ブラタモリ「お伊勢参り」
2016年6月11日(土曜日)放送の「ブラタモリ」は、お伊勢参りの後編。
今回は、お伊勢参りの価格や一代娯楽地帯「古市」などをめぐる。宇治山田駅や山田はがきの実物も紹介。
ブラタモリ番組データ
【放送日時】 2016年6月11日(土)午後7時30分(45分)
【放送局】 NHK総合
【番組副題】 人はなぜお伊勢を目指すのか?
【出演】 タモリ 近江友里恵(NHKアナウンサー)
【オープニングテーマ曲】 「女神」井上陽水
【ナレーション】 草彅剛
ブラタモリのルートが書籍化決定!
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- 作者: NHK「ブラタモリ」制作班
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御師「丸岡家」に残る痕跡
丸岡家には、御師をしていた頃の宿台帳が残っていた。そこにはお伊勢参りをしたお客さんの旅の計画が記されている。
- 例えば牧野さんの場合は、総勢17人、伊勢の滞在が5泊6日
- 朝からは外宮の散歩
- 昼からは御神楽の奉納
- 献立も豪華で、煮物や魚など全12品
とても豪勢な旅の内容となっている。江戸時代には、五穀豊穣を願って神様を祀る神事も御師邸にある神楽殿で行われていた。
御神楽にはランクがあり「大々神楽」となれば、踊り子さんなども用意しなくてはならないのでとても大きなお金が掛かる。
現代で考えると「E-girls」を雇うわけですからね金かかるぞ~~~とタモリが笑う。
当時お伊勢参りフルコースいくらかかったか?
御神楽や食事宿泊代すべて込みで、17人分。60両(600万円から1000万円)位かかったと言う。
丸岡家は、25両の借金を町内会から借りてこのお金を用立てていた。
古市「麻吉」
「聖があれば、俗がある」とタモリ。お伊勢さんのような聖なる場所には必ず俗があるという。
実際、内宮と外宮のちょうど中間地点に「古市」という一大歓楽街があった。
芝居小屋や料理旅館も立ち並んでいて、男性だけでなく女性も楽しめる場所になっていて娯楽も充実、お参りの楽しみになっていた。
今も残る料理旅館「麻吉旅館」をタモリ一行は訪ねた。
女将の、上田聖子さんが案内。創業は200年以上。
清水寺本堂などで有名な、懸造り(斜面にそって建てられて建築様式)で建てられて歴史的な建物を見学。
「ここすごいね」とカメラを構え写真を撮るタモリ。
標高が高いので、5階まで上がるととても景色が良い。うぐいすも鳴いていて感動するタモリ。
川沿いの街「河崎」
大正時代には川を遡って商人たちがやってきていた。全国から船で来ると河崎で荷揚げして物資はお伊勢参りで賑わう門前町で消費された。
現在でも問屋街が残っていて家の内部には台車用のレールが敷かれ残っていた。
当時の痕跡が残るお宅を訪問、富田定子さんが案内した。
富田定子さんのお宅は、薪炭など燃料と甘藷(さつまいも)を扱う雑貨商店をしていた。
日本初の紙幣「山田はがき」
富田定子さんのお宅には、「山田はがき(山田羽書)」が現存していた。
これは、日本のお札の原型となった札でこの山田はがきから全国で真似され普及しやがてお札になったとという。
江戸時代の初めから明治まで流通していたお札。(地域通貨)
なんと、あの御師「丸岡家」が中心となって作られていた。当時の御師は金融も牛耳っていて大変な影響力があった。
浅野聡さん(三重大学准教授)
三重大学工学研究科(建築学)の浅野聡さんが登場。
浅野さんは伊勢の都市工学を研究している。
御師は明治に入ると、なくなってしまう。明治4年(1871年)御師制度が廃止された。
御幸道路
明治天皇が伊勢神宮を参拝した時に明治43年(1910年)に作られた道路。
明治天皇が参拝するのにふさわしい近代的な道路をこの時代に整備した。この整備がきっかけとなり一般の人々もお伊勢参りがしやすくなっている。
宇治山田駅
昭和6年に完成した、宇治山田駅に到着したタモリ一行。
テラコッタ装飾などヨーロッパ風のとても豪華な駅舎となっている。
近鉄 秘書広報部主査の福原稔浩(ふくはらとしひろ)さんが案内した。
大阪から宇治山田駅までは近鉄が社運をかけ莫大なお金を掛けて作ったという。当時は駅だけを見に来る人も多かったという。大阪から2時間半の旅程となり日帰りツアーが可能となった。
路面電車をモチーフにしたバスに乗って、直接バスがホームに乗り付ける。当時は電車を降りてすぐにバスに乗れるように利便性を追求していた。(バス用の転車台は、昭和36年から平成5年まで使われていた)
さらに将来線路を増設して、現在外宮に集中している鉄道の駅を内宮にも鉄道を作る可能性があったかもしれないという。
おはらい町
おはらい町は20年前は観光客もなく閑散としていた。
交通の便が良くなったせいで、すぐに鳥羽など別の観光地に行くルートが出来ておはらい町はスルーするようになってしまった。
そこで乱雑な看板や江戸時代のノスタルジックな建物などを創り人が入ってくる街並みに作り変えた。
そうした努力をすることで現在は街並みに多くの人がやってきた。
式年遷宮が
20年に1度行われる式年遷宮。伊勢だけが20年ごとにまちづくりを変化させようと言う節目がある。
この式年遷宮の影響力は地域全体の発展にもつながっていた。
「だらだらと人生を過ごしてきたけどダメですね節目を作らないと。まず今日の節目を作るために、一緒に飲もう!」とアシスタントの近江アナを飲みに誘うタモリだった。
ブラタモリ+反響ツイート
https://twitter.com/amano_issui/status/741871226847514626
ブラタモリの伊勢神宮の回を観たら、急に行きたくなってきた。行きたい気持ちが止まらない
— 木邑一幸 (@kimurabiyori) 2016年6月12日
ブラタモリお伊勢参り面白い!
— dinoubu (@dinoubu) 2016年6月12日
近鉄の電柱の八角形の話最高
昔は国道一号線は伊勢神宮までだったというトリビアを、昨日ブラタモリでやっていた。
— 遊戯人 (@yuugijinn_t) 2016年6月12日
式年遷宮ってまあ公共事業だよな #ブラタモリ
— あなゆに (@anotherunity) 2016年6月12日
ブラタモリで「伊勢の街は遷宮に合わせて20年ごとに都市計画がされていく」と紹介されてたけど、これも一つの定期リリースなんだろうな。次のリリースが決まってることでメリハリが出てくる。やはり、定期リリースは素晴らしい営みや
— 鈴木雄介/Yusuke SUZUKI (@yusuke_arclamp) 2016年6月12日
ブラタモリの伊勢神宮の回を見る。実は寓居周辺の村社には伊勢神宮参拝記念の石板が無数に見られる。石碑を建てるほどのことかと思うのだけれど。対馬の北端の佐須奈でも戦前からお伊勢参りが盛んだったのを宮本常一が書いている。帰りに船待ちの大阪の道頓堀で大衆芸能を見て覚えて帰るのだった。
— 胸の振り子 (@soraigh) 2016年6月12日
録画していたブラタモリ志摩伊勢編。毎回取り上げられた場所に行きたくなる。今年はまだ伊勢参りしてないから行きたいな。麻吉に泊まりたい!
— ひー (@snake_eye) 2016年6月12日
タモリさん曰く・・・お伊勢参りはSKG✨(*⌒▽⌒*)笑#ブラタモリ #お伊勢参り pic.twitter.com/LpcncQ3zHr
— やまちゃん♪ (@angelwhisky11) 2016年6月12日
ブラタモリおもろいな〜。そして近江ちゃんかわいいなぁ〜。
— ♦️⭐️やっちゃん♦️ (@yasu51vk) 2016年6月12日
次回のブラタモリ
次回のブラタモリは、18日(土曜日)よる7時30分。横須賀編。アメリカ海軍の基地にも潜入する。
前回のブラタモリ
ブラタモリ関連グッズ
ブラタモリ 7 京都(嵐山・伏見) 志摩 伊勢(伊勢神宮・お伊勢参り)
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