ガッテン!「寿命と心拍数についての新発見!」
2019年1月9日(水曜日)放送の『ガッテン!』は寿命と脈拍の深~い関係について。
今回の放送によれば安静時の脈拍数が速いほど突然死のリスクが高くなるそうです!その原因や仕組みはもちろん、超かんたんに実戦できる解消ワザを帝京大学医師:大久保孝義先生が伝授!!
『ガッテン!』1月9日(水)放送データ
【放送日時】 2019年1月9日(水曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ガッテン!「新発見”寿命がわかる数値”!?1分間で寿命点検SP」
【司会進行】 立川志の輔 小野文恵
【スタジオゲスト】 大島麻衣 はしのえみ 木村祐一
【ナレーター】 山寺宏一
ガッテン!公式サイト。今回のテーマは「寿命と脈拍数」の深い関係についてでした。https://t.co/pV2huTlQrh
— テレビ番組ブログ (@yonta24blog) January 11, 2019
血圧の世界基準は日本(岩手県)で決められた?
世界中が注目しているという論文がスタジオで紹介!
タイトルは「Prognostic Value Of Home Heart Rate for Cardiovascular Mortality in the General population」(執筆者のひとりは今回のスタジオゲスト医師:大久保孝義先生)です。
その内容は、岩手県花巻市大迫町(おおはさままち)で行われた―約1900人、33年間におよぶ大規模な実験についてのものでした。
(※血圧の世界標準、上135/下85という数値はこの実験が行われた大迫町の人々のデータが基準になったそうです)
脈拍が示す?あなたの寿命?
論文では血圧以外にも今回のテーマである心拍数(脈拍)が寿命に及ぼす影響も調査されています。
- 人間の脈拍 … 毎分61回~64回
- カピバラの脈拍 … 毎分60回
- ゾウの脈拍 … 毎分30回
- 猫の脈拍 … 毎分130回
- ネズミの脈拍 … 毎分500回
動物の場合は脈が速いほど寿命も短いことが知られていますが、同じ人間でも普段の脈拍が早い傾向の人と遅い傾向の人がいて、速い人は突然死のリスクが2倍~3倍に跳ね上がるそうです。(脈拍61を基準とした場合、脈拍74以上では(脈拍61の人より)2.61倍の突然死リスクあり)
スタジオゲストのはしのえみさんはなんと脈拍数126(本番中)もありました。(※ただし本番中の脈拍数は高い場合が多いのでこの測定結果ではしのえみさんの突然死リスクを知ることは出来ないとのこと)
- 大島麻衣さんの脈拍数(収録本番中) … 毎分93回
- 木村祐一さんの脈拍数(収録本番中) … 毎分84回
- はしのえみさんの脈拍数(収録本番中) … 毎分128回
起床時(安静時)の脈拍が寿命を左右する?
東京医科歯科大学・難治疾患研究所の古川哲史先生によれば、1日のうち脈拍は一定ではなく、少し動いただけですぐに変動してしまいます。
そこで健康リスクを測定する場合は、一番安静になる起床時を基準とした脈拍を測定します。
今回はガッテンボーイの宮森右京さん、池田倫太郎さんに脈拍が手軽に測定できる腕時計を取り付けて記録してもらいました。その結果――。
- 宮森右京さん … 起床時73
- 池田さん … 起床時53
古川哲史先生によると、安静時の脈が高い宮森さんは突然死のリスクが高い(寿命が短い可能性が高い)ということがわかったのです。(※番組で測定に使用された脈拍計エプソン パルセンス)
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脈はどうして速くなるの?その危険性とは?
脈拍はアドレナリンという副腎から出るホルモンによって決まります。
アドレナリンは興奮した時や危険を感じた時に出て心臓の鼓動を速め、血液を全身に送ろうとします。
運動も危険なことも起きていない安静時にも、アドレナリンの血中濃度が高い場合は脈拍数が常に高い状態でキープされてしまうのです。
血管の壁は血液の流れが速いほど分厚くなり、やがて血液の通り道を狭く塞いでゆきます。
脈拍数が常に高いと血液の流れは常時速くなりますから、それだけ壁が分厚くなり血管が詰まる⇒「動脈硬化による突然死=心筋梗塞や脳卒中」が起きやすくなるのです。
さらに脈拍数が高い状態が続くと、心臓から「炎症物質」が全身に出続け、体の至る所で炎症を起こして悪さをします。(抵抗力を弱め感染症やがんなどに繋がってしまう)
アドレナリンを不用意に出してしまうものリスト…
アドレナリンが出なくて良い時にも、アドレナリンが出てしまう状況を作る生活習慣があります。それは――?
- ストレス … 最もアドレナリンが出してしまう要因となるので要注意!
- タバコ(喫煙) … ニコチンがアドレナリンを出す
- お酒(飲酒) … お酒によってアドレナリンが発生
- 運動不足
- 疲労
- 睡眠不足 … 寝ている間はアドレナリンが一番低い
安静時脈拍の正しい測り方とは?
大迫町の実験で測られていた安静時脈拍の測り方が紹介されました。それは――
- 朝起きてから1時間以内に測定する
- トイレの後に測定する(ガマンしているとアドレナリンが出てしまう)
- 朝食の前に測定する
- 測るときは座って姿勢良く、手は心臓の高さで手をテーブルなどに置いて測定
毎日脈拍数をとることで健康のバロメーターとなり体調がよく分かるそうです。
また、数値が急に変化して45以下になった場合は甲状腺などの病気の可能性があるので一度医療機関を受診しましょう。
【対策1】脈拍ダウンのスゴ技「寝るだけ脈落とし」紹介!
最後に脈拍数をカンタンに下げる方法が紹介されました。
それはスウェーデン国立カロリンスカ研究所(マリア・ヴァールストルム先生)で開発された技「メディ・ヨガ(医療ヨガ)」です。
- 寝る前に、寝転がって行います
- 目をつぶり、お腹に手を当てる
- 鼻からゆっくり息をすう(お腹⇒胸⇒肩にまで息が貯まるような感覚でいっぱいためる)
- 1秒程度息を止める
- 口をすぼめて息をゆっくり吐いて出し切る
これを毎日10分程度行ってみると、リラックス効果で安静時の脈拍が下がるそうです。
【対策2】お風呂に浸かって脈落とし!
さらにお風呂につかることでも脈が落ちるそうです。毎日10分間、湯船に肩までしっかりつかると安静時の脈拍数が一月で9程度下がるとのこと。
温度は38~41度の少しぬるめのお湯がオススメ!
(※2019年1月9日(水曜日)放送『ガッテン!「新発見”寿命がわかる数値”!?1分間で寿命点検SP」』より)
次回の『ガッテン!」は「家庭のフライ新常識」
次回のガッテン!は、サクサクフライを作るための鉄則術!1月16日(水曜日)放送予定。
前回の『ガッテン!』は「血糖値最新情報」
『ガッテン!』関連グッズの紹介