みんなの家庭の医学「セカンドオピニオン」
2016年3月18日(火曜日)よる7時放送の「たけしの健康エンターテインメント みんなの家庭の医学」は、セカンドオピニオンスペシャル。自費診療となるが、主治医から紹介してもらいより詳しい原因を知ることができる。今回はセカンドオピニオンについて紹介。
みんなの家庭の医学出演者
【番組副題】 長引く治らない症状 本当の原因をもう1度探ります!名医のセカンドオピニオンSP
【放送局】 テレビ朝日系
【院長】 ビートたけし
【スタジオゲスト】 ガダルカナル・タカ 榊原郁恵 小林幸子(62歳・頚椎の3番目が圧迫されている) 高橋英樹(72歳・首肩こりがある)
【先生アシスタント】 斎藤真美(ABCアナウンサー)
◆ 不定愁訴のなやみ
腰痛、頭痛、など原因がわからない痛みに悩む人は多い。
山形県山形市にある「東北中央病院」。こちらには、病院長の田中靖久先生がいる。
田中先生は、原因がわからない患者さんが最後にかかりに来るという。
田中先生はベストドクターズにも選出されていた。
- 指先から腕全体にかけて謎のしびれと痛みが出る、70代の男性 … 典型的な頚椎の圧迫。首の圧迫によって腕に症状が出ていることが田中先生の診断によって明らかに(痛む場所が痛みの原因とは限らない)
- Fさん(主婦・46歳)。左脇腹に発生した原因不明の激痛。最初は鈍痛だったが、最後には飛び降りたくなる位の痛みに襲われた。最初は便秘や尿管結石と診断されたが原因不明。半年で6件の病院を回ったがやはり原因不明。最後にたどり着いた田中先生を紹介してもらったところ「胸椎の脊髄腫瘍」と判明、摘出して全快
痛みの状態によって変わる原因
医師が診察をするときどのようにして病気を判断するのか?以下の様な場合に原因をふりわける判断基準がある。
どんなときに痛む?
- じっとしている時 … がん
- 動いた時(前かがみ足を上げるなど) … 整形外科
- 月経の前後 … 婦人病
- 食べる前後(食事に関連) … 消化器
さらに、がんの場合は、腹痛を引き起こす原因となる肺がんや胃がんの腫瘍マーカーをチェック。
これらの診断に以上がない場合健康体となる。しかしFさんのように検査に異常は出ないのに激しい痛みが出る人もいる。⇒「胸椎の脊髄腫瘍(きょうついのせきずいしゅよう)」
胸椎の脊髄腫瘍
背骨の中の脊髄にできる良性の腫瘍。
原因不明で、10万人に1人しか発症しないという。番組に出演した体験者のFさんは実際に摘出した長さ2.5cm、幅1cmの腫瘍の画像を公開した。
この腫瘍は表面がつるつるしていて脊髄の内部をコロコロ動きまわる。そのため寝返ったりちょっと腕を動かしたりすると腫瘍が動いて神経を刺激していた。
肩こりや首の痛みなどの意外な原因とは?
田中靖久先生が、女性が悩む症状1位の肩こりや首の痛みの意外な犯人を解き明かす。
近年、肩こりは筋肉以外の原因で起きることもある。
筋肉でない場合は、マッサージや湿布では効果がない。
首の傾け反らしテスト
肩こりや首の痛みの以外な原因が診断できる首の傾け反らしテストをスタジオで紹介。
- 手の力を抜いてリラックスする
- 自分が普段痛いと感じている方向に首を傾ける
- そのまま天井を見る
首を傾けてそのまま天井を向いた時に痛みがでて曲げられないというばあいは、筋肉ではなく神経の圧迫による痛みが原因の場合が多い。
首の骨の間をクッションの役割をしている「椎間板」。加齢に従って水分がなくなり潰れてゆく。すると骨同士がガタついてこすれ合う。
骨は大きく成長しやがて棘のように神経に刺さる。
この棘が神経を圧迫すれば、肩や腕などに痛みやしびれが出るなど不具合がおこる。
神経による圧迫を治す方法
田中靖久先生は、生活習慣を変えるだけで治る人がかなりいると言う。
その方法とは…
- 首が痛いと感じる向きにはあまり曲げない(神経の通り道を確保する)
- 枕が大切。枕が低すぎる枕は首の骨が反るのでだめ。少しうつむき加減になるような多少高めの枕が良い
◆ 気分の落ち込みの影にある病とは?
岡山県岡山市、岡山大学病院。
髙木学先生が解説。刷毛で顔を触る、歩いてもらうなどの神経診察をしている。
気分の落ち込みと言っても原因はさまざま。うつ病ではなく脳梗塞の場合もある。
髙木先生は、脳内の病気を精神的な病と間違える場合があることに注意していると話す。
髙木先生が診た、ある患者さんを紹介。
脳腫瘍だとペンライトの動きが追えないなど眼球の動きの異常。脳梗塞の場合は、きちんと歩けない、肘膝の動きなどに症状がでる。
- 勤務中の居眠り
- 仕事への集中力がなくなる
- 食欲がない
- うつ病のような性格の変化
- うつ病と診断されるがうつ病ではない(精神病薬投与)
- 記憶障害の症状
- MRIでは異常なし(腫瘍も出血もない)
- 統合失調症と言われるがこれも違う(抗精神病薬投与)
- 膝を動かすと何故か口がもぐもぐと動く(⇒脳に原因)
MRIには出ないが、脳波に異常がある場合がある。さらに高熱もありうつ病ではないと診断。お腹のMRIを撮影したところ、子宮の卵巣が巨大な腫瘍になって居た。
病名は、「卵巣奇形腫による自己免疫性脳炎」と診断。
卵巣に腫瘍が出来ていると風邪などのちょっとしたきっかけで、免疫細胞が暴走。脳を攻撃する。うつ病のような症状が出る。
特殊な例だが、卵巣に腫瘍がある事が前提。卵巣の腫瘍を攻撃していた免疫細胞が普段からあり、その攻撃が風邪がきっかけで脳を攻撃していた。
この患者さんは、卵巣を摘出し、脳炎はステロイドによって完治した。
他にも、うつ病のような症状を示す別の病気として「甲状腺機能低下症(うつ症状+手足の冷え)」などがある。この場合は、ホルモン剤による治療で回復できる。
◆総合診療科の名医
原因不明の病を問診と触診で解決する総合診療科の名医として、大阪府高槻市の大阪医科大学附属病院が紹介。
みんなの家庭の医学次回は…
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