2014/05/14(水曜日)の『ためしてガッテン』は、普通の胸焼けと新しく発見された”ニュータイプの胸焼け(げっぷ逆流タイプの胸焼け)”について放送された。
食道への胃液逆流を防ぐ方法や、ゲップの逆流で”TRPV1”が知覚過敏になる仕組みや治療法などを解説。
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スタジオ出演者
司会は、小野文惠アナウンサーと立川志の輔。ゲスト解答者は、柴田理恵、カンニング竹山。レギュラー解答者は、山瀬まみ。
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食道逆流を防ぐには”左を下にして”寝よう!
スタジオゲストの柴田理恵は、人間ドックへ行き検査してみると「逆流性食道炎」だと言われたことが有るという。
実験協力は、大阪府済生会中津病院消化器内科、山下博司先生。
バリウムを飲み、すぐ横になってCTスキャンすると、飲んだり食べたりしたものが胃の上の方に溜まるのがよく分かる。
【 参考リンク・公式サイト 】社会福祉法人恩賜財団済生会支部 大阪府済生会中津病院-地域とともにありつづける医療と福祉を目指して
次に、バリウム(食べ物)を飲んで(食べて)すぐ、「右を下にして」寝てみるとバリウムが食道の方へ逆流する様子がCTスキャンに捉えられた。実験ではさらに首のほうまで逆流したバリュームが確認できる。
今度は、「左を下にして」寝てみると今度はバリウムに動きはなく胃の中で溜まったままの状態を維持している。
<食べた直後食道への逆流を防ぐには「左を下」にして寝たほうがよい>
ご飯食べた後は右を下にして寝っ転がると逆流とな。左下だってよ、ためしてガッテン。
— PlatiNachan (@platinaatan) 2014年5月14日
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薬が効かない!?ニュータイプの胸焼け
病院で胸焼けを訴えるともらうのは、胃酸を抑えるようなものをもらうことになる。しかし、薬を飲んでも効果がなく胃酸が抑えられない人が40%も居る。
この40%の人々が今回取り上げられる”ニュータイプ”胸焼けの人々。推定でその数500万人以上。
【ニュータイプ 中島さんの場合】
そのニュータイプ胸焼けの原因は「暴飲」でも「暴食」でも「胃弱」でもない。
大阪府在住の中島さん(69)は5年ほど前からひどい胸焼けに悩まされている。
最初の頃は、胸焼けを抑えようと普段から食事の量を減らし、お酒も飲まないようにしたがまったく効果なし。
悪化する一方だった。大学病院で貰った薬も効かない。そのうち強い痛みに襲われるようになった…。
【ニュータイプ 竹中さんの場合】
群馬県在住の竹中さん(37)は胸焼けによって退職することになるなど人生が一変した。
竹中さんの症状は胸の鈍痛。長い時で2時間胸のあたりを殴られた後のようなジンジンする感覚に襲われる。
きっかけは仕事の飲み会が続き胸焼けになったこと……。そこで「ガッテンで薦めていた胸焼け対策である、唾液を飲み込む」ことや「上体を起こしたまま睡眠をとる」などをやってみるが効果はなかった。
ついには、日中のほとんどの時間胸焼けが続き食事を摂ることもままならなくなってしまう。やがて蜂蜜しか口にできなくなり、日常生活に支障をきたすように…、仕事も辞めざるを得ない状態になってしまった。
ニュータイプ胸焼けの原因は空気の逆流(ゲップ)とTRPV1の知覚過敏
協力病院:群馬大学医学部附属病院 消化器内科 講師 河村修先生(胸焼け治療のエキスパート)。
新しい検査器具の登場で普通の胸焼けと空気によるニュータイプ胸焼けとの差がはっきりと判るようになった。インピーダンス検査(これは去年2013年に認可された新検査、胸焼けを起こす逆流の原因を調べる検査法)
レントゲンの動画(レントゲン動画撮影協力病院:静和会浅井病院)が紹介される。動画では胃の中に溜まる空気の空洞がはっきりと映っている。胃の”空気”の空洞が大きくなりきると溜まっていた空気は一気に食道へ「ゲップ」となって出る。
多い人では1日に2リットルの空気が胃の中に溜まっているという。
「TRPV1」とは、食道の上部に集まっている知覚センサーのこと。
液体の胃酸が逆流してきた時に「オェッ」と拒絶反応を起こすための大切な感覚器官。
通常は、胃から酸混じりの空気(=ゲップ)が出てきても、胃酸の薄いゲップ程度ではTRPV1は反応せずそのまま出るが、ストレスを抱えているとTRPV1が知覚過敏症になってしまう。
知覚過敏となったTRPV1は、ゲップが通るたびに反応して胸焼けの症状を起こし痛みを発生、それ自体がストレスとなり更にTRPV1がさらに敏感に反応し胸焼けを起こすという悪循環を引き起こしている。
ためしてガッテンで胸やけの原因の一つとして紹介されてた知覚過敏。関与するTRPV1は本来温度を感じるセンサーですがトウガラシ等でも活性化します。あれと同じヒリヒリ感を食道でも感じるわけですね。→ http://t.co/3tn5zBS7HI
— 野口内科_日々の独り言 (@washi_omu) 2014年5月14日
胸焼けにおける胃液逆流タイプとニュータイプ(ゲップタイプ)の見分け方と治し方
見分け方
- (普通の胸焼け)胃液逆流タイプ…食後3時間以内の不快感・市販薬が効きやすい
- (ニュータイプの胸焼け)げっぷだけが逆流するタイプ…食後以外でも不快感がある・胸の上部(鎖骨の方まで)の症状・市販薬が効きにくい・胃カメラを飲んでも異常がないと言われる
唾液・水を飲む対策
- (普通の胸焼け)胃液逆流タイプ…胃酸中和可能。効果あり
- (ニュータイプの胸焼け)げっぷだけが逆流するタイプ…唾液や水を飲むと余計にげっぷが増えて逆効果
治療方法は?
- (普通の胸焼け)胃液逆流タイプ… 胃酸を抑える
- (ニュータイプの胸焼け)げっぷだけが逆流するタイプ… 食道粘膜を保護する薬療法、抗うつ対策でストレスを軽減などがある
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胸焼けは「脂肪のとりすぎのサイン」
実験:川崎医科大学検査診断学 眞部紀明さん
トンカツ定食をスタッフが食べて、胃の逆流を防ぐ「噴門」がどんな時に緩まるのかを調べた。
「脂肪」を食べると胃を通過し十二指腸に到達した時CCKホルモンが分泌する。CCKは脂肪の消化を促進する役割をもつ。
しかし脂肪が多すぎるとCCKは脳の満腹中枢にサインを送り、胃の出口を閉じると同時に胃の入り口の「噴門」をゆるめてしまう。
その結果、食道に胃の内容物と酸が逆流して胸焼けを起こすのだ。つまり「胸焼けは”脂肪”のとりすぎのサインでもある」という
危険な胸焼けを防ぐ方法
- 食後の逆流防止のためには脂肪を一気に食べ過ぎないこと
- 食後の猫背に注意すること(猫背になる時お腹が圧迫され胃の内圧が上昇し噴門が緩みやすくなる)
- 肥満
次回の『ためしてガッテン』は・・・
次回は5月21日(水)よる8時放送。「ウズラの卵」あの10円卵で健康美肌!うずら幸せワンダーランド!
前回の『ためしてガッテン』
2014年4月30日(水)放送まとめ『ためしてガッテン』金縛りの原因はナルコレプシーという病気?夢スイッチとは?治療法なども【番組あらすじ】 - yonta64のテレビ番組ブログ