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要約「未来世紀ジパング 大人気の台湾!今なぜ?昔の日本ブーム」▽懐日ブーム、シャープホンハイ取材【2016年5月23日(月)放送内容 テレ東】



未来世紀ジパング・台湾ブーム

2016年5月23日(月曜日)よる10時から放送された「未来世紀ジパング」は、台湾ブームについて。台湾で人気?あの「くまモン」も登場。

政権交代後中国から距離を取る台湾。中国観光客が激減していた。一方、日本人観光客は急増中。映画「KANO」によって日本の統治時代を懐かしむ「懐日ブーム」が続いている。さらにシャープを買収したホンハイ本社にも潜入取材成功。

未来世紀ジパング番組データ

【放送日時】 2016年5月23日(月曜日)22:00(約54分)
【放送局】 テレビ東京
【出演者】 SHELLY 秋元玲奈(テレビ東京アナウンサー)
【沸騰ナビゲーター】 後藤康浩(亜細亜大学都市創造部教授)
【ゲスト】 パックン 坂下千里子 アイウェイ(15年前に来日した台湾出身タレント)
【ナレーター】 蟹江一平

くまカフェ(Kuma Cafe)

「くまカフェ(Kuma cafe)」は、2015年に台湾にオープン。

熊本出身の日本人がオーナーのお店。

去年2015年に熊本の企業が出資、店内では熊本震災のチャリティーなどが行われていた。

台湾は、東日本大震災の時も多くの義援金を送ってくれた。熊本震災でもすでに1億円近い義援金が寄せられている。

2016年2月起きた「台南地震」では日本から1億円を超える義援金が寄せられていて、日本と台湾は絆が深まっている。

8年ぶりの政権交代

台湾は今、大きな転換点を迎えている。

それは8年ぶりとなる新総統の誕生。蔡英文 新総統は、中国寄りでない政治をするため中国は危機感をつのらせている。

何故かいま”懐日”ブーム

2016年5月、2年に1度の台湾国際ドキュメンタリー映画祭。

台北市内で9日間渡り世界各国の120本の映画が上映される。

その中でもチケットが完売した人気映画が日本の統治時代をテーマにした映画だった。

  • 映画「日曜日式散歩者(Le Moulin)」(監督 黄亜歴)

全部の上映会が全て売り切れ。一体どんな映画なのか?

1895年から50年間続いた日本の台湾統治時代、当時は街の看板も教育も全て日本語。

そんな台湾で生まれた日本文学を紹介している。

台湾の若い人々の間では「懐日ブーム(かいにち)」と呼ばれこうした日本統治時代を懐かしいと思う人々が増えているという。

映画を見に来た若い観客は、統治時代を知らないので知りたい。マイナス面ばかりを学校で教わったが本当の統治時代が知りたいというのが理由だった。

懐日ブームは「嘉義市」から始まった

2年前街の中心に「天下の嘉農」と書かれた銅像と野球ボールのオブジェが建設された。

統治時代は、台湾からも甲子園に代表チームが出場していた。

「嘉義農林高校 野球部」は1931年の夏の甲子園で準優勝を果たす。

弱小チームを甲子園に導いたのは、日本人・近藤兵太郎(こんどうひょうたろう)だった。

KANO~1931 海の向こうの甲子園~ [DVD]

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この映画「KANO」は、興行収入10億円を超える大ヒット。半世紀以上埋もれていた日本人の功績を掘り起こし、懐日ブームに火が着いたと言われる。

映画の舞台となった嘉義市では、日本統治時代のセットのような街をリノベーションして作り「KANO村」としてオープン。

映画で実際に使われた監督の自宅などがあり、連日賑わっている。

93歳の生き証人

劉正雄さん(りゅう・せいゆう 93歳)。

流暢に日本語をしゃべるこのご老人は、かつて嘉農野球部に所属していた生き証人だった。

好きな言葉は「球は霊なり」。近藤兵太郎監督がよく口にしていた言葉だという。

厳格で威厳があった。夏でも長袖のワイシャツボタンをキッチリ留め練習に出ていた。日陰にも行かない。甲子園に準優勝しても自慢話一つしなかったという。

わずか2年足らずで甲子園に導いたのが見事だったと当時を懐かしむ。

「KANO」の文字が刻まれたユニホームはいまの嘉農野球部でも健在。チームは毎日練習に励んでいた。

アイウェイさん(台湾出身モデル)

スタジオゲストには、15年前に来日した台湾出身のモデル、アイウェイさんが登場。

いままでは、日本脳統治時代の負の歴史小さい頃から教わってきた。

しかし、おじいちゃんおばあちゃんから聞いた話はそれとは逆なイメージがあったので不思議に思っていた。

日本の歌や食べ物、建築など日本が統治していた時代にいいものを残してくれていたのだと今になって思います。と語った。

日本と台湾の歴史

  • 1894年~95年 … 日清戦争で台湾を割譲、日本の統治時代へ(懐日ブームはこの時代)
  • 1949年 … 毛沢東に敗れた蒋介石が台湾に逃れてきて、日本の文化や歴史は徹底的に排除される
  • 1971年 … 台湾国連脱退(中国が国連に入ったため、中国の一部である台湾は国として認められない状態になった)
  • 1996年 … 総統が直接選挙で選ばれるようになった。民主化の時代へ
  • 2008年 … 国民党「馬英九総統」政権誕生(中国と親密に)
  • 2016年 … 民進党「蔡英文総統」初の女性総統(中国と距離を取る)

台湾人は基本的に「台湾は台湾」と認識していて、今回の蔡英文総統誕生により、「台湾は台湾」という考え方がより強くなっているのではないかと、アイウェイさん。

懐日ブームの先にあるもの

中国と日本の間を揺れ動く台湾。これから懐日ブームの先にあるものはなんだろうか。

台北市内には十数台の観光バス。

台湾は今年ゴールデンウィーク期間人気ナンバーワンの旅行先だった。

日本人観光客の最大のお目当ては「九份(きゅうふ)」という観光地。

youtu.be

九份は、統治時代金の採掘で栄えた街で細い路地や石段は当時のもの。まるでジブリ映画「千と千尋の神隠し」の世界に迷い込んだよう。

食べ物がおいしいし、治安がよく、日本語も通じるのでとても楽しいと観光客。

日本人観光客向けのバス会社は最も潤っていて、毎日30台から40台のバスが一杯だという。

一方高雄では中国人観光客が消える

中国から離れたことで、歴史的な観光地、高雄では中国人観光客が激減した。

旅行会社副社長の江山鴻さんの表情は曇りっぱなしだ。

今年は180台の購入したばかりの新車バスがほとんど稼働しなかった。今年の5月中国人観光客は半分以下となった。

去年の5月はバスが足りなくなっていたが、今年は風向きが変わってしまったのだ。

激減の原因は中国政府

観光客が大幅に減ってしまったのは、中国政府が発行する通行証が制限されたためだった。

中国政府は、台湾に渡る場合に「中国政府通行証」を発行する。

今年は、この通行証を取得するのに書類を増やし3週間もかかるようにしてしまった。蔡英文総統への圧力だと中国民は考えている。

鴻さんの旅行会社では、大陸向け観光バスを大幅に減らす決断をした。

バスを遊ばせておくわけにはいかず今年はスクールバスとしても運用している。副社長自らハンドルを握っている。

ひとつの中国

中国は、中華人民共和国の政府がすべての中国を代表する唯一の政府という立場をとっている。

したがって「台湾」という国は存在しないという考え。

台湾の新政権には下記の様な揺さぶりをかけて牽制している。

  • ガンビアと国交回復 …台湾と国交のあった国ガンビアと国交を組み台湾との国交認めさせない「外交戦争」が再びはじまった。
  • ケニアから国外処分となった台湾籍45人を台湾でなく中国へ強制移送
  • OECD会議で台湾の代表を閉め出し

2016年5月20日「新総統就任式」

5月20日、蔡英文新総統が就任式をした。

最も注目されたのは中国との関係についての発言。

蔡英文さんは、現状維持に務めると発表した。

ただしひとつの中国という言葉は使わなかった。台湾出身のアイウェイさんはもっと突っ込んだことを言ってくれると期待していたが、当たり障りない言葉に少し物足りなさを感じたという。

シャープ 鴻海買収

ホンハイ精密工業は、台湾の巨大工場。

一代でこの会社を築き上げたのが、テリーゴウ会長。

1974年にテレビのチャンネルを作る小さな金型工場から初めて今や年間約15兆円の巨大企業となった。

ちなみに、ソニー8兆円、パナソニック7兆円、シャープ2兆円。

アップルのiPhoneを作ってきた企業で「世界最大の下請け企業」と呼ばれている。

ホンハイ精密工業の裏側に潜入取材

台北市の裏側にある、土城工業区。

ここにホンハイの本社工場がある。周辺は中小工場がひしめく地帯。

しかし地元の人は殆どホンハイのことは知らないという。

じつは、ホンハイの工場の殆どは中国にある。

深セン経済特区。

キャノンやブラザーなど世界的企業の工場が連なる。

「FOXCONN(フォックスコン・富士康科技集団)」。これがホンハイの中国での名前。

EMS(受託生産)でアップル、ソニー、任天堂などの製品を作ることで成功した。

このビジネスモデルを確立したのが会長のテリーゴウ氏。

中国の時の政権とのパイプを持ち、中国国内で勢力を拡大してきた。

これまで中国との連携を築いていきたが、ここに来て「中国企業でも台湾企業でもなく、グローバル企業を目指す」と宣言している。

元ホンハイ幹部の張銘雄さん。かつてホンハイでソニーやアップルなどとの取引を担当。2年前にホンハイを辞め、ベンチャー企業を立ち上げた。

ホンハイ取材のチャンス到来!

ついに、番組にホンハイの内部を取材するチャンスが訪れた。

本社の近くの工場でイベントが開催されるという。これを独占取材。

本社社員食堂では「シャープ」製品の応援販売イベントが開催されていた。ホンハイの社員がリーダーとなってシャープ製品を買ってもらおうという企画だった。

会場にはヘルシオや空気清浄機などシャープの主力製品が並んでいた。

テリーゴウ会長は「シャープはコストを下げる必要がある」と言っていたと従業員が話した。そうすればパナソニックも超えることができるという。

ホンハイの狙いは「脱下請け」

ホンハイのシャープ買収の本当の狙いは「脱下請け」にある。

シャープが培ってきた、ブランド力や技術力を得てさらに拡大しようとしている。

また、中国の人件費も上がってきているためコスト競争力も下がってきている。そこで新しい競争力を獲得する目的があるという。

台湾アイデンティティ

台湾の人たちは、本当の台湾の姿とは何かを模索中だという。

懐日ブームなどでは、親日というよりは「本当の台湾の歴史を知りたい」という行動の現れかもしれないと、後藤康浩さん(沸騰ナビゲーター・亜細亜大学)は言う。

政治大学選挙研究センターによると「台湾人にあなたは何人(なにじん)ですか?」というアンケートをしたところ

1992年には、「中国人です」と答えた人が、25%も居たが現在は3.3%にとどまっている。

これからの台湾は、中国寄りでもなく親日でもない「独自の台湾」を目指でしょうと番組は締めくくられた。

未来世紀ジパング反響ツイート

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