2014年12月17日(水曜日)に放送された『ためしてガッテン』は…
- 今回の放送内容要約
- ためしてガッテン出演者一覧
- お酒で「女性化乳房」という病気に?
- まさか!お酒で?女性の体内に”グラム陰性菌”大繁殖!
- 「お酒が強くなった」は危険!
- 今週の色紙
- 次回の『ためしてガッテン』は…呼吸喪失症
- 前回の『ためしてガッテン』は…
今回の放送内容要約
【番組サブタイトル】 酒と肝臓と男と女スペシャル
- お酒で肝硬変になり、肝臓が女性ホルモンを処理できなくなる。そのため、男性なのに乳腺が発達して胸が大きくなってしまう。結果「女性化乳房」という病気に…
- 女性は、男性よりもアルコール性肝炎になる可能性が高い。男性も女性もお酒の適切な量は1合まで
- お酒の強さは遺伝子学的に決まっていて強くなることはない。メオスが代わってアルコールを処理しているだけ。ただし、メオスは薬の効き目を無くすので増やしてはいけない
ためしてガッテン出演者一覧
【メイン司会者】 立川志の輔 小野文恵アナウンサー
【レギュラー回答席】 山瀬まみ
【ゲスト回答席】 柴田理恵 上島竜兵
【ナレーター】 生野文治
お酒で「女性化乳房」という病気に?
吉田さん(64歳)は、40歳を過ぎた頃から仕事のうっぷんを晴らすため、酒をよく飲むようになっていた。すると男性なのに胸が大きくなってしまう。順天堂大学医学部の池嶋健一准教授が診察した。
その結果、ただ太っていて膨らんでいるのではなく、レントゲン写真を撮影すると内部は女性の乳腺に近い状態となっている。これは「女性化乳房」という病気。吉田さんも胸が張って痛いという。
女性が飲んでも女性化乳房にはならないと解ると、残念がる山瀬まみだった。
男性にも存在する「女性ホルモン」
男性にも元々、女性ホルモンは存在している。その基準値は、44pg/ml。吉田さんは、この上限を超え、倍以上の94pg/ml。これは女性並みの値。
肝硬変で増える女性ホルモン
女性ホルモンは、とある条件が重なると起きてしまう。秋葉原の女装男子達と、ラガーマンの集まりの二組が協力、検査によって女性ホルモンが一時的に増えた事が解った。
お知らせ: 12月17日NHK「ためしてガッテン」に透chが出演いたします! http://t.co/PbzxmYSSe3
— 美女♂men (@Bijomen) 2014年12月17日
しかしながらこれは一時的なもの。これが女性化乳房の原因とは考えにくい。
女性の女性ホルモンは卵巣で作られるが、男性の女性ホルモンは、男性ホルモンが変化して出来たもの。
例えば、骨に到達した男性ホルモンは、骨で女性ホルモンに変化し、骨を丈夫にし、頭に到達した男性ホルモンは頭で女性ホルモンに変化した後、抜け毛を予防したりする。
そして仕事を終えた女性ホルモンは、最終的に肝臓で処理される。
しかし「肝硬変」になると、肝機能が低下するため女性ホルモンを分解できず蓄積され女性化乳房になってしまう。
初期症状では自覚症状がないので血液検査を!
吉田さんは、肝硬変になっていた。血液検査などを定期的に行って肝臓の状態をチェックすることが肝要。
血液検査のチェック項目
- AST … 肝臓の傷つき度
- ALT … 肝臓の傷つき度
- γ-GTP … 肝臓のストレス度(お酒を飲み過ぎると上がる)
まさか!お酒で?女性の体内に”グラム陰性菌”大繁殖!
1968年に20%だった女性のお酒も2008年には男性を抜き、現在は男性と同じくらい飲む世の中になった。
日本獣医生命科学大学の、藤澤倫彦教授率いる番組スタッフが、とある飲み会で飲んだ女性の便検査を実施。
グラム陰性菌の死骸が毒素に⇒アルコール性肝障害へ
便を培養すると「グラム陰性菌」という菌が繁殖していた。グラム陰性菌とは、便の中の腸内細菌で、男女ともに普段から存在する菌。
しかし、グラム陰性菌が死んだ時、毒素に変化し問題を起こす。普段は肝臓で毒を分解してくれるのだが、女性の場合、女性ホルモンが毒素にとても敏感に反応し肝臓の正常な部分も含めて攻撃。
その結果「アルコール性肝炎」となってしまう。女性ホルモンが原因で、女性は男性よりもアルコール性肝炎になる可能性が高い。
中には、26歳の若さでアルコール性肝障害となってしまった女性も居るので、若いからと過信は禁物。
アルコール消費量と死亡率相対リスク
アルコールを全く飲まない人を1とした場合、1日1合飲む人は死亡率が0.8(⇒飲まないより死亡リスクが下がる)。1日2合飲む人は、1だった。(男性の場合/日本酒換算)
つまり、アルコールを1日2合まで飲む人なら飲まない人よりも死亡率は低くなっている。しかし、男性の場合2合、女性で1合を超えると急速に死亡リスクは高くなる。
「お酒が強くなった」は危険!
金沢医科大学肝胆膵内科の、堤幹宏教授によると、お酒の強さ(アルコール分解酵素)は遺伝子学的に一生変化することはないという。
メオス(MEOS)とは?
では、どうしてお酒慣れてしまうのか?それは「メオス(MEOS)」のおかげ。メオスはアルコールを飲み続けることでアルコール分解酵素のように振る舞い、分解してくれる。
ただし、メオスは増えすぎると薬なども分解するため薬の効き目をなくしてしまうのであまり増やしてはいけない。
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メオスが分解してしまう薬
メオスが分解してしまうのは、アルコールの他に以下のような薬も分解する。お酒を飲んだおかげで以下のような薬の効果もなくなってしまうので効力を十分に発揮したい場合は控えるようにする必要がある。
- 糖尿病の薬
- 鎮痛薬
- 血圧の薬
- 抗生物質など
1ヶ月〜2ヶ月お酒を止めれば、メオス(MEOS)の量も減り再び薬が効くようになる。
メオスを増やさないようにする方法(時間をかけて飲む)
メオスを増やさないようにする方法は、血中アルコール濃度を急激に高くしないこと。
つまり、お酒を短時間で飲むと血中アルコール濃度が急激に上昇しメオスが出動するが、長時間かけてゆっくり飲み、血中アルコール濃度を緩やかに保てば、メオスが出てきにくい。
今週の色紙
みなさん、今日の話は面白かったですけどこれだけはやめてください…
「今日の話を ツマミに 飲むな」
次回の『ためしてガッテン』は…呼吸喪失症
次回の『ためしてガッテン』は呼吸喪失症。ベッドの上で突然死!?睡眠中の呼吸喪失症について。2015年1月7日(水曜日)よる8時放送予定。
2015年1月7日(水)放送内容まとめα『ためしてガッテン』中枢性睡眠時無呼吸▽心臓機能低下で脳幹が異常▽CPAP・ASVを使った治療法【番組あらすじ流れ】 - yonta64のテレビ番組ブログ
前回の『ためしてガッテン』は…