ブラタモリ #145 浅間山「天明の噴火」
2019年10月5日放送のブラタモリは、群馬県と長野県にまたがる「浅間山」がテーマでした。1日で村を壊滅させたという天明の巨大噴火で一体何が…?
ブラタモリ[2019/10/05]放送データ
【放送日時】 2019年10月5日(土曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ブラタモリ 「浅間山 ~江戸時代の大噴火!衝撃の1日に何があった?~」
【出演者】 タモリ 林田理沙(アナウンサー) 草彅剛
【ロケ地】 浅間山(群馬県&長野県)
【≪#ブラタモリ≫#浅間山 江戸時代の大噴火!衝撃の1日に何があった?】群馬県と長野県の境にそびえる浅間山。1783年、約90日間にわたった「天明の噴火」ラスト1日・8月4日夕方から24時間に起きた謎だらけの出来事の数々解き明かす。 #NHKオンデマンド で配信開始! https://t.co/TlhJSMoxKw
— NHKオンデマンド (@nhk_ondemand) October 6, 2019
鬼押出し園からロケスタート!
軽井沢から近くの群馬県の景勝地「鬼押出し園」(訪問者数年間25万人)からロケスタート!
林田アナは初めて、タモリさんは園の前を素通りしたことがあるそうです。
あたりには浅間山の火山活動から生まれた「鬼押出溶岩(おにおしだしようがん)」が広大な別世界の風景を作り出していました。(去年2018年に小規模な噴火があったとのこと…)
10月6日(日)9:30am 外気温16℃ 天候 曇
— 鬼押出し園 (@onioshidashien) October 6, 2019
昨日の #ブラタモリ!ご視聴いただきありがとうございます♪ #天明の大噴火 を切り口とした実に興味深い番組となりました!世界でも珍しい噴火跡を目の当たりに! #鬼押出し園 へ☆本日のご来園お待ちしております☆#鬼映え #北軽井沢 #嬬恋村 #ジオパーク pic.twitter.com/FikdcSrMgR
今回の案内人は、安井真也さん(日本大学教授・理学・火山地質学)です。
4年前の「軽井沢」(2015年8月29日放送)以来の登場。
鬼押出し園を作り出した「天明の噴火」とは?
鬼押出し園に広がる”鬼押出し溶岩”を作りだした浅間山「天明の噴火」は、天明3年(1783年)に起きた大噴火で、噴煙が上がってから約90日間も(新暦5月9日~8月5日まで)収まらなかったそうです。
噴火の様子は絵図に記録されていましたが特に8月4日、たった1日で超強巨大な噴火となった”クライマックス噴火”はその恐ろしさまでも絵に焼き付いていました。
さっきブラタモリで見かけた古絵図のインパクトが凄くて、出店を調べてしまった。天明3年の浅間山クライマックス噴火。怖ろしくて目が離せない。 pic.twitter.com/5mq7VWDvQr
— もぐ (@moguponchan) October 5, 2019
江戸時代の大噴火!衝撃のラスト1日に何があった?
今回の番組テーマは「江戸時代の大噴火!衝撃の1日に何があった?」。
天明の噴火は5月9日から8月5日まで約3ヶ月間の長きに渡って続きました。しかし5月~8月3日まではあまり大したことのない噴火だったようです。
絵図にも残る5月9日頃は噴煙がもくもく上がる程度でしたが、8月4日に入って急に爆発的なクライマックス大噴火を迎えたのです。
- 天明3年(1783)8月4日夜 18:00頃
クライマックス噴火開始!溶岩噴泉(溶岩噴水)のため溶岩が空気中に一度飛び出し空気に触れた…そのため付近には赤い岩が多い - 8月5日 深夜~
溶岩噴泉と同時にゆっくりした火砕流(=ゆっくり火砕流は世界で浅間山のみ)が発生し、樹型(巨木の周りを高熱の溶岩が埋め、木が焼かれて木の形の穴が残ったもの)が出来る - 8月5日 午前~
噴火口の少し下でさらなる謎の大爆発発生!軽井沢おもちゃ王国付近に巨石をばらまき泥流が、鎌原観音堂の麓にある村を壊滅…
巨大巨石がゴロゴロ?「軽井沢おもちゃ王国」へ
タモリさん&林田アナ一行は、浅間山にある遊園地「軽井沢おもちゃ王国」へ。
大きな岩や凸凹の地形を利用したアスレチックエリアには、直径20mもある巨大溶岩がゴロゴロしています。
これは8月5日午前中に火口の少し下で起きた大爆発(※京都まで爆発音が聞こえたという記録が残っているとのこと)によって地すべりが起き、その結果巨石がゴロゴロと転がったのだと考えられています。
(※山の中腹で噴火する例として有名なのは富士山の宝永火口です宝永4年(1707)に火口とは別に中腹で噴火しました)
ただし中腹の火口は上から流れてきた鬼押出し溶岩流によって塞がれたため今も真相は解っていません。
『ブラタモリ・浅間山』天明3年噴火の最後、8月4~5日に起きた出来事。溶岩噴泉により生じた鬼押し出し溶岩流。火砕流による樹形の生成。山腹での大爆発により土石流が発生して鎌原村が埋没。最後に溶岩流の末端での温泉涌出。カシミール3Dスーパー地形セットと、赤色立体図との合成。#ブラタモリ pic.twitter.com/D29FuE7cAz
— DAN杉本 (@DANkashmir3d) October 5, 2019
軽井沢の裏側、おもちゃ王国がある #ブラタモリ pic.twitter.com/ZNK0hwNHUh
— リラックマ助役@湘南 (@11161225) October 5, 2019
鎌原観音堂(かんばらかんのんどう)へ
タモリさん一行は噴火口から9km離れた鎌原観音堂(かんばらかんのんどう)へ。
鎌原観音堂のお堂へ続く階段はかつては50段ありその下に村(鎌原村)が広がっていたのですが、今は上部15段しか見えていません。
つまり残り35段分は完全に村ごと埋まってしまったのでした…。このことは日本版のポンペイ(火山が大噴火してポンペイという街が消えた故事になぞらえて…)と言われているそうです。
さらに村を埋めた土砂は泥流として吾妻川に流れ込み日光街道に数千人の死者を出す大災害をもたらし泥流は千葉県まで達しました。(日光街道幸手宿の天明泥流)
当時、鎌原観音堂になんとかたどり着いた人だけが助かり「生死を分けた15段」と語り継がれてきたそうです。
#ブラタモリ【鎌原観音堂の石段】鎌原観音堂の石段に架けられた朱塗りの太鼓橋。12年前に その太鼓橋を架け替える工事のため 一時的に橋が撤去された状態の貴重な画像がありました。50段の石段だった往時が偲ばれます。 pic.twitter.com/3XASngY5cD
— ひぞっこ (@musicapiccolino) October 5, 2019
鎌原観音堂のお堂に避難して助かった93名…
15年前に発掘調査をして埋まった部分を掘ってみると階段下48段位には犠牲者2名のご遺骨が出てきました…。
200年ぶりに太陽光線を浴びた2人は親子の様子で60代女性が40代女性をおぶっていたような形をして埋まっていたといいます。
高台のお堂に避難して生き延びたのはたったの93名、今もその子孫たちがお堂を守っているとのことです。
今日のブラタモリは浅間山だったんだけど、天明の大噴火の鎌原観音堂の事を初めて知って衝撃だった。(画像は拾い画です。) pic.twitter.com/X4EfhUSywS
— よじゅん (@yojunjun) October 5, 2019
2019年10月5日(土曜日)放送『ブラタモリ 「浅間山 ~江戸時代の大噴火!衝撃の1日に何があった?~」』より
次回の『ブラタモリ』は…草津温泉!
次回のブラタモリは「草津温泉」。「湯力」って一体何??2019年10月19日(土曜日)夜7時30分放送予定。