yonta64のテレビ番組ブログ

テレビ番組を見ながら興味のある内容を記憶 ガッテン・あさイチ・NHKスペシャルなど 放送直後の反響ツイートも紹介しています(非公式です)

【反響要約】あさイチに直木賞作家 島本理生さん&映画『RED』監督で元NHKの三島有紀子さん登場!現代女性の生き辛さや幸せを語る【2020年2月14日(金曜日)放送 NHK総合テレビ】



あさイチプレミアムトーク「島本理生&三島有紀子」

今日のあさイチ・プレミアムトークは直木賞作家:島本理生さんと島本さんの小説を原作にした映画『Red』監督の三島有紀子さんがダブル出演。

映画版&小説版『Red』を通じ、現代女性の生き辛さや幸せについて語っておられました。

あさイチ 2020-0214 番組データ

【放送日時】 2020年2月14日(金曜日)08:15~09:55
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 あさイチ「プレミアムトーク 島本理生・三島有紀子」
【司会者】 博多大吉 博多華丸 近江友里恵(アナウンサー)
【スタジオゲスト】 島本理生(直木賞作家) 三島有紀子(映画監督)

現代女性の生き方を問う作品『Red』とは?

今回ゲストの島本理生さんが原作、三島有紀子さんが監督をつとめた作品『Red』は、来週2月21日に公開されます。

映画『Red』は、夏帆さん演じる主婦、塔子が「離婚という選択肢はない」「夫を立てる」「厳しい義母」に代表される昭和の観念に縛られ悩むことを通じて自分らしさとは何なのか、自分がどう生きてゆきたいのかを掴み取る映画です。

また、原作と映画で結末が違っているとのこと。原作を書いた島本さんもその部分も大きな見所で完成がとても楽しみだった…と話していました。


夏帆&妻夫木聡共演『Red』予告編

育児と仕事の両立は超大変!世間に伝えたい…by島本さん

1983年東京生まれの島本理生さんは17歳でデビュー。(両親が本好きで小学生の時は三島由紀夫とズッコケ三人組を並行して読んでいたそうです)

幼いお子さんを育てながら書いた『Red』、子育てを実体験した時「女性ってこんなに毎日やることが多いんだ、文筆業だったからある程度時間の融通が効いたけど、定時で働くOLさんたちだったら本当に大変…もっと小説でこのことを伝えていかなくてはならない」と考えたのがRedを執筆するきっかけだったそうです。

Red (中公文庫)

Red (中公文庫)

  • 作者:島本 理生
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2017/09/22
  • メディア: 文庫
 

映画監督 三島有紀子さんはNスペのディレクターだった?

映画監督の三島有紀子さん(1969年大阪生まれ)は、元NHKのディレクター。

「トップランナー(NHK)」や「NHKスペシャル」を作っていました。その後33歳のときにNHKを退職。2017年に映画『幼な子われらに生まれ』を製作第41回モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞を受賞し監督デビューしました。

Redを映画にする前、原作を読んでこの作品は「イプセンの「人形の家」が現代に蘇ったんだな…」と感じたそうです。(Yonta注釈:”人形の家”は夫の世話や育児が当たり前という古い慣習・規律から女性が脱出する…というストーリーです。)

人形の家(新潮文庫)

人形の家(新潮文庫)

  • 作者:イプセン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1953/08/24
  • メディア: 文庫
 

近頃では、自分の道を決めるときに自分が思ったから決めるのではなく、世間がこう思っているから決める…みたいな人が多いことに怖さを感じ、そういう若い女性がまさにRedの主人公、塔子さんだと感じたそうです。

そこで塔子さんが自分の心の中にある本当の尺度で思ったことを決めるようになるまでを描ければ、意味のある作品になると考えたとのことでした。

夏帆さん、妻夫木聡さん、間宮祥太朗さん、柄本佑さん登場!

映画『Red』に出演した、夏帆さん、妻夫木聡さん、間宮祥太朗さん、柄本佑さんがVTRに出演。映画の裏話や原作者、島本理生さんからの質問に答えました。

三島監督の独特な撮影手法とは?

柄本佑さんが「監督は本当に細かいところまで見ていますよね。印象的なのはワンシーンに登場する人物を一人ずつ終始見ていて…とても細かくて驚いた」(※例えばワンシーンに4人出ていたら計4回リハーサルして一人ずつ演技を確認してゆく)

夏帆さんは「監督との距離が近すぎてそれにドキドキする」妻夫木さんは「台本にないシーンも演じて前段階をいつも大事に想定していた…」とのこと。

三島監督は「俳優さんと距離が近くてガッツリ見ちゃうのも、同じシーンで一人ずつ演技をみちゃうのも、俳優さんが1ミリ単位で演じてくれている演技を細部までしっかり見たいから」だそうです。

原作者 島本理生さんから俳優さんへ質問!

島本理生さんからは、「素の自分を何割残して演技していますか?」という質問。

  • 妻夫木聡さん「むしろ自分が出たら良くないと思っているので、自分を捨ててます」
  • 夏帆さん「理想を言えば自分はいらない…いらないってゆうか消したいと思ってますが、監督によっては”雑念(夏帆さんの素の部分)”を狙っている人もいるので難しい、家に帰ったら考えちゃいそう(笑)」

ちなみに監督の三島さんは「俳優さんの雰囲気(におい)をベースにキャスティングしているのでその部分は残したいと思っています。ただし生活などの背景は消していただいて役にのめり込んでもらいたい」と考えているとのことでした。

人間さ、どれだけ惚れて死んでいけるかじゃないの?

 映画『Red』に登場するセリフ…

「人間さ、どれだけ惚れて死んでいけるかじゃないの?」

は、三島有紀子さんがNHKを退職して助監督となり無一文になったときに先輩から言われてたセリフだそうです。

「いちばん大事なものに惚れ、それに向かって行動することが人生で一番大事で幸せだと気づき、今回の映画『Red』でも主人公トウコが自らの手で選択し、それに惚れて一生を捧げてい行く様を描いた…」三島さんは自身が大好きな映画に惚れてこれからも一生を捧げてい行くつもりだと語りました。

 

2020年2月14日(金曜日)『あさイチ「プレミアムトーク 島本理生・三島有紀子」』より

 

『あさイチ』放送終了後の反響ツイートは?

『あさイチ』当ブログの関連記事は?

yonta64.hatenablog.com

yonta64.hatenablog.com

yonta64.hatenablog.com

『あさイチ』関連商品の紹介!

リトル・バイ・リトル (角川文庫)

ナラタージュ (角川文庫)

ナラタージュ (角川文庫)

  • 作者:島本 理生
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2008/02/01
  • メディア: 文庫