きょうのみどころ
2015年9月30日(水曜日)放送の『ためしてガッテン』は、慢性的でいやな足の疲れ。
足裏が重たくなったり、ヒザ裏がだるかったり…。ところが現代人の足の疲れに異変が起きている事が解りました。激痛を引き起こす足のトラブル「骨棘」「足底腱膜炎」などについて――
ためしてガッテン出演者一覧
【司会】 立川志の輔 小野文恵(NHKアナウンサー)
【レギュラー解答席】 山瀬まみ
【ゲスト解答席】 高畑淳子 ワッキー(運動経験が豊富で体力に自信あり)
【ナレーション】 生野文治
このあとNHKためしてガッテン 足が疲れやすい方 スポーツをやってる方 必見です。あたすも出てやす。ご覧ください^_^
— ペナルティ ワッキー (@wakitayasuhito) 2015年9月30日
足指力測定器
番組冒頭で高畑淳子、ワッキー、山瀬まみ、番組解答者の三人が椅子に座って「足指力測定器」を使い計測しました。
足の親指と人差し指で測定器具の突起部分をつまみ、足の指の力を握力計と同じような仕組みで測定。三人の測定結果は、高畑さん…4.9kg、ワッキーさん…5.9kg、山瀬さん…3.8kgという結果に。
高畑淳子は、「ハイアーチ」という足の裏の形をしていて歩くととても疲れると言う。ワッキーは逆に偏平足。学生時代運動をしていたので足には自身があるといいます。
成長すると切れるアキレス腱の仕組み
赤ちゃんの頃は足の裏まで続いているアキレス腱。それが成長すると足のかかとで切れてしまう。番組では実際の赤ちゃんの踵(かかと)をMRIで撮影して見せました。
切れた部分はかかとの骨に吸収されてゆき痛みもない。成長によってアキレス腱が切れるのは自然現象で、切れて以降は踵から上(ふくらはぎ側)を「アキレス腱」、足の裏を「足底腱膜(そくていけんまく)」と呼ぶ。
「足底腱膜」は足のアーチを作るバネのような役割をしていて、筋肉とともにアーチを支える重要な器官として働いています。
昨日ためしてガッテン見てて驚いたのが、赤ちゃんの時はアキレス腱は足の裏まで続いてて成長と共にかかとの骨が発達していって分断するってやつ。足の底の筋肉は元アキレス腱だったのね。
— たむやむ (@tam_yum) 2015年10月1日
奈良県のSさんなどが体験「骨棘(こつきょく)」
奈良県のSさん(73歳)は1日中立ち仕事。
長年ふくらはぎの張りや痛みに悩んでいた。ある朝起きると足の裏が全部こわばったような感覚になり「おかしい」と感じました。
しかし、普通に歩き出すと何ともないため放置。その数週間後、朝起きた時に悲鳴を上げるほどの痛みが足を襲います。
病院のレントゲンで調べて貰うとカカトに鋭いトゲ「骨蕀(こつきょく)」が出来ていることがわかりました。
骨蕀が神経に当たると立っている事が出来ない程の痛みに襲われます。
そのためSさんは、この骨蕀を削り取る手術を受けました。
この足のカカトにトゲのように出来てしまう骨の病気は誰がなってもおかしくない現代病として研究が始まっています。
もう一人、愛知県の藤原利絵さん(52歳)は、プロの「シニア女子プロゴルファー」。この方の足にもトゲが出来てしまいました。
足のトゲ「骨棘形成」のしくみ
一日中の立ち仕事や運動などで足裏の「足底腱膜」に過度なストレスが掛かると、かかと部分にある足底腱膜のつなぎ目が切れるのを防ぐ為、骨の一部が「切れないで!」と手を差し伸べるかのように骨を伸ばして切れるのを防ごうとしてくれる。
これがトゲとなり、先っぽの向かう先が悪いと神経に当たり痛みを引き起こしてしまう。
今「ためしてガッテン」の再放送でやってるけど、ふくらはぎの筋肉が固いと踵骨に棘(軟骨)ができやすいって?!あー、踵ついたまましゃがむとか小学生の頃からできないし、足底腱膜にこれまでどれだけ負担掛けて来たことか……。もう棘できてるかも……。
— 権中納言従三位平朝臣破流花 (@TcHaruka) 2015年10月1日
https://twitter.com/harukachan01/status/649179769494372354
ふくらはぎの硬さが原因
(VTR登場医師:東京医療保健大学 山下和彦教授)
これらは元々、ふくらはぎの筋肉が固いのが原因。
ふくらはぎが硬いと足底筋膜に過度の負担をかけてしまう。
東京医療保健大学の山下和彦教授(VTR登場医師)は、ふくらはぎが固いかチェックする簡単な方法を教えてくれた。
ためしてガッテン(再)でもやってるけど、足底腱膜炎で踵まわりを痛がる患者さん増えてきてる実感はある。
— ORCA the 人に優しく自撮りに優しく (@ORCAsongs) 2015年10月1日
結局は筋力不足なんだよね、どの部位でも。
和式おトイレチェック法
カカトをつけたまま「和式おトイレに座るように」しゃがむ。そのまま5秒間キープして後ろに転がらなかったらOK。お尻をついてしまったり転がってしまった場合はNGで、ふくらはぎが硬いということになる。(うまくしゃがめない人=ふくらはぎが硬い人=骨棘になりやすい人)
番組が、商店街の通行人に協力をしてもらい実際にやってもらうと、座れる人が69%、座れない人が31%居た。(3人に1人がうまくしゃがめない状態)
チェックのコツは以下の様に行う。
- 両足を平こうに、かかとを上げないで
- ゆっくり座って行く
- 和式便座を使う時のようにおしりを地面に付けないで5秒間キープ
高畑、ワッキー、山瀬の三人も挑戦。三人ともうまく座れて一安心。
ためしてガッテンでかかとつけてしゃがめるかってやってるんだけど、私は物心ついた時からかかとつけてしゃがめなかった。k
— ちゃっきぃ (@LuLi_moon) 2015年10月1日
ためしてガッテン:便所座りを5秒間維持
— yassan (@yassan_info) 2015年10月1日
OKです。仕事柄この姿勢からが多いのです。ただし、両足を揃えるのは腰痛の原因になるので、両足を少し前後にずらすか片方のかかとを浮かします。
日本体育大学の学生さんにやってもらった
日本体育大学の野球部、陸上部で足指力の測定を実施。20代前半の平均は5.8kg。測定結果は平均6kg程度だった。
さらに普段からふくらはぎや足のうらが痛いという4人に来てもらい足指力を測定したところ、1.5kgから3.4kgと4人とも平均の4kgから5kgを大幅に下回り「虚弱高齢者」ですと言われてしまう。
足の指の力は足全体の健康に影響?「足底腱膜炎」
(スタジオ登場医師:熊井司先生)
足の指の力は、ふくらはぎなど足の健康に影響を与えていそうな結果に繋がることがわかりました。
足の指を動かす筋肉は主に足裏の筋肉とつながっている。その筋肉は足底腱膜と足の骨の中間にあり、この筋肉が働いてアーチを作っています。
しかし加齢により筋肉が少なくなってくると足底腱膜の負担が大きくなり、切れるのを防ぐ為に踵のトゲが出てきてしまう。
奈良県立医科大学スポーツ医学教授の熊井司先生がスタジオに登場、「足底腱膜炎」が病名であると教えてくれました。
アメリカのデータを元に試算したところ日本にの患者数は毎年約90万人。
昔は和式の生活で蹲踞(そんきょ)の姿勢をよくとっていたり下駄や草履で鼻緒を指でつかむ習慣(把持・はじ)があったが現在はそれがないのであしの裏の筋肉が弱まっていると先生。
また、普段からそんきょの姿勢などをとっている柔道部や相撲部は8kg以上とものすごい把持力!素足での運動は自然に指を使うといいます。
「ふくらはぎや足裏の筋肉を縮めたり伸ばしたりする生活が大切」
https://twitter.com/futatabi1406/status/649374515407945728
ふくらはぎと足裏の筋肉に効く簡単ストレッチ
足裏筋肉のチェック方法は簡単、「足指ジャンケン」が良い。
足の指でグー、チョキ、パーをしてみて出来ない場合はかなり足の裏の力が衰えている証拠となります。
タオルギャザー練習法
- タオル(大きめのぞうきん)を床において座る
- タオルを出来るだけ遠くに置き、ヒザを曲げずに足の裏をぺったりタオルにつける(常にカカトを浮かせない)
- その状態でタオルを足の裏全体でくちゃっと掴む、離すを繰り返す
- これを1日20回程度、慣れてきたら1日50回が目安
ふくらはぎをやわらかくする練習法
- 手すりのあるところで階段に足うらの半分を載せた状態で(かかとは宙に浮いている)キープ
- そのままゆっくりかかとを下げる
- 下げてゆくと、ふくらはぎの筋肉に力が入り収縮する。その収縮の上で伸ばしてゆくのでストレッチ効果が絶大!
- そのままつま先立ちをする。ゆっくりゆっくり下ろすことが重要
- 1日10回程度繰り返す
足底腱膜炎の最新治療法
(船橋整形外科病院 髙橋謙二先生)
3年前に保健が適用された「体外衝撃波破砕療法」。踵に衝撃波をあてて足底腱膜炎を取り除き痛みを軽くする効果がある。
体外衝撃波疼痛治療装置「ドルニエ Epos Ultra」 難治性の足底腱膜炎にお悩みの方へ|足の外科|整形外科|診療科のご案内|洛和会丸太町病院(京都市中京区)
だいたい治療期間が3ヶ月で6割から7割くらいの人に有効だと、高橋先生。
そのほかにも治療方法はストレッチや靴の中敷きなど様々なので、近くの整形外科の専門医に相談しましょう。
ハイヒールが原因「モートン病」
(VTRで治療の医療機関:大阪鉄道病院)
大阪府のNさんは、社交ダンスが趣味でハイヒールを履いて練習していた所、2年前から左足の裏にタコが出来た。
指の付け根の中央部分でタコがあまりできない場所だったが、Nさんはできたタコを削っていた。削ると少し痛みがましになって気がしていたと言います。
さらに半年前普段とは全く違う「バリバリ!」という痛みが走った。もうチクチクどころではない痛み…。
大阪鉄道病院に行き診察をしてもらった所、自分ではタコが悪化したと思っていたが診断の結果「神経のごぶ」=モートン病だと判明しました。
この病気は、ハイヒールなどで足を締め付け、神経があらゆる刺激を受け続けてしまう事で、痺れや痛みが出てくる病気。
足への圧迫が主な原因で主に中年女性に多く発症するといいます。
足の裏には大きな神経が縦に走っていて、神経が合流する場所(ちょうど足の中指の付け根付近)で動きにくくなった神経が圧迫され体重がかかり、モートン病が発症します。
モートン病の主な治療法
現在はモートン病に対して神経を取りさり痛みを取ることが主な治療方法。神経が無くなるのでリハビリが必要だが現在は歩きにくさよりも痛みを除くことが優先されると先生が話しました。
モートン病のチェック方法
足の指の並びを両側から強く圧迫してみて、足指の付け根に痛みやしびれがないかチェック。
もしも、しびれや痛みがある時は黄色信号!医療機関で詳細な検査を!
次回10月7日(水)放送のためしてガッテンは…
次回のためしてガッテンは「さんま」。塩焼きやお刺身など、さんまの激うまな食べ方を大発見するスペシャル。