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【反響要約】ブラタモリ #103 京都・宇治▽宇治と言えば抹茶…時の権力者や地形・立地が育む有名なお茶の葉の歴史について…【2018年5月5日(土曜日)放送内容まとめ】



今回の『ブラタモリ』は京都・宇治

2018年5月5日(土曜日)放送の『ブラタモリ』は、京都・宇治の探訪です。

宇治と言えば「高級抹茶」のイメージ…。それはどのような歴史から生まれたのでしょうか?――

「時の権力者」「地形」「立地」など、複雑に絡む歴史的&地理的ストーリーをタモリさんと林田アナが現場で解き明かしてゆきます!

『ブラタモリ』#103 京都・宇治番組データ

【放送日時】 2018年5月5日(土曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 ブラタモリ「#103 京都・宇治」
【出演者】 タモリ 林田理沙(NHKアナウンサー)
【語り】 草なぎ剛

宇治橋のたもとからロケスタート!

宇治川をバックにロケはスタート。タモリさんと林田理沙アナが宇治橋のたもとにいます。

宇治と言えば抹茶。タモリさんと林田アナに「抹茶ソフト」が振る舞われました。

「気温0度なのにソフトクリーム!あったまる!」と何年ぶりかに食べるソフトクリームですが、「外のコーンが美味しいよね!コーンに少しだけクリームを付けて食べると美味しい!」といいつつ試食するタモリさんでした。

テーマ「なぜ宇治は”天下一の茶どころ”になった?」

今回のテーマはなぜ宇治は”天下一の茶どころ”になった?

旅の案内人は、宇治茶の歴史にとても詳しい京都造形芸術大学教授の、杉本宏さん(考古学)です。

宇治遺跡群―藤原氏が残した平安王朝遺跡 (日本の遺跡)

宇治遺跡群―藤原氏が残した平安王朝遺跡 (日本の遺跡)

 

 

――宇治と言えばお茶の高級ブランド「宇治茶」を連想します。ここはそんな宇治茶を何百年も前から作ってきた有名なお茶の産地です。

その歴史は古く鎌倉時代にまで遡ります。「明恵(みょうえ・1173~1232)」という僧がお茶の栽培に適した土地を探すなかで目を付けたのがこの宇治という土地だったそうです。

今、タモリさんと林田アナがいる宇治橋のたもとには、江戸時代からつづくお茶屋があり、杉本先生が見せてくれた江戸時代の浮世絵(宇治川両岸一覧)と全く同じ場所に今もお茶屋がありました。

その名も「東詰・通園の茶屋(ひがしづめつうえんのちゃや)」。

創業はなんと800年!通園祐介さんは24代目の若きご主人です。

お店には豊臣秀吉からこのお店の10代目に預けられた釣瓶(水をくむ桶)や、狂言「通園」を演じる人形(一休禅師の作)など貴重な物が飾られていました。

かつてお茶はとても貴重なもの。位の高い人物しか飲むことは出来ませんでした。24代目がたてた抹茶をタモリさんも頂きます。その抹茶は30gで5,400円もする高級品でした。タモリさんも「高級な牛肉より高いね。」とびっくり。

10円玉でおなじみ!世界遺産「平等院」へ移動

タモリさん一行が次に向かったのは、有名な平等院。さっそく10円玉を出して表に描かれた平等院と見比べてみます。

平等院はもともと、平安時代の超大金持ち、藤原道長(ふじわらのみちなが)の別荘地、それを息子の頼道(よりみち)がお寺に改め1053年に鳳凰堂(阿弥陀堂=阿弥陀如来の宮殿がモデル)を建立しています。

宇治はお茶が有名になる前から、当時の平安セレブ達がこぞってやってきた一大リゾート地でした。このエリアは京都と奈良のちょうど中間地点にあり、とても便利な場所だったのです。

その高級なブランドイメージは、その後の宇治茶のブランドイメージにも影響しているといいます。

お茶に必要な豊富な水は「扇状地」の湧き水から?

鳳凰堂のまわりにある池の水は、扇状地から湧き出る水を使っていました。

扇状地は小石混じりで水をよく通す性質があり、平等院の周辺で豊富な湧き水が出ていたのです。(※今は湧き水は出ていません)

また扇状地の地盤は軟らかく、お茶の根が伸びやすいうえに肥料を上手く吸収する性質もあり、うま味の強いお茶の栽培にとても適していました。

根が伸びるほどテアニン(カテキンの前段階物質)という成分が増しお茶はうま味を増します。

「天下一の茶」を生んだ扇状地はどうやって生まれたのか?

このエリアで豊富な水をもたらした扇状地、実は宇治川が作った物ではありません。

今は暗渠(あんきょ)になっている「折居川(おりいがわ)」が作った扇状地です。

扇状地が始まる緩やかな坂のある交差点(宇治市役所の近く)へ移動。

この付近では、平安時代の貴族が衰退した後も高級茶のブランドイメージを維持したままお茶畑はさらに広がりを見せました。

その後、室町時代に入って武士が権力を握ると茶会が大流行、織田信長、足利義満、徳川家康、豊臣秀吉たちが「天下一の茶」として保護しました。

江戸時代には幕府の直轄領(天領)となっています。

お茶を扱う商人「茶師(ちゃし)」たちは、名字帯刀をゆるされた特権階級でした。長屋門とよばれる高級な家に住み、お茶を競いながら生産していました。

室町時代から続く「奥の山茶園(ご主人:堀井長太郎さん)」という茶畑を訪問したタモリさん一行、樹齢500年以上のお茶の木を見せてもらいました。

uji-shichimeien.co.jp

かつては、宇治でしか認められなかった栽培方法「覆下栽培(おおいしたさいばい)」も続き、当時の製法で手間をかけ作られています。

また、茶師は栽培場所によって風味の違う(扇状地のお茶と段丘のお茶は風味が違います)お茶をブレンドする技術にも長けていました。

地形を知り茶葉を見極め、いつの時代も最高品質のお茶を追い求めてきた宇治の人々、現在に至るまでその技術は茶葉一枚、抹茶の一滴にも息づいているのでした――。

(※2018年5月5日(土曜日)放送「ブラタモリ #103 京都・宇治」より)

今回のブラタモリ放送後の反響ツイートは?

https://twitter.com/sakusakutoux/status/992724291648086016

https://twitter.com/racco_kayo/status/993007302138511360

次回の「ブラタモリ」は伊豆

次回のブラタモリ(104)は「伊豆」が舞台です。05月12日(土)放送予定。

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前回の「ブラタモリ」は京都・東山

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