ブラタモリ「秋田…比内地鶏を育む十和田石&伝説の日本の油田へ」
2019年11月9日(土曜日)放送のブラタモリは、秋田へ。(2週連続の1週目)
大館駅前より比内地鶏を味わい、緑色凝灰岩(十和田石)を採掘したら日本にもあった伝説の豊川油田へ。アスファルトに思いを馳せて強酸性の玉川温泉でひとっ風呂!
【掘れば出てくる“秋田の魅力”とは!?】#秋田県 の魅力は「地下」にあり!?タモリさんが秋田の地下資源に注目して探る! #きりたんぽ #比内地鶏 #いぶりがっこ…その生産現場で活かされている“緑色凝灰岩”とは…!? ≪#ブラタモリ≫ #NHKオンデマンド で配信開始! https://t.co/xglneGJxa8
— NHKオンデマンド (@nhk_ondemand) November 10, 2019
ブラタモリ #147 秋田 放送データ
【放送日時】 2019年11月9日(土曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ブラタモリ「秋田~掘れば出てくる”秋田の魅力”とは!?~」
【ロケ地】 秋田県
【出演者】 タモリ 林田理沙 草彅剛
JR大館駅前からロケスタート!
タモリさんと林田理沙アナは、秋田県のJR大館駅前ロータリーからロケスタートです。
初めての秋田県・大館入りですが「大館曲げわっぱ~」という秋田音頭の有名なフレーズはよく知っていると思わず口ずさむタモリさんでした。(※ちなみに”大館曲げわっぱ”とは秋田県の伝統工芸品で秋田杉を使った弁当箱などのこと)
秋田犬の像の前では秋田犬専門ブリーダー・エンジェル・イタイさんが連れてきた「ガッツ」くんと対面しました。「可愛い!」と林田アナ絶賛。
秋田犬
— トロンバ (@S93sVgn) November 9, 2019
大きいよなぁ#ブラタモリ pic.twitter.com/60zc1PlAeN
今回のテーマは「掘れば出てくる”秋田の魅力”とは!?」
今回の番組テーマは「掘れば出てくる”秋田の魅力”とは!?」です。
メインの案内人は、秋田大学の火山学者 林信太郎さん(63歳)。火山の岩石を研究するのが主なテーマで一番好きな岩石は「かんらん岩」。
タモリさん初めて?「かんらん岩」を見せてもらう
林先生が持ってきたかんらん岩を見せてもらうタモリさん…「地球のマントルにある石なので中々地表に出てこないんですよ。キレイですね!」と、とても珍しそうに触っていました。
【Minerals】
— 地球惑星単語bot (@ChikuwaWords) November 8, 2019
Olivine かんらん石
玄武岩に多く含まれる。地球のマントルを構成しているのはこのOlivineを主要構成鉱物とするかんらん岩(Peridotite)である。 pic.twitter.com/5axCW40rNu
”比内鶏”絶滅の危機!”比内地鶏”の完成…
秋田名物、きりたんぽ鍋を美味しく頂くタモリさんと林田アナ。
その味の魅力はやはり「比内地鶏」。この比内地鶏は秋田県畜産試験場の職員だった、本郷直喜さん(90歳)が当時天然記念物の「比内鶏(ひないどり)」を元にして作ったのです。
昔きりたんぽ鍋は「比内地鶏」ではなく「比内鶏」を使って作っていたのですが、比内鶏が激減し天然記念物となってしまい、きりたんぽ鍋の食材として使えなくなったのでした…。
そこで、本郷さんが比内鶏とロードアイランドレッドという品種を使い、比内地鶏を完成させました。本郷さんによれば比内地鶏の味は比内鶏と遜色のない美味しい食材になったとのこと。
比内地鶏の絞まった体。運動も十分というところかな。#ブラタモリ pic.twitter.com/1U6U6PFXzK
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) November 9, 2019
多孔質の”緑色凝灰岩”がフンの臭いを消臭
千葉忠孝さん(69歳)が経営する「千葉養鶏所」では、出荷間近の比内地鶏が500羽。その中でタモリさんもフンの臭いがあまりしないという鶏たちにとってもストレスフリーの飼育施設を見学しました。
臭いがしないのは、床に敷き詰められた「緑色凝灰岩(りょくしょくぎょうかいがん)」のかけら。緑色凝灰岩は火山灰が熱で緑色に変色し固まった石、多孔質のためフンの臭いを穴に吸収し穴に住む微生物によって分解するといいます。
緑色凝灰岩「十和田石」の採掘現場へ
タモリさんと林田アナ一行は、緑色凝灰岩がとれる採掘現場「中野産業(秋田県大館市比内町中野下籾内38)」さんへ。
十和田石の名前は十和田湖の美しい緑色になぞらえて名付けられたとのこと。十和田石は音や水分を吸収するため、東京藝術大学の奏楽堂の壁や有名大浴場の湯船の石材にも使われています。サンドウィッチマンの伊達さんにそっくり?な技師の吉原利正さん(46歳)に十和田石を切り出すところを見学させてもらいました。
およそ1000万年前朝鮮半島と陸続きだった頃、秋田県は海底にありました。活発な海底火山の噴火によって緑色凝灰岩が出来たと考えられるといいます。
秋田にこんなところがあったとは…😲どでんしたなや!
— 超神ネイガー (@neiger_akita) November 9, 2019
秋田は昔、まるごと海の底だったんだな。へばな。#緑色凝灰岩#十和田石#ブラタモリ https://t.co/NAWix4JVPW
今や幻?日本にも油田があった…
タモリさん一行は車で約1時間かけて日本にあった油田のひとつ「豊川油田(秋田県潟上市昭和豊川槻木真形尻付近)」へ。
案内したのは、佐々木榮一さん(71歳)で豊川油田展示室を作った方です。対象7年頃はまるでテキサス州の油田の用に原油を汲み上げる700本近いタワーが林立していました。
#ブラタモリ
— こんでん (@hiroju55) November 9, 2019
えっ?皆様の家の近くには油田がない?マジ?近所で石油とか汲み上げてない⁉︎(笑) pic.twitter.com/r71bH4UTBS
数百万年かけて石油ができるまで~
石油は海底に積もったプランクトンなどからできると言います。具体的にどうやって作られるのでしょうか。
- 海底にプランクトンなどの死骸が堆積して地層になる
- その上に幾層もの粘土などがつもる
- 数百万年かけて砂や泥が積み重なり大きな圧力が(1)にかかる
- (1)がやがて石油やガスに変化する
- 地殻変動によって上に凸形の地質構造「背斜構造(はいしゃこうぞう)」ができる
- 凸形なので地表に近い場所に石油(原油)が出てくる
明治時代…天然のアスファルトは日本初の舗装に使われていた?
今ではほとんどのアスファルトは人工的に作られています。
アスファルトの作り方は、石油を火にかけて沸騰させると沸騰する温度の高いものから分離し「LPガス」「ガソリン」「灯油」「軽油」「重油」と順に取り出されます。
アスファルトはその絞りカス。
豊川油田では断層破砕帯の隙間に石油が染み込み、これが年月をかけて天然のアスファルトになりました。縄文時代には土器などの接着剤として、江戸時代には「土瀝青(どれきせい)」と呼ばれ明治時代(明治35年頃)には日本で最初のアスファルト舗装も完成していました。
天然のアスファルトなんてあるんだ#ブラタモリ pic.twitter.com/lOtOHnAJkx
— トロンバ (@S93sVgn) November 9, 2019
日本の舗装道路の歴史は豊川から?東京に日本最古の舗装道路も…
明治時代、日本の舗装道路の歴史は豊川から始まったと、佐々木榮一さん。
大正12年(1923年)頃には東京で大量に必要になったアスファルト舗装の材料になったのは豊川油田の石油で作ったアスファルトも用いられました。
現在も残っている最古のアスファルト舗装の道路は、なんと東京の聖徳記念絵画館( 東京都新宿区霞ヶ丘町1−1)の前にある舗装道路(大正時代製造)だそうです。
今度ぜひよく通るので行ってみたい!とタモリさん。
『ブラタモリ・秋田編』豊川油田を1912年の今昔マップで見ると、「アスファルト製造所」の文字が見える。現在の地図でも、井桁の油田記号がかなりたくさん見つかる。#ブラタモリ pic.twitter.com/BSfz5Kj6T3
— DAN杉本 (@DANkashmir3d) November 9, 2019
ラストはタモさん大好き強酸性温泉の「玉川温泉」へ
秋田の魅力のラストは、タモリさんも大好き日本トップレベルの強酸性を誇る「玉川温泉(秋田県仙北市田沢湖玉川渋黒沢)」です。
玉川温泉はカルデラの縁にあり、マグマに含まれる塩酸などの酸性の成分が溶け込みやすくなっています。そのため酸性度のとても高い強酸性のお湯ができるのだそうです。
最後は音声のみでタモリさんと林田アナがそれぞれ温泉に入ってエンディングを迎えました。
強酸性の玉川温泉に浸かるタモさんとリンダ。音声のみのエンディング。シュールな画だな。#ブラタモリ#秋田#玉川温泉 pic.twitter.com/hMDu06pLOa
— 迷人⍟Q太郎 (@qtarox007) November 9, 2019
次回の『ブラタモリ』は…秋田・男鹿
次回のブラタモリは、秋田県後編、男鹿へ。16日土曜日よる7時30分放送予定です。