ガッテン!「長引く慢性痛に朗報!最新治療法ACTとは?」
2019年10月2日(水曜日)放送の『ガッテン!』、テーマは”慢性痛”について。原因不明の痛みに最新の対策法アクト(ACT)が効くかも!?
- 作者: 厚生労働行政推進調査事業費補助金慢性の痛み政策研究事業「慢性の痛み診療教育の基盤となるシステム構築に関する研究」研究班,慢性疼痛治療ガイドライン作成ワーキンググループ
- 出版社/メーカー: 真興交易医書出版部
- 発売日: 2018/04/05
- メディア: 単行本
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ガッテン!(2019-10-02)放送データ
【放送日時】 2019年10月2日(水曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ガッテン!「長引く痛みの対策に革命!イキイキ生活への新たな道SP」
【出演者】 立川志の輔 小野文惠(アナウンサー)
【スタジオゲスト】 山根千佳 的場浩司 眞鍋かをり
今日のNHK ガッテン!で,慢性痛への対策としてACT(アクト)がとりあげられたよ!お家でできる方法として日記(認知行動療法)やめい想(マインドフルネス)も紹介されてた。再放送は10月9日(水)午後3時08分 https://t.co/Dyvlj0xsWa
— 心理的に柔軟なクジラ (@matsuchiy) October 2, 2019
今日のガッテン!テーマは「痛み」
病院に通っても…通っても…診断がつかない頭痛や腰痛、歯痛…長引く痛みの正体は一体何なのでしょうか…。
2018年、こうした原因不明の慢性疼痛を治療する最新のガイドラインがまとめられました。
その名も「慢性疼痛治療ガイドライン」…今までの常識を覆す最新の治療法が掲載されているとのこと。(※医療従事者用のガイドブックです)
慢性疼痛治療ガイドライン(アマゾンへにて一般の方へも販売しています)
”怖い映像や体験”は痛みまで強くさせる!?
例えば注射の直前、針でグサリ!と刺されるような怖い映像を見てしまうと、痛みは強くなるというのです。痛みは脳の「前頭前野」で感じていますが「怖い映像」は前頭前野をやたらと刺激し同じ痛みをさらに強く感じさせるそうです。
NHKのガッテン!にて脳の前頭前野が痛みをコントロールする場所として紹介されていました!#バイタルリアクトセラピー の刺激はこの前頭前野の働きを正常に戻し、痛みを処理する能力を取り戻す治療でもあります‼️#ガッテン #慢性痛 #前頭前野 #DLPFC #なぎつじ整骨院 pic.twitter.com/DjSJo5NMvU
— なぎつじ整骨院 (@nagitujivital) October 2, 2019
謎の歯痛に襲われれた主婦Fさん…
一方子育てに忙しい主婦のFさん、ある日奥歯の詰め物が取れたことをきっかけに激痛が襲うように…。すぐに歯医者さんで神経を抜いてもらったのですが、神経を確かに抜いたはずなのに歯は痛み続け、そのうちなんと口中の歯が痛くなってしまいました…。
謎の関節痛に襲われた主婦のAさん…
主婦のAさんはとてもストレッチに熱心でした。ある日股関節を伸ばしていたところ「ぐきっ!」と音がしたような感覚とともに激痛が…。近所の整形外科と大学病院で精密検査をしましたがなんと「異常なし」。
数週間経っても痛みは治まらず、シビレまで感じるようになってしまったのです。
傷が治っても痛みが続く状態…「慢性痛」
これらAさんやFさんのような主に”原因が治っても痛みがある”などの状態を「慢性痛(まんせいつう)」「慢性疼痛(まんせいとうつう)」といいます。
日本で慢性痛に悩む方は推定およそ2300万人。実はスタジオゲストの山根千佳さんも慢性的に頭痛があって悩んでいる…といいます。
- 傷が治っても痛みが続く状態(原因は解っていて治ったことも解っている)
- 傷が見当たらないのに痛みが続く状態(まったく原因不明の状態)
- 傷が治らずに痛みが続く状態(原因は解っていて治らない状態)
スウェーデン「カロリンスカ研究所」で始まった痛み対策法ACTとは?…
こうした慢性痛に対して有効な方法をスウェーデンの研究者たちが開発しました。
ノーベル医学生理学賞の選考を行うことで有名な名門、スウェーデンのカロリンスカ研究所。
研究所のリカード・ヴィックセル博士は、クリップボードや筆記カードを使った変わった痛み対策法”を生み出した一人です。
博士が慢性痛の患者さんに3ヶ月間このアクト(ACT)という治療を実施、ACTを実施した後は脳の前頭前野が活性化し、痛みが軽減したといいます。
カード&クリップボード使う治療法「アクト(ACT)」とは?
クリップボードや筆記カードを使った痛み対策法は「アクト(ACT=Acceptance and Commitment Therapy)」と呼ばれています。
スウェーデンから学び日本で実践するのは臨床心理士の酒井美枝先生。ACTとはどんな治療法なのでしょうか?
- クリップボードに「痛み」と書いて先生とボードを挟んで押し合う。押し合うとやがて疲れることがわかる ⇒ 「痛みに過剰に対抗しようとすることで心身は疲れてしまう」…と体感できる
- 押し合いを辞め、クリップボードを横にずらす体験をする ⇒ 「痛みを横に置くような気持ちになると正常な脳の状態を取り戻せるかも」…という事が体感できる
- カードに「痛みがなかったらもっと○○出来るのに!」など自分の病気がなければこうしたい!という悩みを書いて両手で持ち、目の前から徐々に離してゆきます ⇒ 悩みの書かれたカード以外にも周りの景色が見えてくることに気がつく
このような行動(認知)体験を通して「痛みとの付き合い方を体験し、距離をおいて必要以上に敏感にさせない方法」に気がつく…。これがACTの療法なのです。
自分の好きなことも並行して続けることが最も大切?
こうしたACT療法を病院で続けつつするともっとも良い行動は「自分が本当にやりたかった好きなこと、好きだったことを並行してやり続けること。」だそうです。
痛みの受け止め方を変え、敏感になりすぎている前頭前野に体を動かしながら鎮め、出来る限り脳の冷静な状態に持ってゆく…これがACT療法の基本的な考え方です。
前頭前野に作用する(自宅で出来る)日記とめい想
しかし日本ではACTを受けられる医療機関は少ないとのこと。そこで自宅で出来るACTもあるそうです。それが「日記」&「めい想」です。
ACT「日記」のやり方とは?
日記には以下のような項目を簡単で全く良いので記録してゆきます。
- 出来事 …例えば「父に外出しろと言われた」
- 行動 … 例えば「正直腹が立った」
- 気持ち … 例えば「好きな映画なら…と思い観に行った」
- 痛み … 例えば「痛みはあったけど、楽しめた」
などなど。時々見直して「あまり痛みを感じなかった行動」や「痛くても出来た行動」があることに気が付き、自分の痛みの成り立ちをなんとなく掴むことが出来ます。
また、本当に楽しく感じたことは何か知るヒントにもなります。日記で掴んだ「痛みが軽く感じた」行動を徐々に増やすヒントになります。
ACT「めい想」のやり方とは?
アメリカで開発された「マインドフルネス」というめい想の一部です。
- 楽な姿勢で座り、目を閉じる
- 自分の呼吸に意識を向ける
- 「吸っている、はいている、空気でお腹が膨らむこと」など、その様子を観察
- 雑念OK!
- 1日1回3分程度から始めましょう!
めい想を続けているうち前頭前野が活発化してリラックスするようになるとのことです。
(※ただし無理に活動を増やすのは禁物です。時間をかけて痛みを受け入れるコツをつかみゆっくり取り組むことが大切です)
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痛みの治療について相談する医療機関はどこ?
こうした慢性痛などの痛みの治療を専門的に相談するには、厚生労働省が置く「痛みセンター」が最適です。
様々な診療科が協力して痛みの治療に当たる医療機関をまとめています。「痛みセンター」は2019年8月現在全国に23箇所あります。(以下の慢性の痛み政策ホームページより病院紹介がリスト化されています。)
また、近くにセンターがない場合は大学病院の心療内科などで相談できるとのことです。
2019年10月2日(水曜日)放送『ガッテン!「長引く痛みの対策に革命!イキイキ生活への新たな道SP」』より
『ガッテン!』放送終了後の反響ツイートは?
慢性痛。頭痛、腰痛、肩こりなど。230万人居る。 #ガッテン
— akky🍊 (@akky_profile) 2019年10月2日
慢性痛患者の前頭前野の体積が減少していた #ガッテン
— akky🍊 (@akky_profile) 2019年10月2日
慢性痛は前頭前野
— sphere✴ (@masuko_erose) 2019年10月2日
痛みを取ろうと痛みを押すと跳ね返する。毎日やると疲れて余計ひどくなる?痛みに振り回されている状態。意識のフォーカスの話やん!
同時に好きなこと、やりたいことをやること
前頭前野が活性化する
痛みの受け止め方を変えて前頭前野が正常に。あとは日記と瞑想
試してガッテン
#ガッテン!
— hyper kotatsuneko (@hyper48cat) 2019年10月2日
痛みの原因が無くなっても脳の中に痛みの感覚が残る慢性痛
対策で注目されるのはACT
イキイキした生活を第一に考え
痛みは有るけど感じ方が変わる
日記で出来事、気持ち、行動、痛みを書く
瞑想は楽な姿勢で座り、目を閉じ、自分の呼吸に注目する
前頭前野が活性化
専門家に相談を
本日のNHKガッテン!は慢性痛の特集。長引く痛みへの認知行動療法、マインドフルネスの効果が紹介されました。クリップボードのACTにガッテン!です。ガイドラインと一緒に『慢性痛のサイエンス』も読んでほしい。https://t.co/YCZjibKM3C
— 医学書院 整形外科と運動器の本 (@ortho_undouki) 2019年10月2日
ためしてガッテンで紹介された、慢性痛。
— 保護猫たちに自らの活躍の場を作るぞ❗️猫自力のビジネスモデルを模索します@大牟田 (@kite121212) 2019年10月2日
ぼくがしている鍼治療の原理原則。 pic.twitter.com/tbHVWKf6Cm
今日の ためしてガッテン は
— ちい💐 (@nQtrRQdcp1l7dES) 2019年10月2日
慢性痛の特集だったけど、
パニックや嘔吐恐怖に対しても繋がる特集だったと思う
症状に固執せず、自分のやりたいことを少しずつ実践して、症状は症状として認めつつも行動できる心を作っていきたいな
私たちの「痛み」は緊張や不安があると”きつい痛みに感じる”
— music332y (@music332y) 2019年10月2日
事前に「痛み」がよぎると治ってるのに痛みを感じてしまう
痛みという予感が痛みを引き起こす
それが”慢性痛”
ガッテンから
慢性痛への対処の仕方
— かずぽん (@KazuponMay) 2019年10月2日
・常に痛みに対抗している自分に気づき、そこから視点をそらす。
・自分が一番やりたいことをやってみる(ACT)
・日記、瞑想が効果的
昨日のためしてガッテン
おはようございます。
— shiochan (@siochan551) 2019年10月3日
昨日、ためしてガッテンで慢性痛の事やってましたね。
日本は欧米に比べて慢性痛の治療は20年遅れていると
言われてきた。
しかし、近年やっと「慢性痛は脳の勘違いである。」事が認識され出した。
器質的に異常が認められないのに、どれだけ無意味な治療が
なされてきた事か!
前回の『ガッテン!』は減塩のコツ!?
次回の『ガッテン!』はサケ大変身!?
次回のガッテン!は、サケ料理を激ウマに変えるたった一つの方法?
2019年10月9日(水曜日)放送予定。
『ガッテン!』関連グッズの紹介!
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