ブラタモリ「#109 関門海峡・門司」
2018年7月21日(土曜日)放送の『ブラタモリ』は、前回に引き続いて関門海峡編、今回は門司側へ。
世界初の海底トンネル建設には様々な関門がありました。タモリさん&林田アナ一行はJR九州の協力のもと、関門トンネルの最深部を探索します!
『ブラタモリ』#109 関門海峡・門司番組データ
【放送日時】 2018年7月21日(土曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ブラタモリ「#109 関門海峡・門司」
【ロケ地】 関門海峡・門司(福岡県)
【出演】 タモリ 林田理沙(NHKアナウンサー)
関門海峡・門司を #ブラタモリ 世界初の海底トンネルが関門トンネル。造った方々に最敬礼です。豆トンネル、凄すぎて言葉が出ません。タモさん「もう1回やりましょう」は初めて? この日のリンダさまもステキ!#タモリ #林田理沙 #NHK pic.twitter.com/1Xvhpr2mzt
— シャンシャン七拍子 (@00tq7pW6njs8E6j) July 21, 2018
テーマは「関門海峡はなぜ”関門”?」
前回からのテーマは「関門海峡はなぜ”関門”?」です。
引き続いて総合案内人は田中洋一さんが務めます。福岡県の門司側(門司港)にやってきたタモリさん一行――。
昔は「下関海峡」と呼ばれ「門司」側の地名は一切入っていませんでした。幕末までは関門海峡の中心地は「下関」がメインだったため「門司」の地名は入っていないのです。
「門司港レトロ」からロケスタート!
門司を案内するのは、北九州市立自然史・歴史博物館学芸員の日比野利信さん。日比野さんはタモリさんの出身校「福岡県立筑紫丘高校」の後輩に当たるそうです。
まず案内されたのは「旧・門司税関」。明治45年に建てられた建物です。門司の港の周辺は立派な洋風建築が立ち並ぶエリア(門司港レトロ)で現在も当時の建物を見ることが出来ます。
門司港レトロにある「大阪商船・門司支店」は大阪に本社を置く船会社の門司支店で大正6年(1,917年)に建てられそのままの形で保存されています。
タイルは「覆輪目地(ふくりんめじ)=タイルの目地が盛り上がった手法」が使用されていて今はこの目地を作る技術が絶えてしまったといわれる貴重なものです。
覆輪目地は東京駅(2015年7月20日放送「東京駅」《LINK》)にも使われていてとても豪華な建物にしか使われていません。
明治時代このエリアはとても栄えていて「三菱支店」「三井物産」「日本郵船」「日本銀行」など名だたる企業が進出、近代都市としてとても賑わっていました。
旧大阪商船門司支店 pic.twitter.com/BxQYRN0YxJ
— タケ@ALL-A (@take_all_a) July 21, 2018
門司が栄えたのは炭鉱のおかげだった
門司が栄えた理由は「筑豊炭田(ちくほうたんでん)」が近かったからです。筑豊炭田は当時、日本のおよそ半分の石炭を産炭していました。
門司は、明治中頃までは塩田が広がる開けた場所だったため新しい港をイチから建設出来たのです。門司が石炭で潤ったおかげで(※番組では大正14年頃に発行された地図にて確認していました)「下関海峡」から「関門海峡」に名前も変わりました。
石炭を運ぶため作られた「門司港駅」へ
石炭をたくさん運ぶために作られた門司港駅。ここを起点として九州全体に鉄道網が整備され、人や物が集まる九州の玄関口に成長しました。
さらに明治29年、門司港駅の開業から5年後に関門連絡船が開通し本州ともつながりました。
関門連絡船は最盛期の昭和16年、一日53往復、利用者は2万4千人もあったそうです。
関門連絡船と門司駅には専用の地下通路が作られ物や人がスムーズに行き来できるようになっていました。
中には列車そのものを船に乗せ、貨物まるごとを船で連絡可能な「貨車航送船(外輪船)」も登場しています。
「ブラタモリ・関門海峡 門司」今昔マップで見ると、関門鉄道トンネルが開通した後も、関門連絡船の記載がある。実際、需要が多くて60年代まで営業してたとのこと。#ブラタモリ pic.twitter.com/bBEKF6nP2n
— DAN杉本 (@DANkashmir3d) July 22, 2018
世界初の海底トンネル建設がついに始まった!
やがて船での輸送には限界が訪れました…。そこで昭和11年、世界で初となる海底トンネル「関門鉄道トンネル」の建設に乗り出します!
世界初の関門トンネルの工事はまさに「関門だらけ!」。タモリさん、林田アナ一行は門司駅から特別列車に乗り込み関門トンネルを探索します。
ここから案内するのはJR九州の瀧口将志さん、門司駅の2番のりばから(山陽本線の上りから)トンネルの保守点検に使われるモーターカーに乗り込みました。
トンネルは上り線と下り線それぞれ別々の独立したトンネルとなっていて、万が一どちらか一方が通れなくなっても列車を止めることがないように万全を期した設計になっています。
関門トンネルは地盤が軟弱な真砂で出来た層をくりぬくためトンネルを固めながら作って行く「シールド工法」が使用されました。今では一般的ですが、日本で初めてシールド工法が成功したトンネルなのです。
また、土砂の崩落を防ぐためトンネル内は常に高圧。そのため作業員は「潜函病(せんかんびょう)=血液に窒素が溜まって色々な症状が出ます)」を防ぐため減圧室で1時間も過ごさなくてはなりませんでした。
さらに湧水の排水にも苦労を重ねました。トンネルを掘る前に排水のため専用の豆トンネルを掘ったのです。集めた湧水は豆トンネルの両端の陸上からポンプによってくみ上げられるシステムとなっています。
豆トンネルは、トンネルを掘る前に作られ排水だけで無く、機材の運搬や地質の調査などが行われています。
そして8年の工事期間を経て昭和19年ついに上下全線が開通したのです!
しまった 今日のブラタモリは関門トンネルだったか。 pic.twitter.com/QG9CJCZbrU
— いんがめ←そろそろヤバゐ (@ingame298) July 21, 2018
(※2018年7月21日(土曜日)放送『ブラタモリ「#109 関門海峡・門司」』より)
『ブラタモリ』放送終了後の反響ツイートは?
https://twitter.com/Wxry33YkREuP6zQ/status/1020618496852443136
これ関門連絡線の通路跡か? <ブラタモリ pic.twitter.com/2K5qMicP3C
— SHIKOKU@小松姫子 (@shikokugy) 2018年7月21日
https://twitter.com/ei__yu/status/1020623435402129408
ブラタモリ関連のツイートを見ていて、列車を止めたの?とか、どうやって撮影したの?と言うのを見かけたけど、関門トンネルは複線ではなく単線並列方式で、日中は元々1本の線路しか使ってないのは意外と知られてないんだよね。#ブラタモリ #関門トンネル
— 元レパード乗り (@gf31_2000xj) 2018年7月21日
今日の #ブラタモリ 「門司」で肝心なところをバッサリとカットされて悔しい思いをしている全国約数名のデッドセクションファンの皆さんに,関門トンネル入口手前,交直セクション付近の様子を.
— デッドセクション (@ACDCSection) 2018年7月21日
5番線(放映では2番線)発車~トンネル断面が変化している地点の先まで.
(音量注意) pic.twitter.com/kilfnf4jen
ブラタモリ見たけど関門トンネルの歴史って凄いんだなって言うのが分かった💡
— ラピートα (@EF64EF81) 2018年7月21日
ちなみに最後に映ったななつ星は自分も撮った(笑)
これ見て改めて九州で撮影風景とか色々良いもの見れたと実感した💡#ブラタモリ pic.twitter.com/Uv2r4esvEI
前回の『ブラタモリ』は#108 関門海峡・下関
次回の『ブラタモリ』は#110 那須
次回のブラタモリは、那須。9月1日(土)放送予定。
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