サイエンスZERO「天の川」
2016/07/03(日曜日)よる23時30分放送の「サイエンスZERO」は、七夕。
日本の夏の風物詩となった「七夕(たなばた)」に登場する「銀河(天の川)」。今回は私達のいる星の大集団について特集。
サイエンスZERO番組データ
【放送日時】 2016年7月3日(日曜日)よる11時30分(30分)
【放送局】 NHK Eテレ
【番組副題】 七夕!天の川銀河の姿に迫る
【メインMC】 南沢奈央(猫の帯の浴衣姿が可愛い) 竹内薫(同じく浴衣がダンディ・サイエンス作家)
【スタジオゲスト専門家】 谷口義明(放送大学 教授・浴衣姿で登場)
【#南沢奈央】南沢がナビゲーターとして出演中のNHK Eテレ「サイエンスZERO」
— SweetPower【公式】 (@sweetpowerstaff) 2016年7月3日
今週のテーマは「七夕! 天の川銀河の姿に迫る」です。
本日23:30~放送なのでぜひ観て下さいね!
浴衣着ました^^#サイエンスZERO pic.twitter.com/lJAOiN556r
天の川銀河の渦巻き型は想像図?
全知全能の神、ゼウスの妻ヘラの母乳がこぼれて天の川になったと言われ、英語では「ミルキーウェイ(Milkyway)」と呼ぶ。
太陽系は天の川銀河(=私達が居る銀河は”銀河系”という名前が付いている)円盤の端にあり、地球上から天の川銀河の中心部を見ると無数の星が集まり白い雲のモヤのように見える、これが天の川。
夜空に浮かぶ星の大集団、銀河系は有名だが銀河の形としてよく知られる「渦巻き型」は実は想像図だという。
観測技術の進歩により、銀河系の形は正確には意外な姿をしている事がわかってきた。
天の川銀河の本当の形とは?
私たちは銀河系から外に出たことがないため、本当の天の川銀河の形を知らない。
鹿児島大学宇宙物理学研究室の、中西裕之准教授は頭脳と最新観測技術を駆使。
銀河系の内部に居ながらにして正確にその形がどうであるかを研究している。
まず、中西裕之先生は銀河系の水素ガスから出る電波に注目。
この電波は宇宙に漂うチリに邪魔されない特性がある。(望遠鏡で観測する場合は可視光線を使うためチリに星の光が遮られて正確に観測できない)
水素ガスの濃度が高い(電波が強い)部分と低い部分(電波が弱い)がどれくらいの距離にどの程度あるかを地球全周囲360度立体分布地図を観測(世界に点在する電波望遠鏡を使った)によって作成。
マップをつなぎ合わせるとガスの濃度が濃い部分が繋がって渦巻きのようになっていることが解った。
ガスの濃い部分は、星の多い部分なので確かに私達の住む銀河系は星が密集する部分が渦巻き型をしているという事が世界で初めて証明された。
さらに、天の川銀河の円盤の断面は端がぐにゃっと曲がり真っ直ぐでないことも解った。
この曲がり具合は「マゼラン雲(銀河系から20万光年離れた小さな銀河=大マゼラン雲、小マゼラン雲)」が関係しているとスタジオゲスト専門家の谷口義明先生。
マゼラン雲は、秒速380kmという物凄いスピードで銀河系の側を通りすぎて行っている。マゼラン雲が通ったあと船の波のように周りを波立たせる。
この波が影響し銀河の端の形を変えているのだと考えられている。
銀河を周る矮小銀河たち(わいしょうぎんが)
バージニア大学のスティーブ・マジュウスキ教授によれば、私達の銀河系のさらに外側には無数の矮小銀河が衛星の様に周り星のリボンを26本取り巻いている形をしているということも判明した。
100億年もの時の流れの中で矮小銀河は私達の銀河系の周りを回り続け最終的には取り込まれて跡形もなくなってしまう。
こうして今までに数千個位の矮小銀河は銀河系に取り込まれてきたという。(そして質量が重い銀河に成長してゆく)
天の川銀河はアンドロメダ銀河に衝突する?
私達の天の川銀河はやがてアンドロメダ銀河(230万光年の距離)に衝突する事がわかっている。
お互い秒速300Kmの速さで近づいていて40億年後、衝突する。70億年後には完全に合体する。
銀河の合体でどのように変化?
115億光年離れた場所にある「COSMOS J095741.45+015843.1」は谷口義明さんが発見した銀河。
この銀河は星を作るのをやめてしまった銀河と言われる。
質量の物凄く重い銀河だったため超新星爆発を何度も起こし「スーパーウインド」が吹き荒れて星の材料である「ガス」を吹き飛ばしたため惑星の原材料であるガスがない=すなわち星を新しく作れない銀河になったと考えられる。
将来、私達の天の川銀河とアンドロメダ銀河が衝突した時も両方とも質量の重い銀河であるため次々に爆発的な衝突を起こし、スーパーウインドが吹き荒れる。
やがてガスのない空っぽの銀河系になるだろうと谷口義明先生。
スーパーウインドは宇宙には必要不可欠なもので質量の重い元素を宇宙に撒き散らし私達生命の大元を作り出す役割も担っているという。
サイエンスZERO+反響ツイート
このあと夜11:30からEテレで、サイエンスZERO「七夕!天の川銀河の姿に迫る」を放送。七夕といえば天の川。この「天の川銀河」の全体像をつかもうとする研究が進められ、驚くべき幻想的な姿が明らかに!?https://t.co/qKZv7Ga9cf
— NHK盛岡放送局 (@nhk_morioka) 2016年7月3日
Eテレ「サイエンスZERO」を視聴。天の川銀河系は、アンドロメダ銀河系と、40億年後に一度衝突して離れ、70億年後に再び衝突して、このときは「合体」するのだそうだ。この数字が信用できるなら、一度目の衝突のときには、我々の太陽は、おそらくまだ生涯を終える(白色矮星になる)前だろう。
— 樺沢 宇紀 (@adx50150) 2016年7月3日
昨夜のNHK「サイエンスZERO」から
— 丸山夕貴子 (@mizuhanome) 2016年7月4日
天の川銀河と、それを取り巻く矮小銀河群
アンドロメダ銀河/アンドロメダ銀河と天の川銀河の衝突 pic.twitter.com/9F9CvzpLsK
torneちゃん使って昨日のサイエンスZERO見たが、アンドロメダと天の川銀河が一緒になっちゃうと星の生存競争で大変なことになるのか。。それと、次回ウィンブルドンの中継で放送なしと(´・ω・`)
— ラジオネーム:北国の暇人 (@banana_akakoura) 2016年7月4日
昨日のサイエンスZERO 天の川銀河を取り巻く矮小銀河がリボンの尾を引いて周回し、幻想的な姿を作っていた。数十億年後、銀河系とアンドロメダ銀河は衝突し多数の星が生成、同時に超新星爆発しガスが銀河の外へ(スーパーウィンド)、楕円銀河に。https://t.co/2xlEtUFcfb
— Сigar Рrefecture (@terminatewar2) 2016年7月4日
次回の「サイエンスZERO」は…
次回のサイエンスZEROは、水の生物調査に大革命!環境DNAとは?日曜よる11:30放送。1杯の水だけでどんな生物でも探し出せるその方法とは?