ブラタモリ #144「比叡山・後編」
2019年9月28日放送されたブラタモリ(第144回)は、比叡山の後編でした。タモリさんと林田アナは比叡山の更に奥地へと足を踏み入れます。
ブラタモリ(#144)放送データ
【放送日時】 2019年9月28日(土曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ブラタモリ「比叡山の修行~比叡山はなぜ”母なる山”になった?~」
【出演者】 タモリ 林田理沙(アナウンサー) 草彅剛(ナレーション)
【ロケ地】 兵庫県+京都府(比叡山)
明日9/28(土)は、比叡山が特集されている「ブラタモリ」第2弾の放送です!
— 京阪電車おでかけ情報【公式】 (@okeihan_net) September 27, 2019
放送はNHK総合で19時30分から。ぜひご覧ください📺https://t.co/Ip5Zrv2V8F
比叡山・前編のまとめはこちらです~
~前回のおさらい~
1200年に渡り、法然、親鸞、栄西、道元、日蓮と名だたる僧を生み出してきた比叡山。比叡山を日本仏教の総合大学として開山した最澄は、ホルンフェルスが生み出した”山頂の平地”に一大修行場を建設していました。
後編でタモリさん一行は、その修行場エリアに足を踏み入れます。
延暦寺の西塔(さいとう)エリアに移動 ⇒
東塔エリアから西塔エリアに移動したタモリさん。西塔エリアはお坊さんたちの修行場となっています。
案内するのは比叡山延暦寺総務部主事、磯村良定さん。普段は非公開の修行堂のひとつ「にない堂」の内部へ。
お堂は正式名称を「常行堂(じょうぎょうどう)」と呼び「常行三昧(じょうぎょうざんまい)=お堂の中央にいらっしゃる阿彌陀佛の周りをお経を唱えながらぐるぐる歩いて修行する」という修行が行われます。
修行期間はなんと90日!三ヶ月間も食事とトイレ以外は横にならずに修行をします。実際に90日間修行した磯村さんも大変な思いをしたといいます。
しかも修行を完成する頃には本当にお釈迦様の姿が見えるのだとか…。タモリさんと林田アナも一周だけ疑似修行体験をしました。
最澄は一隅を照らす存在になるための総合大学を目指した…
最澄は、比叡山延暦寺を総合大学のようにしました。
唐(現在の中国)から持ち帰った、念仏、法華経、禅などあらゆる宗教学問を総合的に学べるいくつものお堂を作ったのです。
最澄は、「一隅を照らす存在…」すなわち自分自身の存在場所(一隅)を照らし輝きを増すため学び、経験し尽くして代えがたい存在に自身を仕上げるための修行をする場を目指したのでした。
タモリさんも「確かに自分なりに学部学科に当たる”宗派”を選んで、仏教とはこういうものじゃないかと学び、自分なりの仏教を開いていった…ほんと大学みたいですよね。」と話しました。
- 念仏の教えから派生 ⇒ 浄土宗、浄土真宗、時宗
- 法華の教えから派生 ⇒ 日蓮宗
- 禅の教えから派生 ⇒ 臨済宗、曹洞宗
まさに比叡山は日本仏教のいろんな流派が派生した「母なる山」だったのです。
『山家学生式』最澄が弘仁9(818)年、比叡山の僧侶のために著した、天台宗の修行の規定。この冒頭に「照千一隅」の語がみられる。「一隅を守り、千里を照らす」の意。以前は「照于一隅(一隅を照らす)」と読まれていたが、『史記』「田敬仲完世家」より引用された語のようだ。 #ブラタモリ pic.twitter.com/6qKfqd9QFn
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) September 21, 2019
「おみくじ」発祥の地は比叡山だった?
タモリさん&林田アナ一行は、元三大師堂へ。
こちらは「おみくじ」発祥の地なんだそうです。こちらのおみくじは「自分の進むべき道に迷いが出来た時」のみ利用できるおみくじで、一般的な新年の未来を予言する運試し的なおみくじではないとのこと。
明確な悩み事(迷い事)を書いた書類に記入し予約して面接、その後ご住職直々におみくじを引いてもらうシステムです。
林田理沙アナ「もっと積極的に前に出るべきか…悩む」
林田アナがおみくじでブラタモリに対する悩みを打ち明けました。その悩みとは……
「ブラタモリで周りの方の意見をどう取り入れるか?もっと番組を盛り上げるために研究したり考えはしているけれど、(このまま)自然体で行くべきか、もっと積極的に発言したり、行動したりしたほうが良いんじゃないかって考えています。」
とのこと。タモリさんは「いやぁ、そんな事する必要ない(今のままでいいよ)」と断言。その後「あ!オレがアドバイスするおみくじじゃないんだ」と言って笑いました。
結果は「吉」。五文字四列の漢文を解釈してアドバイスにします。
- 盤中黒白子 … 盤中の白い石と黒い石
- 一著要先機 … 吉を得たいなら相手より一手機先を制すこと
- 天龍降甘澤 … そうすれば天もめぐみの雨を降らせる
- 洗出菖根基 … 雨は古い根や土を洗い流し新しい運命が開かれるだろう
「万事先手を取り、長い間そのままにしていた懸案事項に直ちに取り組めば吉」
という意味とのことです。ご住職のアドバイスは「林田アナが人の後押しを受けるよりも先手を取り先に(積極的に)行動すると吉」とのことでした。
おみくじを通じて人々の悩みを聞く…これも修行である!
おみくじを通して悩みに応える…これも比叡山の修行の一環であると最澄は言ったそうです。人々の悩みに答える気構えを持つことはお坊さんたちの立派な修行の一つであるということです。
比叡山を支えた石垣はプロ集団「穴太衆」が作った…
タモリさん一行は横川中堂(横川エリアの本堂)へ。比叡山の建物にしっかりした石垣は重要です。琵琶湖から吹き上がってくる強い湿気を防ぐため自然石を整形せずに積んだ石垣が欠かせません。
この石垣はプロ集団「穴太衆(あのうしゅう)」が作ったもの。穴太衆は江戸城、姫路城など全国の8割近い城の石垣を作ったといいます。
石は自然の形を利用するためうまく積み上げるためには独自の経験則が必要です。「崩れない石垣」として歴史的に信頼されてきた職人たちなのです。
#ブラタモリ「比叡山の修行」 本日のハイライトは、安土桃山時代に端を発する あの石垣積みのプロ集団「穴太衆(あのうしゅう)」が現在も存続しており、15代目のかしらがいたということ。石の声が聞こえて、重心の位置も即座にわかるため、石を吊り上げるワイヤーは一本しか要らないそうな。さすが! pic.twitter.com/yebbmIomc7
— ひぞっこ (@musicapiccolino) September 28, 2019
2019年9月28日(土曜日)放送『ブラタモリ「比叡山の修行~比叡山はなぜ”母なる山”になった?~」』より
『ブラタモリ』放送終了後の反響ツイートは?
ブラタモリで原初のおみくじを見た。元は厳かで神聖なものだったというのがよく分かる。最終的に占者の解釈に依るというのはおみくじというより今の占いみたい。林田アナウンサーはあまり悩まないでほしい。#比叡山
— もちもちやわちー (@soft_fromage) 2019年9月28日
先週分の録画からノンストップで比叡山。林田アナのガチ悩みに対するタモさんの意見とおみくじの結果が真逆! いやぁリンダちゃんは下手にリキ入れないで今のままで(が)いいんじゃない?@ブラタモリ
— Masami Shiota (@cyberkiz) 2019年9月28日
#ブラタモリ
— かやのなか (@okayamaeichan) 2019年9月28日
今日の比叡山面白かった。
おみくじ発祥の地。勝手に引くものではなかった。
穴太衆という石積みの職人集団。
里坊という山で修行を終えた僧の隠居坊。
最澄は一隅を照らす存在となれと説いた。
比叡山は様々な教えを認めたので多数の宗派が生まれた。
母なる山。
林田さんも綺麗。
林田アナが比叡山のおみくじで積極的になって魅力倍増。#ブラタモリ
— kensei (@kenseidigi1) 2019年9月29日
おみくじののくだりで、林田アナの「もっと積極的に発言したり行動したほうが良いんじゃないか」という悩みに対して、「そんなことする必要ない」とさらっとツッコむタモさん素敵すぎる。 #ブラタモリ
— キミゴロー (@Ringo_Hiraka) 2019年9月29日
#ブラタモリ を見て比叡山延暦寺に行ってみたくなった。
— まりも (@0r1i1e9) 2019年9月29日
https://twitter.com/Hikaru_3DCG/status/1178198322001018882
ブラタモリ比叡山、おもしろかった。俄然行きたくなった!
— つぶとな (@e0_mxx) 2019年9月29日
個人的には穴太衆がこの現代にもまだ続いてたことにビックリ。15代頭、かっこいいなぁ。坂本ぶらりして延暦寺いこ。#ブラタモリ
前回の『ブラタモリ』は…比叡山(前編)
次回の『ブラタモリ』は…浅間山
次回のブラタモリは浅間山!謎だらけの火山に迫ります。10月5日(土曜日)夜7時30分より放送予定。