2015年5月13日（水曜日）放送の『ためしてガッテン』は、「驚き！最新ねんざ治療”3日安静だけで完治”の大誤解！」ーー。
ためしてガッテン出演者
【司会】 立川志の輔 小野文惠（NHKアナウンサー）
【ナレーター】 生野文治
【レギュラー回答者】 山瀬まみ
【ゲスト回答者】 小林幸子 勝村政信（サッカーを毎週しているのでねんざしている）
ねんざの大誤解30年後に手術も？
2〜3日安静にしていれば大抵治ってしまうねんざ。
しかし2〜3日で痛くなくなったからといって治るものではなかった。痛みが引いたあと30年後に左足首の軟骨がすり減り大手術を受けることになった人も多いという。
このような過去のねんざが原因で何十年も後に腰痛や股関節痛を起こすことがある。
危険な足首とは？ チェック方法
（VTR出演医師：橋本健史 准教授（慶応大学スポーツ医学研究センター））
危険な足首を見分けるには、自分が普段履いている靴の減り具合を見るとよい。
左右の靴底で減り方が違う場合は、将来足首の軟骨が減ってしまう可能性が高い。
足の裏の重心移動を測定できる特別なマットを使い測定した所、危険な足は重心が外側に曲がる不自然な歩き方に……。
それが原因で靴底の減り方が違ってくると考えられる。
前距腓靭帯（ぜんきょひじんたい）断裂
足首の軟骨には歩行を安定させるための「前距腓靭帯（ぜんきょひじんたい）」がある。
その靭帯が捻挫した時に切れて失われてしまった人が居る。
前距腓靭帯を切ってしまっても、若いうちは大きな周りの筋肉がフォローするので歩けなくなってしまう事はない。
足関節捻挫（足関節外側靭帯損傷）の症状、手術、リハビリについて
しかし、靭帯が切れた人は普通の人の1.8倍もの負担がかかっている。
やがて歳を取り加齢によって筋肉量が減ってしまうと、ふくらはぎの筋肉のフォローがなくなる。
これにより足首の負担が増加、軟骨がすり減ってやがて歩けなくなってしまう。
ためしてガッテンを興味深く見た。僕は両足とも靴底の外側が減る。歩き方が悪いのが原因だと分かっていたが、その原因が足首の捻挫を完治させなかった事にあるのではないかと思った。このままでは将来的に歩けなくなると思うのでちゃんと歩くようにしたいと思う。
— 浅野 真 (@makochan1969) 2015年5月13日
これから実践したい新しいねんざ治療法
（トレーナー：山木俊彦さん）
これからは、ねんざが発生しても以下の手順で完全に治るまで注意深く様子を見守るとよい。切れてもケアが良ければ靭帯は復活するとのこと。
- ねんざ発生！（⇒病院へ）
- 2〜3日 … 安静（炎症がおさまるまで待つ）
- 2週間 … なるべく動かさない・靭帯の切れ方がひどい場合は足首を固定する（この間に靭帯再生原料のコラーゲンが増える）
- 4週間 … 下記のトレーニングを実践（靭帯が再生）
トレーニングをして靭帯再生
（※ねんざから2,3週間安静にしてその後の訓練です）
（スタジオ登場医師：田中康仁教授（奈良県立医科大学整形外科））
- その1 … 親指にゴムひもを引っ掛けて手でゴムを引っ張りながら親指が突っ張る方向（ゴムがピント張る様に）へ動かす
- その2 … つま先立ちをする。かかとを上げで重心をしっかりつま先に載せる。そうすれば「腓骨筋（ひこつきん）群」が鍛えられる
過去に靭帯を損傷した人も、きちんと腓骨筋群を訓練すれば将来も不安なく過ごせる。まず靴をチェックして片足がすり減っている人は腓骨筋トレーニングをして靭帯を再生させることが大切。
腓骨筋群トレーニング方法
（※ねんざから2,3週間安静にしてその後の訓練です）
- 50円玉の大きさの丸い紙を用意。2つ床に置く
- 親指の付け根に丸い紙が当たるように踏む
- 親指の付け根側に重心を意識してつま先立ちをする。（あまり高く上げなくてもよい）
- 小指側に重心が来ては絶対にダメ
- 上げ下げ20回を朝夕1セットずつ行う
次回5月20日（水）放送の『ためしてガッテン』
次回のためしてガッテンは、がんの専門家が最も恐れるがん。「すい臓がん」生存率はわずか一桁、しかも早期発見がほぼ不可能……。
がってんでは早くすい臓がんを自己発見するガイドを初公開する。
前回5月6日（水）放送の『ためしてガッテン』
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