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【反響要約】NHKスペシャル メガクライシス2 巨大危機 第1集「都市直下地震」▽”長周期パルス”とは何か?【2017年9月2日(土曜日)放送内容】



Nスペ『メガクライシス 巨大危機 1「都市直下地震」』

2017年9月2日(土曜日)に放送の『NHKスペシャル MEGA CRISIS 巨大危機 第1集「都市直下地震」』。今まで日本で想定されなかった「長周期パルス」という新しいタイプの地震波が発見されました。それは一撃で超高層ビルに大ダメージを与えるというもの…始まった様々な対策と技術について――。

Nスペメガクライシス番組データ

【放送日時】 2017年9月2日(土曜日)21:00~21:50
【放送局】 NHK総合
【番組副題】 「第1集 都市直下地震 新たな脅威 ”長周期パルス”の衝撃」
【司会】 有働由美子
【語り】 武田真一
【スタジオゲスト】 名古屋大学減災連携研究センター長 福和伸夫

都市を襲う新しい脅威「長周期パルス」の正体とは?

去年(2016年)4月に発生した熊本地震では、約30kmに渡って断層が出現――。

その断層に近い、西原村役場(熊本)にあった地震計が日本初の「長周期パルス」の波形を捉えていました。

データを解析すると地震発生の10秒後、1発の長周期パルスが発生しているのがわかります。

揺れの周期によって被害を受ける建物の種類が異なる?

京都大学防災研究所の岩田知孝教授によれば、長周期パルスは「阪神・淡路大震災(1995年)」ような小刻みな揺れ(周期1~2秒)ではなく3秒以上続く長いうねりのような揺れの事を言います。(※阪神・淡路大震災では長周期パルスは発生しませんでした

長周期パルスは、揺れ始めの一撃が最も大きく揺れ、一度に地面がズレるのです。

揺れの周期によって被害を受ける建物の種類は異なり、例えば短い地震波周期の場合は木造家屋のような低い建物が激しく揺れて潰れ、長い周期の場合は超高層マンションのような高い建物の被害が大きくなります。

超高層ビルのように建物が高ければ高いほど、長周期パルスの一撃で甚大な被害が出ると予測されているのです。

もし東京で熊本の長周期パルスが起こったら!?

工学院大学 都市減災研究センターの久田嘉章教授は、西原村の長周期パルスのデータを使って、もしも新宿の高層ビルが長周期パルスを受けた場合どうなるかコンピュータシミュレーションを行いました――。

その結果29階建て高さ133mの超高層ビルなら1撃でビル低層階の骨組みが変形しビルは曲がったままになって住めなくなる(解体を余儀なくされる)…と予想されました。

長周期パルスと長周期地震動の違いは?

実は「長周期地震動」と「長周期パルス」は違います。東日本大震災で起きた「長周期地震動」は、揺れ始めから徐々に大きく揺れがやって来ます。

しかし、長周期パルスは長周期地震動に比べ最初の一撃で瞬間的に揺れが大きくなるため逃げる間もありません。

(スタジオでは、有働由美子アナがVRゴーグルで長周期パルスの揺れを体感しました。揺れ始めでいきなり大きく揺れるため身構える余裕がありません)

東日本大震災で起きた東京都心の長周期地震動では、安全な場所に待機したりドアを少し開けるなどの時間の余裕がありましたが、長周期パルスでは心構えをする暇さえないのです…。

東日本大震災の”長周期地震動”を受けて、政府はダンパーや振り子型制振装置の設置を急ぎました。

ただし、長周期パルスの場合これらの対策が通じない場合があるということです。

長周期パルスは断層の近くで発生する?

長周期パルスは、どこで発生するのでしょうか?

それは活断層の周辺です。

研究によれば、断層が地表面で割れた瞬間に発生するそうです。

断層が地表で割れるのはマグニチュード7クラス以上の大きな地震が起きた時…。

国が現在警戒中の活断層は113あり、主なものは以下の通りです。

  • 警固断層帯(福岡市街の真下を通っています)
  • 上町断層帯(大阪の中心部を貫いています)
  • 立川断層帯(東京西部)
  • 長町-利府線断層帯(仙台市内を貫いています)

この他にも100あまりの断層帯を警戒中。

こうした断層のうち激しい揺れによって地表に断層が現れた場合は、長周期パルスが発生し、周辺数キロに渡って超高層ビルを狙って大きな被害が出ると予想されます。

大阪平野「上町断層帯」が危ない!?

筑波大学 構造エネルギー工学域の境有紀教授は、大阪平野の「上町断層帯(うえまちだんそうたい)=全長42km」が長周期パルスの被害が最も深刻だと話しました。

それは上町断層帯が大阪の中心部を貫くため。超高層ビルが林立するエリアに長周期パルスが直撃すれば被害は超高層ビルに集中します。

さらに1棟1000人を超す高層マンション群の住民たちが、住めなくなったマンションを出て一斉に避難した場合は、避難所が対応できない量の避難者を迎え入れなくてはならず一部の自治体では対応に危機感をつのらせています。

【解決策】長周期パルスにどうやって備えるのか?

いきなり大きく揺れる長周期パルス。現在これを完全に吸収できる免震装置は普及していません。

しかし、兵庫耐震工学研究センター(E-ディフェンス)ではセンター長の梶原浩一さんは「フロートシティ」という街の一角をまるごと地面から浮かす仕組みを構想中とのこと。

現在は、その小型版を使って研究中。横揺れには空気で、縦揺れにはバネであらゆる方向の揺れを吸収するものです。

今後改良を重ね、地震を感じない空間を作りたいと話しました。

また、愛知県の半田市役所では最新の免震装置が稼働しています。設計担当者の安田拓矢部長は、免震装置が想定外の揺れによって建物にダメージを及ぼす場合についても対策(スイッチダンパー)を取りました。

半田市役所では、この装置で短周期振動にも長周期パルスにも対応出来るとのことです。

これから高層マンションを購入する人へ専門家よりアドバイス

これからマンションや住宅を購入する人へ専門家(スタジオゲスト)の福和さん(名古屋大学)よりアドバイスがありました。

**これから高層マンションを購入する人へ**

  1. 近くにどんな活断層があるかチェックしましょう
  2. マンションの真下の地盤はより固い地盤が望まれます(やわらかいと大きく揺れるためです)
  3. 建物と建物の隙間が狭すぎる(数十センチ)ところでは「棟間衝突」が発生しビル同士がお互いに衝突する危険性が高まります

具体的に活断層の場所を探す方法は、政府の「地震調査研究推進本部(http://www.jishin.go.jp/)」のホームページにて確認できます。

また、「防災科学技術研究所(http://www.bosai.go.jp/)」のホームページでは、住んでいる場所の地盤の固さを調べることが出来ます。

さらに、日頃からの地震への備えは最も大切で、家具を固定するなど基本的な対策を怠らないことはとても大切だと話しました。

(※2017年9月2日(土曜日)放送より)

メガクライシス2反響ツイート

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