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【ルートまとめ】NHK ブラタモリ #86「黒部ダム」▽地形上理想的な場所に建設された巨大ダム…その困難を極めた現場をタモリさん一行が探訪。【2017年10月7日(土曜日)放送内容】



2017年10月7日(土曜日)に放送された『ブラタモリ』は、黒部ダムの第1回目。

立山黒部アルペンルートを使ってタモリさん一行は黒部ダムがどうやって完成したのか…その深く険しい秘境ルートを探訪しました。

ブラタモリ番組データ

【放送日時】 2017年10月7日(土曜日)19:30~20:15
【放送局】 NHK総合
【番組副題】 「#86 黒部ダム」
【出演】 タモリ 近江友里恵(アナウンサー)
【語り】 草彅剛

扇沢駅前にてロケスタート

ロケスタートの場所は、扇沢駅(関電トンネルトロリーバス)前より。

タモリさんと近江友里恵アナが駅の看板前に登場。

タモリさんは今回初めて黒部ダムを訪問しますが、昔NHKの番組で放送していた特集番組「プロジェクトX(2005年10月放送)」を見てとても詳しいとのこと。

近江友里恵アナも同じプロジェクトXの黒四ダム回を見ていて、二人とも「感激しました!」と意気投合。

黒部ダムの場所は?

黒部ダムは、海外からもたくさんの観光客がやってくる巨大なダムです。

富山県の南東部、北アルプスの山奥という秘境中の秘境にあります。

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今回のテーマ「黒部ダムはなぜ秘境につくられた?」

タモテバコが登場。中に入っていた今回の番組テーマは「黒部ダムはなぜ秘境につくられた?」でした。

案内人は、関西電力北陸電力部土木グループの 上坂薫さん。上坂さんは14年間ダムの管理をしています。

案内人の上坂さんは黒部ダムがどうしても必要になった理由を説明…。戦後の復興で産業が急激に発展し「高度経済成長」が起きました。電力不足が深刻となり特に関西では週三日も電力の使用が制限されてしまいました。

そんな中、国は7年と作業員延べ1000万人をかけて一大プロジェクトを敢行しました。

総工費は13億円、昭和38年に完成しています。

黒部ダムの黒部峡谷はかなりの秘境にあったため、工事現場にたどり着くのも一苦労。2、3日かけて道なき道、切り立った崖をまさに命がけで行き来していました。

現在は、「立山黒部アルペンルート」という観光ルートが整備されバスやケーブルカーで気軽に訪れることが出来ます。(※ただし一般の車は乗り入れることができません)

トロリーバスとは?

タモリさん一行は、立山黒部アルペンルートを走る「トロリーバス」へ乗車。

トロリーバスは、電線からとった電気を動力にして走る乗り物(バス)立山黒部アルペンルートでのみ運行しています。かつては東京など日本全国で走っていましたが、交通渋滞の原因となるなど次々と廃止され昭和40年代には、とうとうここだけになりました。

電気で走るため「無軌条電車(むきじょうでんしゃ)」といいます。運転免許は鉄道の免許が必要とのこと。

ただし、扇沢駅から黒部ダムへ向かうトロリーバスは、平成30年(来年)11月で廃止され電気自動車に変更されるそうです。

ダム工事のために掘られた資材運搬用の5.4kmのトンネルを通るタモリさんと近江友里恵アナ。

映画「黒部の太陽(1968年公開:観客動員数733万人の大ヒット映画)」では、このトンネル工事がいかに大変だったか見ることが出来ます。タモリさんも若い頃この映画を見ていて「とにかくトンネル工事が大変だったんだ…」ということだけは映画のおかげで覚えているそうです。

普段途中下車できない「破砕帯」へ

普段は途中下車できないトロリーバスですが、今回は特別に「破砕帯」で停止。

どんな場所なのか見学することに…。

破砕帯とは、岩盤が細かく砕けて砂のようになった地層のことです。

崩れやすい上に大量の地下水が貯まっています。天上から地下水が溢れ出て大きな事故になったり、水温が冷たいため工事は難航を極めていました。

破砕帯では1日に約40cmしかトンネルを掘ることが出来ませんでした。破砕帯を突き進んでトンネルはようやく完成、ダンプトラックが行き来できるようになり一気に工事は進みました。

その他3年かけてダムを作るための基礎工事(巨大なクレーン)などに時間をかけました。

トロリーバスを降りると、220段の階段を登るタモリさん。途中には破砕帯の地下水を飲む休憩スポットもあります。

展望台へ到着したタモリさん一行。黒部ダム放水している様子がよく見えます。

高さ186m、横幅500mの大きさは日本一。

東京ドーム160杯分(およそ2億トン)の水が溜まっています。

水力発電陽巨大ダムの驚くべき仕組みとは?

ダムの貯水池から取水口を通り、535m地下にある発電所までの落差を利用して発電しています。

年間8億トンの豊富な水は、黒部ダムだけにとどまらず黒部第三発電所など他の合計10余りの発電所でも安定した発電が可能になりました。

「落差を得る」ことと「豊富な水瓶を持つ」ことで現在の豊富な電力を得ることに成功しています。

地質の観点から黒部ダムをみると?

ここから、富山大学の竹内章名誉教授が登場。

40年以上北アルプスの成り立ちを研究する専門家です。

ダムの上流はどちらの岸も同じ花崗岩で出来ていました。両岸の地質が同じ場合は両方が均等に削れてゆくため川幅が広く、水が溜まりやすくなります。

また、ダムの下流には固い珪長岩(けいちょうがん)の絶壁が広がっていました。珪長岩の硬い岩盤は削られること無く柔らかい部分のみが深く削られてゆくためダムの下流には深くて急勾配の川が出来ています。

つまり、上流側は広く水が溜まりやすい場所。下流側は落差が得られる急勾配の場所。これ以上ない理想の地形ポイントに黒部ダムは建設されました――。(前編はここまで)

(※2017年10月7日放送より)

ブラタモリ反響ツイート

次回のブラタモリは「黒部の奇跡」――

次回のブラタモリは、14日(土曜日)夜7:30放送。黒部ダム2回目。「黒部の奇跡」。

前回のブラタモリは「高知」――

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