ブラタモリ #82「高野山」
2017年9月9日(土曜日)放送の『ブラタモリ』は、高野山が舞台。紀伊山地の山頂800メートルの場所にある「高野山」、空海が平安時代に開いた真言密教修行の場です。
このエリアは高野山大学という学校まである一大宗教都市となっています――。今や世界遺産にも登録され年間180万人の観光客が訪れる”真言密教のテーマパーク”をタモリさん一行が尋ねます。
ブラタモリ番組データ
【放送日時】 2017年9月9日(土曜日)よる7時30分~8時15分
【放送局】 NHK総合
【ロケ地】 高野山(和歌山県)
【ロケ日】 7月15日付近? ⇒高野山でロケあり?のツイート
【出演】 タモリ 近江友里恵(アナウンサー)
【語り】 草彅剛
【オープニングテーマ】 井上陽水「女神」
高野山の麓からロケスタート
タモリさんと、近江友里恵アナが登場。
高野山の麓、紀の川の側からロケスタートです。
タモリさんは、高野山に来た経験あり。近江アナは今回が初めてだったのですが、大学受験の時に「高野山大学文学部密教学科」という学部を見つけてとても気になったと話しました。
旅のテーマ「高野山は空海テーマパーク!?」
今回の旅のテーマは「高野山は空海テーマパーク!?」
ここで今回の案内人、高野山大学総合学術機構課長 密教文化研究所受託研究員の、木下浩良さんが登場です。
空海(弘法大師)とはどんな人?
空海(弘法大師774年~835年)は、中国に留学して真言密教を日本に広めた教祖です。
非常に頭がよく、達筆で語学や医学、土木工学に通じていたと言われています。
8つの参詣道のうち正式な参詣道をスタート
高野山へは、八方から8つの参詣道があります。
中でも、正式な参詣道もあり今回タモリさん一行はこの正式な参詣道を進むことになりました。
昭和30年代までには、参詣道の入り口に渡し船があったとのこと。現在はもうありませんが雰囲気が残っています。
当時の様子を「高野山及び周辺図(海照寺 蔵=江戸時代)」で確認。
「慈尊院(じそんいん)」
タモリ一さん行は、慈尊院へ。
今も残る(一部分)参詣道のスタート地点の目印「下乗石(げじょういし)」を発見しました。
下乗石とは、「ここから馬や籠に乗っている人は神聖な道がスタートするので降りて下さい」という目印のことです。
後醍醐天皇の父親、後宇多上皇(1267-1324)もここから乗り物から降りて自分の足で歩いたと記録が残っています。
どんな位の高い人でもこの下乗石から先は乗り物に乗ってはならない。たとえそれが天皇であっても。千利休の「茶室に入ったら皆平等」の考え方に似ているな。みんなに特別感を与える仕掛け。 #ブラタモリ pic.twitter.com/FELgOgW9KA
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) 2017年9月9日
「180町(=20km)」地点の石碑「町石」とは?
慈尊院をさらに先に歩くと、「高野山まで180町(=約20km)」と書かれた石碑を発見したタモリさん。
このような町石はこの先に179本(合計180本)1町ごとに建っていて数えていけば高野山まであとどの位の距離なのか判るようになっています。
参詣する人々は町石をカウントダウンしながら高野山までの道のりを体感することが出来ました――。
また、町石のてっぺんは「五輪塔(=宇宙の成り立ちを表した仏塔)」のスタイルでこれは真言密教の大日如来のシンボルでもあります。
つまり、この町石は一つ一つが仏様そのものだったというのです。
当時の人々は参詣道の途中でも180体の大日如来様を拝みながら進んでゆくことになっていました。
鎌倉時代当時の技術で180体もの町石を建てるのは困難を極めました。年代はちょうど元寇(げんこう=モンゴル・元が日本に来襲した)の時期と重なり国家安泰(鎮護国家)の願いを込めて建てられたと言われています。
この道は高野山開山から450年を記念して作られ「極楽浄土に続く祈りの道」として崇められるようになりました。
(※今回は175の町石までタモリさん一行は進みました。全部徒歩で進めば6時間かかるためそこからは車で一気に頂上へ移動)
高野山の入り口「大門」へ
大門には「7の町石」があります。この町石を超えるといよいよ高野山の入り口である「大門」に到着!「(もしも本当に徒歩で歩いていたら)とても達成感がありそう!」とタモリさん。
こちらは高野山全体の総門「メインエントランス」となる。
大門をくぐると山の頂上にも関わらず、東西約4kmもの大きな町並みが開けています。
まさに人里離れた「異界」のような街です。当時この街には2000ものお寺がありました。さらに1000年以上女人禁制だったため女性は大門をくぐれましたがそこから先は入ることが許されませんでした。
明治5年になり女性も入れるようになりました。
「1番の町石」がある「壇上伽藍(だんじょうがらん)」へ
1番の町石がある「壇上伽藍」へ。
ここは空海が一番最初に開いた修業の場です。いわばディズニーランドのシンデレラ城「メインステージ」のある場所。(※とタモリさんが発言)
こちらでは法要などが行われる。
三鈷杵(さんこしょ)は、空海も使っていた仏具で、密教では煩悩や災いをはらうという法具です。
この壇上伽藍にある松の木には、空海が「修行の地を示して欲しい」と中国から投げた三鈷杵が雲に乗って高野山の松の木に引っかかったという伝説が残っています。
空海は、日本に帰って三鈷杵が引っかかった松のある場所に壇上伽藍を建設したとのことです。
通常は2本の葉が生えている松ですが、この地の松の葉には三鈷杵と同じように3つに枝分かれした葉が時々落ちている事があるとのことで、タモリさんと近江アナが三本の葉の松を探しました。結果、近江アナが3本の松を発見、とても嬉しそうにお財布に入れ持ち帰りました。
さらに、チベット仏教のマニのように回すだけでお経を全て唱えたことになるアトラクションもあり、仏教を身近に感じられるまさにテーマパークとなっていました。
(※2017年9月9日放送より)
『ブラタモリ』放送反響ツイート
さぁ始まるよ♫ #高野山 #ブラタモリ pic.twitter.com/UCGgJ7njpN
— 高野山 青巖寺@南山坊 (@nanzanbou) 2017年9月9日
高野山大学文学部密教学科に興味がある女子アナ。濃いわー #ブラタモリ
— iwalab1 (@KillYourMind) 2017年9月9日
今回近江アナの着てる服ってまさか後ろ前逆に着てるって事ないよね???w
— 市之瀬 拓磨(偽名)🇯🇵 (@yasu777yasu) 2017年9月9日
一応前科あるんだけど…w#ブラタモリ#近江友里恵 pic.twitter.com/jrmcuAa273
空海が「密教を広めるにふさわしい地」を求め、唐から投げた三鈷杵が高野山の松に引っ掛かっていたんだよね。今も高野山の根本中堂近くに「三鈷の松」と呼ばれ、投げた「飛行三鈷杵」とともに残されている。 #ブラタモリ pic.twitter.com/aeZLqdaWDU
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) 2017年9月9日
五輪塔は「空・風・火・水・地」の五大を表し、形をそれぞれ宝珠・半球・四角錐・球形・方形で表したもの。 #ブラタモリ pic.twitter.com/jUscmUFigJ
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) 2017年9月9日
クマー #NHK #ブラタモリ pic.twitter.com/cf2W5QOO9D
— a_Cyg (@a_Cyg) 2017年9月9日
高野山でよくドローン撮影OK出たなー #NHK #ブラタモリ pic.twitter.com/0ByNBf5Hjy
— a_Cyg (@a_Cyg) 2017年9月9日
何もない山道を登りきると、そこは開けた町。当時としたら信じられない光景だったろう。すごい仕掛け。流石によく考えられている。 #ブラタモリ pic.twitter.com/vJssRsiP2Y
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) 2017年9月9日
あ、でも「It's a Small World」って、高野山はそういう意味で作られた場所じゃん!
— れおポン (@Leopon_A) 2017年9月9日
高野山って、ひとつの「小さな宇宙を現す」「曼荼羅としての街」だから、イッツ・ア・スモールワールドじゃんw #ブラタモリ #nhk
サンコタケて真言密教の仏具が由来なのか#ブラタモリ pic.twitter.com/f1opMYCem4
— ひとやまき (@hitoyamaki2634) 2017年9月9日
#ブラタモリ
— 銅大 (@bakagane) 2017年9月9日
高野山も、前にブラタモリされた伊勢神宮もそうですが、娯楽の少ない時代は宗教は基本的に学問の場であり、信仰の場であり、マスコミであり、金融センターであります。社会が未分化であるがゆえに、数少ない知識階級の集まる宗教施設が全部の役割を兼ねる的な
次回の『ブラタモリ』は高野山の中編――
次回のブラタモリは、高野山の中編。さらにディープに迫ります。8月16日(土曜日)よる7:30から。