには、肉、野菜、そしてお米が大切だと言います。
- 肉 … 筋肉をはじめ骨や血液など身体を構成する主成分タンパク質が豊富
- 野菜 … タンパク質の吸収を促進する食物繊維や疲労回復効果のあるビタミン
- 米 … タンパク質と同時接種することで糖質が筋肉の合成を促進
自らブラジリアン柔術をしてトレーニングに励んでいる考古学者の、河江肖剰先生は毎日「肉&野菜&米」を食べ体作りをして世界中を飛び回っているとのことでした。
2019年10月26日(土曜日)放送『世界ふしぎ発見!仲里依紗が追う!筋トレの歴史と最新事情』より