yonta64のテレビ番組ブログ

テレビ番組を見ながら興味のある内容を記憶 ガッテン・あさイチ・NHKスペシャルなど 放送直後の反響ツイートも紹介しています(非公式です)

【反響要約】ガッテン!心霊体験?いいえそれは”レビー小体型認知症”…原因はパーキンソン病と同じ異常物質だった!?【2019年3月6日(水曜日)放送 NHK総合テレビ】



NHK『ガッテン!』…レビー小体型認知症

2019年3月6日(水曜日)放送の『ガッテン!』は、レビー小体型認知症について。

「居ないはずの子どもが見えた…」「運転席の女性が消えた…」――まるで心霊体験のような症状の原因は「レビー小体型認知症」。推定患者数90万人…誰もが罹りうるといいます。うつ病に間違われると悪化してしまうこの病気…出来る限り早く広く、そして正しく理解してもらう必要があるといいます!

『ガッテン!』3月6日(水)番組データ

【放送日時】 2019年3月6日(水曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ガッテン!「認知症や難病にまで!神経に貯まる”ゴミ”の脅威」
【司会進行】 立川志の輔 小野文恵(NHKアナウンサー)
【スタジオゲスト】 岡田圭右 大久保佳代子 大島麻衣
【ナレーター】 山寺宏一

樋口直美さん(56)とレビー小体型認知症

樋口直美さん(56)はレビー小体型認知症を患っています。

今から17年前の39歳の時、「幻視(げんし)」に襲われました。

自分が運転する車を駐車場に入れたとき、ふと隣の車を見ると助手席に女性が座っているのが見え、次に見たときには女性は消えていたというのです。

その日以来――

  • 運転中、本物としか思えないとても巨大な虫を見た
  • 子どもが見え、消えた

などなど日増しに幻視を見るようになったそうです。

真夜中ベッドルームを開けたら見知らぬ男が立っている恐怖…想像を絶します…。

日本では幻視を見る「レビー小体型認知症」の患者数は90万人も居るとのことでした。

「レビー小体」とは?

脳神経内科医の村山繁雄先生によれば、レビー小体(Lewy body) はフレデリック・レビー(1885~1950)という人が発見した「異常たんぱく質」。

その正体は体のあちこちの神経細胞内にたまる”ゴミ”だといいます。推定では83歳の段階になると3人に1人がレビー小体を貯めた状態になっているそうです。

  • レビー小体が鼻の神経に貯まる ⇒ 嗅覚低下
  • レビー小体が腸の神経に貯まる ⇒ 長引く便秘
  • レビー小体が膀胱の神経に貯まる ⇒ 排尿障害
  • レビー小体が脳幹の神経に貯まる ⇒ 立ちくらみ

レビー小体が1個あるだけでその周辺の神経細胞に障害を与えますが、特に脳の側頭葉(=見た物の意味づけをする部分)にレビー小体は貯まりやすく、幻視など様々な障害が現れてくるのです。

側頭葉にレビー小体が貯まり機能が落ちてくると例えばハンガーを見ただけで「人がいる」と脳が意味づけし幻視を見てしまいます。

認知症の種類と割合

「レビー小体型認知症サポートネットワーク」の調べでは、認知症はアルツハイマー型認知症が最も多く(50%)、その次にレビー小体型認知症(20%)、脳血管性認知症(15%)、その他(15%)となっています。

その初期には幻視以外の認知症(記憶が無いなど)のような症状が見られないため至って普通の人です。

そのせいで「病気の深刻さを理解されない」といいます。

うつ病と誤診され悪化するケースも…

レビー小体型認知症の患者、樋口直美さんが最初に幻視を見たのが39歳の頃。

その後なんと50歳になるまでは「うつ病」と診断され壮絶な副作用との闘いが待っていました。

  • 幻視を初めて見た(39歳)
  • (発症2年後:41歳)頭痛や不眠が続いた ⇒ うつ病と診断される
    うつ病の薬を飲めば飲むほど症状は悪化…
    血圧低下による失神、頭がもうろうとする、倦怠感…激しい不安感…対人恐怖症など
  • うつ病と誤診した医師からは「薬を辞めるともっとひどくなりますよ」と言われ辞めることが出来ない状態に…
  • (発症8年後:47歳)医師と相談後薬を辞めることに
    ⇒やっと症状は軽くなった
  • (発症11年後:50歳)レビー小体型認知症の診断

レビー小体型認知症の患者さんには”薬剤過敏性”が…

数多くのレビー小体型認知症の患者を診てきた、かわさき記念病院の福井俊哉先生は、「レビー小体型認知症の患者さんは”薬剤過敏性”の状態になっているため、不用意に薬を投与してしまうと非常に重大な副作用を起こしやすい」といいます。

それはただの「総合感冒薬」であってもレビー小体型認知症の患者さんには禁忌に近いそうで、やはり正しい診断がもっとも大切だと言います。

適切な診断が下されれば正しい薬により症状も改善しているそうです。

レビー小体型認知症「どう気づく?どう対処?」

スタジオに登場したのはシニアメンタルクリック日本橋人形町の井関栄三先生。

レビー小体型認知症を診てくれるのは「認知症専門の精神科」「神経内科」「脳神経内科」

「妄想性障害」「統合失調症」と誤診されそれ専用の薬を使用すれば大きな副作用が出ることもあるため注意が必要です。

レビー小体型認知症の初期症状とは?

  • レム睡眠行動障害 … 普通では考えられない大きな寝言や殴る蹴るといった激しい寝相、悪夢を頻繁に見る
  • 幻視 … 人や虫などはっきり見えてしまう
  • 体の震えやこわばり
  • 急にぼーっとした状態になるなど日によって体調が激しく変わる
  • 着替えや歯磨きが出来なくなる

レビー小体型認知症のごく初期にはこうしたレム睡眠行動障害が出てくるそうで、早期に適切に診断すればより長く良い状態を保てます。

ただし残念ながらレビー小体型認知症を完治させる薬は見つかっていませんが、iPS細胞を使った新しい研究も始まっています。

マイケル・J・フォックスさんのパーキンソン病もレビー小体が原因?

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出演して大スターとなったマイケル・J・フォックスさん。

29歳の時にパーキンソン病を発症し、現在では治療を目指す財団を立ち上げ病と闘っています。

パーキンソン病とは、自分の意思に関係なく手足が震えたり進行すると全身の筋肉が硬直してしまう病気のこと。発症後10年で寝たきりになってしまうと言います…。

マイケルさんが病気を発症したことで全世界に知れ渡りました。

 このパーキンソン病の原因も「レビー小体」と言われています。レビー小体が脳の「脳幹」に貯まることで運動機能が次第に麻痺してゆくそうです。

パーキンソン病の早期発見方法とは?

  • じっとしているときに動かそうとしないのに手足が震える
  • 動作がゆっくりになった
  • 肩やひざがこわばって動かしにくい

これらの症状に思い当たる人は一度神経内科や脳神経内科で診てもらいましょう。

パーキンソン病の治療は大きく様変わりした?

パーキンソン病の治療はこの20年で大きく進歩しているといいます。

スタジオに登場した、関東中央病院神経内科の織茂智之先生によれば、よく進化した薬と運動療法を併用することが決め手だと言います。

今まで10年で寝たきりと言われた患者さんも、12年、13年経ってもお元気に日常生活を送れるような状態までコントロールできるそうです。

 

(※2019年3月6日(水曜日)放送『ガッテン!「認知症や難病にまで!神経に貯まる”ゴミ”の脅威」』より)

 

『ガッテン!』放送終了後の反響ツイートは?

https://twitter.com/pandamachine25/status/1103249131659714560

次回の『ガッテン!』は…洗濯機フル活用!

次回の『ガッテン!』は洗濯シリーズ第3弾!洗濯機フル活用マニュアル。13日(水曜日)夜7時30分より。

yonta64.hatenablog.com

前回の『ガッテン!』は…尿漏れ残尿感大改善SP

yonta64.hatenablog.com

『ガッテン!』関連グッズの紹介