ブラタモリ「草津温泉～最強の湯力とは？」
2019年11月2日（土曜日）放送のブラタモリは草津温泉が舞台。東京から150km…山深いこの地には前田利家、小林一茶、志賀直哉、若山牧水、石原裕次郎と様々な有名人が足繁く通いました。人気は今も続き日本の温泉100選（観光経済新聞社主宰）では16年連続で1位に輝いています。
【11月2日夜】 #ブラタモリ #草津温泉 へ！
— NHKドキュメンタリー (@nhk_docudocu) October 30, 2019
100%源泉かけ流しを実現する“たっぷりの湯”。湯畑の源泉は52度！さらに強酸性の“アツアツ・ピリピリの湯”を生み出す、本白根山のメカニズムを探ります。草津伝統の“湯もみ”も体験！[総合]
#タモリ #林田理沙 #草彅剛 https://t.co/kkMxVNoYRO
ブラタモリ＃146 番組データ
【放送日時】 2019年11月2日（土曜日）19:30～20:15
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ブラタモリ「草津温泉 ～最強の湯力とは？～」
【ロケ地】 群馬県の草津温泉
【出演者】 タモリ 林田理沙（アナウンサー） 草彅剛（ナレーション）
草津厳選よりロケスタート！
草津名物の「湯畑（ゆばたけ）」からロケスタート。
夏の家族旅行に度々訪れていたという、林田理沙アナウンサー。「しゃれてますね～」とタモリさん。タモリさんは今回が2度目だそうです。
湯畑からはとうとうと温泉が湧き出し、辺りは湯気がうっすらと漂っています。「いかにも濃そうな源泉ですね」と林田アナ。
（今回の訪問ルート※放送順です）
「湯畑（ゆばたけ）」は岡本太郎さんがデザイン？
今回の（メイン）案内人は、中沢孝之さん。草津町の文化財調査委員で、草津温泉の研究一筋27年です。
湯畑は誰が掘るともなく昔から自噴（じふん）している正真正銘の源泉。草津温泉のエリアには大小合わせると100ヶ所以上自噴する源泉があるといいます。
そして実は湯畑のひょうたん型の柵の部分はあの岡本太郎さんがデザインしました。岡本太郎さん自身草津温泉が大好きで「湯畑を変えてほしい…でも太陽の塔みたいな奇抜なものはやらないで…」と依頼されたそうです。
タモさんも知らなかった情報でビックリ。「ん…ん…草津は（爆発だ！）」と岡本太郎さんのモノマネを見せてくれたタモリさんでした。
岡本太郎さんは昭和50(1975)年、スキーを目的に草津温泉を訪れた。宿泊した宿の主人が偶然にも草津町長であったことから、湯畑のデザインを依頼される。岡本さんは湯畑を廻る遊歩道を瓢箪形に変え、ここに瓦で模様を描き、湯畑を隔てる柵の石柱には草津を訪れた有名人百人の名を刻んだ。 #ブラタモリ pic.twitter.com/eFxC9DG7tA
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) November 2, 2019
草津で太陽の塔建てないでくださいと言われた岡本太郎さんが、湧出量日本一の別府で建てたものがこちら
— サモエド ffff.GRIDMAN連載開始 (@SamoedAUAU) November 2, 2019
あのおっちゃん、何も制限がなかったら日本全国爆発させたい人なんだなあ…#ブラタモリ pic.twitter.com/EIpN1tGnMS
今回テーマ「草津温泉が誇る最強の湯力（ゆぢから）とは？」
今回のテーマは「草津温泉が誇る最強の湯力とは？」です。
過去から現在まで草津温泉が大人気な理由…それは多くの人を引き寄せる最強の湯力があるからだといいます。今回は「湯力」をメインテーマに群馬県の草津温泉を探索となりました。
草津温泉を支える３つの湯力とは何なのか？
草津温泉を魅力的にするのは「3つの湯力」があるからだと、中沢孝之さん。
- 湯力その１「たっぷりの湯量」 … 毎分32,300リットルという量は1分間にバスタプ160個を満タンにする量です（第1位、第2位は別府）※日本温泉協会H.23”温泉統計ベスト１0”より
- 湯力その２「アツアツのお湯」 … 源泉温度は52度、湯畑の中央には冷却の為、40mの木製の樋が7本あり、空気に触れている間に45度位に温度が下がります。水で薄めないのは湯の成分を薄くしないためです
- 湯力その３「ピリピリのお湯」 … レモンpH2の強酸性と同じpH2の強酸性のお湯。酸性のお湯が大好きなタモリさんもお気に入り
硫化水素ガスに熊も出没する危険エリア「殺生河原」へ
（案内人は東京工業大学 草津白根火山観測所 野上健治先生）
「この先５００メートル区間 硫化水素ガス発生地区につき道路上に立ち止まらないで通過してください」や「熊出没注意」の怖い立て看板のあるエリア「殺生河原（せっしょうがわら）に移動したタモリさんと林田アナ一行です。
殺生ゲートを通過して草むらを分けて入ってゆくと、高濃度の硫化水素ガスが噴出する「殺生河原」が見えました。
殺生河原と言うだけあって、火山ガスが出る場所だそうな
— 隣の関西人neo (@tonakan_neo) November 2, 2019
#ブラタモリ
ピリピリ酸性のお湯は火山ガスが混合したもの
付近は白根山から川のように流れ出た溶岩流によって縁が盛り上がり溶岩堤防という地形を形作っていました。溶岩流は約3,000年前流れたばかりでマグマはまだまだアツアツ。アツアツのお湯と火山ガスがピリピリの酸性の温泉を作っていました。
たっぷりのお湯が出るヒミツは本白根山がご長寿火山だから？
本白根山は200万歳というご長寿火山。（通常の火山は50万年位が多い）年を重ねた火山は山を形成する溶岩が風化して隙間ができ、水を通しやすくなるため雨水などが多く流れます。さらに年月を掛けてできた広大な粘土層（不透水層）が流れてきた水を受け止め蓄えて、豊富なお湯の量になるそうです。
西の河原公園には大小100の源泉が集中
タモリさんと林田アナは西の河原公園へ。この公園には草津温泉の大小100ある源泉が集中していて至るところにお湯が湧いて川（湯川）になっています。
付近には、凝灰角礫岩（ぎょうかいかくれきがん＝火山灰と石が混ざって固まった岩石、様々な大きなの石の集合体として一つの塊となっています）がたくさんあり、その岩の間から源泉が湧いていました。西の河原公園の地面はすべて凝灰角礫岩です。
凝灰角礫岩が地表に露出した部分がお湯の出口だった
お湯が出やすいスカスカの隙間がある「凝灰角礫岩」という岩は帯状に草津温泉エリアで地表だけに露出していました。
温泉が湧き出したことで表面を覆っていた火山灰が侵食し凝灰角礫岩が地表に露出したのではないかと考えられているとのこと。もし凝灰角礫岩が地表に露出していなければお湯は出ず草津温泉も誕生しなかっただろうと野上健治先生。
実は、湯畑の岩も全て凝灰角礫岩でできていた…といいます。
#ブラタモリ 「草津温泉」
— 大泣きお猿 (@oonakiosaru) November 3, 2019
本白根山からの溶岩、湯川、暗渠、凝灰角礫岩（業界隠れ祈願）。地理院地図陰影起伏図でその意味がわかりやすい。https://t.co/MOY22VgPPw pic.twitter.com/LR82RnRjhx
草津温泉がどうやって世間に知れ渡ったのか？
ラストは草津温泉の歴史の話。
黒岩祐喜男さんと智絵子さんは15代になる老舗旅館「望雲」のオーナー。貴重な戦国時代（1567年）の武田信玄の書いた巻物を見せてくれました。
武田、上杉、北條による争いで傷ついた武将が溢れて野戦病院のようになっているので湯治を禁止する…という内容です。
殺菌力が強いピリピリ酸性のお湯はその効能が当時から認められていました。
江戸時代には十返舎一九が通い、温泉番付で常に上位に居るなど江戸時代には日本全国で評判になりました。
昭和35年にスタートした「湯もみ」（湯もみ保存会）をタモリさん＆林田アナも体験しました。
2019年11月2日（土曜日）『ブラタモリ「草津温泉 ～最強の湯力とは？～」』より
『ブラタモリ』前回は…浅間山の超巨大噴火
『ブラタモリ』次回は…秋田へ
次回のブラタモリは、秋田。11月9日（土曜日）夜7時30分放送。
『ブラタモリ』関連グッズの紹介
