ブラタモリ#137「白金はなぜシロガネーゼの街になった?」
2019年6月22日(土)放送のNHK『ブラタモリ』は、東京・白金が舞台!
”シロガネーゼ”で有名な高級住宅地はどのように生まれた?江戸から続く町割りに豊富な緑に静けさや高台…さらに入り組んだ迷路が部外者の侵入をシャットアウト!?
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『ブラタモリ』#137「白金」番組データ
【放送日時】 2019年6月22日(土曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ブラタモリ「東京・白金~白金はなぜシロガネーゼの街になった?~」
【ロケ地】 東京都港区白金(付近)
【出演者】 タモリ 林田理沙
【ナレーション】 草彅剛
【白金はなぜ“#シロガネーゼ”の街に?】豪邸・緑・高台・治安など「高級住宅地」となる条件が奇跡的に残った #東京港区白金。おしゃれなプラチナ通りをブラブラ、高台の閑静な高級住宅街を江戸時代の地図でたどって秘密を探る。 ≪#ブラタモリ≫ #NHKオンデマンド で配信開始 https://t.co/kfCL9O6QSY
— NHKオンデマンド (@nhk_ondemand) June 23, 2019
東京港区白金の「プラチナ通り」からロケスタート!
タモリさんと林田アナが訪れたのは「東京・白金」。プラチナ通りを歩くところからロケスタート!
周辺はお金持ちのセレブ「シロガネーゼ」が行き交い、大通りには明治学院や聖心女子学院などミッション系の学校のある高級感あふれる街です。
タモリさんは今まで数度訪れた経験があり、林田アナは今回がはじめての訪問だそうです。
案内役を担当するのは、東京の都市形成を研究する学者の岡本哲志さん。ブラタモリには2009年10月22日放送の「銀座」など7回の出演経験があります。
「シロガネーゼ」はどのように生まれた?
シロガネーゼとは、白金にいるおしゃれな子育て世代の女性たちのことで、女性ファッション誌「VERY(光文社)」の編集者がネーミングしたところ話題となり一気に広まりました。
イタリアのミラノっ子「ミラネーゼ」をもじってイタリアファッションをベースにした「シロガネーゼ」(シロカネではなくシロガネ)と名付けられました。
テーマ:白金(しろかね)はなぜシロガネーゼの街になった?
ブラタモリ今回のテーマは「白金はなぜシロガネーゼの街になった?」です。
岡本哲志さんによれば、高級住宅地になるためには様々な条件をすべてクリアする必要があるといいます。それが――
- 歴史的豪邸が今でも残っていること
- 緑が多い
- 高台にある
- 治安が良い
番組では、これらの条件が実際に白金に備わっているのかひとつひとつ散策して確認することになりました。
【高級住宅地の条件1:豪邸がある】…朝香宮邸がある!
最初にタモリさんと林田アナがやってきたのは、旧・朝香宮邸(あさかのみやてい)です。
ここは皇族の朝香宮鳩彦王(あさかのみややすひこおう)と允子妃(のぶこひ)が住んでいた豪邸です。昭和8年に贅の限りを尽くして完成、総面積は1万坪以上もあります。
現在は「東京都庭園美術館」として使われていて、案内するのは美術館学芸員の板谷敏弘さん。
玄関の両側にいきなり2体ある唐獅子は朝香宮鳩彦王がご自身で購入し設計者の反対にあいつつも設置したものだそうです。タモリさんも「そうでしょうね西洋の建築にいきなり唐獅子が現れて違和感あるもんね!」と笑います。
その他ルネ・ラリックが邸宅のために作ったアールデコ様式のガラス窓などを当時のまま見ることができます。
戦後はGHQによって皇族特権がなくなり高額な税金が建物にかかるようになりました。そのため皇族は屋敷を手放しその後は、吉田茂総理大臣が外務大臣公邸・首相官邸として使われています。
【高級住宅地の条件2:緑地が多い】…自然教育園がある!
朝香宮邸の周りにはとても広い緑が広がっていました。
高度経済成長真っ只中の昭和42年(1967年)に開通した首都高速2号目黒線は当初この緑の公園のど真ん中を通る予定で建設省が付近の用地を買収しました。
しかし江戸時代から引き継がれたとても貴重な動植物(トラノオスズカケ=絶滅危惧種、樹齢約350年の黒松、カワセミ、オオタカなど)が住む森として高速道路の分断だけは避けたいとした当時の文部省と住民が反発し、高速道路は森を避ける形で引かれたのです。
【高級住宅地の条件3:高台が多い】…聖心女子学院へ!
タモリさんと林田アナ一行は、聖心女子学院の校門から続く長いアプローチの小道へ。
この小道は江戸時代の大名屋敷にはすでにあった勝手口のための小道でそれがそのまま聖心女子学院の正門へと続くアプローチに使われました。
この付近一帯の区画は江戸時代の大名屋敷の区画がほぼそのまま残っています。
大手時計メーカー、セイコー創始者の大豪邸は大名屋敷の区画をそのまま利用して建てられました。タモリさんがセイコーの関係者に連絡をとって入ってみたいといったところ今では海外の不動産業者の所有となっていて、なんとセイコーの関係者でも入れないそうです。
白金の高台は高低差の激しいアップダウンが特徴で区割りのやり直しが難しく大名屋敷の区割りがそのまま利用されてきたそうです。
【高級住宅地の条件4:治安が良い】…迷路で部外者をシャットアウト!
白金の高低差の激しい高台はそのクランクだらけで迷路のような区割りで部外者の侵入をシャットアウトしてきました。
高台からの圧力を感じる急坂の小道はふらりと立ち寄って通り抜けてみようという意欲を削ぐ道で自然と治安がよくなっているといいます。
「緑」「高台」「治安」の条件が整った白金エリアは明治から大正、昭和初期にかけて久原房之助(大正4=現在は結婚式場)、畠山一清(昭和初期)、藤山愛一郎(昭和7)、朝香宮鳩彦(昭和8)など次々と豪邸が立ち高級住宅地として成長したのでした。
また環状第四号線の工事が途中でストップしたためプラチナ通りが品川駅まで抜けられなくなり広い道路の割には交通量が少ない通りになっています。
そのため、白金エリアは「適度な静けさ」も持つようになったといいます。
(※ただし白金台交差点の行き止まりを解消して品川駅と結ぶ計画が再始動しているため将来プラチナ通りは交通量が多くなるそうです)
2019年6月22日(土曜日)放送『ブラタモリ「東京・白金~白金はなぜシロガネーゼの街になった?~」』より
『ブラタモリ』放送終了後の反響ツイートは?
ブラタモリ、よかった。白金トンネルから自然教育園方向に歩道がない理由とかなるほど。あの辺、子供の頃はカラスが多くて歩くの怖かったな。江戸時代の大名、その跡地に住んでた富裕な方々に感謝
— アスカ (@asuka_smile) 2019年6月23日
シロガネーゼのブラタモリ見ます。白金ってシロカネなのよね、シロガネじゃなくて。
— 佐久間真理子🌗 (@sakumariko) 2019年6月23日
昨日のブラタモリ、白金でした🎬
— SEVEN@UberEats (@SEVENUberEats1) 2019年6月23日
ゆるゆる副業配達員の私にとって、白金は鬼門のひとつですが、その全貌の一部を垣間見た様な気がします😵
きのうのブラタモリ白金回でも取り上げられてましたが、環状4号線はほとんど途切れ途切れで繋がっておらず、新宿区内でも地味に工事中です。
— おざわっぷるの作り方 (@naganozawapple) 2019年6月23日
ところで、道路工事も「週休2日」をちゃんと掲げるようになったんですね。 pic.twitter.com/55IXJKhrcV
白金の不規則に入り組んだ道の風景が、阪急御影から北に上がった辺りにとてもよく似ている。子供の頃は何かが出てきそうで怖かったものだ。(※高級住宅街に住んでいたということではない。)#ブラタモリ
— She (@She150) 2019年6月23日
嘘の戦争のロケ地に行きたくて散歩した白金🎵ドンキホーテにも高級和牛が売っていて、お土地柄を感じたものです✨守さんのお見合い会場の八芳園。直後のお気楽大好きで、見たのと同じ風景が広がっていて嬉しかったな☺️また行きたいです💕#ブラタモリ #草彅剛 #草なぎ剛 https://t.co/4Zuvb1PQLT
— くるみ🌾 (@kulumi244) 2019年6月23日
郷土館や資料館なんかで説明員にブラタモリの話題を振るとたいてい食いついてくる→『ブラタモリ』を学者たちが「奇跡の番組」と絶賛する理由 @gendai_biz https://t.co/0W2PTY4s5n #現代ビジネス
— ふらぢゃいる (@Fragile1973) 2019年6月23日
次回の『ブラタモリ』は…熊本県・阿蘇
次回のブラタモリは阿蘇。29日(土曜日)よる7時30分放送予定。