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【反響要約】NHK ブラタモリ #80 長瀞(夏休みSP)▽日本地質学マニアのテーマパークが一大観光地になったワケとは?「日本地質学発祥の地」「片岩」「SL機関車 C58搭乗」ほか【2017年8月19日(土曜日)】



ブラタモリ「長瀞(ながとろ)」

2017年8月19日(土曜日)に放送の『ブラタモリ』は長瀞(ながとろ)。埼玉県にある長瀞は荒川の上流にあり「急流下り」「荒川橋梁のSL機関車」など年間270万人が訪れる一大観光スポットとなっている。

そしてこのエリアの本当の魅力は「日本地質学発祥の地」と言われるくらい鉱物資源が豊富なことや、地下深くでしか見られない「片岩」の地層が地表に飛び出ている世界的に珍しい地形にあった。地質学が大好きなタモリがテンション高めで探索を始める――。

ブラタモリ番組データ

【放送日時】 2017年8月19日(土曜日)夜7時30分(45分)
【放送局】 NHK総合
【ロケ地】 長瀞(ながとろ)埼玉県
【出演】 タモリ 近江友里恵(アナウンサー)
【語り】 草彅剛
【テーマ曲】 「女神」井上陽水

長瀞は地質学的にも重要なエリアだった?

今回タモリと近江友里恵アナは、荒川の上流・埼玉県の西にある「長瀞(ながとろ)」にやってきた。

二人とも長瀞訪問は初めて。

特にタモリはオープニングからテンション高め…。その理由はここ長瀞周辺が「地球の窓」とも言われる地質学上の有名なエリアだからだという。

ただ歩いていても「その辺に転がっている石がすでにすごい!」と感心するタモリだった。

テーマ「なぜ長瀞は人を引きつけるのか?」

今回のテーマは「なぜ長瀞は人を引きつけるのか?」――。

東京都心から電車で2時間、荒川沿い上流の街「長瀞」は豊かな自然が楽しめる観光スポットとして大人気。年間なんと270万人が訪れる。

案内するのは、地形や地質の専門家「井上素子さん(埼玉県自然の博物館学芸員)」。

井上さんは秩父の回(7月15日放送)に引き続いて2回めの登場。

タモリは、あまりに知りすぎていて先走り、番組のネタを先に喋ってしまう……。

紅簾石片岩(こうれんせきへんがん)

一行はタモリが見つけた「紅簾石片岩(こうれんせきへんがん)」へ。

番組の台本ルートにはなかったが、急遽コース変更して向かった。

川岸に突き出した巨大な岩、このあたりに多い「片岩(へんがん)」だった。

「片岩」は地下深くでつくられた岩でミルフィーユのように岩が層になっている。

通常は地下深くでしか見ることが出来ないが、なぜか長瀞周辺にはこのような岩が地上に現れている。

さらにマンガンを含んだピンク色の「紅簾石片岩」が、地上で観察できるのは世界的にも貴重。

急流下り船に乗り込み見どころを探索――

タモリ一行は、全長3kmの川下り船に乗り込む。

スポット1.「荒川橋梁」

長瀞の観光名所、「荒川橋梁」をくぐる。大正3年に完成した秩父鉄道の橋梁で当時のレンガ造りのまま現役で使用されている。

「デザイン性があってオシャレ!」とタモリ&近江アナ。ここは写真撮影スポットになっていると井上さん。

スポット2.「小滝の瀬」

とても流れが急な「小滝の瀬(こたきのせ)」に入る。

タモリ達も船に備えてあるビニールシートを引き出し波しぶきをガード。

小滝の瀬の急流が出来たのは太古の昔、土砂で川の流れが変わった事にある……。

流れの変わった川は仕方なく岩畳の上を通るようになった。

岩畳は途方もない時間の流れによって削られやがて滝が出来たという。

滝は急流を作りながら年々後退している。

出来た当初はもっと流れが急だったが徐々に後退しつつ、現在の場所が急流となっている。

実は、ナイアガラの滝なども少しずつ削られ毎年数センチずつ後退しているとタモリ。

長瀞屈指のアトラクション「急流下り」は小さな滝(小瀧)が作っていた――。

スポット3.「秩父赤壁」

中国のレッドクリフ(赤壁)にちなんで「秩父赤壁」と名付けられた絶壁のエリア。

ここで案内人、高橋雅紀さん(産業技術総合研究所 理学博士(地質学))が登場。

秩父の回に続いて2度目の出演。

秩父赤壁は断層が作ったもの。断層が出来ると動いた時の衝撃でその亀裂周辺はもろくなり川が削りやすくなる。

まっすぐ長い断層が削られた直線的な川は流れも穏やかで「瀞(トロ)」と呼ばれ「長い瀞=長瀞」の地名もここから付けられたという。

絶好の場所に作られた断層が、長瀞を生み出し長い間人々を魅了している――。

スポット4.「岩畳」

長瀞の中心部「岩畳(いわだたみ)」へ。

ここは荒川沿いに600メートルも続く国指定の名勝。

薄い平らな面が積み重なったミルフィーユ構造の岩(=片理)が広がっている。

”片理(へんり)”は地中深く約20kmの深さで作られたもの。

特徴的な構造は大陸の強大な圧力とプレートの動きによって作られる。

地底深くにあるはずの片岩がなぜ長瀞エリアに上がってきたのか、未だに理由はわかっていないと言う。

また、階段のような段差と碁盤の目のような縦横の亀裂(節理)は、岩が地上に出てきた時に圧力が小さくなって岩が膨張しどんどん割れて出来たものだった。

ちょうど四角い積み木が崩れて残った跡のように規則性のある地表になっている。

  • 剥がれやすい「片理」と「節理」によって長瀞の景色が生まれた

岩畳でタモリ達が座ってひと休み……。

座り心地も良く「ここに座って一杯飲みたい」とタモリ。しかもこの天然の椅子の岩は触れる「天然記念物」でもある。

長瀞といえば”かき氷”?

真夏に3時間も並ぶというかき氷屋さんがあるという。

天然氷(てんねんごおり)を使ったかき氷は、人工的に凍らせたかき氷とは味がぜんぜん違うとタモリ。

使われている天然氷は11月下旬、長瀞の製氷池で作られ1月初旬に切り出した氷を夏まで冷凍保存したもの。

かき氷店の、安佐美亮二さんが解説。

もともとはかき氷を作るだけでなく蚕の生糸を一年中取るために、卵を天然氷で冷やして産卵時期を遅らせるために製氷されていたという。

当時の事情を知る、阿佐美二三四さんが証言。戦前は養蚕が盛んだったため馬車で氷を運んでいたと語った。

長瀞駅へ

タモリ一行は秩父鉄道「長瀞駅」へ。

明治34年(1901年)全身の上武鉄道が熊谷―寄居間で運行開始。

その後、明治44年に長瀞駅、大正3年に秩父駅が開通した。

当初は、絹織物などを運んでいたが、昭和には駅にあふれかえる程の多くの人がやって来たため観光の原動力となった――。

熊谷でSLに乗り込む

鉄道会社の社長、大谷隆男さんと社員の高柳功さんが案内した。

線路に立ち入る直前はお約束の「指差称呼(しさしょうこ)」をするタモリ。

車庫にはパレオエクスプレス(C58)がスタンバイしていた。

パレオエクスプレスは、昭和63年(1988年)運行開始、観光目的で復活した蒸気機関車。現在も週末を中心に稼働している。

今回は特別に運転室に乗車。助手席に座って出発進行の汽笛を鳴らし車両基地内を試運転した――。

長瀞が観光地になったルーツとは?

蛇灰岩(じゃかいがん=鳩クソ石)などが庭石として点在する施設へ。

ここは、案内の井上さんが働く「埼玉県立自然の博物館」だった。

博物館は大正10年から、鉱物や岩石の調査収集をしていた施設。

研究をバックアップしていたのは秩父鉄道。

秩父鉄道は、地質や地形、岩石などのマニアックなテーマで観光客を呼ぼうと考えていたという。

タモリも「すごい会社だな」と感心する。

さらに敷地には「日本地質学発祥の地」の石碑もある。この石碑はブラタモリの原点だと話した。

(※以上 2017年8月19日放送より)

ブラタモリ反響ツイート

https://twitter.com/yamaaraara/status/898859669401157632

次回のブラタモリは…

次回のブラタモリは、9月2日(土曜日)「十和田湖・奥入瀬」。

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