ブラタモリ「阿蘇~阿蘇は世界一のお役立ち火山!?」
『ブラタモリ』第138回目は火の国・熊本県の阿蘇カルデラがテーマ。
年間1000万人の観光客が訪れる阿蘇のカルデラでは今も火山活動が続いていて世界の火山学者が大注目。地形の成り立ちから黄土色の秘密、野焼きと土壌改良などタモリさん&林田アナが探索スタート!

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ブラタモリ『#138 阿蘇』番組データ
【放送日時】 2019年6月29日(土曜日)19:32~20:17
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ブラタモリ「阿蘇~阿蘇は世界一の”お役立ち”火山!?~」
【ロケ地】 熊本県(阿蘇 ロケ日5月中旬頃)
【出演者】 タモリ 林田理沙(アナウンサー)
【ナレーション】 草なぎ剛(草彅剛)
タモリさん、ようこそ阿蘇へ!このときを待ってました!!
— 南阿蘇ルナ天文台・森のアトリエ (@morino_atorie) June 29, 2019
地震でいろいろあったけど、阿蘇はすご〜く元気です^^#阿蘇は夜もスゴイ#ブラタモリ #阿蘇 pic.twitter.com/8ocsVU4xT9
阿蘇風景の穴場スポット「田子山」からロケスタート!
タモリさんと林田理沙アナウンサーは、阿蘇のカルデラが一望できる田子山の高台に居ます。
その高台は素晴らしい景色が一望できる場所で「ここはいいよ!観光客もあまり来ないでしょ、穴場スポットだねぇ!」としきりに感動していました。
阿蘇のカルデラは、巨大な火山が4回の大爆発によって陥没してできた巨大窪地で、その大きさは東西18km南北25kmもあります。
- Aso-1(阿蘇の1回目の噴火) = 27万年前
- Aso-2 = 14万年前
- Aso-3 = 12万年前
- Aso-4 = 9万年前(最も規模が大きい噴火だった)
今回のメイン・案内人は宮縁育夫さん、熊本大学の教授です。
『ブラタモリ・阿蘇編』。古墳の彩色にも使われた黄土のあるカルデラの土は作物には不向き。外輪山の草原の草と土と混ぜることで土壌改良してきた。草原は野焼きで再生、土塁により争いを防いだ。番組でも使われた「カシミール3Dスーパー地形セット」。前方後円墳の様子もわかる。#ブラタモリ pic.twitter.com/b8fwFUm8G5
— DAN杉本 (@DANkashmir3d) June 29, 2019
テーマ「阿蘇は世界一の”お役立ち”火山!?」
テーマは「阿蘇は世界一の”お役立ち”火山!?」。火山の噴火当初は人類の生活に被害を及ぼす大変なものですが、時間が経つと火山は人類に恩恵ももたらしてくれます。
今回はかつて大噴火で火砕流が山口県まで到達し地面を焼き払ったという阿蘇山がどのように私達の生活に役立っているのかを探索する旅となりました。
プリニー式噴火の”草千里”とストロンボリ式噴火の”米塚”
タモリさん一行は田子山から中央火口付近の草千里ヶ浜へ。
草千里は直径1kmの火口があり現在はお椀型の広大な草原が広がっています。草千里は3万年前の大噴火で山の上部が吹き飛ばされできたエリアです。
山が吹き飛ばされ成層圏まで噴煙が達するような壊滅的な大噴火を専門用語で「プリニー式噴火」と言うそうです。あのローマの街「ポンペイ」を滅亡させたヴェスヴィオ火山の噴火もプリニー式噴火とのこと。
また草千里の反対側には米塚があり、こちらは「ストロンボリ式噴火」で出来た山でマグマのしぶきが火口の周りに積上上がってこんもりとした米塚のような山になるそうです。こちらは3000年前の新しい山で、縄文時代の日本人は見られたかもしれないといいます。
火山学者が大注目するライブカメラ付きの火口「中岳」
タモリさんと林田アナは今も火山活動が続く「中岳」へ。
中岳は火口にライブカメラが取り付けてあり24時間火口の様子を確認できる火山です。タモリさんは阿蘇火山博物館へ行き、そのライブカメラの映像を見せてもらいました。
火口からは常にもくもくと灰が煙のように立ち上がり「灰噴火」の典型的な様子を見て取ることが出来ます。
阿蘇のカルデラに古墳があった?
古墳を案内するのは、阿蘇市教育委員会学芸員の宮本利邦さん。
カルデラの内部には古墳がいくつもありました。今はほぼ円形になって居ますが、かつては前方後円墳で同様の古墳が90基もあります。
古墳内部の石室は赤い色でペイントされた真っ赤な石室でした。赤い色は「ベンガラ」と呼ばれる顔料のひとつで当時は埋葬や祭祀(さいし)など特別な場でのみ使われていたものだそうです。
「顔料の赤い色」は鉄の色?
古墳の石室にペイントされた赤い色「ベンガラ」は実は溶岩に含まれた鉄の色でした。
付近の土は「阿蘇黄土(あそおうど)」と呼ばれカルデラの下で続く火山活動の溶岩により大量の鉄が含まれていると考えられているそうです。
クレヨンの黄土色は「阿蘇黄土」からきたもので今もクレヨンには実際に阿蘇黄土が入っているといいます。
また阿蘇黄土は下水処理施設でも大活躍!し尿のくさい硫化水素ガスを中和して水と酸化鉄に分解し自然に戻す役割も担っています。
- H2S(硫化水素)+FeOOH(水酸化鉄=阿蘇黄土)=FeS(OH)(酸化鉄)+H2O(水)
特に東京都の下水処理施設では100%阿蘇黄土を納入して使っているそうです。
「ブラタモリ」~阿蘇~黄土から黄土色?ぺんてるのクレヨンですね。「クレパス」はサクラの商品名だから、NHKでは「♪神田川」は「クレヨン」に変えて歌うらしい。 #ブラタモリ pic.twitter.com/o90njnHF9R
— レンブラントちゃん (@rembrantchan) June 30, 2019
「大観峰」の草原でカルデラ内の土壌を改良?
タモリさんと林田アナは外輪山にある大観峰へ。大観峰はカルデラを一望できる阿蘇で一番のビュースポットです。
付近はかつて牟田(無田=田んぼがない)と呼ばれる場所でした。田んぼが無いのは酸性の土壌で作物が育たないのが原因。
阿蘇の外輪山には1万6千ヘクタールの広大な草原(日本一)が広がっています。
そこで住人は外輪山の無尽蔵の草を刈り、阿蘇の土壌改良を進めて牟田の土地を耕し一面の田んぼにしました。現在も機械によって草が撒かれ田園園風景は維持されています。
付近は毎年3月に「野焼き」が行われ、辺りがうっそうとした森になるのを防ぎ、若草が成長するよう促しています。
さらに外輪山で取れるススキは日本全国の茅葺屋根の素材としても重宝されているといいます。
縄文人も「野焼き」をしていた!?
今回の案内人熊本大学の宮縁育夫教授によれば、外輪山の草原は鬼界カルデラが噴火した以前からあったと考えられるとのこと。
草原は時間が経つと草木が成長し森林化してしまいますから定期的な人間の「野焼き」が不可欠になります。
ということは、縄文時代の日本人も「野焼き」を行っていたのではないか?と宮縁先生は考えているとのこと。それを聞いたタモリさんは「縄文人も今と変わらない景色を見ていたと鳴ると不思議です、そんな長い歴史があるんだこの草原にはすごいですね~」と感動。
アカホヤ火山灰クラスタ大歓喜 #ブラタモリ pic.twitter.com/2RHPn5ICRX
— よるうどん (@nightudon) June 29, 2019
2019年6月29日(土曜日)放送『ブラタモリ「阿蘇~阿蘇は世界一の”お役立ち”火山!?~」』より
『ブラタモリ』放送終了後の反響ツイートは?
始まりました〰️❣️
— あっき〜 (@akichan_map1) 2019年6月29日
今夜は阿蘇からブラタモリ💖#ブラタモリ
火口から8キロメートル
— 普通谷上行き (@aochan_shinchan) 2019年6月29日
8キロメートルを神鉄に換算すると、粟生線の鈴蘭台〜木幡間の距離とほぼ同じ。
#ブラタモリ pic.twitter.com/A6ZyOhzV1t
ブラタモリ見ていたら大観峰出てきて また行きたくなってしまった^_^
— ゆき爺@今年もひきこもり (@estima_otowa) 2019年6月29日
#ブラタモリ 東京が臭くないのは阿蘇黄土のおかげでした。 pic.twitter.com/7bwnnJjPTT
— wildgees8 (@wildgees8) 2019年6月29日
#ブラタモリ で阿蘇山の話をした同じ日に「世界ふしぎ発見!」でポンペイの話が出るとは面白い偶然。
— 枢斬暗屯子@コミティアJ19b (@suuzanantonko) 2019年6月29日
「プラタモリ」で出てきた「プリニー式噴火」の語源となった古代ローマの博物学者・大プリニウスの話題も。
「ブラタモリ」~阿蘇~ランチはチャーハン?かと思ったら、箸で食べているので・・・阿蘇山周辺は高菜の名産地だから「高菜のちらし寿司」かな? #ブラタモリ pic.twitter.com/3YQ2Dn6lC0
— レンブラントちゃん (@rembrantchan) 2019年6月30日
前回の『ブラタモリ』は…東京・白金
次回の『ブラタモリ』は…京都・西陣
次回のブラタモリは京都・西陣へ。7月13日(土曜)放送予定。
ぼちぼち情報解禁です。京都北部エリア「西陣」の開発ヒストリーを追いました。7/13(土)、かならず見てね!どうぞお楽しみにです!#ブラタモリ pic.twitter.com/b7qeGre35E
— 梅林秀行 (@chang_ume) June 28, 2019
次回のブラタモリは西陣織特集!https://t.co/CH1Use6tHE
— えり@着付講師|はこにわ・ふくふく市 (@eri_hanaomusubi) June 30, 2019