yonta64のテレビ番組ブログ

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【放送要約】大改造!!劇的ビフォーアフター「物件289 玄関に靴が浮かぶ家 兵庫県姫路市 (建築士は”草屋根の振り付け師”こと前田由利さん)」【2015年10月11日(日)放送】



きょうの「大改造!!劇的ビフォーアフター」みどころ

2015年10月11日(日曜日)放送の「大改造!!劇的ビフォーアフター」は「玄関に靴が浮かぶ家(物件289)」。草屋根の振り付け師こと、前田由利 建築士が設計を担当。兵庫県姫路市・築125年の貴重な瓦葺きの一軒家。

目次

劇的ビフォーアフター出演者一覧

【依頼者】 藤本里美さん

【ナレーション】 加藤みどり

【司会】 所ジョージ

【ゲスト】 鈴木ちなみ(25歳) 國村隼(59歳)

【アテンダント】 江口ともみ(47歳)

物件289「玄関に靴が浮かぶ家」

兵庫県の姫路城のお膝元に、或る問題を抱えた家があった。依頼人はこの家に住む一卵性双生児の姉、藤本里美さん(49歳・依頼者)と妹の昭美さん(49歳)。

二人は高校を卒業する頃にお母さんに先立たれ、祖父母に育てられる。また、成人してからはおばあちゃんの介護を15年、お父さんも数年前に亡くなり、4年前から現在まで姉妹二人で住んでいる。

築125年・瓦葺き・床下浸水の自宅

二人の住まいは築125年の瓦葺き木造平屋建て。

しかし敷地が道路よりも20cmも低いために雨が降ると床下一面に水が溜まる。そのため玄関に置いた靴はぷかぷかと浮いてしまうほど。

お父さんが生前設置してくれた電動ポンプを使い雨が降るたびに水を外に排水している。こんな生活が既に50年近く続いていた。

晴れている日でも、床下は湿気のため木が腐って時間の問題で抜けそうに。床下は3cmも沈下してしまい年々床の傾きもひどくなる一方。

38年前、元々は瓦葺きだった屋根を改修、茅葺き全体をトタンで覆い、土間だった部分に板を貼り部屋を増設した。

台所のトタンは1枚で外界と接しとても寒い。また床も元々土間なので冷気が上がり春先にも電気毛布が必要となる寒さ。

また風呂は無いので生まれてから今までずっと銭湯通い。

「草屋根の振り付け師」前田由利 1級建築士

www.yuri-d.com

前田由利(53歳)一級建築士(YURI DESIGN主宰)が今回の問題に立ち上がった。前田氏のテーマは「草屋根」。

屋根一面に草の生えた特徴的な外観は、自然環境を建築に取り入れたもの。前田氏が手がけた草屋根の建築は全国にある。

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画像:三条町の家 | 一級建築士事務所 YURI DESIGNより

引っ越しスタッフも一苦労

姉妹の自宅の引っ越しはアート引越センターが担当。道幅が狭く、車が入れない。車が駐められるところから、150mの間を人が台車などで丁寧に運んだ。プロの引っ越し作業員でさえ床が抜けそうで大変引っ越しとなった。

また、仏壇は純粋な姫路仏壇で150年の歴史があるという。今回はプロの仏壇屋さんを呼んできれいに再生(御洗濯)することになった。

藤本家の仏壇を担当したのは、原田光明堂(兵庫県姫路市米田町10)。

harada-komyodo.com

壁などの解体作業

全ての家具や、荷物を取り去り解体工事に入る。内部は150年以上経っているにもかかわらず茅葺き屋根は無傷だった。腐ってもいず、嫌な匂いもないという。

しかし床のほうは、床板を剥ぐと基礎はびしょびしょ。道路より、40cmも床下が低く沼地のように雨水を引き込んでいた。「良くこの上で寝てらっしゃいましたよね」と前田さんも驚いた。

家を持ち上げ「上げ屋」作業

まずは家の構造体を基礎から道路よりも高くし防水床を施すため、家の骨組みをジャッキで持ち上げ浮かす「上げ屋」工法を実施した。

130cmと通常より高めにジャッキアップして、小型のショベルカーも出入りできるようにした。ショベルカーで床地面を深く掘り起こす。

浮き基礎工法

今回前田氏が行ったのは、「浮き基礎工法」。地盤を上げ改良するために重いコンクリートを入れてしまうとその重みで家が沈んでしまう。そのため、巨大な発泡スチロールをコンクリートの代わりに一部詰めて基礎自体の重量を軽くするもの。

さらに発泡スチロールは断熱効果もあり、冬の寒さも軽減されるという。

浮き基礎

GLORY(グローリー株式会社)

www.glory.co.jp

依頼者の藤本さん(妹)はグローリーという会社に勤務して20年以上のベテラン。今回はこちらの会社の金型機械を使って藤本さんのお宅で使う、パーツ(内樋)を製作した。数メートルのアルミ板をコの字に折り曲げパンチングを施して排水口にしたもの。

茅葺きの屋根の改修

茅葺屋根(かやぶきやね)は消防法により新築は不可能。従ってそのまま残し、外側のトタンに遮熱シートを貼り付けその上からガルバリウム鋼板で覆って新しい屋根にした。茅葺きの職人、相良育弥さん(35歳)に来て貰いその監修の元今回の改修作業を行った。

北側と東側を屋根を囲むようにL字型にした屋根をつけ、その屋根の上に防水加工をし、軽量土壌と燻炭、芝を敷いて草屋根にした。

茅葺きの真下は屋根裏部屋に

天井一面に蚊帳のように特殊な網戸生地のテントを作成。それを全面に貼り立派な屋根裏部屋が完成。そこにタンスのような隠し階段を特設し簡単に屋根裏に上れるようにした。階段脇のスイッチを入れると、屋根のテント越しに設置された照明が見事に150年の歴史がある茅をライトアップ。幻想的な空間になった。

テントは花粉を通さない特殊な編み目になっており天井から煤が落ちないようになっている。

リフォームした部分特徴

  • 部屋の建具にお母さんの着物を再利用
  • 新しいカウンターキッチンが実現・吊り戸棚など余裕の広さ
  • 庭を望む広い縁側を設置。古い石臼をリフォームして水鉢に
  • 四畳半の和室に座卓付きの客間と新しく再生したお仏壇
  • 匠特製の箱階段を上がると合掌造りの高い屋根を生かした屋根裏部屋が復活

藤本家リフォーム費用内訳

(予算:2,000万円)

  • 工事費 … 8,158,000円
  • 材料費 … 10,159,000円
  • 家具・照明費 … 1,651,000円
  • 合計 … 19,968,000円(デザイン費含まず)

今回のビフォー・アフター関連グッズ

大改造!!劇的ビフォーアフター DVD-BOX I(2枚組)

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