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サイエンスZERO ハダカデバネズミ がんにならない!スーパー細胞の秘密と超階級社会「真社会性」について【2019年4月28日(日曜日)放送 NHK Eテレ】


サイエンスZERO 老化しない?「ハダカデバネズミ」とは――

今回のサイエンスZEROは、老化しないことで最近注目を集めるスーパー哺乳類”ハダカデバネズミ”の生態にクローズアップ!癌にならず老化しない細胞とはいったいどんな仕組みなのか?

サイエンスZERO「ハダカデバネズミ」番組データ

【放送日時】 2019年4月28日(日曜日)23:30~00:00
【初回放送日】 2019年2月17日(日曜日)
【放送局】 NHK Eテレ
【番組タイトル】 サイエンスZERO「不老不死!?の哺乳類 ハダカデバネズミ」
【出演者】 小島瑠璃子 森田洋平
【ゲスト】 三浦恭子(熊本大学准教授) 松浦健二(京都大学教授)

ラットの10倍の寿命…ハダカデバネズミは30年も生きる!

ハダカデバネズミ(裸出歯ねずみ)は、体毛が無く歯が出ていることから「ハダカデバネズミ」という名前がつきました。生息地は熱帯のアフリカ(ケニア、エチオピア、ソマリア)です。

同じネズミの仲間「ラット」は寿命が3年~4年ですが、ハダカデバネズミの寿命はなんと10倍の30年近くもあります。(人間の年齢に換算すると90歳近く)

 

ハダカデバネズミはがんにならない!

その長寿の理由は、癌にならないことと体が老化しないことだそうです。

国内唯一、ハダカデバネズミを300匹以上飼育・研究している、熊本大学生命科学研究部。

ハダカデバネズミの研究8年目という、三浦恭子先生(准教授・熊本大学大学院 老化・健康長寿学分野)が登場。

なぜハダカデバネズミが癌にならないのか…?先生は、2017年iPS細胞を使った世界初の実験をしました。

その実験は、人由来のiPS細胞とハダカデバネズミ由来のiPS細胞をそれぞれマウスの受精卵に移植し癌が発生するかしないかというもの。

人由来のiPS細胞を移植した場合、癌が出来てしまいますが、ハダカデバネズミ由来のiPS細胞からは腫瘍が出来ず癌が発生しなかったというのです――。

 

ハダカデバネズミには癌化を防ぐ特別な働きがあった!

その理由を解明するため細胞を詳しく調べてみるとハダカデバネズミの細胞には「ARF」という癌化を防ぐ特殊な仕組みが備わっていました。

しかもARFが働かない環境ではハダカデバネズミの細胞は増殖をストップしてしまうため癌化した細胞はそこで死んでしまうのです。

二重に働くハダカデバネズミの癌対策

  • 癌を防ぐ遺伝子(ARF)が常に働いている
  • 癌化したら増殖をストップ!

三浦恭子先生はこの研究の先には、iPS細胞を癌化させない方法や、がんそのものの予防法の開発に繋げることが出来ると期待を寄せています。

低酸素やエサ不足…過酷な環境が長寿遺伝子を生んだ?

アメリカイリノイ大学の実験では酸素0%にした部屋でハダカデバネズミは20分も耐えたと言います。(マウスは即死亡)

その時のハダカデバネズミの脳を調べてみると「果糖」が見つかりました。これはハダカデバネズミが糖を直接エネルギー源として利用できることを証明しています。

人間が糖をエネルギー源として利用するには酸素が必須ですが、ハダカデバネズミは酸素を使わずに糖をエネルギー源として利用できる(酸素を使うこともあります)のです。

ハダカデバネズミは地下深く、エレベスト頂上と同じ酸素7%という環境(地上の3分の1の酸素量)で生息しています。そのためこうした能力を獲得したのかも知れません。

しかも酸素をあまり使わないため活性酸素も出にくく細胞の酸化も防ぐことが出来ます。

ハダカデバネズミのユニークな階級制度

ハダカデバネズミは、地下を掘り数キロに及ぶ広大なネットワーク「真社会性=階級制度と役割分担制がある社会のこと」を作って暮らしています。一つの巣には300匹以上で集団生活をしその社会はユニークな階級制度を持つそうです。

  • 女王 … 子を産むことに専念
  • 王 … 女王との交配に専念
  • ソルジャー … 蛇などの外敵に挑み群れを守る
  • ワーカー … エサをかき集めるのが仕事。生まれたばかりの赤ちゃんの温め係もいます

繁殖をする固体、敵と戦う固体、エサを集める固体というふうに役割分担がされていると過酷な環境でも効率的で生存しやすいというメリットがあります。(ハダカデバネズミが真社会性を持つという発見は1981年)

真社会性の代表格「シロアリ」

京都大学の松浦健二教授(京都大学 農学研究科 昆虫生態学分野)によれば真社会性を持つ代表的な生物は昆虫のシロアリで、数万のコロニーを形成し女王や兵隊などに役割分担をして暮らしています。

ちなみにシロアリの真社会性は非常に高度で、例えば女王蟻は体の構造自体が産むことだけに特化していますが、ハダカデバネズミの真社会性はシロアリほど高度では無く女王でなくても子どもを産めるそうです。(体の構造に差が無い)

それでも低酸素やエサ不足などの過酷な環境は子孫を残すためのシステムとして真社会性が発達しやすくかつ、生物は細胞レベルで老化しづらさや癌化耐性を獲得してゆくそうです。

酸素を使わず代謝を行うという進化は体を酸化させないという意味で長寿とも繋がります。ハダカデバネズミの得た代謝システムを解明しすれば人間がより長生きできる技術を獲得できるかも知れません。

ただしシロアリやハダカデバネズミの真社会性は非常に数学的なもので、そうなるようになってきましたが、人間は長寿を獲得したとしてそれをどう種の繁栄に活かせるのか…それはまた哲学的な問題なのかも知れません…。

 

2019年4月28日(日曜日)放送『サイエンスZERO「不老不死!?の哺乳類 ハダカデバネズミ」』より

 

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