2015年2月4日放送のためしてガッテンは…立ちくらみの原因について
- ためしてガッテン 出演者 一覧
- 私達は普段”交感神経”のお陰で立ちくらみが起きない
- 【1】”大腸がん”による立ちくらみ
- 【2】”突然死(心原性失神)”と立ちくらみ
- 【3】”失神性”立ちくらみ(血管迷走神経失神)
- 今回の色紙
- 次回2月11日水曜日の「ためしてガッテン」…
- 前回1月21日水曜日の「ためしてガッテン」…
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ためしてガッテン 出演者 一覧
【総合司会】立川志の輔 小野文惠(NHKアナウンサー)
【レギュラー回答席】 山瀬まみ
【ゲスト回答席】 東ちづる 高橋ジョージ
私達は普段”交感神経”のお陰で立ちくらみが起きない
私達の身体は、誰でも起き上がったり、立ち上がったりすると血液が下に向かって流れる。
すると脳の血液が重力の影響で下がり、脳に血が届かず酸素不足に陥いる。その結果”クラッ”と立ちくらみが起きる。
通常は、血管に巻き付く「交感神経」が、ぎゅっと締め上げ、血流を脳に戻している。このポンプのおかげで立ちくらみが起きないが、何らかの原因によりポンプが働かない事があるという。
今回の放送では、なぜ立ちくらみが起こるのか?3つの原因にスポットが当たった。
【1】”大腸がん”による立ちくらみ
立ちくらみは、大腸がんと関連している場合もある。番組に患者として登場した、川上さんは、ある日立ちくらみを経験し、それが数ヶ月も続いた。
病院に行ったところ、がんが有ることがわかり大腸癌を手術、以来立ちくらみも無くなった。
ガンからの出血で、腸から血が漏れ出し貧血を起こす。これが原因で立ちくらみを起こしていた。川上さんは、大腸がんを患っていて、もろい癌組織の表面から大腸内部への出血がずっと続いていた。
川上さんは最初、トイレットペーパーに付いた血は”痔”だと思っていた。しかし、実は癌からの出血だった。一般に、便の色が真っ黒、又は、赤ワインを濃くした色の場合は腸から出血している可能性がある。
がんの場所が腸の奥にあり出血から時間が立てば便は黒くなり、手前にある場合は赤黒くなる。便の色には注意する必要がある。
「クラッときたら…便を見ろ!」
ためしてガッテンを見ていますが立ちくらみの原因が大腸がんである場合もあるとのこと。初めて知りました。
— 浅野 真 (@makochan1969) 2015年2月4日
【2】”突然死(心原性失神)”と立ちくらみ
(心電図資料提供:産業医科大学 医学部 安部治彦教授)
櫻井さんは、最初に軽い立ちくらみが始まり気を失い、やがて気が付くと床に倒れているという症状に見舞われた。
心配になって脳の専門病院に行くが、なぜか脳には異常がなかった。
しかし国立循環器病研究センターにて、櫻井さんの心臓を見ると、なんと心臓が動いていない様子がモニターに映し出される。櫻井さんの心臓には、心臓を動かす電気信号が止まるという病気があり、意識を失った時に停止していたのだ。
心臓が一時停止するため脳に血が送られず気を失ってしまう。
心原性失神の見分け方
- 立ちくらみだけでなく、横になっていても「クラッ」とくる
- 動悸(頻脈)…ドクドクドクと鼓動が激しい
- 脈拍に3秒以上の空白がある
こうした症状がある場合は、「循環器内科」で心臓を診療する必要がある。
「クラッときたら…脈をみろ!」
心原性失神の治療法
心原性失神の治療にはペースメーカーを手術で埋め込み治療をする。最近では手術は1から2時間で終了し、ペースメーカーも小型化している。電池交換は5年から10年に1度と長くなっている。手術後1年程度で医師によるサポートにより運動も可能だ。
【3】”失神性”立ちくらみ(血管迷走神経失神)
聖マリアンナ医科大学病院では、失神性立ちくらみの患者が実際に立ちくらみを起こす瞬間を捉えた。ご本人は全く失神したことを覚えていない。
仕事中に顔を横に向けただけで失神するので、仕事をやめてしまった人もいる。
「血管迷走神経失神」は、立ち続けたり、座り続けたり、動いていない時に起きやすいという特色を持つ。原因のひとつはストレス。ストレスを感じると「迷走神経」が働き血管を広げて脳への血流を弱める。
血管迷走神経失神(含むアルコール失神、排尿失神)|慶應義塾大学病院 KOMPAS
失神性立ちくらみのエキスパート
産業医科大学医学部の、安部治彦(あべはるひこ)教授は、失神性立ちくらみを1,000人以上も見たエキスパート医師。
失神性立ちくらみの原因は、「迷走神経」。
交感神経は、立ち上がった時に血管をポンピングして脳に血流を送るのに対して、迷走神経は、血管を拡張させる働きをして脳への血流を妨げる。
立った時に脳の血液が不足し、その結果として失神してしまう。
自宅で出来る新しい治療法
今回放送された全く新しい治療法は、壁に寄りかかって1日2回、30分立つだけの自宅でも出来る治療方法。
頭からおしりまでは、壁にピッタリと付け、両かかとだけを壁から15cm程度前に出す。足に力を入れず(足の筋肉をほとんど使わないように注意して)体重は、頭・背中からおしりにかけて壁に預ける感覚。
実はこのポーズ、失神が起きやすくするポーズ。
このポーズを繰り返し繰り返しすることによって、身体が適応して慣れてくる仕組み。
最初は、数分しか立てなくてもOK。気分が悪くなったらすぐに中断。万が一倒れても大丈夫なように周りに物を置かない。
多くの患者は2〜3週間で30分立てるようになる。
目標は、1回30分を1日2回。
要因となるストレスを避けることも大事。
失神性立ちくらみの前兆
- 頭が重い
- 吐き気
- 頭痛など
立ちくらみを回避する方法
立ちくらみを回避するにはとにかく頭に血を流すこと。具体的な方法は、両手を組んで外側に引っ張り、腕の筋肉を緊張させる。筋肉が動くことで頭に血が流れやすくなる。
立っていて気を失いそうになった時は、両足を組み両足に力をぎゅっと入れて、両足の筋肉をわざと動かしてやると血圧が上昇して頭に血が登る。(=失神回避)
「クラッときたら…壁を見ろ!」
今回の色紙
「交感神経ありがとう」
次回2月11日水曜日の「ためしてガッテン」…
次回のためしてガッテンは、「虫歯」と「入れ歯」。痛くないのにどんどん進行する「悪性虫歯が急増中」。歯茎がぐにゃぐにゃ、骨が溶ける?「歯が抜ける!30代からの悪性虫歯&入れ歯の新常識」。
2015年2月11日(水)放送内容まとめα『ためしてガッテン』大人の虫歯(悪性虫歯)について▽連鎖的に歯が抜ける理由▽総入れ歯の新常識など【番組あらすじ流れ】 - yonta64のテレビ番組ブログ
前回1月21日水曜日の「ためしてガッテン」…
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