2014/10/01(水曜日)放送の『ためしてガッテン』は…便秘。
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《今日の放送内容》便秘!スッキリ大革命!!
- 【新常識その1】 便秘薬の過剰服用、常用をやめよう!
- 【新常識その2】 「毎日排便」が正しい訳ではない。あなたに合った排便のタイミングや状態を掴みましょう!
- 【新常識その3】 スルッと便を出すには・前かがみ+つま先立ちがポイント
- 【新常識その4】 水溶性食物繊維でスルッとだそう!など。
スタジオ出演者一覧
メイン司会、立川志の輔、小野文恵アナウンサー。
ゲスト解答席、麻木久仁子(ほぼ毎日、便秘薬を飲んでいる程便秘に悩んでいる)、高橋克典(便秘は殆ど無い)。
レギュラー回答席、山瀬まみ(若い時は便秘しすぎて倒れたこともあった)
ナレーター:生野文治
今夜解決!便秘の大誤解!
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(写真提供:久里浜医療センター 水上健さん)
ためしてガッテンのサブタイトルに「便秘」と付いたのは、今回で3回目の放送。
2000年放送… 「便秘の誤解」
2010年放送… 「頑固な便秘が治った!」
健康な人の腸の中と便秘で内部が真っ黒になっている腸の写真を見比べる。その真っ黒な腸にびっくりする出演者たち。真っ黒なのは便が写っているわけではなく、腸の壁が黒く変色しているのだ。
下剤連用の害、大腸黒皮症についてのご相談はエーケー有馬薬局へ|川崎市宮前区鷺沼のくすりやさん
あなたの便秘対策は間違っていた!?
街でインタビューをすると、みなさんヨーグルトを食べたり、野菜を多く摂ったり色んな便秘対策をして努力している。ただし対策を間違うととんでもない事に!
川添りえさん(仮名・20歳)は、小学校に上る前から便秘に悩んできた。1時間トイレに座っても、便が出ず、出たとしても”残便感”が有り何時もスッキリしない状態。
川添さんはお母さんと協力して、アロエ、ヨーグルト、漢方のお茶など食生活を見なおしたり、ツボ・マッサージをしたり、毎日市販の便秘薬を飲んでいた。
じつはこの市販の便秘薬を毎日飲む対策が間違いでした。
大腸黒皮症(大腸メラノーシス)は、便秘薬の色素沈着
(スタジオ出演:横浜市立大学附属病院 肝胆膵消化器病科:中島淳 教授)
川添さんはいよいよ便秘が解消されなくなりある日、意を決して大腸カメラで検査することに…。
すると「大腸黒皮症」という耳慣れない病気になっていた。
中島淳先生によると、毎日の便秘薬が「大腸黒皮症」の原因。大腸へ薬の色素が沈着を起こしていたのです。
アントラキノン系の便秘薬は長期使用すると腸の壁細胞が死んでしまうため真っ黒に!
川添りえさんが飲んでいたのは、アントラキノン系の刺激成分が入った便秘薬。センナなどのアントラキノン系の刺激性便秘薬は、その刺激成分によって大腸を刺激してぜん動運動を促すしくみ。
長期間この薬を使用すると、腸の壁の細胞が大量に死んで黒ずんでしまう。ただし、「大腸黒皮症」は病気ではなく黒くなったからといって何か病気になるわけでもないという。
2年がかりで薬を減らした結果、元のように綺麗な腸壁の色に戻ることが確認されている。
便秘薬は、適切に飲めば非常に効果があるため、それ自身は問題がない。しかし漫然と毎日、不正な使用量を飲んでしまうことで、この「大腸黒皮症」が起きる。
今日のためしてガッテン、便秘薬の連用で大腸粘膜が黒くなる大腸黒皮症 (メラノーシス) が紹介されてました。便秘薬の代表、大黄は中国最古の薬物書でも、長期に連用してはならない下薬 (下品) に分類されています。大腸刺激性下剤はあくまで頓用に留めるべきです。
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2014年10月1日
市販の便秘薬 8割が刺激成分配合(長期常用してはイケナイ)
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市販の便秘薬のおよそ8割に、何らかの刺激成分が入っている。これらの刺激成分配合の便秘薬は、ムリヤリ刺激を与えて腸を動かしているため、長期間使用すると、これらの便秘薬がなければ腸が動かない身体になってしまう。
また、同じ薬の量を飲み続けているとだんだん効かなくなるため、量を増やさないと腸が動かなくなる。
極端な人では、一日一箱の便秘薬を飲む患者も居たという。(ええ~!と驚くゲスト)
大腸刺激成分の見分け方(便秘薬常用は良くない)
センナ・ダイオウ・アロエ・センノシド(センノサイド)・カスカラ・ビサコジル・ピコスルファートナトリウム(※アントラキノン系以外も含む)
こうした成分が、便秘薬の箱に入っていると記載されている場合は、基本的に旅行に行った時に便秘したなどの一時的に症状がひどい場合にだけ服用するのが良い。
飲まなきゃ出ないから必要に迫られて飲んでいるという場合など、改善効果が見られない場合は、一旦病院へ行くことが解決の第一歩。
一般には、近所の内科の先生の病院で診てもらえる。自己判断で常用しない事が大切。便秘薬の常用によって、自分からさらに深い便秘へ進んでしまう場合がある。
32年ぶりの新薬「ルビプロストン」登場
32年ぶりに便秘に新薬が登場した。名前は「ルビプロストン」
30年ぶりの便秘症新薬、ルビプロストンが発売に - QLifePro 医療ニュース
新規便秘治療剤「ルビプロストン」の話:六号通り診療所所長のブログ:So-netブログ
この「ルビプロストン」は、依存性・習慣性が極めて低いのが特徴。病院で出す薬のため市販はされていない。
女性に便秘が多い理由 男性も50代から便秘が増える
女性に便秘が多い理由は、女性ホルモンが大腸の働きを抑えるため。
男性の場合は、50代〜80代にかけて急激に便秘の人が増えてゆく事がわかっている。これは、老化現象で排便機能が低下するのに加え、食事が減って便の量が減る事に関係がある。
今日のためしてガッテン、加齢と共に特に男性で便秘が増えることが紹介されてました。下痢状にしてでも毎日出さないと気が済まず下剤の乱用をされる方をたまに診ます。私は勝手に「加齢排便強迫症」と名付けています。 http://t.co/vhFQEAs5Lh
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2014年10月1日
週に3回便が出れば「便秘じゃない」
(VTR出演:さいたま新開橋クリニック:神山 剛一 医師)
お医者さんによると、週に3回便が出れば便秘という診断はくだされない。毎日でなくても、定期的に出ていれば大丈夫だとのこと。
ゲストの高橋克典は、日に三回も便が出るという。「頻便」ってあるんですか?と先生に聞いたところ、中島淳教授は、医学的な排便回数の正常範囲は、「週3回以上、1日3回以下」となっているため、高橋克典の回数は正常な範囲に入っていると先生が回答した。
食事の量が少ない人は、便の量も少ないため、毎日は出なくなる。
ただし、排便困難であれば、毎日出ていても、便秘という診断になる。排便困難とは、残便感がある、非常に強くいきむなどの症状がある場合。
消化物が便になるまでのお腹の中の様子
食べ物が小腸から出てくるのが、お腹の右側。お腹の右側にある便は、ほとんど水のような便。お腹の右側から左側に移動する間に腸が水分を吸収し、便が硬くなる。(お腹の左側にある便は固い)
おしりに近い部分に硬い便は溜まり、トイレに行きたくなるという仕組みになっている。
食べてから便になるまで最大3日!
食事してから、便になるまで最大3日かかると先生は言った。
つまり今食べた食事が便になってトイレで出すまでには、最大三日後となる。
今日便に出たものは、昨日食べたものではない。(三日前位のもの)
まさか食べ物が原因? 巨大な便の塊が!「水溶性食物繊維」
赤羽百合子さん(仮名・60歳)は、巨大な便が溜まってしまった。
もともと便秘がちでやがて薬も効かなくなる。病院を診察すると、便の塊が大腸を塞いでいることがわかった。
緊急処置で事なきを得たが医師からは、「食生活が原因」だという。
実は、赤羽さんの腸内では食物繊維が毛糸玉状になり大きな塊を作っていた。
高齢になると、腸のぜん動運動が弱くなり、食物繊維が腸にとどまったまま進まなくなってしまう。
進まなくなるとそこで水分がさらに吸収され硬くなり、最終的にボール大になってしまって腸をつまらせてしまう。
こうした場合に、摂りたいのは「水溶性食物繊維」。不溶性食物繊維を摂ると高齢者の場合は腸に詰まる場合もある。
【不溶性食物繊維の代表】キャベツ・かぶ・春菊・玄米・大豆など
【水溶性食物繊維の代表】大麦・わかめ・エシャレット・ひじき・寒天・ところてんなど
【両方含むもの】じゃがいも・ごぼう・納豆・キウイ・プルーンなど
水溶性食物繊維は、水分を含みやすい性質があるので、便を柔らかくしてスルッとした状態にできる。便のカサを増すには、不溶性食物繊維が適しているが、こればかり摂らず不溶性食物繊維も摂ることをお薦め。
便をいきまずスッキリ出す姿勢とは?「前かがみ+つま先立ち」
(VTR協力保育園:大阪門真市 おおわだ保育園)
(VTR協力老人ホーム:世田谷区きたざわ苑)
おおわだ保育園の園児たちは、うんちを出す効果的な方法を日常の授業の中で教わっている。お遊戯の中では、「うんこダスマンたいそう」など一緒に踊っている様子などが紹介された。
【うんこダスマン体操】おしりを突き出すという体操
また、都内の老人ホームでは高齢者の便秘解消に取り組んでいるという。その秘密は、排便お助けグッズ。クッションで前かがみの姿勢を取ることが出来る。
前かがみになると、直腸と肛門が一直線に近くなり、スルッと便が抜け排便しやすい。さらに、つま先立ちになればもっと出やすい状態を作ることが出来る。
次回の『ためしてガッテン』は…「サルコリピン?」
次回のためしてガッテンは、10月8日(水曜日)夜8時放送。取り戻せ、免疫パワー。体温計で命を守る秘術「サルコリピン」?
(番組で紹介された、ハイテク体温計)