2014/08/05(火曜日)放送の『開運!なんでも鑑定団』は…
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《まとめ》日本海海戦大勝利の立役者、連合艦隊作戦参謀、秋山真之(あきやまさねゆき)が遺した書簡に軍事機密?ディズニー映画創世記の大珍品!。出張鑑定の舞台は「湯の街・別府」妻に内緒で50万円もした皿偽物だったら大変!
スタジオ出演者
司会、今田耕司、石坂浩二、吉田真由子。
本日のゲストは、元プロテニスプレイヤー沢松奈生子。
鑑定品目1「銀のティーポット」
ゲストの沢松奈生子が鑑定を依頼。「銀のティーポット」
ウインブルドンでベスト16に入った時に小切手で賞金を貰った。「これはお買い物だ!」と、即買い物に出かけた。その時に「一生残る物を…」と購入した。
本人評価格は10万円。鑑定結果は25万円だった。
「阿藤ギャラリー」代表取締役の阿藤芳樹(鑑定歴38年)によると、作られた年代は1800年前後。細工は素晴らしく、銀の純度が1,000分の925以上と法律で決まっているがポットの裏のマークにはこの純度に合致してはいず、純度が低い可能性がある。
フランスやドイツでは1,000分の800以上は”銀”として認められているので決して質が悪いと言うことではないが、イギリス国内ではこの純度では”政府公認”の刻印(マーク)を打てなかったのかもしれない。
メーカーは刻印より「ジェームズマッケイ(J・M.°)」というエジンバラにあったメーカーと確認できた。(放送に映った刻印は、重なっていて”JMR”とも読める)
English silver hallmarks: British maker's marks identification JM
一部黒くなっているため”銀磨き”などを使って手入れをするとより良い状態になる。
鑑定品目2「秋山真之の書簡2通」
依頼人、前川義彦さん(68歳)以後歴は初段の腕前。祖父、前川義一さんは、「信濃丸」に乗船していた。ロシアのバルチック艦隊を発見して「敵艦見ユ」と報告した事で知られている船。
司馬遼太郎「坂の上の雲」は、俳人”正岡子規”、陸軍大将”秋山好古”、海軍中将”秋山真之”、3人を主人公としたストーリー。
秋山真之(あきやまさねゆき)は、1868年伊代松山藩で下級武士の五男として生まれる。1883年親友の正岡子規に影響され、1884年(明治17年)東京大学予備門に入学。
学費を兄の秋山好古に頼っていたため、断念し、1886年(明治19年)海軍兵学校に入学する。
兵学校時代は特に優秀で首席で卒業後、通報艦「筑紫」の航海士となり、日清戦争では沿岸警備を担当。
1897年(明治30年)アメリカに留学。アメリカでは米西戦争が勃発。「スペイン艦隊サンチャゴ湾閉塞作戦」を目の当たりにし、これを後の日露戦争の際、旅順港閉塞作戦に応用した。
1903年(明治36年)常備艦隊参謀に抜擢され、海軍の近代化に着手して、”先制””威嚇””封鎖””追撃”などの作戦用語を定義。さらに、軍艦の”旗旒信号”を改良。
「皇国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」を”Z旗”に簡略化したのもこの時だった。
皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ | Z旗(ゼットキ)
1904年(明治37年)日露戦争勃発。東郷平八郎、連合艦隊司令長官の下で作戦担当参謀となり、第一艦隊旗艦”三笠”に乗艦。ロシア海軍撃滅、旅順港閉塞作戦を指揮。
助っ人にやって来たバルチック艦隊を最初に発見したのが巡洋艦”信濃丸”だった。その時に打電した文章が「本日天気晴朗鳴れども波高し」。機先を制した日本海軍が、バルチック艦隊をわずか二日で殲滅した。
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「秋山真之の書状2通」
一通は、1917年(大正6年)3月14日付けで、曳航水雷(船で引っぱって行く爆弾)の実用化に向けての実験に対する細かな指示が記された物。
二通目は、同年6月5日付けで、依頼人前川さんの祖父が真之に送った書状。内容は、飛行機搭載の乙雷(乙種水雷)襲撃について賛成の意を表す書状。
鑑定結果「160万円」
本人評価額:100万円
鑑定結果;160万円
増田孝(書蹟史家・鑑定歴42年)によると、亡くなる1年前に書かれた物だという。堂々たる筆跡で書かれている。将来は松山の公的な博物館などに収まるのが良いのではないかと薦めた。
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出張!なんでも鑑定団「大分県別府市」
今回の出張なんでも鑑定団は、大分県別府市。
【番組登場施設】
- 竹瓦温泉…明治12年創設の温泉は、砂湯も名物
- 鉄輪むし湯(かんなわむしゆ)…温泉の蒸気を利用した天然のサウナ
- 地獄蒸し工房 鉄輪…温泉の蒸気を利用した「地獄蒸し料理」が有名
- 別府地獄めぐり…街の北西部にある8カ所の温泉源泉を回る
本日の鑑定士
永井竜之介、安河内眞美、中島誠之助。
会場
会場は、別府国際コンベンションセンター「B-Con Plaza」
司会進行・アシスタント
司会進行は、原口あきまさ。アシスタント、橋本かれん。
原口あきまさオフィシャルブログ「一日一笑 ゆる~いブログ」powered by Ameba
本日の「開運!なんでも鑑定団」で先日行ってまいりました出張鑑定in別府の放送があります!
— 橋本かれん (@KARENHASHIMOTO) 2014年8月5日
是非ご覧くださいマセ
写真はピンクでぴっくりの血の池地獄と、空港で買ったカボスリキュール!
カボスリキュール、さっぱりしていて美味しかったぁ pic.twitter.com/BndyVaEQJ6
依頼人1「万暦赤絵の瓶」
幼稚園バス運転手の長岡道雄さん(64歳)。お宝は、万暦赤絵の瓶。家の解体で出てきた、3万5千円で手に入れた。自身で漂白したもの。
【本人評価額】300万円
【鑑定結果】1万円
【中島誠之助】恐らく京都で焼かれたコピーもの。本物なら色がもっと燃えるような絡むような耽美的な色。この品物の様にさらっとしていない。
依頼人2「田能村竹田の掛け軸」
元高校の校長の甲斐直彦さん(61歳)。お宝は、田能村竹田の掛け軸。実家に代々伝わる物。
【本人評価額】300万円
【鑑定結果】5千円
【安河内眞美】偽物ということになる。線の様子がふわふわしていて竹田の作風とはとうてい見えない。印が合わない。表装は立派。
依頼人3「古伊万里の皿」
会社員の井上洋二郎さん(49歳)。お宝は古伊万里の皿。骨董店で購入、50万円。
【本人評価額】50万円
【鑑定結果】50万円
【中島誠之助】18世紀初頭肥前有田で作られた古伊万里の芙蓉手(上から見ると芙蓉の形をしている)の皿で間違いない。真ん中に花籠が書いてある物は”花籠手”と呼ばれおめでたい物。
依頼人4「白隠の掛け軸」
主婦の河野侑子さん(77歳)。お宝は、白隠の掛け軸。僧侶の父が遺した物。
【本人評価額】100万円
【鑑定結果】2万円
【安河内眞美】本物であれば1000万円以上。「萬法帰一…一とは万物の根源であり大宇宙の全てのものは一から生じ一に帰する」という事が書かれてある。掛け軸にはその先も書かれていて「その一はどこに帰するのですか?」と弟子が問うと、趙洲が「以前衣を作った時にその重さは七斤あった」と全く答えになっていず、関係ない事を言う。つまり、物事はそうやって理屈で考える物では無いと言う事を表している。
依頼人5「宇治山哲平の油絵」
地元「木村写真場」経営の木村裕次さん(62歳)。お宝は「宇治山哲平の油絵」。父が遺した物。
【本人評価額】100万円
【鑑定結果】120万円
【永井竜之介】1967年、53歳の時に描いた「アッシリア幻想」という絵。古代メソポタミア文明をイメージした抽象画。
依頼人6「古九谷の皿」
加納秀夫さん(84歳)。お宝は古九谷の皿。亡き父から貰った物。
【本人評価額】30万円
【鑑定結果】150万円
【中島誠之助】今から190年前、石川県大聖寺の豪商、豊田伝右衛門が開設した吉田屋の銘品。古九谷は350年前にあったものだが、突如失われ、100年経ち、再興九谷として復活。その一番最初の皿がこの吉田屋。皿の文様は全て古九谷のルールに従っていて裏焼きも角福、高台の整形も素晴らしい。
(出張鑑定ここまで)
鑑定品目3「ピノキオのセル画」
株式会社ワールドクリエイト代表取締役社長の、北條優さん(67歳)。現在の主力商品は、飲み終わったら折りたたみ小さくして持って帰れるカラフルデザインの水筒。
1万5千ポンド(約200万円)の「ピノキオのセル画」海外のお店でたまたまショーウィンドウに飾ってありとても気に入ったので何とか手に入れた。
「ピノキオ」は1940年公開。制作はウォルトディズニー。第2作目の長編アニメーションだった。原作は「ピノッキオの冒険」(1883年カルロ・コッローディ著)
ウォルトディズニーは、1901年(明治34年)⇒1966年(昭和41年)没。白雪姫の次の作品としてふさわしい物にするために、原作の残酷な描写を作り替えて全く新しい作品として完成させた。例えば、ピノキオに木槌で叩き殺されるコオロギ(ジミニー・クリケット)は指南役として主役級にした。
ウォルトはこの映画で「マルチプレーンカメラ」などアニメーション技術としても画期的な手法を試みていて現在にも影響を残している。当時としては破格の260万ドルの制作費をかけたが、1939年ドイツのポーランド侵攻によって海外では興行成績が伸びず大赤字となった。
「星に願いを」はアカデミー賞で「歌曲賞」を受賞するなど映画史に残る名曲となっている。
鑑定結果 10,000,000円(1千万円)
【本人評価額】200万円(購入した当時の価格)
【鑑定結果】10,000,000円(1千万円)
【室井正人(エフピーコンサルティング代表)】間違いなく映画に使われたセル画。絵の裏側に”COURVOISIER GALLERYS”(クールヴォアジエギャラリー)と描かれていて、ディズニーが8,000枚セル画を用意しギャラリーが額装して販売した物の一つ。サインも本物。
http://www.courvoisiergalleries.com/
次回の『開運!なんでも鑑定団』は…
世界で8人しか持っていないというお宝が登場。さらにその数奇な人生からファンも多い幕末の名工の作品が登場。ゲストは、甘利明経済再生担当相。