ガッテン!「NASA直伝!魅惑のアンチエイジング」
2016年11月16日(水曜日)よる7時30分から放送された「NHK ガッテン!(旧・ためしてガッテン)は、NASA直伝?魅惑のアンチエイジング術。
私たちはいつまでも若くありたいもの…。中国ではその昔「秦の始皇帝」が莫大な財を投じて「不老不死」の薬を求め、古代ギリシャでは若返りの泉が信じられていた。
番組ではNASAが研究している老化防止の技を紹介。はたして老化は食い止められるのか?
ガッテン!番組データ
【放送日時】 2016年11月16日(水曜日)よる7時30分(45分)
【放送局】 NHK総合(NHK G)
【番組副題】 NASA直伝!魅惑のアンチエイジング術
【司会】 立川志の輔 小野文惠(アナウンサー)
【スタジオゲスト】 大島麻衣 松村邦洋 眞鍋かをり
【テーマ曲】 椎名林檎『ジユーダム』
【ナレーション】 山寺宏一
30分に1回立たないと人間の体はダメになる!?
なんとNASAから、立川志の輔のもとにエアーメールが。
その内容によると「人間は30分に1回は立たないとダメになる」という内容だと言う。
日本人が1日に座っている時間は平均9時間。
最新の研究結果からわかってきたのは「座り過ぎはタバコの喫煙くらい体に悪い悪習慣」だという。
NASAでは病名まで作っていた。それは「座り病(Sitting Disease)」。
研究によれば、1時間座り続けると、22分寿命が縮む。
しかもその理由は「座っていると運動不足になるから…」ということではない。
人間にダメージを与える無重力
NASAが座り病を突き止めたのは、地球に降り立った宇宙飛行士の多くが「立っていられない」状態になったから。
宇宙飛行士の古川聡さんは、帰ってきた直後は「体が軟体動物のようにヨロヨロで立っていられない」とツイートしている。
Right after landing, I felt great, but my body was like a jellyfish. My body’s center of gravity was not clear to me. Hard to stand & walk.
— 古川聡 Satoshi Furukawa (@Astro_Satoshi) 2011年11月26日
元NASAライフサイエンス部門責任者のジョーン・ヴァーニカスさんは「宇宙では、地上の10倍の速さで老化する」ことがわかったと言う。
宇宙では、筋肉の低下や心肺機能の低下、認知機能、視力など「加齢による老化」と同じことがものすごいスピードで起こるというのだ。
スタジオゲストの眞鍋かをりは「宇宙飛行とか行ってみたいと思っていたけど、絶対に行きたくなくなりました」と笑う。
無重力状態でなぜ筋肉が落ちる?
宇宙飛行士は1日3時間は必ず運動をしている。
普通の人よりも運動しているのに、なぜフラフラになってしまうのか?
宇宙では耳の奥の「耳石(じせき)」がダメになる?
耳の奥の「内耳」のさらに奥にある「耳石(じせき)」。
数多くの毛の上に乗った耳石は固定されていない。体が傾くと耳石が動きその傾きを感知して「どのくらい体が傾いているか」脳に信号を送っている。
私たちの体にはこの耳石が左右の耳に縦方向と横方向に合計4つあり、前後左右どんな向きにも対応している。(スマホなどに搭載されている”ジャイロセンサー”のような役割をしている)
スタジオゲスト「大島麻衣」が耳石の狂いを体感
大阪大学人間情報工学講座教授、前田太郎さんがスタジオに登場、解説した。
スタジオゲストの大島麻衣に「前庭電気刺激(GVS)」という機械を使って耳石に弱い電気刺激を与え傾きの感覚に錯覚を引き起こす体験をした。
前田先生が、ラジコンのプロポ(コントローラー)を持ち、大島麻衣の耳石に刺激を与える。
すると普通に歩くことができないほど、フラフラしてしまった。
じつは耳石と筋肉は神経でつながっていて、躓いたときなどすぐに耳石が感知して筋肉を動かすことが出来るようになっている。
また、耳石が作動しない宇宙などの環境では筋力の低下も起こってしまうと言う。
身の回りで無重力状態になる場所がある!?
無重力状態になる場所とは実は「長時間座りっぱなしになる椅子」のある場所こと…。(番組内では「銭湯の番台」「雀荘の椅子」などが例として取り上げられた。いずれも長時間座りっぱなしになる場所)
座っている時に「耳石は殆ど動いていない」。ガッテンボーイズが実験したところ2時間座り続けた直後に平均台にチャレンジすると平衡感覚が取れずフラフラですぐに落ちてしまった。
「1時間座ると22分寿命が縮む」
この研究結果から、ヨーロッパの学校では立って勉強をする「スタンディングデスク」を導入したり、日本の企業でも「スタンディングデスク」を導入し始めている。
アメリカ・糖尿病・心臓病研究所の ネヴィルオーウェン教授に寄ると、座り過ぎは糖尿病や心臓病のリスクも高めるという。
その他……
- がんにかかりやすい
- 遺伝子異常が起きやすい
- 認知機能の低下
- 骨密度の減少
- 筋力低下
- 順肝機能低下
- 代謝異常(脂質・糖)
- 免疫力低下
など座り過ぎで良いことはまったくない。まさに宇宙と同じ無重力状態になってしまう。
「耳石が動かないこと」が身体に様々な影響を引き起こす。
耳石の能力が落ちると一見耳と関係ないこうした症状が起きてしまう。
近畿大学医学部教授の、梶博史先生がスタジオに登場し解説した。
宇宙飛行士達の耳石については、活動を元の状態に戻せばもとに戻って日常生活も行えると言う。
なぜ、耳石が元で老化が早まるのか?
なぜ耳石が元で老化が早まるのか?
梶先生によれば、耳石は自律神経に深く関わっていて、自律神経によって身体のいろいろな部分に影響を及ぼすからだという。
例えば耳石に異常が起こる病気「めまい」に悩まされる患者さんには同時に、血圧上昇や不眠などが起こりそれがやがて全身に悪影響をおこす。
耳石がよく動けば自律神経の働きが活発になり、心臓がよく動き、血流がアップ。全身に必要な栄養が送られる。また代謝も良くなる。
赤ちゃんが揺らされる事が好きな理由は?
外国で新生児をゆりかごで揺らす実験を行った所、普通の赤ちゃんよりも筋力が増加し元気な赤ちゃんに成長した。
赤ちゃんが揺らされると喜ぶのは自分の成長に必要なことだからと解説された。ただし強く揺らすのは危険なため行ってはいけない。
運動嫌いでもOK?若返りの秘策とは?
NASAが薦める最新のアンチエイジング術が公開された。
「それは”立つ”こと」
「30分毎に”ただ立って座る”だけ」
30分毎にその場で、立ち上がって座るだけで良いという。
雀荘のお客さんや銭湯の番台のおばさんに、30分毎に1度立つ動作を2週間実践してもらった所、血液検査で中性脂肪が15%減少したという結果になった。
ガッテン!反響ツイート
ガッテンと言うかNASAによると、1時間座っているだけで寿命が22分縮むそうです。
— わたりんぬ羽衣@ゆる婚活始めたオーシャンヌ (@watarini) 2016年11月16日
それだと1日中座っている漫画家さんは・・・・・・考えると恐ろしい。
1時間に1回(できれば30分に1回)立ち上がるだけでいいらしいので、
みんな、立ち上がろう! 物理的に!! #ガッテン
ガッテン「NASAの研究から分かった!耳石を動かすことで老化が防げる!」
— ざき (@rossoxneri) 2016年11月17日
ワイ「(ヘドバン…)」
ガッテン「座ったままだといけない!アンチエイジングには立ったり、」
ワイ「(ジャンプ……)」
ガッテン「体を動かすことが大事!」
ワイ「(モッシュ………)」
要約すると蘭鋳だった
ガッテンでの座りっぱなしの危険性見て驚愕(^^;)
— えむちん☆ (@_mchan) 2016年11月18日
NASA直伝!魅惑のアンチエイジング術 - NHK ガッテン! https://t.co/IbpHR5cd71
— はてブ新着エントリー(科学・学問) (@hatebuknowledge) 2016年11月18日
次回のガッテン!は…
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