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要約「NHKスペシャル ディープオーシャン(深海生物)」▽デメニギスの生態や生物発光の仕組み解明【2016年8月28日(日)放送内容】



NHKスペシャル「深海生物の発光」

2016年8月28日(日曜日)よる9時から放送された「NHKスペシャル」は、ディープオーシャン~深海生物の世界~。

世界で初めて撮影に成功した「ダイオウイカ」、その姿は未だに多くの謎を秘めている。あれから4年、NHKの取材クルーと専門家が再び集結、4Kの超高感度カメラを投入して深海に挑む。生物発光がどうして起こるのか?今回初めて深海での撮影に成功した。

NHKスペシャル番組データ

【タイトル】 NHKスペシャル ディープオーシャン(DEEP OCEAN) 潜入!深海大峡谷 光る生物たちの王国
【放送日時】 2016/08/28(日曜日)よる9時(50分)
【放送局】 NHK総合
【音楽】 久石譲
【語り】 三宅民夫 久保田祐佳

モントレー海底大峡谷

舞台は加州沖の深海大峡谷。アメリカ西海岸サンフランシスコから南へ200km今回舞台となるのは「モントレー湾」。

太平洋から流れ込む海流が豊かな栄養分をもたらすため、ザトウクジラやイルカ、アシカ、ラッコなど海の大物が集まる。

この下には、「モントレー海底大峡谷」という深さ3,000メートルの海底山脈が広がっていて、あのグランドキャニオンを遥かに凌ぐ巨大なものとなっている。

海岸の近くまで深い谷があり、数百種の深海生物が今でも発見されている。

水深100m~200mには、ごく僅かに太陽の光が届くので「トワイライトゾーン(薄光層)」と呼ばれていた。――ここには、光る生物の王国があるという。

  • ブルース・ロビンソン博士(モントレー湾水族館研究所)… 深海生物の第一人者

が担当。潜る度に新しい発見があって、今回の調査もとても楽しみだという。

無人探査機を使っての事前調査

まずは、ロビンソン博士が普段使っている無人探査機を使って船上から遠隔操作する。

水深200mのトワイライトゾーンへ

海面光量のわずか1000分の1しか光は届かない。そのため特殊なライトを点灯。

トワイライトゾーンの生き物は僅かな光でも捕らえる事が出来るようにとても巨大な目を持っているという…。

  • クダクラゲの仲間 … 細い紐のように見えるが、とんでもなく長い。その長さは10m以上。たくさんのクラゲが繋がってひとつの集合体になっている。シロナガスクジラより長い

  • サルパ … ホヤの仲間。

  • クシクラゲ … 宇宙船のような輝きを放つクラゲ。細かい毛がライトに反射してイルミネーションの様に輝く

  • デメニギス … 世にも奇妙な深海魚。頭が透けていて、内臓が丸見え。透明な頭の内部に緑色の目がある。ロビンソン博士が世界で初めて生きている所を発見した有名な深海魚

  • ユウレイイカ … 長い触手が幽霊のよう

潜水艇は深海600mへ…

ドラゴンフィッシュ(アゴヌケホシエソ)が現れた。深海のドラゴンと呼ばれている。

目の下の赤い部分で発光する。発光の様子をより詳しく捕らえるため、捕獲した。

超高感度カメラ登場!発光をとらえろ

捕獲したドラゴンフィッシュを、船の上で確認する。

ただし深海生物の発光はとても弱いため地上では見ることが出来ない。

そこで、登場したのが新しく開発された「超高感度深海撮影システム」

通常のカメラの600倍で撮影可能。夜空の星もはっきりと撮影できる。

水槽に入れて観察する。発酵器は同時に光り、体全体にも光が広がった

光のミステリー謎だらけの生物発光

「生物発光」は生物学でも未だに多くの謎を秘めている分野だという。

生物が発光する代表的な例はホタル。

ホタルルシフェリンという発光物質によって光を放つ。雄と雌が求愛するための光だという。

しかし深海生物は観察が難しいため解らないことは多い。

探検!最後の秘境 深海で光を追え

2年をかけて開発した、超高感度カメラを持ち込んで発光生物の生体を深海に居ながらにして観察しようと言う世界初の試み。

ここからは、有人潜水艇「ナディア号(NADIR)」「ディープローバー号」に乗り込む。

水深600mトワイライトゾーンの中心部を観察。

高感度カメラで狙うと「アウルフィッシュ(クロソコイワシ)」が居た。

また、「クシクラゲ」の姿も…。ライトを消して高感度カメラで撮影すると網目状に発光している様子が撮影された。この発光は反射ではなく自発的に発光しているものだ。

さらに、「クロカムリクラゲ」を発見。クラゲに気づかれないように赤い光を使う。すると体から青く光る粒子を放出しはじめた。

おそらく光を囮(おとり)にしている。敵の注意を光にそらして逃げるためだと博士。

そのほか、逃げるために黄色い光を出す生物も居た。

科学者集結!新たな発光生物を追え

発光生物の第一人者、エディスウィダー博士(海洋調査保護協会)が参加した。

ウィダー博士は4年前(2013年1月13日放送 NHKスペシャル世界初撮影!深海の超巨大イカ)にも参加している。

深海700mへ、海底にはたくさんの魚が集まっている。

魔法の光!秘められたメッセージ

ウミエラ(走る光)、ムラサキカムリクラゲ(くるくる回る光)。

ムラサキカムリクラゲのくるくる回る光は、敵に襲われた時に深海の大物(ダイオウイカなど)を呼び寄せ、敵を更に大きな大物に食べさせようと言う意味があるという。

また、お腹の下だけを光らせる深海の生物が多い。(ホタルイカなど)

これは、「隠れ蓑術」のように天敵が下から見ても影ができないように周りの景色に溶け込む役割をもっている。

究極の進化!魔魚デメニギス

更に大きな進化を遂げたのが、透明な頭をもつ「デメニギス」。

頭のなかにある、緑色の目は「発光器」の光の色を見分ける特殊フィルターが備わっている。深海は過酷でほとんど食べ物がない。

そこで、様々な進化をしてなんとか生き抜こうとしている。

ついに解明!王国誕生の謎

カイアシの仲間(メトリディアパシフィカ)には敵に襲われると光るものが居る。

カイアシの体内にはセレンテラジンという発光物質を自分で合成する能力があり、カイアシを深海生物が食べることによって(食物連鎖によって)セレンテラジンを取り込みやがて発光する能力を身につけたという。

その仕組を解明したのは、大場裕一博士(中部大学)。

発光物質は食物連鎖によって、小さなプランクトンから始まっている。

長い年月の末、セレンテラジンを光らせるための特殊な酵素を作り出し、発光する能力を身につけた。

奇跡の遭遇!深海大発光

生き物たちが餌を求めて、底から海面の浅いところに上がってくるのを待ち、潜水艇で待ち構える。

潜水艇のライトを消すと、カイアシ類が放つ光で一杯になる。

そのカイアシを求めて、他の深海生物も大挙して集まってきた。2時間にわたって生命の発光は途切れなく続いた。それはまるで天の川のように発光していた。

美しい発光には、まだまだ何を意味しているのか分からないことがたくさんあり、調べることはたくさんあるという。

次に目指すのは、南極の海、世界一深いマリアナ海溝へのぞむ。未知への挑戦はまだまだ続く。

Nスペ『ディープオーシャン』放送終了後の反響ツイート

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