今回の『ガッテン!』はこんな内容!
2017年12月06日(水)放送の『ガッテン!』は、脳と聴力の関係について――。内容を3行でまとめてみると???
- 難聴を放置すると脳が萎縮して「認知症」のリスク倍増!?
- 耳の機能を司る大切な器官「耳の毛」が抜け落ちると難聴に!?なぜ?
- 難聴を防ぐ方法と補聴器で聴力を取り戻す方法など
ガッテン! 番組データ
【放送日時】 2017年12月06日(水曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合(TVリモコン番号=1または3)
【番組副題】 「認知症を防ぐカギ!あなたの”聴力”総チェック」
【司会】 立川志の輔(1954/02/15生まれ・富山) 小野文惠(1968/04/18生まれ・広島・アナウンサー)
【スタジオゲスト】 山根千佳(1995/12/12生まれ・TVたれんとずかんへ) 久本雅美(1958/07/09生まれ・大阪) 伊吹吾郎(1946/1/2生まれ・北海道)
【語り】 山寺宏一(1961/06/17生まれ・宮城)
日々進歩する医学「認知症と聴力」に関係!?
世界トップクラスの医学誌「ランセット(The Lancet Commissions)」に今年(2017年)7月に掲載された論文によれば、認知症は喫煙、肥満、高血圧などが一因であるとされています。
しかし、今回の研究で新たに「聴力」も認知症と大きな関係があることがわかりました。
NTTコミュニケーション科学基礎研究所(神奈川県厚木市)の柏野牧夫さんによれば、脳は失った聴力を補うすぐれた能力を持っているそうです。一時的に難聴になっても脳には影響が出ません。
ところが難聴の状態を長期間放置すると脳が萎縮するとのことです…。つまり、認知症は長引く難聴によっても引き起こされるというのです。
(ジョンズホプキンス大学のフランク・リン博士の研究によれば、軽い難聴でも認知症のリスクが1.89倍になります)
あなたは大丈夫?聞こえに欠かせない「耳の毛」
耳の鼓膜の奥、蝸牛と呼ばれる器官には1万5千個から2万個(片耳)の有毛細胞(ゆうもうさいぼう)がありそのてっぺんに音に反応する毛が生えています。
この毛は加齢によって外側の高い音を受ける部分から抜け落ちることがわかっていて高齢になると高い音が聞きにくくなるのはこの毛が抜け落ちるからです。
【02】
— ブレアリオス (@Briareos_knute) 2017年12月8日
耳の奥、蝸牛の有毛細胞に生えている毛が抜けると、音が聞こえづらくなる。特に、高い音を担当する毛からダメージを受ける傾向が。 #ためしてガッテン #gatten #ガッテン #聴力 #難聴 #認知症 #蝸牛 #有毛細胞 pic.twitter.com/T8uXzOfJkg
耳の毛が抜ける原因は?
耳の毛が抜ける原因は体質です。髪の毛が薄くなる人がいるように耳の毛も徐々に抜けてくる人がいるとのこと。
また、ヘッドホンの大きな音や車などの騒音を何年も聞き続けることも大きな原因となっています。
耳の毛の状態をチェックするには?
(スタジオゲスト医師:岩崎聡先生(国際医療福祉大学・聴覚人工内耳センター長))
耳の毛が抜けている場合には、高い音から聞こえにくくなるため、高い音の”聞こえ”をチェックします。
例えば「ペンチ」が⇒「ミンチ」「デンチ」「ベンチ」に聞こえたりすると耳の毛が抜けている可能性が高いとのこと。
音を分解するとペンチの「ペ」は高い音なので聞こえにくく、ペンチの「ンチ」は低い音なので「ペ」よりも聞こえやすい音になっています。
ぺが聞こえないのは加齢などによってすでに高音部の”耳の毛”が抜けているということになるとのことです。
番組で実験したところ、劇団員の早川春菜さんが読み上げた「ペンチ」という言葉を聞き取れなかった人、32人に対して聴力検査を行いました。
すると、約半数の15人が聴力が衰えている(難聴)ことが判りました。
聞き間違いが増えてきたな?と感じたら耳鼻科を一度受診してみましょう。
難聴に早く気がつくための早期発見法とは?
- 不意に声をかけられると聞き取りづらい
⇒ 若い時には複数の人の会話の意味が聞き取れたのに、歳をとると、ひとりの話を真剣に聞き取らないと理解できない。これは「聞き取り」に関係する脳の一部が衰えてきている証拠になります
- 人の名前(例:加藤と佐藤)を頻繁に聞き間違える
⇒ 何度か聞き間違うことは問題ないのですが、あまりに頻繁に聞き間違うと聴力の低下があると疑う
- 車の音がしてもどこから来るか判らない
⇒ 車が右から来るのか左から来るのか判らない場合は、耳の聞き取りの機能(方向感)が低下している証拠になります
- 小声は聞き取りづらいが大声は異常に響く
⇒ 耳の細胞が減ってくると起きる現象。
【05】
— ブレアリオス (@Briareos_knute) 2017年12月8日
<難聴 早期発見チェック> #ためしてガッテン #gatten #ガッテン #聴力 #難聴 #認知症 pic.twitter.com/zUb8r6pxu6
【解決策】脳と耳を守る!聞こえ対策法とは?
1.血流改善のために適度な運動を!
有毛細胞の”耳の毛”が落ちるのは、血流が悪くなるから…。
蝸牛(かぎゅう)にはものすごく細い血管が網の目のように走っており、この血管に傷が付いて血流が滞ると、その付近の耳の毛が死んでしまいます。
耳の毛を守るには…
- 適度な運動(ウォーキングなどの有酸素運動)が一番!
また、若い人のヘッドホンでの音楽鑑賞も難聴の原因のひとつ。
アメリカでは「60:60セオリー」というキャンペーンがあり、「60分以上はヘッドホンで聴かない」「ボリュームは最大音の60%より大きくしない」といわれているとのこと。
大音量で音を聞くことの危険性についてはWHO(世界保健機関)が中心となり、若者に向けて啓蒙活動も行っています。
2.耳鼻科医に相談し補聴器を作る
(VTR出演医師:名古屋第一赤十字病院 言語聴覚士 加藤大介 先生)
難聴を長引かせないようにするには「補聴器」を使う方法があります。
補聴器は聞こえない音の成分を補うように出来ていて、単に音を大きくするものでは無いとのこと。
そのため、まずは耳鼻科を受診し検査によって聞こえない音を見つけ出し、その部分の音を補う必要があります。
ひとりひとりに合う補聴器が必要になります。
また、たとえ軽い難聴でも会話の機会が多い仕事の場合等では補聴器を着ける判断もあり得るそうです。
補聴器の種類や価格は?
補聴器を購入するときはまず耳鼻科に相談します。最近では「補聴器外来」や「補聴器相談医」という専門家も増えています。
価格は…
- 耳に装着する補償器 … 5万円ほどから
- 人工内耳 … 手術が必要ですが重い難聴に効果が期待できます。保険適用があります
(※以上、2017年12月06日(水)『ガッテン!』より)
『ガッテン!』反響ツイート
なるほど…イヤホンで1時間以上音量が大きい状況で聞いてると難聴の原因に…耳の中の毛(高音とか聞き取るための)が抜けると戻らない…若い人に難聴が増えている…ただでさえ、なので気をつけねばです(゚д゚*)…休憩大事だわ(「ガッテン!」録画見てた
— 楓月紅葉 (@houzuki_kureha) 2017年12月7日
鈴鹿にF1を見に行って、突発性難聴になったっけ…… orz #ガッテン
— Z👽@石田三成家臣「柿喰い隊」所属 (@z_piace) 2017年12月8日
耳の中の毛って大切なのね。抜けると、高温難聴になりやすいんだって、、しかも一度抜けると生えない…
— Navo (@kerox2navo) 2017年12月8日
加齢だけでなく、イヤホンでの爆音も要注意だって…
ためしてガッテン、タメになりました。
https://twitter.com/Puman0kuu3/status/939159281017929728
ガッテン見てたらセオ様出てたで。難聴キャンペーンの広告で。
— 汐野辺サイカはオカネナイヨー🤑 (@shionobe) 2017年12月8日
https://twitter.com/animenime/status/939354401923141634
https://twitter.com/animenime/status/939354981970296832
次回の『ガッテン!』は”睡眠の真実”
次回のガッテン!は「睡眠」。90分サイクル睡眠は「都市伝説だった!?」
50年もの間我々の目に触れなかった「睡眠に関する真実」が明らかに!?「目覚め」解明SP。13日(水曜日)夜7時30分放送。