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要約「総合診療医ドクターG ずっとしびれている」▽最終診断は「シガテラ中毒(シガトキシン)」【2016年6月1日(水)放送内容 NHK】



総合診療医ドクターG「食中毒」

2016年6月1日(水曜日)に放送された「総合診療医ドクターG(ドクタージェネラル)」は、ずっとしびれている。

大きなタイを釣って食べたことで「シガテラ中毒」にかかり失神して階段から落ちてしまった患者さん。その後冷たいものに敏感になる「ドライアイスセンセーション」になり当初、病名がまったくわからなかった。

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ドクターG番組データ

【放送日時】 2016年6月1日(水曜日)22:24(約50分)
【放送副題】 ずっと しびれている
【司会】 浅草キッド(玉ちゃん 水道橋博士)
【スタジオゲスト】 虻川美穂子 松尾貴史(55歳今回の登場人物と同い年)

今回のドクターG「徳田安春」

今回のドクターGは、地域医療機能機構「徳田安春(総合診療医)」先生。

地域医療機能機構とは、一つの病院施設ではなく、病院群のこと。徳田安春先生は、全国の研修医から相談を受けて総合診療医を育てる仕事をしている。

何百とある病期の中から患者がどのような状態なのかを見極め診断を下してゆく総合診療医のスペシャリスト。

今回の患者さんは、ドクタージェネラル史上最大の難関だったと先生が番組の最初から太鼓判を押すくらいの症例だった。

今回の研修医たち

  • 三浦智孝 … 宮城県石巻赤十字病院
  • 西本華子 … 兵庫県立淡路医療センター
  • 佐藤清象(さとうせいしょう) … 東京逓信病院

田村誠さん(55)の主訴

今回は、ドクタージェネラルが関東へ遠征した時の病院での症例。主訴は「ずっとしびれている」。田村さんの症状は以下のとおり。

  • ここ通ヶ月ずっと手がしびれっぱなし。書類を運ぶのもつらい状況
  • 172cm、75kg、男性。不動産会社経営
  • 3ヶ月前自宅の階段から落ち救急車で病院へ
  • 救急車から診察室へは歩いて来院
  • 首と背中、お腹が痛い
  • 首は動かすと少し痛い
  • 意識ははっきりとしていた
  • 脳のCT、胸部の造影CTには異常なし
  • その時のバイタルサインは、体温36.8度、血圧103・65、心拍52、呼吸数15回
  • 血液検査、心エコー検査ともに異常なし
  • その日は点滴をして帰った
  • 後日、両方の手のしびれ(ずっとじんじんする)
  • 肩を回しても何をしても良くならない
  • 何かに触れると静電気を発したような痛みがある
  • 半年前にクリニックで「脂質異常症」と言われた(⇒脂質異常症だけではしびれない)
  • 半年前にクリニックで「抗コレステロール薬(アトルバスタチン)」を服用中
  • 頚椎MRIに異常なし
  • 1日中痛みとしびれを感じる。料理中、食事中立ち上がりサラダを取ろうとした時など痛みが出る条件がばらばら。足の裏や背中も痛くなる
  • 冷たいものに触った時に痛みを感じる

※脂質異常症とは、血液中に含まれるコレステロールなどの脂質が一定の基準よりも多い状態のこと。

研修医たちの診断カンファレンス

研修医たちの診断(病名)は以下のようになった。

サルコイドーシス

三浦先生の診断。サルコイドーシスとは、全身の皮膚や臓器に「肉芽腫」と呼ばれる異常な細胞の塊ができ、炎症が起こる原因不明の病気。

神経にできるとしびれ、体の痛み、徐脈(心拍数が60回未満になる)が出てくる。

ただし、症状がゆっくり現れるため今回のように急激な症状は出ない。

アミロイドーシス

西本先生の診断。アミロイドーシスとは、体内でアミロイドという異常なタンパク質が作られる病気。

神経や心臓などの臓器にアミロイドが沈着すると手足のしびれや麻痺、徐脈があらわれる。アミロイドーシスはゆっくり進行するので今回のような進行の速度は考えられない。

脊髄ショック後の全身性疼痛

佐藤先生の診断。脊髄ショックとは、強い衝撃が脊髄に加わったあと一時的に起きる手足の麻痺を伴うショック状態のこと。

その後も、手足の痛みやしびれなどショック状態を超えても疼痛が残ってしまうことがある。

慢性炎症性脱髄性多発神経炎

三浦先生の診断。CIDPと呼ばれる。自己免疫疾患の一つで、体内に入ったウイルスを攻撃するはずが、誤って自分自身を攻撃してしまう病気。転倒時の記憶が無い、血圧の低下の症状はないのでこちらも可能性が消えた。

ギランバレー症候群

西本先生の診断。自己免疫疾患。しびれなどが現れる。冷たいものに敏感になる症例がないので可能性が消えた。

MUS(原因不明の症状がある患者さんのこと)

MUSとはMedically Unexplaind Symptomsの略。医学的に説明ができない状況のこと。

患者さんとタッグを組み症状を整理しMUSで終わらせないことが重要。

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スタチン系の薬による副作用

薬には副作用もある。アトルバスタチンなどのスタチン系の薬にはコレステロール値を下げる効果があるが、まれにしびれを感じる副作用もでる。

薬の副作用は数週間続く場合もある。

再現VTRの続き

再現VTRの続きが示され、以下の様な症状が追加された。

  • しびれはいまも続いている
  • クリニックでもらったアトルバスタチンは変えてもらった
  • 鍵などを触った時、冷房などで冷たいものに触れた時に痛みがある(=ドライアイスセンセーションがある)
  • お風呂など温かいものは大丈夫

ドクターGの最終診断「食中毒」

ドライアイスセンセーションは、痛覚が異常を起こし本来痛みを感じない温度でも痛みを感じる神経異常の事。

田村さんは通常何も感じないような水などの温度で痛みを感じるという異常が出ている。

田村さんの最終診断は「食中毒」。その日自分で釣ったイシガキダイを味噌汁にして食べていた。その毒素が体に回ったと考えられる。

夜の8時に残った魚(タイ)を全部自分で食べた。

  • 何らかの原因で食中毒を起こした
  • 消化器で毒が血流にのり心臓へ到達
  • 失神して転倒
  • さらに毒素が全身の神経へ広がる
  • しびれ・ドライアイスセンセーションになる

食中毒「シガテラ中毒」とは?

スタジオで用意されたパソコンで研修医たちがグーグルを使い「シガテラ中毒」を検索した。

シガテラ - Wikipedia

シガトキシンによる食中毒でタイのサイズが大きい場合毒性も多いため危険。

シガテラ中毒になる魚は400種類以上もあり、日本国内でもシガテラ中毒になって病院に行っている可能性はあるがシガテラ中毒と診断されていないため報告は殆ど無い。

多くの病院で「MUS」として扱われている可能性がある。

毒素の濃度は徐々に薄まり症状は時間とともに良くなるという。

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ドクターG反響ツイート

https://twitter.com/AkariSakura829/status/737606750971396097

次回の「ドクターG」は…

次回の総合診療医ドクターGは、自殺するかもしれない。6月8日(水)よる10:25。突然暴れだした未決囚。自殺の危険がある患者の謎とは?

前回の「ドクターG」は…

yonta64.hatenablog.com

ドクタージェネラル関連グッズ

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