きょうのみどころ
2015年10月28日(水曜日)放送の「ためしてガッテン」は、長生きホルモン(アディポネクチン)について。きんさん・ぎんさんの子孫を血液検査。アディポネクチンが多い人と少ない人の特徴。長寿ホルモンを増やすには「壁ネクチン体操」など―。
ためしてガッテン出演者一覧
【番組副題】 「長寿ホルモン大放出!動脈硬化メタボ糖尿病 一挙解決SP」
【司会】 立川志の輔 小野文恵(NHKアナウンサー)
【レギュラー解答席】 山瀬まみ
【ゲスト解答席】 梶芽衣子 松村邦洋
【ナレーター】 生野文治
金さん銀さん「108歳女性の剖検報告」
あまり知られていないが、金さん銀さんは死後病理解剖を受け長生きの秘訣が調査されている。
これは「108歳女性の剖検報告(棚橋千里・室生昇・神田茂・橋詰良夫著)」というレポートにまとめられた。
調査の結果担当した、棚橋千里先生は、金さん銀さんの血管は実年齢よりも20歳程度は若く、金さん銀さんには特に「長生きホルモン」がたくさんあったという。
金さん銀さんの子ども達
銀さんの子ども達が紹介された。津田千多代さん(96・大正7年生まれ)、佐野百合子さん(94・大正10年5月18日生まれ)、蟹江美根代さん(91)。
病院で少しだけ血液採取させてもらった。
その結果、長生きホルモンの値は、(平均値:8〜10㎍)千多代さんが23.1㎍、百合子さんが34.8㎍、美根代さんが24.6㎍と驚異的な数値。百合子さんに至っては標準の三倍以上の長生き遺伝子を確認できた。
ただし長生きの遺伝の影響は3割、7割が生活習慣だという。
長生きホルモンとは?
(VTR登場医師:門脇 孝(東京大学大学院糖尿病・代謝内科教授))
長生きホルモンは体内にある様々なホルモンの一つ。インスリンの働きを良くして糖尿病を改善する働きなどがある。
門脇孝教授率いる研究チームは、長生きホルモンと同じ効果を持つ物質を約600万以上の中から選び出すという途方も無い研究をしている。
その結果10年かけて発見したのが「アディポロン(AdipoRon)」という物質。
マウスによる実験でアディポロンを投与したマウスは高カロリー食を減らさないで、従来の寿命を回復できたという。
現在「アディポロン」は副作用が起きないように薬としての精度を上げる研究をしている段階で販売されていない。将来は糖尿病の薬として登場し実用化する予定。
長生きホルモンが多いのはどんな人?
近くの柔道クラブ、老人ホーム、絵手紙教室、劇団、サッカークラブなど様々な活動をしている人約100名に協力してもらい、血液検査を実地した。100人分の長生きホルモンのデータが出そろう。
- 男性57名 平均8.6 女性 平均11.8 … 女性のほうが長生きホルモンが多い傾向
- 最下位はNさん44歳 3.9と、Hさん44歳4.3 … ふたりとも男性。喫煙者(タバコは長生きホルモンの分泌を弱めてしまう)
- 第3位 Kさん61歳16.1
- 第2位 Yさん73歳23.3
- 第1位 Yくん14歳24.6 … 14歳の男の子が第1位
長生きホルモンを出すのは内臓脂肪?
番組でよく悪者にしてきた「内臓脂肪」から長生きホルモン(アディポネクチン)が出てくる。
ただし内臓脂肪が多い人は、長生きホルモンが出にくい。それは内臓脂肪がパンパンに膨らみ、間を流れる血管を押しつぶして血液の循環が悪くなるため。
循環が悪くなると酸素不足に陥り、アディポネクチンを出さなくなる。
内臓脂肪の密度を適度な状態にして、隙間を巡る血管のちの通りを改善すれば、長生きホルモンは出てくる。
長生きホルモンを増やす方法大公開!
芳野原(東邦大学名誉教授)先生、中野泰子(昭和大学薬学部教授・アディポネクチン発見者のひとり)、大平哲也(福島医科大学教授・運動療法)、柴田玲(名古屋大学特任講師)
これら、専門家達が集まり短期間でアディポネクチンを増やし誰もが実践できる方法を考えた。
ためしてガッテン観てる。長生きホルモン(アディポネクチン)というのがあって、それは内臓脂肪から出るらしいけど、太った内臓脂肪からは出ないらしい。面倒だな。
— つぶあん (@7tubuan7) 2015年10月28日
アディポネクチン数値が高いと元気に長生きをする #ためしてガッテン
— いんべ (@inve333) 2015年10月28日
ちょっと写真の顔あれやけど、出てしまった...
— keiji.yamamoto (@ainac07) 2015年10月28日
ためしてガッテン!!
長生きホルモン第一位! pic.twitter.com/Mwp8ZdaFEV
アディポネクチン。
— あねまま (@iguanagaane) 2015年10月28日
長生きホルモンのお名前です。
健康的に並んだ内臓脂肪から分泌されるとな。
やはり肥満はNGですね💦
#ためしてガッテン
内臓脂肪からアディポネクチンが出ている。ためしてガッテンって見ちゃうよね。
— mimi556 (@mi556mi) 2015年10月28日
壁ネクチン体操
番組が「壁ネクチン体操」という体操を公開。ネクチンは「くっつく」という意味がある。
以下の体操を朝・夕2回3週間行うと良い。
- 壁にべったり身体をくっつける この状態を3分間継続(下腹部の内臓脂肪に刺激を生み、血流が良くなり酸欠状態を解消)
- 壁から半歩前に出て立ち、右手で左側の壁をタッチ、左手で右側の壁を交互にタッチする(イチ、二…と声を出して30回・脇腹の運動)
- 壁に再びくっついて、平泳ぎをするように手を上げに動かす。これを3回(できれば声を出しながら)肩の褐色脂肪組織が高い脂肪燃焼効果を上げる
- 笑う深呼吸…3番と同じ動きで笑いながら深呼吸する(3回)
番組では「壁ネクチン体操」を実験結果が悪かった方々に実践してもらい、3週間という短期間で効果が上がった。
ただし、内臓脂肪が標準よりも大幅に多い人は食生活の改善なども同時に行う必要がある。
壁ネクチン体操をやってみよう
— サワコ (@SAWAKO3425) 2015年10月28日
冬は運動がしにくいし。
壁さえあれば手軽に出来る。
壁ネクチン体操のやり方は?アディポネクチンを増やして糖尿病改善や動脈硬化改善!癌抑制まで!? https://t.co/7mr0QCR1JH pic.twitter.com/H2AFwSt0N4
— リリ❤ビューティフル・ライフ♫ (@lili_beautylife) 2015年10月28日
【壁ネクチン体操】
— うさ (@usa7zz) 2015年10月29日
1.壁にはりつく3分
2.ひねり(声を出して)30回
3.羽ばたき3往復
4.笑う深呼吸(ヨ~で足を曲げて手を上げる⇒ハッハッハで手を下ろす)3回
アディポネクチンの測定はどこで?
現在は多くの診療機関でアディポネクチン(長生きホルモン)の測定を行っている。人間ドッグや健康診断のオプションで測定は可能。
費用は保険適用外で3000円から5000円程度。
アディポネクチンが多いと脂肪の質が良いということにも繋がるので一度測定するとよい。
次回11月4日のためしてガッテンは…
次回のためしてガッテンは、ガッテン流コーヒー。新成分「フェルラ酸」でコレステロール激減!?