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※反響「NHK 総合診療医ドクターG 一人の患者も見捨てるな」▽ER林寛之先生【2016年9月7日(水)放送内容Tweet】



総合診療医ドクターG「一人の患者も見捨てるな!」

2016年9月7日(水曜日)にNHK総合にて22:24頃放送された「総合診療医ドクターG」は、ERの林寛之先生が登場。

限られたベッド数を超える患者たちが運び込まれる救急治療室。その中で患者たちが見せる病気の症状に観察力をフル回転し正しい診断に導いてゆく。

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総合診療医ドクターG番組データ

【放送日時】 2016年9月7日(水曜日)よる10時24分頃(50分)
【放送局】 NHK総合
【番組副題】 一人の患者も見捨てるな!
【浅草キッド】 玉ちゃん 水道橋博士
【スタジオゲスト】 篠原ともえ 武井壮(目の前で倒れた人を救護し第一発見者として病院まで付き添った経験がある)

今回のドクターG「林 寛之」先生

今回のドクターGは、福井大学医学部附属病院の「林 寛之」先生。ER専門医。

林寛之先生は、「断らない救急医療」を目指している。実現にはとても難しいと考えられるが、「自分の親兄弟」だと思って受け入れに当たれば99%はなんとかなっているという。

その為に「トリアージナース(患者の病状を確認する専門の看護師)」という専門の看護師を配置して緊急性の高い患者さんを速やかに判断している。

また、書記として参加したのは、林先生と同じ病院の「森 祐樹」医師。

(※「林先生は、救急医であり受診の際の指名は出来ません」とテロップあり)

今回の研修医たち

  • 馬庭幸詩(まにわこうじ) … 福岡県 健和会大手町病院 研修医
  • 鈴木未緒(すずきみお) … 山形県立中央病院 研修医
  • 赤嶺博行(あかみねひろゆき) … 沖縄県立中部病院 研修医

ERにベッド数を超える患者たちが…

ER(救急救命室)に、ベッドの数を超える多くの患者が救急搬送された。断らない救急医療を目指す林先生たちスタッフはどのようにして切り抜けるのか?

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[1] 佐伯紀子さん(60)の症状

  • いつ倒れた? … 30分前にトイレの前で倒れ意識不明の所を発見
  • この所体調が悪かったという
  • 数日前まで39度の熱があったが、病院では熱がない
  • 血糖値は800(通常は140程度)

研修医たちの初期診断「佐伯紀子さん」

  • (研修医)馬庭幸詩 … 「髄膜炎」
  • (研修医)鈴木未緒 … 「髄膜炎」
  • (研修医)赤嶺博行 … 「細菌性髄膜炎による敗血症」⇒「高浸透圧血糖症候群」

髄膜炎とは?

髄膜炎とは、体内に入った細菌やウイルスが脳を包む「髄膜(ずいまく)」にまで到達し、頭痛や発熱、意識障害をきたす病気。

ウイルス性に比べて、細菌性の髄膜炎は急激に悪化し命に関わる。

敗血症とは?

敗血症は、細菌やウイルスに感染することで、体温や脈拍、呼吸、白血球が異常値を示す重篤な病気。様々な臓器に障害が起きると死に至る。

高浸透圧血糖症候群とは?

高浸透圧血糖症候群(こうしんとうあつけっとうしょうこうぐん)とは、感染をきっかけとして血糖値が高くなり高度の脱水状態になること。症状が進行すると脳細胞内の水分が血管に出て行き死に至ることもある。

脱水状態を判断するには?

脱水状態を診るには、経静脈(首の両側にある太い静脈)の虚脱を診る。脱水状態の時は、寝ると膨らむ経静脈が膨らまない(虚脱)状態となる。

スタジオゲストの武井壮が、ベッドに横になるとくっきりと経静脈が膨らんで見えた。スタジオゲストたちも初めて知ったと驚く。

佐伯紀子さんの診断結果「高浸透圧血糖症候群」

佐伯紀子さんは、血糖が800と異常値を示し、経静脈の虚脱があったことから、高浸透圧血糖症候群と診断された。

治療法は?

治療法について。高度の脱水状態の時は、「インスリン(血糖値を下げる唯一のホルモン)」を絶対に投与してはいけない。もし投与してしまったら、血管内の水分が細胞に奪われ血管がしぼみ他の臓器への血流が止まってしまう=つまり死に至る。

まずは生理食塩水で血管内のボリュームをしっかり戻してからしかインスリンを使ってはいけない。(インスリン投与はその後1時間後でもOK)

その後の検査によって「尿路感染症」が引き金だったことも判明した。

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[2] 笹沼葉子さん(75)の症状

【主訴】血圧が急に190に上がった

  • 吐き気や痛みはない
  • 麻痺や言語障害もない

気分を落ち着かせるだけで、血圧も下がり安心して帰っていった。

[3] 田崎正義さん(45)の症状

【主訴】今までにない頭痛

  • 症状はとても悪そうなのに、急いでいて帰るといいだした(引き止めている)
  • 2日前からずっと痛い
  • たんこぶがある。子どもとキャッチボールをして公園の木に強くぶつけた
  • たんごぶと頭全体が痛い
  • ぎゅぅっと痛くまたガンガン痛い
  • 眼球運動異常なし
  • 三叉神経異常なし
  • 顔面神経異常なし
  • 聴力異常なし
  • 言語障害異常なし
  • バレー徴候異常なし
  • ぶつかった時に視界にあるはずの「木」が見えなかった(視野に欠損がある

https://twitter.com/aokitekeko/status/773450887356375040

研修医たちの初期診断

  • (研修医)馬庭幸詩 … 「急性硬膜下血腫」
  • (研修医)鈴木未緒 … 「外傷性くも膜下出血」
  • (研修医)赤嶺博行 … 「外傷性くも膜下出血」

外傷性くも膜下出血とは?

外傷性くも膜下出血とは、外的な衝撃を受けたことで3つの脳を包む3つの膜「硬膜」「くも膜」「軟膜」のうち「くも膜」と「軟膜」の間の血管が破れ出血する。

激しい頭痛や嘔吐、意識障害が現れる。

急性硬膜下血腫とは?

急性硬膜下血腫(きゅうせいこうまくかけっしゅ)とは、のうを包む「硬膜」と「くも膜」の間に外傷による出血が起き、頭痛、吐き気、意識障害を伴う。

頭蓋骨内の血管はCT検査によって判明する。

田崎さんの診断結果は?

田崎さんの場合、頭を打ってから2日も経っている。通常外傷性くも膜下出血などであれば2日も同じ状態が続くはずはなく約8時間以内に血が広がってより重篤な症状が現れる。

そのためたんこぶが原因ではないと考えられる。(=外傷性ではない)

田崎さんの場合は「高血圧性脳症」だった。

高血圧性脳症とは、血圧が以上に高くなることで脳の血管の一部にむくみができる病気。

頭痛、吐き気、意識障害、痙攣を引き起こすこともある。

多くは後頭葉に腫れがある。後頭葉に腫れがあると視野障害が現れる。

眼底を見てみると「うっ血乳頭」が見えた。うっ血乳頭が見える場合は視野障害が起きている証拠となる。

田崎さんの治療法は「血圧を下げること」で治るという。

ER来る患者さんをまず受け入れる姿勢

みんな「万が一」と思いやってくる患者さん。その結果が軽症でもそれを「軽症なのに病院にやってきて…」と考えてしまうと、まれにある重症な患者さんを誤診する結果を導いてしまう。

そう思わずまずは「万が一の事がありますからね」と対応しその結果軽症なら安心してもらうことも医師の仕事の一つだと考えたいと林先生は締めくくった。

(以上「NHK 総合診療医ドクターG 一人の患者も見捨てるな」より)

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総合診療医ドクターG反響ツイート

次回の「総合診療医ドクターG」は…

次回の「総合診療医ドクターG」は、21日(水曜日)よる10時25分から。「吐き気が止まらない」

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