ガイアの夜明け「ROBOT革命」
2015年8月4日(火曜日)放送の『ガイアの夜明け』は、「心を持つロボットに挑戦する。新・ロボット革命始まる!」▽ハウステンボスの「変なホテル」やソフトバンクのPepper開発現場を追う。放送当時の内容要約ですーー
ハウステンボスの「変なホテル」
長崎県ハウステンボスは、毎年工夫を凝らし客の心をつかんでいる。仕掛け人はハウステンボスの社長と旅行会社HISの会長も兼任する、澤田秀雄さん(64歳)。
澤田社長がびっくりするようなプロジェクトを立ち上げた。「変なホテル」とは一体どんなホテルなのか?
それは、世界初のロボットが勤める無人ホテルだった。担当するのは、岩爪猛さん(36歳)。
変なホテルに提供するのはリアルなロボット製作会社「ココロ社」のロボットたち
ココロ社。ロボットテクノロジー事業部の櫻井英彰さんはリアルな女性のロボットや恐竜のロボットを作っている。
ココロ社のロボットは、変なホテルの受付係としてチェックインやチェックアウトを案内する予定だ。
ココロ社のエンジニアチームが人間とのやりとりを実際に行い、足りない部分を追加し実際のホテルのフロントらしくやりとりが可能なようにプログラミングしていた。
ロボットは、圧縮空気で動くタイプで言葉の動きに併せてあらかじめプログラムされた動きを行う。
ホテルには荷物を預かるクロークロボット(産業用ロボットを活用)や荷物を部屋まで運ぶロボットなどがテスト稼働していた。
部屋数は72室で、スタッフは通常25人必要なところ10人で営業・運営していて、宿泊費を安くできるという。
ソフトバンク「pepper(ペッパー)」
一方、番組(ガイアの夜明け)では1年にわたりpepperの開発に密着取材した。
pepperを担当するのはソフトバンクの林要さん。林さんは元トヨタのエンジニアで、孫正義社長に直接スカウトされた逸材。
江口洋介がペッパーの開発をしている開発室を訪ねロボットと実際に交流した。
ペッパーは、様々な周りの環境を観察して会話したり握手したりすることが出来る。
開発はソフトバンクが3年前から出資している「アルデバラン」というヨーロッパにある会社。
「ナオ」という二足歩行のロボットを作っていた。このナオがペッパーの原型。ここフランスはペッパーの開発拠点だ。
飽きられるペッパー
開発者向けに発売したペッパーは、常に完売する人気ぶりだった。
2014年の冬に実際に一般の家族とペッパーを引き合わせ、一般の人がどのような関心を示すか調査した。
しかし結果は「50分で全機能を一通り試すと飽きてしまう」だった。
「このままではいけない」と孫社長も開発スタッフに檄を飛ばす。
そこで、東京大学大学院特任教授の光吉俊二さんの元を訪ねる開発主任の林要さん。
業界ニュース:ペッパーに感情を持たせるとは 東京大特任講師の光吉俊二さん https://t.co/kFkc7haPtZ
— robotstart (@robotstart) 2015, 12月 24
光吉さんが研究しているのは「感情マップ」。
将来この感情をペッパーに移植できないか2015年2月の発売に向けて、100人以上のプログラマーが感情を導入した。
孫正義社長は2月の発売を延期。ペッパーに感情マップを導入してから発売するという。
そして感情マップを導入しいよいよ新発売
2015年6月延期後、感情マップを前倒しで導入し発売したペッパー。
価格は本体料金が約21万円、基本プランや保険で95万円。年間合計で約118万円が必要となる。
一般家庭の吉田正広さん(64歳)の自宅に導入された時の様子を密着取材した。90歳の両親の話し相手として導入したという。「今日から家族の一員、愛着がわきそうだ」と嬉しそうな顔を見せた。
林さんはペッパーが来ることで家庭が少しでも明るくなる。そういう方向に成長したらと思うと今後の展望を話した。
2015年6月分の販売はわずか発売直後1分で完売し、しばらくは同様の状況が続くようだ。
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