2015年7月6日(月曜日)放送の『主治医が見つかる診療所』は、夏の肺炎。ひどい時は高熱もなく1週間で死亡するケースもある肺炎。尿検査での早期発見、夏に増える特別な肺炎、気管支ぜんそくの見分け方などーー
主治医が見つかる診療所 出演者
【司会】 草野仁(所長) 東野幸治(副所長)
【アシスタント】 森本智子(テレビ東京アナウンサー)
【ゲスト】 内藤剛志(60歳) 潮田玲子(31歳・元バトミントン日本代表) 森口博子(47歳)
【番組主治医】秋津壽男(内科) 上山博康(脳神経外科) 丁宗鐵(漢方) 中山久德(内科) 南雲吉則(乳腺外科・形成外科) 姫野友美(心療内科) 大谷義夫(池袋大谷クリニック・内科 呼吸器内科) 巽浩一郎(千葉大学医学部附属病院教授・呼吸器内科)
夏かぜと間違えやすい「肺炎球菌性肺炎」
Uさん(70代)の症状
- 37度程度の微熱
- 体のだるさ
- 咳はなかった(子ども・高齢者の場合咳も痰も出ない場合がある)
風邪だと思い近所の医者に行くと、やはり風邪という診断結果。1週間過ぎても風邪薬が全く効かない。そこで別の医者に行くと「肺炎球菌性肺炎」という診断に。
「肺炎球菌性肺炎」とは、肺炎球菌という細菌が肺に入り込み、激しい炎症を起こす病気。
インフルエンザよりも患者数は多く全体の4分の1。重篤な場合は約1週間で死に至る。
肺炎球菌は、空気中に存在していて免疫力が低下した時に感染すれば肺炎になってしまう。
千葉大学医学部附属病院教授の、巽 浩一郎医師によれば、高齢者は免疫状態が低下しているので高熱が出ない場合も有り、風邪に似ていることもあり最初の診断で夏風邪と診断される場合も多いという。
- 肺炎の見分け方 … 全身に力が入らないほどの痛みのない変な体のだるさを感じた場合は要注意。いつもの風邪と違うな?と思った時に例え薬が残っていても受診すること。尿検査によっても発見可能
- 肺炎球菌性肺炎予防は? … 肺炎球菌ワクチンの予防接種を受けることが有効。リスクを下げることが出来る。65歳から5歳ごとの年齢の人は安く受けられる
家の中こそ危険!死の「夏型過敏性肺炎」
Sさんの体験談・症状
- 60歳の時のこと家族に咳の多さを指摘される
- 階段の上り下りなどちょっとしたことで息切れ
- 市の健康診断のレントゲンで判明し即入院
夏型過敏性肺炎は、カビの一種「トリコスポロン」というカビを吸入したことが原因。これが肺に到達して肺炎を引き起こす。徐々に肺の細胞が死に呼吸不全になってゆく。
トリコスポロンは、木造の古い家(河や池のそばなども)の脱衣所、お風呂場など水気が多い場所に発生。汗を吸った寝具にも発生する。カビの色は白から黄色で目立ちにくい。
Sさんは3ヶ月半入院の後、医師から「新しい家を探してください」と言われたという。
治ったところで同じ家に帰ればカビを吸ってしまいやがて肺が石になってしまえば死んでしまうとのこと。
新しい部屋でリフォームや掃除が可能なら良いが完全に除去できない場合は、新居に引っ越しする必要がある。
一度失った肺の細胞は二度と治らない。
「トリコスポロン」には相性があり同じ環境でも抗体がある人と無い人がある。トリコスポロンのカビで肺炎になる人もいれば、別のカビで肺炎になる人もいるので注意が必要。
新車のにおいでぜんそくを起こしたり、新築の家のにおいなどもアレルギーを起こすトリガー(きっかけ)になる。
また、現代ではアレルギー性肺炎の原因となるカビの抗体の種類も血液検査で調べることが可能。
@oyuyuu
— りさひめ💉💉 (@risa3191) 2015年7月6日
家の中に発生するトリコスポロンというカビに対してアレルギー反応を起こす肺炎です。
3年前に重篤な症状になってICU入ったんですが生きてます(*^^)v
それから毎年夏になると発症してます…
肺に悪いから本当は引越ししろと言われています…
まぁ大丈夫です!
夏型過敏性肺炎を見分けるポイントと対策
- 自宅を3日以上離れると症状が軽くなる
- 自宅に帰ると再び症状がひどくなる
- 【対策】普段から身の回りにカビを出さないよう清潔にする
窒息死を招く「気管支ぜんそく」
年間1,700人が窒息死している病。
Kさんの症状
- 3年前風邪を引いたが2週間咳が続く。特にエアコンの冷気を吸うととても苦しい大きな咳が出る。数ヶ月たってさらにひどくなり病院へ
Kさんの病名は、「気管支ぜんそく」。気管支気道の慢性炎症を起こした気管支が敏感になりエアコンなどの刺激をきっかけに咳が出る。
ひどくなると呼吸困難に陥り窒息死してしまうケースもあるという。
Kさんは、現在も毎日吸入薬で症状を抑えている状況。半年以上も放置しないですぐに「呼吸器内科」で見てもらうべきだったと後悔している。完治が難しいので早期発見早期治療が重要。
大人のぜんそくの場合は、アレルギーによるものでは(ほとんど)無く、風邪を引いたことが切っ掛けで発症することが多い。
夏かぜと気管支ぜんそくの見分け方と対策
- 胸の奥から「吐くような」咳が出る
- エアコンの使用や天候の変化、寒暖差で咳が出る
- 【対策1】免疫の要は腸なので、腸内環境を整える事が重要(→発酵食品・ビタミンA(レバー・うなぎ)は粘膜を強くする)
- 【対策2】腹式呼吸がメインの運動を普段からする。肺の周りを鍛える。(→ヨガや吹き矢など)
次回7月13日(月)の『主治医が見つかる診療所』は…
次回の主治医が見つかる診療所は、熱中症と食中毒完全予防スペシャル。誰にでも起こりうる病気に注意!
主治医が見つかる診療所は、熱中症&食中毒を完全予防する。夏の危険な二大症状の予防法と対策法は? - yonta64のテレビ番組ブログ
前回6月29日(月)の『主治医が見つかる診療所』は…
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