あさイチ「兄弟姉妹がひきこもり あなたならどうずる?」
2019年11月18日放送のあさイチは「(中高年の)ひきこもり」について。
今回あさイチにゲスト出演した、カンニング竹山さんのコメントがとても的確な気がしました。専門家達と、ひきこもり当事者や家族がどう関わり合えば悩みが少しでも良い方向へ向かうのか…その原因や対策が特集されました。
目次
- あさイチ「兄弟姉妹がひきこもり あなたならどうずる?」
- 目次
- あさイチ 2019-11-18 放送データ
- ひきこもりクライシス「100万人のサバイバル」
- 増加する姉弟や姉妹からのひきこもり相談
- 実姉が30年間ひきこもり 妹が抱える悩みとは?
- カンニング竹山さん「引きこもっている姉が何も出来ないと決めつけている」
- ひきこもり生活を20年していた…当事者の思いとは?
- ”まんじゅう理論”で悩みや不安をふわふわ軽くしよう!
- 心のおまんじゅう、ふわふわの皮を作るためのポイントとは?
- 引きこもりについて相談窓口は?
- 『あさイチ』放送終了後の反響ツイートは?
- 『あさイチ』当ブログの関連記事は?
- 『あさイチ』関連商品の紹介!
あさイチ 2019-11-18 放送データ
【放送日時】 2019年11月18日(月曜日)08:15~09:55
【放送局】 NHK総合テレビ
【番組タイトル】 あさイチ「兄弟姉妹がひきこもり あなたならどうずる?」
【司会者】 博多大吉 博多華丸 近江友里恵(アナウンサー)
【スタジオゲスト専門家】池上正樹(ジャーナリスト 引きこもり支援団体の活動にも携わる) 福井里江(東京学芸大学准教授 臨床心理士)
【スタジオゲスト】 カンニング竹山 浜島直子
ひきこもり当事者のきょうだいについては、あす11月18日(月)午前8時15分~ NHK総合テレビ「あさイチ」で詳しくお伝えします。https://t.co/D4YWuXhPPl pic.twitter.com/ACawiZGoAm
— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) November 17, 2019
ひきこもりクライシス「100万人のサバイバル」
内閣府の調査によれば「中高年のひきこもり」は推計61万3千人いるそうです。(※中高年=40歳~64歳)
引き篭もる生活が長引き、本人も親も高齢化…親の方も世間体が悪いと感じ誰にも相談できません…。NHKは「NHKひきこもりクライシス」という特設サイトを解説しご本人やご家族の悩みや経験談を公開しました。
広義の引きこもりの定義とは?
(様々な場合があるため以下の定義は一例として紹介されています)
- 趣味の用事の時だけ外出する
- 近所のコンビニなどには出かける
- 自室からは出るが、家からは出ない
- 自室からほとんど出ない
- 6ヶ月以上引きこもっている…など
増加する姉弟や姉妹からのひきこもり相談
KHJひきこもり兄弟姉妹の会(事務局長:上田理香さん)では最近になって、当事者だけでなくひきこもりの家族を持つ姉弟や姉妹からの相談も増えていると言います。
ご家族は家族会に参加して、同じ悩みを持つ会のメンバーと悩みを打ち明け合い、気持ちが楽になったそうです。
気持ちに余裕ができたことで当人との会話もスムーズに出来るようになり、何か糸口が見つかりだしたのではないか?とのこと。
実姉が30年間ひきこもり 妹が抱える悩みとは?
香織さん(仮名・46歳)は、50歳の実姉が実家で30年間引きこもっているそうです。
収入がないため両親の年金や蓄えで一緒に生活していて、姉妹で話すのは年1回の正月だけ…。
実姉は20代で離婚をし、実家に戻って来て以来引きこもるようになりました。数年経ち姉の状況が変わらないため、市の窓口担当者に相談。
しかし担当者が面談に来ると、とても普通で積極的に会話をした実姉は「ああ大丈夫!すぐに仕事も探せますから」としっかり応対、最終的に悩みも聞けぬまま担当者を帰してしまいました…。
この対応をして以来、事を荒立てると姉の両親に対する当たりがきつくなるため、実家に帰ることも出来ない状況が続き30年の年月が経ったのだそうです…。現在両親ともに70代後半で入退院を繰り返し、将来の介護など不安は募るばかりだといいます。
カンニング竹山さん「引きこもっている姉が何も出来ないと決めつけている」
この姉妹のVTRを一通り見たカンニング竹山さん。一つ気になったのは「妹さんがお姉さんを”何も出来ない”と決めつけているところ」だと語ります。
中高年の引きこもりの人に大切なのは特に「会話」であって、実際に遭って話すといろいろと何があってこうなったのか喋ってくれ、目に光が戻る気がするとのこと。
「甘えるな!」という考えがここ何十年間大多数を占め放置したままの世間にあって、最近ようやく「ひょっとして実はそういう対応が傷を広げてきたのでは?」と考える人も増えてきた。これからもっと社会がひきこもりと向き合って行けたら、問題が少しずつ解決する糸口が見えてくるのかも…とカンニング竹山さん。
カンニングの竹山さんが、ひきこもりは本人だけの問題だけでなく、受け取る我々の問題でもあるって言っていて、その通りだなと思う。#あさイチ
— yume (@yume_116a) November 17, 2019
ひきこもり生活を20年していた…当事者の思いとは?
もうお一方はひきこもりの当事者である清水聡さん(44歳)。
清水さんはこの20年間、ひきこもり生活から出たり入ったりを繰り返してきました。最初のきっかけは10代の頃受けたイジメだといいます。
途中で何度も社会に復帰しようと考えていた清水さんは…「ひきこもり期間が長引くほど履歴書の空白が増えていって就職しようという気持ちと裏腹に、面接からはどんどん遠のいてしまった」と語ります。
負い目から妹さんの結婚式にも出席できず、関係は離れてゆきましたが、妹に子どもが出来た時、その関係は和らぎました。妹のお子さんにケーキやおもちゃを買ってあげた時に社会との接点が出来たような気がしたのです。
(※Yonta注釈…清水さんは今回あさイチの取材に顔出し、実名で登場しました。しっかりと考えを持ち言いたいことをカメラの前で臆さずに喋っている姿を見るとこのあさイチさんの取材自体が何か清水さんの心にパワーを与えたのではないかと思います。)
”まんじゅう理論”で悩みや不安をふわふわ軽くしよう!
あさイチでは精神科医の伊藤順一郎さん考案の「まんじゅう理論」という考え方を提案しました。
- 心のおまんじゅう
辛さや苦しさは中心のあんこ。まんじゅうの皮の部分に長所、趣味、がんばり、工夫があると考える
まんじゅう理論は、あんこ(つらさ、苦しさ、不安)の大きさをそのまま変えずに、周辺の皮の部分の長所、趣味、工夫、がんばりなどを増やしてゆき、どんどん皮の厚みを増やして大きなフカフカまんじゅうにしよう!という考え方です。
まんじゅうはフカフカで大きくなっているのに、あんこの大きさ=悩みや不安の大きさはそのままで良いので、相対的にあんこの比重が小さくなり心の負担も軽減されるといいます。
心のおまんじゅう、ふわふわの皮を作るためのポイントとは?
では皮を分厚くしてふわふわの大きな皮を作るにはどうすばよいでしょうか?大きく2つ挙げられました。
- 存在そのものの承認 … 「雨だね」「おいしそうなパンを買ってきたよ」など⇒返事がなくても良いような独り言のような声掛けをしたり、存在していることを承認するだけでOK。語りがけを日常的に行う
- 本人の長所や魅力の承認 … 出来ていることややれていることや好きなこと趣味などを肯定的に捉え、もっとやりなよと伝える
解決策はこの2つだけではありません。趣味や得意なことを増やしてあげ、個人個人にあった最適な皮の増し方を見つけてほしいといいます。
あさイチより。まんじゅう理論 pic.twitter.com/igHCsxY04E
— テレビ番組ブログ (@yonta24blog) November 18, 2019
引きこもりについて相談窓口は?
あさイチが紹介したのは、KHJ 全国ひきこもり家族連絡会。など全国にある家族会へ。
KHJ全国ひきこもり家族連絡会のサイトはこちら…
また、全ての都道府県政令指定都市に設置されている「ひきこもり支援センター」でも窓口があるとのことです。
グーグルなどで「ひきこもり支援センター」と検索するとお近くのセンターの地図が表示されます。専門家を始めとした数多くの人々と問題をオープンにして共有し少しずつ解決の糸口を探れば何か見つかるはず…。
2019年11月18日(月曜日)放送『あさイチ「兄弟姉妹がひきこもり あなたならどうずる?」』より
『あさイチ』放送終了後の反響ツイートは?
中高年のひきこもりが増えたんじゃなく、ひきこもりのまま、中高年になるまで、問題が長引いている。だよね?#あさイチ
— たかぷ (@rondjeek) 2019年11月17日
この手の話は大概ひきこもり当事者へのサポートだったり家族がどうするべきかってことにばかり焦点が置かれがちな気がするけど本当に必要なのって周りの人へのサポートなんじゃないかと思ったり。家族だから面倒見るのは当たり前そうなったのは家族の責任みたいな雰囲気だとやりきれないよな #あさイチ
— *みけ* (@mike_mikeco) 2019年11月17日
https://twitter.com/Limpezaxusta/status/1196214922163548160
ひきこもりもそうだけど、精神的な病気や障害、困難って、ほんとに社会的で相対的なもの。「心の病を病む人は、属する社会の、家族の病を病んでいる」ということを言ったのは河合隼雄先生。メンタルの問題で苦しむ人のいる家族・社会には、家族・社会全体へのアプローチが必要。 #あさイチ
— 宇樹義子(そらき よしこ)🐾 (@decinormal1) 2019年11月17日
結局ひきこもり当事者も周りも「こうでなければいけない」っていう強迫観念で苦しんでると思う。
— まゆみ (@onakagenki_mayu) 2019年11月18日
なんで日本人ってこんなに見えない何かを許せないんだろう。許せたらみんな少しは楽かもしれないのに。#あさイチ
「お前の代わりはいくらでもいるんだぞ」と労働者を脅していた時代から、
— みゃる🐈🦡🐈⬛ (@vermil_lion_) 2019年11月18日
労働人口激減の時代になって急に焦って「中高年のひきこもりがーー」とか言い出されても。
高度成長時代やロスジェネの就職難の時代に「代わりはいくらでもいる」って言って若い彼らを切り捨てた世の中のツケじゃんか#あさイチ
発達障害やひきこもりなどをテーマにする番組って結局「団体・行政からの支援」だったり「家族・恋人などの理解者」が居て解決っていうのが多いなぁと感じる。一人でなんとかするなってメッセージなんだろうけど、家族に頼れない・恋人のいない人だっているんだよなぁ……。#あさイチ
— 茉しぐら(マツシグラ)@パンまつり半ソロゆる勢 (@illusally) 2019年11月18日